スポンサーリンク
スポンサーリンク

森はキノコと岩魚の季節|天竜川水系 フライフィッシング&テンカラ

フライフィッシングテンカラ釣り
この記事は約8分で読めます。

梅雨が明けたら夏の釣りにバリバリ出かけるぞと思っていたのに、雨続きで釣りに行く時間はあるのにうまくタイミング合わず・・・なんてことを繰り返しているうちにもう夏も終わりに近づいてるじゃないの。
8月23日、午後から釣りに出かけました。場所は龍の川(勝手に命名)。
よく考えたら、この川は今年の解禁日、アホみたいに真っ暗な早朝にやってきて以来じゃないか。あの時は全くダメで他の川に移動したから、今日は釣れればいいな。

朝晩は少し涼しくなって、夏の終わりを予感させるものの日中は猛暑というような日が続いているので、ウェットウェーディングが気持ちいいだろう。この前のシシ神の森とは違って、ここは水温一桁なんてことはないだろうし。

森はキノコの季節になってきました。

 
駐車場所に到着し、昨晩ちょっと雨が降ったので、川の水量を見に行きます。
川へ降りる手前の森でチチタケ発見。先日ナスと一緒に炒めて食べたやつです。

 
もっと大物発見。アカヤマドリ
手のひらと比べてみると大きさがわかるでしょう。これも今年すでに採って食べてますね。
見た目はなんだか毒々しいけど、このキノコは美味いんですよ。

おっと、今回はキノコ狩りの記事じゃないよ(笑)
こんな大物イワナが釣れるといいな。

川は増水どころか、やや減水気味。まぁ、釣り上りやすくて良いだろう。

龍の川でフライフィッシング

 
ここから入渓点までは自転車で林道を走ります。
足元は、デビルズキャニオン
クリングオンソール(ゴム底)で自転車を漕ぎます。

 
今日はこの辺りから入渓してみます。
川に降りたら、シューズのソールをフェルトに交換。ソールを簡単に交換できるのって、ほんとに便利。
サワートレッカーRSの方が軽快なんですが、アクアグリッパーはこの川では滑ると思う。

 
本日のタックル。ロッドはVARIVAS iD 783-4。リールはDAIWA ロッホモア-SLA 3/4楽天で見るアマゾンで見る)。
ラインはDT-3F、リーダーはVARIVAS Super Yamame 15ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足しのロングリーダーシステムです。
このリーダーは沈むと水から引きはがしにくくなるので、使う前にシマザキ リーダーグリース楽天で見るアマゾンで見る)を塗ります。そんなにたくさん使う必要はなく、薄く塗り伸ばせばOK。

気温23℃、水温16℃、釣り開始。
この前のシシ神の森と気温は一緒だけど、水温は倍もある。


この川は谷が深いので鬱蒼としていて昼間でもあまり日が差し込まないんですよね。夕方になると幽霊が出そうな雰囲気(笑)

序盤は神経質なイワナに思いのほか苦戦。

しばらく釣り上りますが、反応無い時間が続きます。
走る魚影も見えず、あれ、こんなに魚の少ない川だったっけ?
それともう一つ問題が。さっきから上流方向からかなり強い風が吹き下ろしてきます。
このロッドでロングリーダーを使う場合は、風は大敵なのです。風さえなければ快適に投げてフライを自然に浮かべることができるんですが・・・

 
とりあえずキノコの写真でも撮っておくか。
ヌメリツバタケモドキ。あんまりピントが合ってないけど、半透明のキノコで傘の裏側はシワシワになってます。

どうも大場所では出ないので、小場所を中心に狙っていきます。風は強くなったり弱くなったり。タイミングを見計らってフライを投げます。

 
写真1枚目の黄色丸印、GRアントパラシュート#14にピシャッと小さいヤツが出ましたが、フライをしっかり咥えてませんね。
写真2枚目の黄色丸印、本流横にできた小さな流れ。
ここでは、沈みかけたアダムスパラシュート#14をピックアップしようとした瞬間に出て掛かりましたが、フッキングが浅くてバレました(T_T)

 
岩から滴り落ちる清水。
写真2枚目のポイント、ピーコックパラシュート・レッドボトム#13で。
激しくバシャッと出ますが、またしてもフッキングせず。
なんか神経質に反応してくるこの感じ、まるでスレている川のよう。

 
対岸の大岩の脇、ここでやっとイワナが釣れました。
チビッコなんですけどね。ともかくボウズじゃなくて良かった(笑)
ここでは、少し後ろからゆっくりと浮上し、しっかりアダムスパラシュートを咥えるのが見えました。

もうしばらく釣り上ると、前方に釣り人発見!
あぁ、やっぱりそういうことか。先行者ね。でも、こんなに近くにいるとは思わなかった。
岸辺の岩が苔に覆われてるから、足跡も付きにくいんだよね、この川。
まぁいい。先行者は餌釣りだから、餌釣りでは普通は狙わないようなポイントを中心に投げれば釣りにはなるでしょ。先行者がルアーだったら結構キツイけどね。

先行者がいても、慌てず騒がず諦めず。

アマゴは一旦怯えるとなかなか出て来ないけど、イワナは岩陰に隠れてもまた30分くらいすると餌が集まる場所に出てくる。
今年は淵の近くでお昼を食べている時に、そんな様子を何度も見ているのでそう思う。

ティペットを結び直したり、フライを替えたり、一つのポイントで必要以上にねばったり、意図的にゆっくり釣り上ります(^_^)

 
落ち込みの流れが真ん中の石で二つに割れて、また合流する辺り。
餌が集まりそうな場所。エルクヘアカディス#14で。

 
この川にいると晴れてるのか曇ってるのかわからなくなる。見上げるとやはり雲が多いな。
アダムスパラシュート#14を投げます。
この前のシシ神の森でも思ったけど、こういう陽が差し込まない谷や、夕方だとパラシュートポストはいつものピンクだとちょっと見にくい。同じパータンでも、パラシュートポストが白や黄色のやつも巻いといた方がいいな。
写真2枚目、ここも落ち込みの石で流れが割れて左右の白泡からの流れが集まる場所。いかにも餌を食べやすそう。黄色丸印に着水すると同時にバシャンと出ました。
ばっちりフッキングして、イイ引きしてます。


このくらいのサイズでも、このロッドだと十分楽しめます。
良かった、ずっとチビッコばかりだと思ったよ。

 
ここからサイズが良くなるかと思いきや、またしてもチビッコ。エルクヘアカディスで。
手前の岩の上を足場にしていたので、取り込みどうしようかと思ったけど、このサイズだったのでピヨーンとぶら下げて、ネットへ(苦笑)
この川はこんな感じの大きい白点のみの小さいイワナが結構釣れるけど、これは放流されてるやつなのだろうか。


この淵はかなり深くて、通過不可能。左へ高巻きます。

 
たぶん、ベニヤマタケですね。全体が鮮やかな赤色をしていてきれいなキノコ。

 
おや、もうニガクリタケ(毒)も生えているのか。
再び川に下りて、強い流れをまたいで至近距離からリーダーキャスト。
こんな時にもロングリーダーは強みがあります。
左の白丸印にフライを打って、魚がいさえすれば着水と同時に出そう。
が、そこからは出ずに、そのままフライを流して小落差を乗り越えた先、ほんとに狭い場所からエルクヘアカディスが吸い込まれるように消えました。

フッキングしましたが、ちょっとやっかいな場所。
岩の隙間に潜り込まれて動かなくなったので、根ズレしないようにロッドの向きを変えて魚を浮かせようと試みます。
魚が水面近くに浮いたのは良いけど、ごろんと手前の強い流れに乗りました。
ちらりと見えた魚体はそこそこ良いサイズ。
強い流れを下っていくイワナ。
ティペットを切られないように騙し騙し、なんとか対岸の浅瀬に魚を寄せてランディング。

28cmの太ったイワナでした!
こんなのがあんな小さなポイントに潜んでるとは。

あのポイントは餌釣りではなかなか狙わないだろうな。
ドライフライならフライを浮かべるスペースさえあれば、ピンポイントで狙うことができる。

なんだか冴えない釣りになりそうだったけど、良いイワナが釣れて良かった。
感謝感謝!
もうこれで帰ってもいいけど、ちょっとだけテンカラやってみる?
ちょうどこの辺りは長い竿でも振りやすそうだし。

龍の川でテンカラ釣り(ちょっとだけ)

今日も予備竿としてテンカラ竿は持って来てるから、ちょっとだけやってみよう。あんまり欲張るとロクなことないと思うけどね・・・

 
仕掛けはこのところの標準仕様。
竿はダイワ NEOテンカラミミノムシ33楽天で見るアマゾンで見る)。
ラインはFujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラ楽天で見るアマゾンで見る)。

一尾だけ釣ったら帰ろう。

 
毛鉤でポイントを叩きながら進み、写真2枚目のポイント。
落ち込みから岸壁に向かう流れ。沈んだ岩盤の隙間のようなところから。
やや深いところで食ってきた感じ。ドライフライでは出なかったかも。

 
ハックルさんの“爺さん毛鉤”で釣れました。雉の緑がかった黒い蓑毛が魅惑的。
今日もありがとうございます!
一尾釣れたので、帰りましょうか。
でも、ちょっと先に良さそうなポイントがあるよ(いつもあきらめが悪い笑)
そこだけちょっと探ってから帰ろう。

 
大岩に挟まれて川幅が狭くなった大淵。
手前の浅瀬から毛鉤を流しながら少しずつ上に。今日は渕尻のような浅い場所にイワナはいない。走る魚も見えない。
写真1枚目黃色丸印のところで、コツンとラインが引かれました。実際には写真2枚目のように、手前の岩に隠れるような立ち位置で竿を振ってます。写真2枚目の黃色丸印は写真1枚目と同じ場所。

アワセると、ブルブルという感触とともに、上流方向に魚が走ります。
なかなか良い引きですよ!
まぁ、フライで強い流れを下られたポイントに比べれば、ここは余裕。テンカラ竿の方がパワーがあるしね。
などと思いながら足元まで寄せてきたところで、またもたついちゃった(^_^;)
なんとか浅瀬にひきずりあげるようにしてランディング。

糸をつかんでランディングできるように練習しなくちゃいけないな。また大物を逃がしそう。やっぱりハリスは1号にしようかな。0.8号はちょっと不安。


これも計ってみたら28cmでした!

フライフィッシングとテンカラ釣り、どちらも楽しい。

やっぱりテンカラも楽しいなぁ。
ドライフライでは出ないような場所でもテンカラなら食ってくることがあるし、逆にドライフライを無重力状態でぽっかり浮かべないと出ない場合もある。

今現在は渓流のドライフライに軸足を置いていて、「テンカラもやってみればフライの方に生かせることもあるかもしれない」というくらいの気持ちで始めましたが、テンカラ釣りそのものにもかなりはまってきている私。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざがあるけど、今回はウサギが二匹(ウサギは二羽って数えるんだったっけ)得られた気分(笑)
川の神様に感謝します。


気分良く林道を下ります。
残暑は厳しいですが、だいぶ日は短くなってちょっと寂しさも感じますね。森はキノコの季節にもなってきているようだし、禁漁までの期間は忙しくなりそう。

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. こんばんは。
    鬱蒼とした景色、夏には最高ですね。
    GPSアプリが衛星ロストしそうです。
    こんな景色の渓は大好きです。
    こちらは明日の最低気温、なんと28℃です^^;

    • 七流釣師さん、こんにちは。
      谷にあまり陽が差し込まないので、確かに夏には涼しいんですが、夕方はほんとに幽霊が出そうでちょっと苦手な雰囲気(笑)
      実際に谷底にいるとなかなかGPSを捕捉してくれません。林道が川に沿っているので迷うようなことはないですが。
      最低気温が28℃はキツイですねぇ(^_^;)

  2. 28㎝あると引きも強くて楽しいですね(^^) 私は、ライズがあるのに釣れない釣りが続いてます(T_T) フライを替えても咥えてくれません。次回はラインをもう少し細くしてみます。 先日の休日に開田高原に行きましたが、釣り人が多すぎて川に入れませんでした。

    • Kさん、こんにちは。
      今回のフライロッドはかなり細いので、28cmでも尺超えイワナかと勘違いするほどです(笑)
      ライズの釣りは私も苦手ですね。特に鏡面プールのような場所だと、特定の虫を食べていることが多く、フライがうまくマッチしないと釣れないですね。
      私としてはティペットが6Xの時より7Xの時の方が、やはり釣れる気がします。大物だとその後のやり取りが大変ですけど。
      夏の開田は人が多いですよねぇ。

  3. そうそう、そうこなくっちゃね!
    今のボクはテンカラの釣果が気になって、気になって・・・(笑)
    ボクは9月まで再デビューは、たぶんお預け。

    • kuniさん、こんにちは。
      テンカラはあくまでも副業?のつもりでしたが、やり始めたらこれが楽しくて仕方ありません(笑)
      フライフィッシングよりもシンプルな仕掛けでダイレクトにやり取りするところが、エキサイティングですね。かと言って、ドライフライにバシャッと出る瞬間もたまらなく好きですけど。
      9月はもうすぐですからね。たっぷり巻いた毛鉤でテンカラ釣りを堪能して下さい(^_^)

  4. こんばんは。
    自分がお気に入りの南信の谷と錯覚するような写真です。
    これで、岩の色がも少し白ければ同じ谷かと信じてしまいます。
    更に今回の9寸強イワナが出た2ポイントも、同じやんと・・・。
    出た場所から水温は16℃程度に見えますが、どうでしょうか。

    • マンボウさん、こんにちは。
      下伊那の方に、この川とそんなに似ている川があるんですか。
      釣れたポイントまで同じようなところなんですか。まるで兄弟河川ですね。その川にも一度訪れてみたいものです。
      イワナが出る場所で水温もわかるんでしょうか。
      水温は本文にも書いてますが、16℃で、ピッタリ当たっています(^_^)

  5. おはようございます。
    良い感じの渓ですね、イワナも天然ものだし良い釣りでしたね、アカヤマドリ今日の釣果の筆頭ですね、見た感じ虫も入っていないみたいだし、アカジコウもそうですが虫がねぇ、実際には虫は見えませんが少し位の黒いツブツブは私は我慢して食べてしまいますよ。

    • ハックルさん、こんにちは。
      暑い日には避暑にちょうど良い川です。例の開田高原の川ほど水温も低くないので、震えなくて良いし(笑)
      今回もハックルさんの毛鉤のおかげで、テンカラでも楽しめました。
      そうです、今日の最大の釣果はアカヤマドリです。大きくなると腐りっぽくなったり、虫が入っていたりしがちですが、この個体はキレイでした。
      足元の方は虫が通った穴が開いていることが多いですね。私もあまり気にせず食べてますが(^_^;)

  6. こんにちは。
    イワナとキノコ、良いですね。しかも28サイズと型が良いし最高ですね。
    私は釣りは終わって、キノコに入りました。

    • 無茶1さん、こんにちは。
      フライとテンカラ、両方で28cmが釣れたので上出来の釣行でした。
      渓流を歩いてもキノコが目に付く季節になって、これから先は渓流へ行くか山へ行くか悩ましい季節です(笑)
      ブログ拝見しましたよ。やりましたね、ポルチーニ!
      昨年初めてヤマドリタケモドキは採れましたが、今年は「モドキ」のつかないヤツが採れれば、と思っています(^_^)

  7. 僕も早くテンカラデビューしたい(笑)
    それにしてもアカヤマドリってでかいですね、コレ1個で腹はりますね。

    • Nori1022さん、こんにちは。
      来春のデビューの予定を繰り上げて、今秋テンカラデビューして下さい。
      毛鉤は例の兄さんが巻いてくれてることだし(笑)
      アカヤマドリはでかい上に、見た目が派手なんですよね。あまりキノコに詳しくない人は絶対毒キノコだと思うんじゃないでしょうか。実際は、結構美味くて食べ応えのあるキノコで、満腹になります(^_^)

  8. グリップ長の連絡ありがとうございました。

    キノコ楽しいです。ヌメリツバタケモドキは口に入れてみたことあり。???の味
    アカヤマドリタケはセップ(ポルチーニ)の仲間かも。
    かってツキヨタケの大群生に出会って驚愕しました。周りの立ち木すべてです。
     マタンゴを思い起こさせるー知ってる人は60才台以上です。
    釣りに夢中になると飯も忘れます。管理人さんのような人と行きたいものです。

    • FFfreak さん、こんにちは。
      いろんなキノコが出てくる季節になりました。
      ヌメリツバタケモドキを口に入れたことがあるとは、かなりのキノコ通ですね。
      ポルチーニは日本ではヤマドリタケとヤマドリタケモドキと呼ばれるものですが、アカヤマドリも近い種類ではありますね。
      ツキヨタケ、それだけの群生だと壮観でしょうね〜!
      マタンゴって何だろう?と検索してみました。映画なんですね。劇中では「どこかの国が行った核実験で生まれたキノコを食した人間の成れの果て」と設定されているとか。オソロシ(笑)

  9. チタケの季節自分のエリアのお蕎麦屋さんにはチタケ蕎麦がメニューを飾っています。
    まだまだ味を理解できていません^^;
    FFとテンカラと先行者の中見事に釣果を上げておりますね。
    流石の28CMは羨ましい。(^^)/

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      チチタケがメジャーな地域は限られるんですよね。
      うちの辺りでも昔から採れるキノコなんですが、評判はイマイチ(笑)
      でも、栃木の方に教えていただいた通り、ナスと一緒に油で炒めるとかなり美味いことがわかり、調理次第なんだと思いました。
      幸運に恵まれて良い釣りができて、感謝感謝です(^_^)