9月30日、今年もいよいよ渓流の最終日です。幸運なことに釣りに行けます。
どこへ行こうか迷います。やっぱり WACHSEN Angriffを駆使して上流部へ行こうか、でもなぁ、前回の木曽南部の川でアマゴが釣れなかったから、なんとかアマゴの釣れそうな川に行きたいなぁ。
そんなに早朝から行けるわけでもないし、やっぱり慣れ親しんだ川を最後にしよう。
現地到着10時、入渓点も熟知の場所。気温21℃、水温11℃、あれ?先日の木曽南部の川より水温低いな・・・
ともかく、エルクヘアカディス#14を結んで釣り開始。
タックルはこのところの定番、ロッドAXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)+リールSage1830の組み合わせ。
しばらく反応がなくほんの50mくらい釣り上り、カーブを曲がると、あれ? 餌釣り師が・・・入渓点には車はなかったけど、もっと下から上ってきたのかな。いずれにしろ、この川で先行者のすぐ後ろをついていくのはキツイ(>_<)
仕方ないので車に戻り、ずっと上まで移動。
こんなに小さくてもちゃんとエルクヘアカディスに食いつきます。先日の黒沢同様、大きいアマゴはもう上流へ向かってしまったのか。チビッコ祭りの様相を呈してきています(^_^;)
その後も反応は良いんだけど、15cm止まりのアマゴばかり。イワナの姿はなく・・・
まぁ、最終日にガツガツするのもなんだし、天気は良いし、のんびりお昼休憩。
午後ゆっくり始動。下の段と上の早瀬をつなぐ踊り場の様な場所(写真の赤丸)。フライを何度か投げるも反応なし。
上へ進もうと、一歩踏み出して、ギョッとしました。すぐ足下に優に尺を越える大きな魚の背中がゆらゆら。しかも2尾!! そぉーと抜き足で後ずさり(心臓バクバク)、一旦心を落ち着かせよう。ふぅー、と深呼吸して、なんだ!?あの魚。とにかくデカイぞ!
とりあえず、離れた場所からもう一度よく観察してみる。大物を釣りたいあまり幻覚を見た可能性もある(笑)
TALEX偏光グラス越しに目を凝らすと、やはり水中に二つの大きな影。イワナかな、黒っぽく見えるけど。2尾で寄り添い時々じゃれ合うような動き、産卵のためにペアリングしている魚?
TALEXだと水中の魚の動きが良く見えるけど、カメラで撮ってみるとうまく写ってないな、やっぱり。赤丸にうっすら背中が見えるでしょうか。
落ち着いて、もう一度キャスティングしてみます。
魚の泳いでいる筋にエルクヘアカディスを投げ、うまーく魚の頭上に差しかかる。バシャっと、、、普通ならここでくるはずだけど、、、反応せず。アダムスパラシュートやクイルボディーパラシュートに変更して、何度も頭上を流すけど、完全無視。全く眼中になし。水面上の餌には興味ないようです・・・
この光景いつか見たことあるな・・・
昨年のシーズンオフに管理釣り場FISH ON! 鹿留に行った時のこと。
ここには、川エリアがあって上流部にはイワナ、ヤマメが泳ぐ”ネイティブエリア”があるんです。そこでフライを投げたのですが、イワナは釣れたけど、婚姻色をまとったヤマメは他のヤマメを追い回していて、フライを見向きもしませんでした。
無理だな。それに魚の動きをみているとやはり、産卵のためにペアリングしている魚のようだ。ルアーなら釣れるかもしれない。ルアーを餌としてではなく、敵だと思ってアタックしてくるかもしれないから。
さっき、あれだけ接近しても逃げなかったくらいだから、もしかしたら水中撮影できるんじゃないの。
魚も右側へ移動したので(写真の緑色魚マーク)、再びこっそり近づいて、写真左側の赤いカメラマークにオリンパス TG-3を差し入れ、少しずつ角度を変えて何枚かシャッターを切ります。
液晶画面で確認すると、写ってました。アマゴだ!
手前のチビアマゴと比べるとその大きさがわかります。奥が雄で手前が雌か。
アマゴとの距離は1.5mほどしかない。間に強い流れがあるので、あまり鮮明じゃないですが、何枚かは写ってました。水が冷たくて、いつまでも手を入れ続けていられない(>_<) 写真2枚目は、手前に雄が回り込んでますね。
この至近距離なら、いつものアマゴなら一目散に逃げちゃうはず。だけど今は「君なんか相手にしてる場合じゃないんだよ」とばかりに、相変わらず強い流れの中にずっと定位して、雄が雌の周りを警備しているかのように、少し離れてはまたくっついて、を繰り返しています。
ここで産卵するつもり? この上はコンクリート底の急な早瀬が長い距離続くので、そこを一気に上るのはかなり大変そう。一度アタックして跳ね返されたのかも。この踊り場で体力回復して再挑戦するつもりか、それともここで産卵するつもり? 体力回復するつもりのわりには、さっきから強い流れの中に定位しているけど・・・
それにしても幅広ででかいアマゴだ。こんなやつが夏にはどこかに潜んでいたんだろう。
30分くらい水の外から眺めたり、水中の写真を撮ったりしていたけど、これ以上じゃまするのは悪いな。なんだか必至に子孫を残そうとしている姿をみたら、釣り意欲が半減(>_<)
一旦道路に上がり、上の様子を見に行こう。川に沿って道路が走っているので、どこからでも入退渓可能です。ただ、それだけに、この川の魚はスレてますが。
道を10分も歩くと、練馬ナンバーの車が停まってました。明らかに釣り人です。
あーぁ、上下を挟まれちゃったか。これ以上、上に行く気もないし、限られたこの短い区間で竿を振って帰ろう。
来た道を戻っていくと、対岸にキノコらしきものが(写真赤丸印)。あれ、食べられるヤツだったら採ろう。
さっきのアマゴたちのところへ戻ります。そぉーっとのぞき込むと、すでに彼らの姿はなくなっていました。上へ向かったのか、それともここで産卵を終えて下ったのか。いずれにしろ、イワナと違ってアマゴはそのほとんどが一生に一度の産卵を終え、命尽きるというから、あの2尾に会うことはもうないだろう(合掌)
ペリング状態のアマゴはルアーなら釣れそうだけど、釣ってしまうとリリースしたとしても相棒とはぐれてしまうかもしれない。やっぱり、今の時期の婚姻色をまとったアマゴたちを釣るのは忍びないな。
来年からはアマゴ(ヤマメ)を釣るのは夏までにしよう。
ここからも産卵とは関係ないチビッコばかりが順調に釣れます(笑) 今年最後だから、小さいけどある程度魚の写真を載せておこう(^_^)
あ、そうそう、この辺りだぞ、さっきのキノコ。
ヌメリスギタケモドキ。折れて倒れた柳の幹、何箇所かにたくさんまとまって生えてます。こりゃ、大漁だ(笑)
今日はビク持ってないし、袋もないから、とりあえずランディングネットに入れて持ち帰るとするか。ネットいっぱいになっちゃいました(^_^;)
いやー、すごいなー、このネットを揺らした獲物としては一番重いな。
・・・あれ? 魚じゃないの?
そうですよ、ずしりと重い獲物ってコレのことですよ。だまされたでしょ? これぞフィッシング詐欺(笑)
だいたい、そうそう大物釣れるわけないでしょー、この私に、ハハハッ。
釣れはしなかったけど、尺越えのアマゴに出会えたので、勘弁して下さい(笑々)
このキノコ、重すぎてネットの枠を両手で持って車まで戻りました(^_^)
そんなこんなで、川の神様に捨てられ、山の神様に拾われた最終釣行でした。
今年の地元渓流はこれで終了となりました(^o^)/
今年もあっという間でしたが、桜の時期にまさかの長雨、それからカメラを流失したり、頬と膝を痛打したり、真っ暗な林道を2時間半も歩いたり、いろんなことがあったけど、幸運にも大事にはいたりませんでした(^_^;) ありがたやありがたや。
そして、いくつかの新しいお気に入りの川ができたのがうれしいです。苔むす最高の渓相に冷たい水の川、カケスの羽根を拾いその羽根で巻いたフライで釣れた川、遡行に難儀したけど最後に泣き尺ヤマトが釣れた川、ルアーとフライ二刀流が楽しめた川などなど、楽しい釣りができました。
いろいろ教えて下さった皆さんと、川の神様に感謝です。ありがとうございました!
コメント
こんばんは。
良い最終釣行でしたね。
シャクレ顎のペアの姿が見えただけでも良いですよ。
銀毛化もしていない、婚姻色バリバリの鮭顔、最高です。
来年頑張るぞと言う気合が入る魚体です。
この姿を見ると、バックウオーターでは無くて渓流のアマゴがいいですね。
最後に良い写真を見せて頂けました。
渓流2015、お疲れさまでした!
それにしても、まさか釣り上げた直後でもないアマゴを至近距離から撮影出来てしまうとは…
尺を釣るより凄いかもしれませんよ!笑
厳ついイケてるアマゴの写真貴重ですね。
おはようございます。
貴重な写真が撮れましたね。バッチリですよ。
この川でアマゴが自然繁殖している嬉しい証拠です。
お疲れ様でした。
おはようございます。
水中写真、悪条件の中きれいに撮れているではないですか、確かに産卵時は警戒心が薄くなりますが、貴重だと思います。
ヤナギダケの大漁で締めくくりお疲れさまでした。
すごい水中写真ですね。
この時期になるとどこにいたのかこのサイズのアマゴを見かけますね。
ドライにもウェットにももちろん、派手なサーモンフライにも反応しません。
避けるんですよね。
そんな事もあり、もしかしたら産卵床を踏んでしまう事もあるかとこの時期にアマゴのいる場所へ行くのをやめました。
マンボウさん、おはようございます。
> 良い最終釣行でしたね。
> シャクレ顎のペアの姿が見えただけでも良いですよ。
> 銀毛化もしていない、婚姻色バリバリの鮭顔、最高です。
> 来年頑張るぞと言う気合が入る魚体です。
最初に背中が見えた時は、そのでかさにビックリしました。イワナの大きいヤツかと思いました。
あたらためて鮭の仲間だと感じた、迫力ある顔でしたねー。
> この姿を見ると、バックウオーターでは無くて渓流のアマゴがいいですね。
> 最後に良い写真を見せて頂けました。
来年は、どこかに潜んでいるこんな大アマゴを夏までに狙いたいと思います。
来シーズンも、お互い良い釣りを(^_^)
タキビさん、おはようございます。
> 渓流2015、お疲れさまでした!
おつかれさまでした(^_^)
> それにしても、まさか釣り上げた直後でもないアマゴを至近距離から撮影出来てしまうとは…
> 尺を釣るより凄いかもしれませんよ!笑
最後にこんなアマゴを間近で見られたのはラッキーでした。禁漁期にフィッシュウォッチングなんてのも面白かもと思いました(^_^)
来シーズンは夏までにこんな尺アマゴを釣りますよ!
Nori1022さん、おはようございます。
> 厳ついイケてるアマゴの写真貴重ですね。
最終釣行にしては釣果はさんざんでしたが、この写真が撮れたので満足です。
雄の顔は、手を出したら噛みついてきそうな雰囲気ありますね(笑)
こんなアマゴをペアリング前に釣りたかったです。
来シーズン、尺アマゴを狙って川に通います(^o^)
テクニカルゲームさん、おはようございます。
> 貴重な写真が撮れましたね。バッチリですよ。
> この川でアマゴが自然繁殖している嬉しい証拠です。
チビッコしか釣れないので、今日は川の神様に見捨てられたか、と思いましたが、こんな大アマゴが見られて満足です。
この川で生まれたアマゴ、元気に育って大物になってほしいです(^_^)
> お疲れ様でした。
おつかれさまでした。来シーズンもお互い良い釣りを(^o^)
ハックル70さん、おはようございます。
> 水中写真、悪条件の中きれいに撮れているではないですか、確かに産卵時は警戒心が薄くなりますが、貴重だと思います。
水中に手を差し入れて、数打ちゃ当たる方式で撮りました。写ってくれているカットがあって良かったです(^_^)
魚との距離は1.5mほどしかなかったですが、こちらに気付いているのかいないのか、逃げる様子はありませんでした。
> ヤナギダケの大漁で締めくくりお疲れさまでした。
ヤナギタケとも呼ぶんでしたっけ。確かに倒れた柳の木に生えていました。大きさも数もあって、1箇所でこんなにたくさん撮ったのは初めてでした。チビッコしか釣れなかったので山の神様が恵んでくれたんでしょう(笑)
今シーズンもおつかれさまでした。来シーズンもお互い良い釣りを(^o^)
いわなたろうさん、おはようございます。
> すごい水中写真ですね。
> この時期になるとどこにいたのかこのサイズのアマゴを見かけますね。
とにかくギョッとするほど、でかいアマゴでした。どこにいたんでしょう、ほんとに。
写真に撮れただけでも満足です(^_^)
> ドライにもウェットにももちろん、派手なサーモンフライにも反応しません。
> 避けるんですよね。
餌を食べようという雰囲気はゼロでした(T_T) まぁ、下手に釣れなくて良かったですけど(笑)
> そんな事もあり、もしかしたら産卵床を踏んでしまう事もあるかとこの時期にアマゴのいる場所へ行くのをやめました。
そうですねー。私も尺アマゴは夏までに狙おうと思います。とは言え、夏のアマゴはなかなか手強いんですよねー(^_^;)
来シーズン、がんばってみます!