このところ寒暖の差が激しくて、春になったり冬になったりなんとも不安定な天気。
今日辺りから気温があがりそうだと3月29日に前回釣行と同じ南アルプスの川へと向かいました。
今回は今まで全く入ったことのない区間を試してみます。
入ったことはないと言っても、それは誰もがここから入渓するだろうというところなので、敢えて今まで入らなかっただけです。
人はたくさん入っている区間だと思います。
タックルは、ロッドAXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)+リールSage1830。
前回4番ロッドでWF-4Fのラインを使って、風にも強いし、メンディングもしやすかったんですよね。
今回はこの3番ロッドに試しに乗せてみることにします。ラインWF-4F、リーダー7.5ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足し。
入渓点から少し下ってから始めようと、浅瀬を渡っていたら左足がいきなりずるっと滑った、意外なところで滑ったので、バランスを崩して転倒。
お尻から落ちたからケガはしなかたけど、左上半身びっしょり(>_<)
今の時期は、古くなった黒い苔がヌルヌルしていてかなり滑る。気を引き締めなくちゃ。
運悪く転んだところに岩でもあったら、頭を打っていたかも・・・オソロシ。
気を取り直して釣り開始。
午前9時30分、気温10℃、水温5℃。
あれ、この前と同じじゃん。もっと上がってると思ったんだけどなー。
まぁ、いいや。ドライでいこう。
いつも信頼をおいているパイロットフライアダムスパラシュート#14を結びます。
しばらく反応ないですが、気持ち良くキャスティングをしながら釣り上ります。
ここは、赤丸印に魚が見えました。ただ、底に定位しているようです。
写真だと浅そうに見えますが、水深60cmくらいはあるでしょう。
フライを頭の上を通過させるけど、反応しません。やっぱり見えてる魚はなかなかむずかしいなぁ。
もう一度、前方にフライを落とし、見えている魚の頭上へとフライを流してくると・・・出た!
あわせると、小さいアマゴがピョーンとすっとんできました。見えていたヤツじゃない小さいのが黄色丸印で喰っちゃいました(>_<)
小さいけど綺麗なアマゴだからまぁいいか。
このチビッコを釣り上げても、魚はまだ見えています。
水面に出ないならと、ビーズヘッドヘアーズイヤーニンフに変えて底へと沈めてみますが、反応しないですねー。諦めて先へ行きます。
一旦ニンフとマーカー付けちゃったから、このまましばらく釣り上ります。
けれど、反応ないですね。うーむ。
同じ釣れないなら、ドライ投げてた方がいいな(笑)
アダムスパラシュートに戻します。
こんな淵のヒラキでまたしても泳いでいる魚発見!
ゆらゆらと何尾か見えます。ここでも上流にキャストして、魚の頭の上を通過させますが反応しません。
上流側から別の小さいヤツがフライをつつきに来て反転。小さい魚の方が元気なようだ。ただ、フライを見切っているようでして・・・
CDCダン#16に変更して再度。ちょうどフライが魚の定位している筋に乗ってぷかぷか流れて・・・おっ、ゆっくり魚が浮上、そしてパクっとフライを。
あわせると、確かな手応え。引き寄せてくると、ん? 妙にピカピカしてるな・・・
パーマークも朱点もうっすらとしていて、最初ニジマスかと思った。
銀毛化したようなアマゴでした。あんまり反射しないように向きを変えて撮ってもこんな感じ。どうしてこんなにピカピカなの? 珍しいアマゴだな。
それからも、小さい魚がフライの直前まで来てUターンっていうのが結構ありまして。
小さい魚だからそれほど悔しくない。出てくれるだけでうれしい(笑)
イワナを釣るつもりで来たけど、アマゴばかりの様子。
TALEXの偏光グラスをかけていると、水面の反射が押さえられて本当に水の中がよく見える。
高かったけど、フライフィッシングにこれは欠かせませんね。
ここでは赤丸印で小さな魚がピシャッとフライを突いたのであわせたけど乗りません。
こんな流芯から出るんだ。出方はスレてる魚のように素早い。
さらにダメモトで何度かキャストすると、少し前の方で出ました。
18cmくらいのイワナでした。
小さい魚たちと遊びながら気付けば時計は12時を回っていました。
お昼休憩にします。気温は14℃、水温は7.5℃まで上がっていました。
なんか良い匂いするな。食べ物の匂いじゃないですよ(笑)
この黄色い花が咲く木から良い匂いが漂ってきます。
これ、なんていう木なのか帰ってきてから検索してたら、どうやらダンコウバイという木のようだ。詳しい方、合ってますかね? 教えて下さい。
先の方で猿が川を渡っていきます。
集団がいるのかと思ったら、2匹だけでした。
1時くらいになると少し風が強くなり、雲も出てきました。
小鳥たちがせわしなくさえずっています。ミソサザイが一際響くきれいな声で鳴いていますが、コンパクトカメラで撮るのは難しいですね。
カワガラスも水面すれすれを滑るように飛んで行きます。
こんな水たまりのような場所の岩の際に、魚が見えます。
フライを投げますが、全く反応しません。
諦めてちょっとのぞき込んでみても逃げる様子がありません。ジワジワ近づいても逃げません。おそらく、こちらの存在には気付いていて、逃げるタイミングを計っているようです。
そーっと、TG-3を差し込んで撮るという例の水中撮影方式で撮ってみました。
アマゴでした。シャッターを切ると同時に、一目散に逃げました(^_^;)
ここでまた、赤丸印に定位するなかなか良いサイズの魚が見えます。
アダムスパラシュートを投げても完全無視なので、グリフィスナット#18に変更して1投目、ちょっとキャスティングがずれて、50cmくらい右側にフライが落ちた途端、それまでじっとしていた魚がフライめがけて猛然とダッシュ。
おぉー! 次の瞬間バシャっと出たので、あわせます。
が、まさかの空振り。魚は凄いスピードで岩の下に戻りました。
えぇーっ! 大きな声が出ちゃいました。
小さい魚だと笑っていられるけど、そこそこのサイズになるとやっぱり悔しい(笑)
どうやら、この魚はフライに突進してきたけどフライをくわえずに寸止めでUターンした模様。
水面直下での反転による水しぶきが上がったものと思われます。
もう一歩のところでフライを見切られた。夏のような素早さだったなー。
この時期にこんなにスレてるって、どーゆーこと(^_^;)
でも、アダムスパラシュートで無理な状況下では私が「渋ちん三兄弟」と名付けたCDCダン、グリフィスナット、ミッジピューパはやはり良い仕事をしてくれるな。いいぞ。
ここでも小さなイワナをキャッチ。
イワナって色柄がいろんなタイプがいるけど、こんな色合いのイワナが一番好きです。
もっと大きければ文句ないですけどね。
見上げると雲が厚くなってきたので、この辺でやめます。
帰り道にある『仙人の湯』というありがたそうな名前の日帰り温泉に入って帰ろうと思ったら、あいにくの定休日。また今度にしよう。
大きいのは釣れなかったけど、魚の反応が良いとそれだけで楽しめる。そこがドライフライフィッシングの良いところ(^_^)
前回と気温水温はほとんど同じでしたが、魚の反応はかなりよくなっていました。
浅瀬には魚は出ていませんが、深いところにいる魚の意識は水面に向いてきているようです。
魚の活性は気温や水温だけでなく、季節の進み具合が関係してるんだと思いました。
この10日間程で、季節は確かに進みました。
コメント
こんばんは。
楽しそうな釣行、良かったですね(^-^)
小さくても綺麗な魚ばかりです。
タレックスのイーズグリーンは私もイチオシです、エサ専門ですが(笑)
他にもラスターブラウン持ってますが、年中イーズグリーン使ってます。
七流釣師さん、こんばんは。
暖かくなってきて、魚の反応させあれば気分は上々です(笑)
イーズグリーンは明るくて良いですよね。
ほんとに川の中がよく見えます。
数年前に源流でコケた時は向う脛から骨見えかけていました。
あれは痛かったー(笑)お互い気をつけましょう。
Nori1022さん、こんばんは。
骨が見えかけた!? おー、オソロシイ。
何でもないような場所で油断してる時が危ないんですよね。
ありがとうございます。気をつけます(^_^)
ホントに怪我だけは気をつけましょう、お互いに。
一瞬の気の緩みが、大きな事故に繋がらないとも限らない・・・
とは言っても、気持ちを緩めるために渓に足を運ぶという事実も否めませんが。
良い沢、良い魚ですね。
ボクもタレックス、イーズグリーンにお世話になりっ放しです。(笑)
kuniさん、こんばんは。
そうですねー。上流部でケガをするとシャレになりませんからね。
気分はのんびりしていても、足下だけは要注意ですよね。気をつけます(^_^)
この川、お気に入りです。
イーズグリーンは掛けていることを忘れるくらい明るくて、よく見えますね。
こんばんは!
すごく良い釣りをした一日でしたねぇ。
ドライフライに魚が飛び出すと、季節がまた一歩進んだことを実感しますね。
僕も今週末はドライでやってみようかと思いますが、激渋の渓(渓相は良いし魚もいてアタリは多いのにフッキングせず、2回行ったけどボーズでしたw)へ行くのでルースニングでボーズ回避してからです。笑
タキビさん、こんばんは。
大きいのは釣れませんでしたが、楽しい釣りでした(^_^)
ドライフライはやっぱり楽しいです。
どうもタキビさんのブログを見ていると、そちらの方が季節の進み方遅いような感じですね。こちらよりも釣り人の数も多いと思いますが(^_^;)
良い釣りを。
こんばんは。
私も暖かさに期待して29日に行きましたが、水温は上がっていませんでした。
何せ河原は雪に覆われていたので、水温上昇の足を引っ張っていたのでせう。
29日に自分が入った渓の水温は僅か3℃でした。
御地の方が緯度は30分程は大きいと思いますが、逆に2℃も高いんですね。
水温が確実上がっているだろう1日くらいに29日のリベンジに行って来ます。
マンボウさん、こんばんは。
3℃は厳しいですねー。
そうですね。なぜかこちらの方が暖かいようですね。
この10日間くらいで、水の中の活性はだいぶ上がったようです。
1日はエイプリルフールなので、万が一釣れなかった場合は、大嘘ついて下さい(笑)
おはようございます。
暖かくなりました、本当に川はちょっとしたところでコケますから気を付けたいものです、怪我が無くて良かったですね、花はサンシュかと思いましたがどうやらダンコウバイのようですね、花びらを見ればすぐわかりますが、きれいな溪相でしかも思い切って振れますね、こんな溪が好きなんですが開田まで行かないとね。
ハックルさん、こんばんは。
ありがとうございます。川底が想像以上にぬるぬるしてました。
幸いケガはありませんでしたが、今後気をつけます。
サンシュ? 検索してみたら、遠目にはこれも似てますね。
ここはフライを投げやすい川でお気に入りです(^_^)
おはようございます。
見切る!!
自分の食べたい餌と違うのか?
偽物だと見切るのか?
魚って瞬時に判断しなければならないし
ある意味忙しい生き物ですよね。
常時泳ぎっ通しですし。
イーズグリーン、納得の活躍してくれましたね。
テクニカルゲームさん、こんばんは。
この川は人がたくさん入るせいかもしれませんが、ものすごいスピードでフライに接近したくせに直前で判別する能力があるみたいです。
確かに、人間から見ると渓流に棲んでいる魚は四六時中気が休まらないように見えますね。
イーズグリーンは買って良かったです。これなしでは生きられません(笑)
渓魚もそろそろ天気に誘われて
瀬に出る様になりましたね
これからが疑似餌のチャンス到来でしょう
昨日も瀬に出てました、トロではライズも
見えました、4月はフライと両刀使いしてみます。
釣りお爺さん、こんばんは。
川の魚たちはだいぶ元気に泳ぐようになりましたね。
これまでは疑似餌でも水中のニンフやルアーの方が釣果が上がってましたが、やっとドライフライに有利な季節がやってきます(^_^)
餌で苦戦するような時には、フライに変えてみるとおもしろいかも。
今年の冬は暖かかったけど春はなかなか気温が上がりませんね。
銀毛のアマゴは河口やダムなどへ下るタイプのアマゴでは?
写真ではよく見えませんがツマグロと言ってヒレの先端が黒くなり尾びれの切れ込みが深くなります。
いわなたろうさん、こんばんは。
そうなんですよねー。3月は妙に寒かったんですよね。
4月になれば、、、と思っていますが、昨年は桜の時期に長雨でしたからね。今年はどうなりますか(^_^;)
アマゴ、確かに尾ビレの形が普通のものよりV字でした。この川にもそんなアマゴがいるんですね。ここでは初めて見るタイプでした。
凄くきれいな水の沢ですね。
近づくと一気に走りだしそうで近づけないように見えますね。
こんな沢は雨上がりに行くのが良いと感じますが・・・って自分の知る沢ですけど^^;
これからが楽しみでしょうね。
幻の渓流師さん、こんばんは。
こちらは水の綺麗な川が多くて、うっかり近づくとホントに魚がじゃんじゃん走って行っちゃいます(笑)
最近減水気味なので一雨欲しいところですね。
これから楽しみなんですが、新緑の頃から夏にかけてはますますスレてくるんでなかなか手強いです(^_^;)