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これなら持ち運びも楽々|ススキ竿 二本継仕様

釣り道具
この記事は約6分で読めます。

先日のススキ釣りでは見事にアブラハヤを釣り上げ、パワー的には余裕のありそうなススキ竿
くだらないことをやっていると言われるかと思ったら、意外と「楽しそう!」とコメントして下さる方が多くてビックリ(笑)

ところでこれ、短竿とはいえ、全長2.1mだとジムニーに積むとギリギリで、穂先を破損しかねない。
これ、二本継にできないものだろうか。
素材用のススキは余ってる、ちょっと試してみよう。

ススキで二本継ぎ竿を作る。

160406二本継ススキ竿00 160406二本継ススキ竿06
前回のススキ竿作りで作成したグリップにしっかりと差し込める太さのススキを選びます。前回同様、電気ストーブでススキを温め軍手をして歪みを修整していきます。
何本か調子に乗ってやっていたら、一本穂先を折っちゃった(>_<)
やっぱりススキ、油断はできない。
しっかり乾燥できていないものは折れやすいようだ。

前回作ったグリップ。
実用上は問題ないけど、白木のまま使っていると汚れてきそうだから、一応塗装してみました。

グリップの塗装をしてみよう。

160406二本継ススキ竿元01 160406二本継ススキ竿元02
木工用の塗料っていろいろあるけど、用途によりどれを選択したら良いのかイマイチわからないんだよね。
今回は『水性工芸うるし』(楽天で見るアマゾンで見る)という水性の塗料を買ってきてみました。
油性のものより艶が落ち着いた感じで良かったのと、水性だと薄めるのも筆を洗うのも簡単そうだし、「食品衛生法適合」とかで食器や箸なんかにも塗れるというのも用途が広がりそうだし。

『うるし』という名前を使ってるけど、成分見ると漆とはなんの関係もないじゃん。
これをどうして「うるし」と言ってるのかよくわからん。仕上がりが漆っぽいから?
キャペリンという魚をシシャモと言って売っているのと一緒か(笑)
ところで、水性塗料って乾いた後は水に濡れても大丈夫なのかな。

160406二本継ススキ竿元03 160406二本継ススキ竿元04
一回塗って乾かしたら600番程度の紙やすりをかけて、再度塗ります。
水性だと塗っている時に、シンナーのいやな臭いがしなくていいね。
3回繰り返して完成! イイ感じの艶。

ここで登場!マキタドライバドリル M655DWX。

楽天で見るアマゾンで見る
160406ドリル01 160406ドリル02
3〜10mmのビット(ドリル歯)は以前に買ったけど、今回は2mmのものが欲しかったので購入。単体だと結構高いな。
インパクトドライバーだと六角軸のものしか使えませんが、ドライバドリルは六角軸、丸軸どちらも使えます。

160406ドリル03 160406ドリル04

本体右側のスイッチを押すと正回転(右回り)、左側のスイッチを押すと逆回転(左回り)になります。
本体上部の速度切り替えスイッチ。1が低速、2が高速。

160406ドリル05 160406ドリル06
ドライバドリルにはクラッチがついていて、締め付け力を調整できます。これは材料を破損させずに木ねじを締め付けるための機能です。材料によって1〜16までの数値を合わせます。1が最弱、16が最強です。
穴開けではクラッチは必要ないので、ドリルマークに合わせます。
「16」と「ドリルマーク」の間に「−」が二つありますが、ここに合わせて使ってはいけないらしい。なんのために「−」があるのかわからないけど。

インパクトドライバーはこういう微調整はできないので、パワー重視の仕事向きです。

さぁ、二本継ぎ竿製作開始。

160406二本継ススキ竿01 160406二本継ススキ竿02
ススキを節と節の真ん中で切ります。ここにドリルで穴を開けることができるだろうか。

160406二本継ススキ竿03 160406二本継ススキ竿04
最初に錐の刃先でちょっと穴を開け、ドリルを低速にして様子を見ながら少しずつ穴を開けていきます。元竿側と穂先側、双方に深さ4cmの穴を開けます。
写真を撮らなきゃだから、左手写ってませんが、実際には左手でしっかり押さえてますよ(笑)
意外とうまくいった感じ。

先に口巻きをして強度アップしてから、フェルール(継ぎ手)を装着。

160406二本継ススキ竿05 160406二本継ススキ竿08
太さ3mmの竹ひご。ホームセンターで170円で売ってました。
8cmの長さに切って紙やすりを掛けます。元竿側に差し込む方は先端を少し尖らせておきます。
ススキに空けた穴は2mmですが、ぶれて多少広がっているし、竹ひごも少し削ればちょうどきつめに差し込めると思うのです。

160406二本継ススキ竿09 160406二本継ススキ竿11
ある程度削ってちょっと差し込んでみようと思ったら、あっけなく割れた(>_<)
そりゃそうだ。先に口巻きをした方が良さそうだ。
口巻きをする部分の表面をカッターの歯で少し削るようにして、糸が滑らないようにします。

160406二本継ススキ竿12 160406二本継ススキ竿13
前回も使った補修糸を小口からフライタイイングの下巻きと同じ要領で巻いていきます。
5cmくらい巻きます。

160406二本継ススキ竿14 160406二本継ススキ竿15
終わりの部分。二つ折りにした糸を4、5回巻いて輪に巻き終わりの糸の先を入れます。二つ折りの糸を引き抜くと、こんな感じにしっかり締まります。

160406二本継ススキ竿16 160406二本継ススキ竿17
口巻き完了。糸の部分に塗料を塗って固めるまでいじらない方がいいです。
調子に乗って、竿を振っていたら小口から糸がほどけて1本やり直しました(T_T)
塗料は釣具店で売っている『高級うるし』(楽天で見るアマゾンで見る
)を使うことにします。

160406二本継ススキ竿18 160406二本継ススキ竿19
成分を見ると、合成樹脂と有機溶剤。こちらも、うるし関係ないじゃん(笑)
ともかく黒いうるしを小皿に少しずつ出して塗っていきます。
結構濃度が高いのでうすめ液を入れてみますが、うすめ液をちょっとだけ出すのがものすごく難しい。スポイトでも使った方が良さそう。

こちらは、やはりシンナーの強烈な臭いがします。
換気を良くしてマスクもした方が良いですね。

160406二本継ススキ竿20 160406二本継ススキ竿21
一度に厚塗りせずに、重ね塗りすることにします。

160406二本継ススキ竿22 160406二本継ススキ竿23
一度塗ったら一晩乾かし、軽く紙やすりを掛けて、また塗って乾かし。
3回繰り返しました。
糸目が見えなくなるくらいまで塗ったら終了。そこまで厚くする必要もなかったかも。糸目が見えていても問題ないし(^_^;)
塗りが終わったら小口部分に紙やすりを掛けて、平滑にしておきます。

160406二本継ススキ竿24 160406二本継ススキ竿25
元竿側に差し込んで様子を見ながら紙やすりで少しずつ削って、きつめに入る太さにします。穂先側も差し込んでみて調整。
木工用ボンドを塗って、元竿側に4cm差し込んで固定します。

160406二本継ススキ竿31 160406二本継ススキ竿32
ボンドが乾いたら完成。
継いでみると、なかなか良いんじゃないの。
ちょっと振ってみると、継ぎ目部分に力が集中して折れそうな気もする。でも、それより前に穂先が折れるか。その辺りは実釣で確かめよう。

160406二本継ススキ竿33
穂先部分も前回と同様にリリアンを取り付け、巻いた糸に前回はソフトタイプのヘッドセメントを塗りましたが、今回は上記と同じうるし塗料を塗りました。
うるし塗料を薄めすぎて、ちょっとリリアンに染み込んでしまった(>_<)

160406二本継ススキ竿30
なんとか全長2.1m、ススキ二本継ぎ竿、完成!
ちょっと歪みがあるな。後でもう一度ストーブに掛けて修正しよう。
強度はやはり延べ竿には敵わないと思うけど、これでもマブナはいけるんじゃないだろうか。

さぁ、マブナを釣りに行くぞ!
・・・つづく。

★後日追記:
ススキ竿でマブナを釣りに行ったら思わぬ大物が!
こちらをご覧下さい。

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コメント

  1. ヤバイ!これはヤバイですよ!!
    スピゴットフェルール・・・というか和竿の作りだから、印籠継ぎ・・・なんてやっちゃったら、次に手を出すのは小継ぎ竿。(笑)
    絶対に作りたくなること必至。

    • kuniさん、こんばんは。
      本来の意味でヤバイでしょ?
      オーバーフェルール(並継ぎ)でもいいんですが、ススキでは不可能なんですよ。
      さすが鋭いですね。すでに小継ぎ竿を作りたいと思っているのを見抜かれた(笑)
      ただ、今度はススキではなく竹でマブナ竿を作ってみようかと思っています。
      竹を採るのは冬が良いらしいので、来年になるかもしれませんが(^_^)

  2. こんばんは。

    更に次の段階に進みましたね、ススキ竿。
    今回の改造で機動力が上がったので、これからが楽しみですね。

    • マンボウさん、こんばんは。
      次の段階に進んだというか、泥沼にはまったというか(笑)
      仕舞寸法が半分になれば、ロッドケースにも入れられるので安心して持ち運びできます。
      ただ、その分しなりカーブの滑らかさは犠牲になりますね。
      早速マブナ釣りに行って来ました。結果は・・・? 次記事をご覧下さい(^_^)

  3. こんばんは
    ついに?竿つくりに手を出してしまったのですねぇ~
    ススキの強度はどうなのでしょうかなんとなくしなりは弱いように感じるのですが???
    細かい作業をこなすのもマジ器用ですね。
    続きが楽しみです。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      竿作りといっても、材料はそこら辺に生えているススキですからね。そんな立派なもんじゃないですよ(笑)
      そうなんです、ススキは竹のようにはしなりません。一見強度があるように見えて、限界点が低くある程度まで曲がるとポキッと折れます。
      そんなに器用じゃないですが、しょーもないことに対する集中力はあります(^_^;)

  4. おはようございます。
    見事な印籠継ぎが完成しましたね。
    一平爺さんも天国で拍手していますよ。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。
      並継ぎの方が強度はあると思うんですがススキの場合不可能なので、必然的に印籠継ぎになってしまったのです(^_^;)
      一平爺さんのような立派な竿は無理でも、竹を使って3本継ぎくらいのマブナ竿を作ってみたいと思っています。
      最終的には自分で作ったフライロッドでなんとか渓魚を一尾釣り上げたいです(^_^)

  5. 器用に竿が出来ましたね
    私も高級うるしは別の工作で使ってます
    最近はシンナーが店に無く薄め液ですね
    溶解度が違います。
    今度はフライ竿ですね、無茶さんが自作の
    フライロットを上手く作ってみえますよ。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      高級うるし、きれいに塗装できますが臭いが結構きついですねー。
      まだ先の話になると思いますが、竹でフライロッドを作ってイワナやアマゴを釣ってみたいです。その竿で釣れれば大きさ関係なくうれしいと思います。
      その前に竹でマブナ竿と作ったりしてみます。
      無茶さんのブログ参考にさせていただきます(^_^)

  6. おはようございます。
    ついに手作り道具に手を出してしまいましたか!、塗装と言えども金がかかります、釣り具用のうるしも薄め液が高くてね、筆を洗うのでしたらペイント薄め液を使うと経済的です。

    • ハックルさん、こんばんは。
      手作りでいろいろ釣具を作ってみたいとは思っていますが、今回のはなんといっても材料がススキですからね。ちゃんとした釣り道具といえるかどうか(笑)
      ススキで要領はわかったので、今度は竹で作ってみます。
      高級うるしも薄め液もちょっとしか入ってないのに高いですね。
      筆を洗うのはペイント薄め液でもいいんですね。ありがとうございます!

  7. ススキ竿コンテストなんてどうですか(^-^)
    思わぬ大物が掛かると大変!1人で大騒ぎして変な目で見られそうです(笑)
    想像しただけで楽しそう(^-^)

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      ススキ竿で釣り大会を開くなんておもしろいですね。
      小鮒の中に何尾か大きいヤツを放しておくと、スリル満点で確かに想像しただけで楽しそうです。
      実は早速この二本継竿を持って出かけたんですが、そのような状況に・・・(笑)
      続きは、次記事をご覧下さい。