このところ釣りに行ける日と天気の具合がうまく一致しなかったりして、しばらくぶりの釣行です。
さて、どこへ行こうか。
先日の大雨の影響で増水している可能性が高いので、中央アルプス側はかなり遡行困難だと思うし、南アルプスの川は昨年の経験から道が落石でふさがれているかもしれない。
以前に、テクニカルゲームさんがお勧めしていた川へ行くときが来たようだ。
木曽川最大の支流で、たくさんの支流を抱える大きな川。
初めてなので、今日は川の様子を見ながらどこか支流へ入って釣ってみよう。
↑水量の多い川だけあって、大きなダムがあります。ここも御嶽山から流れ出す川特有の鉄分の多い水のようで、ダム下の川底は赤茶色をしています。
このでかいダム湖のどこかに大岩魚が潜んでいるんだろうな。
↑本流を覗いてみると、確かに水は多そうだけどそれほど濁りはないです。
ルアーなら楽しい釣りが出来そうな雰囲気。
さらに上っていくと、1984年9月14日の長野県西部地震で川がせき止められてできた自然湖に。
湖に沈んだ木が枯れてそそり立ち、幻想的な光景でした。
こんな絵を『釣りキチ三平』で見たような気がする。
↑今日はこの支流を釣ってみます。
タックルはAXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)+リールSage1830。
ラインWF-4F、リーダー7.5ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足し。替えスプールにDT-3Fラインも持ってスタート。
↑午前7時30分、気温12度、水温9℃。
↑瀬と小さな落ち込みが続くゆるやかな傾斜。フライで釣りやすい結構好きなタイプの渓相。
アダムスパラシュート#14を結んで、ポイントを丁寧に流していきますが、反応ありません。
先日の黄金の川のように小さいヤツが出てくることもなく、とにかく沈黙。走るイワナの姿も見えない。
1時間ほど全く生命反応がなく過ぎ、うーん、魚のいない支流に入っちゃった?
いやいや、そんなはずはない。この流れに魚がいないはずがない。
まだ時間が早くて気温、水温も低めだから活性が上がってないだけだと信じよう。
ちょっとニンフに変えてみます。
普通ならヘアーズイヤーニンフでも結ぶところだけど、この前水温の低い中央アルプスの川でボウズぎりぎりのところできれいなイワナをキャッチさせてくれたグレーニンフにしてみます。
フライの60cm上にマーカー(ウキ)を付けてキャスティング。
↑一投目、この落ち込みのヒラキでマーカーが明確に動きます。
グレーニンフをがっちりくわえてくれました。さっきまで全然反応なかったのに、イワナいるんじゃん(^_^)
とにかくこの1尾で落ち着きました。
↑こんなの生えてましたが、これってネマガリタケ?
写真2枚目の右側のヤツはいかにもそれぽいけど、左のヤツはそれが伸びたもの? それとも別の種類?
採ったことないし、長野県南部で採れるものなのかどうか知らないけど、ちょっと採っていってみよう。
↑その後、グレーニンフには反応がよく、ここでもマーカーが動きました。
アワセるとスカ。あれ?魚じゃなかった?確かにマーカが動いたと思ったけど。
もう一度投げるとまた同じ場所で、今度はマーカーが白泡に向かってグイグイ動きます。
やっぱり魚だ。今度はしっかりフッキングしました。
今までは、ドライフライで押し通すことが多かったけど、反応ない時はめんどくさがらずにニンフやソフトハックルを使えばもっと楽しめたのかもしれないな。
10時半になって、気温21℃、水温11℃。
そろそろドライに変えてもいいんじゃないの?
アダムスパラシュートに戻します。
↑ここでパシャッと小さいのが出ました。フッキングしませんでしたが、ドライでいけそうです。
ただ、ドライに変えた途端にサイズが小さくなっちゃうのが・・・
やっぱり魚が水を割って出るってかなりリスクを伴うと思うんですよね。警戒心の強い大きい魚は水中に餌があればなるべく水中の餌を食べたい。
警戒心の弱いチビッコは好奇心でパシャパシャ簡単に出てくる。
そんな感じがする。
↑この小さなポイント。岸際にちょっとだけフライが浮きそうなスペースがあります。
赤丸印にフライをなんとか落としましたが、水しぶきを浴びて沈みました。
そのまま流して、なんだかビビッと魚が食った気がしました。
アワセてみると、ほんとに釣れました! 心の眼で見えたのです(笑)
↑まぁまぁ釣れたので、お昼休憩。
渓流を歩くのにとても気持ちよい季節になりましたねー。
午後1時、気温21℃、水温11度に上昇。風が出てきました。
その後、先日の浮力テストをしたいろんなフライを試しながら釣ります。
↑それぞれ、反応はするけど、特に良かったのがフレックスボディーレスを巻いたもの。
室内テストの時に思った通り、ボディーが全く吸水しないのでフォルスキャストでほぼ完全に浮力が復活。使いやすさは抜群で、魚の反応も良い。透けるボディーが良いのかも。
先日作った中では、CDCパラシュートだけが反応ありませんでした。
浮力は抜群で、本物の虫のように水面を滑るように浮いて、いかにも釣れそうなんだけどなー。シルエットがちょっと大きすぎるのかな。
まぁ、少しずつ改良していこう。
↑堰堤に出ました。
高巻こうと上ってみたけど、左右どちらとも危険を伴いそうだったので、無理をせずに引き返すことにしました。
午後3時、まだ早いけど十分楽しめたので他の支流へ偵察にでも行ってみよう。
↑川幅のある支流。もう少し水が少ない方が良さそうだけど、フライロッドを思いっきり振れそうな渓相。
少しだけ釣り上るけど、小さなイワナがフライ直前でUターンしたのが2回あっただけ。
車を停めてすぐ入れる区間だから、魚がすれているのかもしれない。
次回以降、じっくり攻めてみよう。
↑帰る途中、自然湖にもう一度寄ってみます。
なんですと? 「密放流されたグレイリングの再放流禁止」?
グレイリングってこんなやつね。
シナノユキマス同様ウグイに似てるけど、サケ科の魚。
ネット検索してたらここの密放流についてこんな文書が載ってました。
本種が王滝川に放流された経緯については信濃毎日新聞(2003年9月8日付朝刊)に詳しい。それによると、2003年3月末、グレイリングによる地域振 興を願った同郡南木曽町の養魚業者が、同施設で飼 育した体長3~4㎝のカナダ産グレイリング稚魚(約500~1000尾)を今回の調査地点付近に独断で放流したとされる。
グレイリングなんてどこから持って来たんだろう?と思っていたらなんと養殖業者が勝手に放流したとは。
ブラックバスほど在来種に悪影響を与えたりはしないと思うけど・・・この自然湖で今でも釣れるのかな??
↑帰り道、子猿たちがお見送り。
子猿しかいないけど、親猿はどこへ行ったの?
猿も魚もチビッコは警戒心薄いな。
警戒心の強い大物は次回に持ち越しだけど、今日は久しぶりにフライフィッシングを堪能できました。感謝感謝(^_^)
コメント
久しぶりの釣りになるのでしょうか?
綺麗な岩魚ですね。
行けてない自分ですので見ているだけでわくわくしてきます。
のんびりと行きたいがこれから秋までが忙しく仕事に追われます(T_T)
幻の渓流師さん、おはようございます。
久しぶりにのんびりとフライフィッシングが堪能できました。
きれいな渓流とイワナたちに癒されました。
そうなんですね、これからお忙しいんですね。
時々このブログに立ち寄って気分転換していただければうれしく思います。
おはようございます。
王滝も豊かな景色で良いですね。
川底が赤いのは火山の亜硫酸ガスで水が酸性になって土中の重金属を溶かし、それが再び多量の水で中和されて鉄分が析出しているんでしょう。
御嶽山はやはり生きている火山ですね。
試作フライの試釣が楽しそうです。
狙い通りの結果が出たのも出ないのも、巻ガイありのワクワク・ウ~ンは良いですね。
マンボウさん、おはようございます。
王滝川は木曽川最大の支流だけあって、奥が深く自然も豊かですねー。
なるほどー、水に鉄分が含まれているわけじゃなくて、土中の成分が溶け出てきてるんですか。火山の力なんですね。勉強になりました。
いろいろ想像しながらフライを巻いて、それを持って行って試してまた改良、そんな試行錯誤がフライフィッシングの楽しさですね(^_^)
おはようございます!
グレーリングなんて海外行かなきゃ釣れないものと思ってましたが、いるんですね。笑
それにしても、美しい川ですねぇ。
木曽の方は行ったことないので、こんな渓がたくさんあると思うとワクワクします。
ドライも面白いですが、ニンフの釣りも考え出すと奥が深いですね。実際、流される本物のテレストリアルたちもほとんどは流れに揉まれて水面直下や水中を漂っているはずですから、軽めだけど沈むアントやビートルにインジケーターを使ってやれば、夏の渓流でかなり楽しめるのではないかと画策中であります。笑
タキビさん、おはようございます。
グレイリング、今現在も棲息しているのか定かではありませんが、一度この自然湖で釣りをしてみようと思っています。
木曽は自然豊かな川がたくさんあって魅力的ですよ。
夏場にマーカーを付けたアントやビートルっておもしろそうですね! マーカーの方に飛び出すことも結構ありそうですが(笑)
おはようございます。
習得しましたね心眼釣法、楽しそうな釣行ですね、周囲の風景に山菜に目を向けながら手巻きの毛バリを試す、これからの釣りはこうでなければと思いますね、お疲れ様でした。
ハックルさん、おはようございます。
“心眼釣法”はまだ習得まではいきませんので、修業を積みます(笑)
テンカラは水面下を流すことが多いと思いますから、常に心の眼で釣っているようなところがあるのでは。
渓流を歩くといろんな山菜に出会えるのもうれしいです。先日教えていただいたホップの芽はわかるようになりましたが、シオデは未だ採ったことがありません。
おはようございます。
行かれましたか。
初めての川でのファーストフィッシュは嬉しいですよね。
地元の人の話ですと王滝は県外からの釣り人が大分減ったと話していました。
地震の影響で魚が脅えて全く釣れなくなったとか
釣れない人は全て地震のせいにするんです。
マウンテンバイクの出番の必要な川もありますので
また開拓してみてくださいね。
テクニカルゲームさん、おはようございます。
おかげさまで楽しい釣りができました。ありがとうございます。
そうなんですか、県外からの釣り人は減ってるんですか。それはありがたい(笑)
王滝はほとんどの林道にゲートがありますね。
次回は自転車で奥の方へ行こうと思います。今シーズン王滝川だけに絞っても、とても回りきれないくらい支流がたくさんあってワクワクします(^_^)
王滝川水系の釣行ご苦労さんでした
天候も釣り日和で新たな場所開発
そしてフライの試し釣り
そして効果も得て
そして山菜採りと
言う事ないですね
浮力のあるフライ—真似してみます
大物は警戒力が有り低層に潜む、私も納得—感じてます
小物は食欲力が有り上層の漁る、私も納得—感じてます
エサ釣りも一発勝負は錘を大きくして低層に沈めて狙います
通常に流すと巻上げ、砂地など小物が掛るのは証拠でしょう
釣りお爺さん、おはようございます。
この日は天候も良く、気持ち良い釣りができました。
試行錯誤の中からいくつか成果がありました。
大きくなるまで生き残ったイワナは警戒心が強くてなかなか水面までは出てきてくれませんね。
ドライフライの釣りは楽しいですが、状況に応じて沈むフライを駆使できれば大物ゲット確率を上げることができるのかもしれません(^_^)
こんにちは。
綺麗な渓に綺麗な岩魚。ほれぼれします。
色んなフライを巻いて試して、私も見習わなくちゃいけないですね。
「地域振 興を願った」わかる様な気もしない様ですが….。チャント調査はしてると思うのですが、独断と言うのはな~。
無茶1さん、おはようございます。
木曽川水系の支流はほんとうに自然豊かで、和みます。
私は初心者に毛が生えたようなものですので、自己流でいろいろ試していますが、参考になるかどうか(^_^;)
魚のプロである養殖業者がそんなことをするとは、ビックリですよね。
今も棲息してるのか、釣りで独自調査してみようかと思ってます(^_^)
グレイリング・・・ググってみました。変な魚ですね。
こういう勝手な事しちゃいかんです!ね。
渓流は涼しげでいいですね。イワナちゃんも綺麗。
囲炉裏で焼いたイワナ食いて~~~と直ぐ食べるほうに><
前回の記事のイワシのお寿司 うまそうですね。
イワシ、アジ、イカ、ツブ貝この辺が大好き。
すっかりマグロを選んで食べることが減りました。
少し前、妻とたまにはおいしいものを食べようということで、
近くの少々名の知れたステーキ屋さんにいってサーロイン200gを
食べたのですが、二人とも帰宅後胃もたれ。。。
サシの入った肉はどうも体が負けてしまいます。
家でも豚肉と鶏肉しか食べません。
カレーもシチューも、肉じゃがも、しゃぶしゃぶも
我が家は豚肉。
おいしい物はほんの少しでいいです。
食べ過ぎたら後がつらくて・・・
そんなお年頃になってしまいました。
やっこおはぎさん、おはようございます。
グレイリング、日本では見かけない変わった魚ですよね。
勝手に放流、しかも養殖業者が、、、許されませんね。
渓流は気持ち良い季節になりました。イワナの塩焼きは最高ですね!
ツブ貝!私も好きです。それとヒカリモノが私の定番です。
ステーキ200gは、私もちょっと胃もたれしそうです(^_^;)
お久しぶりです
何時も 釣りに行った気になり 感謝です
今年は 暇になるので 張り切っていましたが 体調不調で
川より病院通いなのです ガックリ
グレーリングは 昔 20センチ位を3匹 木祖村笹川で釣り(当時はフライマンでした)
持ち帰り 焼いて食べました
美味しい魚でした(トビウオに近い) 釣りも ぐいぐいと引いて 20センチ以上に感じました それっきり笹川ではいなくなったと思います
仲間はルアーで釣り 引きはヨイヨイと言っていました
緩い場所から出て来ました ウグイ並みの位置かも
業者の気持ちは不明ですが 何か勘違いか??
宜しくお願い致します
inakaiwanaさん、おはようございます。
そうなんですか、体調不良なんですね。お大事にして下さい。
笹川でグレイリングが釣れたんですか!?
ということは、王滝以外にも密放流されたということでしょうか。うーん。
食べられたのは貴重ですね。確かに見た目もちょっとトビウオに似てるような(笑)
今年はフライに専念の方向ですが、またこのブログにお立ち寄りいただき、気分転換にでもなればうれしく思います(^_^)
今年はトラウトあまりいけてなくてイワナも顔見てないなー。
本流が終わったら涼しい源流へ行ってイワナ釣ってカレーかな(笑)
Nori1022さん、おはようございます。
そちらは川に海にターゲットの幅が広いですからねー。いろんな釣りが楽しめるのはうらやましいです。
私はしばらく渓流に専念です。夏の源流で涼みながらカレー、最高ですね!
私も今年は渓流で調理したり、泊まったり、今までとはちょっと違う楽しみ方をしようと思っているところです(^_^)
猿も集団だと怖いですね。
歩きだとなおさら。
そろそろ爆竹を持ち歩かなければ・・・
自然湖のグレイリング、ちょっと興味があります。
再放流禁止の看板が出るということはそれなりに釣れるってことなのでしょうね。
いわなたろうさん、こんばんは。
私は一度、写真を撮ろうとボス猿に近づきすぎて他の猿に攻撃されそうになったことがあります(^_^;) うかつに近づくと怖いですね。
グレイリングは気になるので、今度自然湖に試釣りに行ってみようかと思っています。
密放流されたのはかなり前のようなので、未だに棲息しているのかどうか、気になるところです。