野外調理に大活躍してくれそうな SOTO MUKAストーブ。火力が強くてなかなか気に入っています。
野外で(いや、屋内でも)ある程度調理をしようと思うと、火が二つ欲しいんですよね。
焚き火をすればうまく使っていろいろできそうですが、火が大きくなり過ぎるし時間もかかる。それにどこでも焚き火OKというわけじゃないので、さっと火をおこせるバーナーを二つ。
一つはガソリンストーブにしたので、もう一つは木の枝なんかを燃やして使えるヤツを。
どうして一番一般的なガスストーブを選ばなかったかというと、ガスカートリッジなんですね。あの缶。
カートリッジが新品の時はいいけど、だんだん減ってくると、もう一本持って行かなきゃになるでしょ。そして、空き缶はそのまま帰りの荷物になちゃうし。
ガソリンなら、出かける前に常に満タンにできるので荷物がコンパクト。
というわけで、もう一つは折りたたむとぺたっとした金属板数枚になってしまうこれです。
枯葉や松ぼっくり、木の枝など自然の燃料を燃やすネイチャーストーブと言われるものの一つです。
↑エンバーリットストーブ(楽天で見る・アマゾンで見る)。
側面板3枚、正面板1枚、底板1枚、五徳2枚で構成されています。
エンバーリットストーブ(ステンレス)
・使用サイズ:ストーブ上面/8.9×8.9cm、ストーブ下面/11.8×11.8cm
・高さ/15cm
・パネル厚さ 0.3mm
・収納サイズ 14.5×18cm
・重量 316g
収納時は実にコンパクトですが、重さはそこそこあります。
このストーブには重量136gのチタン製もあるんです。価格差がかなりあるので、今回はステンレスにしてみましたが、お金に余裕のある人はチタン製をお勧めします。
組み立ては実に簡単。シンプル構造で抜群の耐久性。
↑ちょっと試しに組み立ててみます。
まず、正面以外の側面3面を互い違いに差し込んで組み立てます。次に、底面を差し込みます。
あ、そうそう、その前に新品だとこのプレート一つずつに薄いビニールの保護シールが貼られているのではがして下さい。両面に貼られているのでちょっとめんどくさい。
正面用のプレートははがした後に、文字が刻まれている部分に型抜きされたようにシールが残るのでこれもちゃんとはがして下さい。
私はこれをはがし忘れてそのまま火にかけたら、チリチリビニールが燃えて焦げた状態になっちゃいました(>_<)
↑最後に正面のプレートを、まず左側を差し込み、最後に右側を少しひねるようにして差し込めば完成です。
↑ほんの1分くらいで完成。必要に応じてバッテン印に五徳を差し込みますが、通常は必要ない気がします。私が使っているsnow peakのアルミパーソナルクッカー(楽天で見る・アマゾンで見る)の小鍋を使うときもなくて大丈夫ですが、もっと小さいシェラカップ(アマゾンで見る)のようなものを火にかける場合は必要になります。
五徳をセットした方がしっかりするので、重い物を乗せる時にもセットした方がいいのかも。
実際にフィールドで使ってみる。
先日のおむすび山釣行で使用しました。
↑枯葉と小枝を集めます。枝は太さごとに細、中、太と分類しておきます。
最初に、正面焚き口からティッシュ一枚を一番下に入れ、小枝、中枝、太い枝と入れて着火する方法でやってみます。
↑ティッシュにライターで火を付けますが、どうも空気の通りが悪いようでイマイチ燃え上がりません。煙がたくさん出てそのうち鎮火。最初は小枝だけ燃やした方が良さそう。
↑五徳をはずしさっきの枝も全部とりだして、ティッシュの上に小枝のみを上からパラパラ入れた状態で火を付けます。今度はいい感じで燃えはじめます。
しばらく同じ太さの小枝を上から追加しながら燃やして、火がある程度大きくなったら正面の焚き口から中太の小枝、太い小枝と徐々に追加しながら火を安定させます。
↑この時点で上述した通り、正面のロゴ部分の保護シールがはがれていないことが発覚(黄色矢印)ちりちりと焦げちゃいました。まぁ、問題ないですけど。
カップ麺用に鍋に川の水を入れて沸かします。
↑火が弱まりそうになったら、鍋を浮かして上から燃えやすい葉っぱや小枝を追加することもできるし、焚き口からも太いめの枝を追加できるので、とても便利です。
焚き口から入れた枝は時々奥に押し込みながら燃やします。
300ccもあれば十分ですが、今回はテストを兼ねて600cc沸かしました。
完全に沸騰するまで約10分かかりました。
ガソリンを使ったMUKAストーブでのテストでは3分15秒。
さすがに時間はかかりますが、ゆっくりと調理するものはこちらの方が向いているでしょう。ガソリンストーブは弱火でじっくりという料理には向かないので。
↑良い熾(おき)ができました。これで上に網を乗せれば、うまい焼き鳥ができそうだな(笑)
もったいないけど、今日は時間が無いから水をかけて消火。
これを土に埋めてきれいサッパリ人間の形跡を完全に消しておこう。
あとは、ストーブを分解して収納すれば終了。
ここで、一つだけ問題発生。クッカーの底が真っ黒くろすけ。
↑想定内ですが、焚き火を含め自然燃料で使用すると鍋底が煤だらけ(>_<)
水で洗えば少しは落ちるけど・・・
気にしなければそれまでだが、ちょっときれいにしたいな。
帰宅してからきれいにしたのですが、その件は、長くなりそうなので明日の記事に。
ともかく、このネイチャーストーブはコンパクトに収納できて耐久性もありそうだし、かなり使えそうです。
これとは別にもう一つ注目している製品があるんです。
↑solo stove ソロストーブ(楽天で見る・アマゾンで見る)。
こちらは二重構造になっていて、二次燃焼するタイプのネイチャーストーブ。ロケットストーブのような原理ですかね。火力が強いのが魅力です。
サイズは小さいですが円筒状なので、今回は収納面でより有利なエンバーリットストーブを選びましたが、こちらもかなり良さそうですよ。
ネイチャーストーブはわざわざ燃料を持って行く必要がないところがいいですね。
渓流沿いなら本格的な焚き火をするのも悪くないけど(^_^)
コメント
こんばんは。
これ、何といってもコンパクトなのが魅力です。
プレス打ち抜きのステンレス板7枚を組合わせるだけですが、上手く出来ています。
マンボウさん、こんにちは。
そうなんです、ほんとにペタッとした板になっちゃうので、ザックのすき間に差し込むことができるんです。
形状も空気の流れを考えて作られているようで、ただ小枝を組んで燃やすよりも効率良くもえるようです。
そうなんですよねぇ、自然の火以上に魅力的なものはないのですが、その煤がねぇ。
・・・なんて言っても、やっぱり玩具を増やせないボクはガスストーブのみと個々利に決めてるので、残り少ないガスカートリッジと予備カートリッジを、両方持ち歩く羽目になるのです。(笑)
kuniさん、こんにちは。
自然の火は焚き火のように眺めている分には最高ですが、扱いはガソリンやガスストーブのようにはいきませんね。
ガスも出発前に充填できれば満タン状態で出かけられるんですけどねー。
と思って検索してみたら、充填できる裏技的器具もあるみたいですが、ちょっと怖いです(^_^;)
ネイチャーストーブいいですね!
あまり急がない時はじっくりゆっくり調理して楽しみたい。
ガスよりもこう言う炎眺めるの好きなんですよね。
Nori1022さん、こんにちは。
その辺におちているものが燃料になるところがいいですね。
ガソリンストーブだと火力強すぎてじっくり調理ってのがムリなので、もう一つはのんびりできるやつにしてみました。
焚き火を見ているだけで、全然飽きませんね(^_^)
いざと言う時に良いツールですね。
休みの時にのんびりと楽しむのにも向いてますね。
ススがヤバいですね(笑)
やかんに付く煤は懐かしさを感じますけど(笑)
幻の渓流師さん、こんばんは。
時間がたっぷりある時には、楽しさが倍増しますね。
燃える火を見ているだけで飽きないので、一泊の時には特に活躍してくれそうです。
煤はヤバイです、ほんとに。次回は対応策を講じます。
やかんの煤はノスタルジーを感じますね(^_^)