スポンサーリンク
スポンサーリンク

ウグイのようなアマゴ|木曽川水系 フライフィッシング

フライフィッシング
この記事は約6分で読めます。

あれ、この前もこんなタイトルの記事読んだよ。
って思ったでしょ。今回はその完結編です(笑)

前回、淵で泳いでいたこの魚。

160701王滝川ウグイアマゴ04
体側にはくっきりと黒い帯が。
遠目にはウグイだとばかり思っていたら、帰ってきて写真を拡大してみると背中に黒点があり、うっすらパーマークもあるようなないような?尾ビレの上下端がオレンジ色。
写真ではアブラ鰭がないようにも見えるけど、ちょっと判別できない。
これなんなの?

皆さんからいただいたコメントでは、「アマゴでしょ?」という方が多く、特に七流釣師さんから「十津川水系では黒い帯の入ったアマゴが釣れる」とコメントいただき、実際に帯の入ったアマゴの写真が。
http://nanaryukase.blog.fc2.com/blog-entry-287.html

これは俄然アマゴの可能性が高くなってきました。

そうなるともう一度確かめに行きたくなっちゃう性格(笑)
とにかくあの魚を釣るためだけに出かけました。

160701王滝川出発
先日路面状態は確認済みなので、今日はプリウスで大丈夫です。
なんと言っても、ジムニーとプリウスだと燃費が倍違いますからね。遠出の場合はなるべくプリウスで出動したいのです(^_^)

駐車場所に到着すると、先客さんが釣りの準備をしていました。
挨拶をすると、なんと倉敷からやってきたフライマンだと!
遠いねー倉敷。

例の怪しい魚の話をしてその辺りへ入ることを告げ、この方はその支流を分けた別の流れの上の方へと行ってみると。私は釣ったことのない辺りだけど釣れたかな?

先に歩いて行った彼に自転車で追いつき、私が入渓するところで別れました。

160627王滝川支流2-02 160701王滝川01
入渓点からしばらく川を遡ります。先日の雨で水量は少し増えています。
良いポイントが連続していますが、今日は無視して淵へ直行。
例の淵に到着しました。

上の方に回り込んでそっとのぞき込んで見ると、魚影確認できず。
しばらく目を凝らしていると、小さいアマゴが数尾泳いでいるのが見える。
あれ? 前回は黒帯の入った小さいのはいたけど、普通のアマゴの小さいのはいなかったようだけど。
今日は例の20cmくらいのやつは見えない。
上からちょろちょと水が流れ込んでいるだけだから、この淵から出て行けたとは思えないけど。

と、ここで、なんとリールをザックに入れ忘れたのに気付く(>_<)
あちゃー、そうか今日は別のバッグにリール入れて来て、それをザックに入れ忘れたんだ。
仕方ない、例の魚も見えないようだし、取りに戻るか。とほほ。

荷物は全部その場に置いて、川をもう一度下り、自転車に乗ってまた車まで戻ります。なにやってんだか。

そして、また林道を上るのです。
幸いそれほど距離はないので、40分くらいでまた淵に戻ってきました。

160627王滝川タックル
やっとタックルが揃いました。
AXISCO AXGF763-6(楽天市場で見る)+リールSage1830。
ラインはDT-3F、リーダー7.5ft6Xにティペット7Xを90cm継ぎ足し。
この前はフライを投げても小さいのが一度寄ってきて見切られた感じなので、ティペット長めにして、とにかくナチュラルドリフトを意識。

黒い帯がある不思議なアマゴ。

160701王滝川01-2
上に回り込んでそっとのぞき込んでみます。
写真だとわかりにくいですが、一番深いところは2mくらいあるんじゃないかな。
深いところから魚が出てきたり戻ったり、さっきより魚が動き出したようです。
でも、この前みたいな黒い帯の魚がいないような・・・アマゴの小さいやつが何尾か。
たまに水面の小さい虫を食べています。

すると、左の方から例の20cmくらいの黒い帯のヤツ、そしてその後ろを同じくらいの普通のアマゴが追いかけ回しています。この前と同じ状態だ。

写真撮ってる場合じゃないや。もう一度下側に戻って、フライを結びます。
前回は、一度フライ間近で見切られて、その後は小さいミッジピューパCDCダンを投げても全く無視されたんだよね。

この川、石をひっくり返してみても餌になる虫が全然いないんだよね。
飛んでいる虫もあまりいない。

とにかく水面の小さい虫を補食しているので、今日は最初からミッジピューパを投げてみます。小さいアマゴが直前までやってきますが喰いません。これを見切られちゃうの!?

何度もキャスティングしますが、喰いませんねー。
例の帯のあるヤツもどこへ行ったのやら。

160701王滝川羽アリ
羽アリを見かけたので、前日の晩に巻いたゴールドリブドアントパラシュートに変えてみます。

これをちょろちょろと流れ込んでる辺りに投げて、長時間ぷかぷか浮かべてみます。
淵の真ん中辺りまでゆっくり流れて来た辺りで、フライに近づく魚影が。黒い帯のヤツだ!

口先でつつくように出ました。
アワセると、確かな手応え。やったー! 意外と引きます。
慎重に寄せて、ランディング。よし!

160701王滝川ウグイアマゴ01
おぉー、これは黒い帯の入ったアマゴ! サイズは22cmくらい。
パーマークもきれいな楕円ではなく、真ん中で割れて上の方は薄れて見える。
下の方にパーマークがつながっているように並び、さらにそれに沿って黒っぽい帯が走っている。
こんなアマゴ見たの初めてだ。

160701王滝川ウグイアマゴ02
上の方から見下ろすように見ると、帯がさらに黒くつながって見える。
背中の黒点が崩れて流れている部分があります。黄色丸印の部分を先日撮った一番上の写真と照合してみるとぴったり一致するので、これが先日見た『アマゴのようなウグイ』の正体でした。アマゴのようなウグイではなく、ウグイのようなアマゴでした(^_^)

あれ、このアマゴ、写真を撮っている間に黒い帯が薄くなってきているような・・・気のせいかな。

160701王滝川ウグイアマゴ03
リリース直前にもう一枚パシャッ。
あれ、やっぱり黒帯薄くなってるよ。
まさか、瞬時に体の色を変えられるの?カメレオンのように。そんな話聞いたことないけど。
でも、先日はもっとたくさんいた黒い帯の小さい魚が、今日は全部普通のアマゴになっていたし、色が変わっているとしか思えない。
そう言えば、海の魚では釣り上げると色が変わるヤツがいたような。
イカも結構色が変わるよね。

検索してみると、黒い帯のあるアマゴの情報は紀伊半島、十津川水系に集中しているようです。
こちらに登場している魚はとてもアマゴには見えない。
http://blogs.yahoo.co.jp/fairchildjr703/53775065.html

この辺りは長野県でも特殊な自然環境なのかもしれないですね。
長野県南部にはないと言われているネマガリタケも採れたことだし(^_^)

ウグイっぽい色をしているのは擬態の一種なの? でも、ウグイに擬態しても別に良いことないんじゃないんじゃないの?
いや、この前はウグイだと思って釣ろうという気持ちがなくなったから、人間に釣られないようにという意味では効果があるのかも。まさか、ね(笑)

160701王滝川02
ここからも好ポイントが続きますが、『ウグイのようなアマゴ』が釣れて今日はもう満足なので他の川に行ってのんびりお昼でも食べますか。
暑い中食材を持ち歩きたくなかったので、調理器具と食材は車の中なのです。

160701王滝川林道下り 160701御岳湖
川を下り、自転車で林道を下り(本日2回目笑)、車で他の川へ向かいます。
途中のダム湖は、もう夏だよ、と言っているようでした。

・・・つづく(こちらへ)。

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. こんにちは。

    黒筋付アマゴは釣った事がありません。
    が、しかし、意識してみるとボ~ット黒帯なのは手にしている様な?
    魚が死んだ後に色が変わるのは当たり前ですが、短時間で色が変わるのも知りませんね。

    • マンボウさん、こんばんは。
      こんな黒い帯の入ったアマゴは私も初めてです。
      ただ、私もこれまでの写真を見返してみると、パーマークは崩れてませんがうっすら黒い帯が入っているものはありますね。
      短時間で色が変わるのかどうかはまだはっきりわかりませんが、継続調査します(^_^)

  2. 不思議な感じですね。
    物凄く澄んでる沢でヒットをさせるのも流石。
    良い沢ですね。

    • 幻の渓流師さん、こんばんは。
      ほんとに不思議な魚でした。
      この水に棲むアマゴはなかなか手強いですが、狙った魚がうまく食いついてくれました。
      今度は時間をかけて釣り上って、この沢の全容をつかみたいと思います。
      水は綺麗で気分は最高です。ただ、魚影薄いですけど(笑)

  3. アマゴも色々な種類「斑点」が有るものですね
    やはり放流魚から影響してるのでは
    イワナはもう~純正イワナが居なく成ったと言われる様に
    私も時間で色が変わるのは気が付きませんでした。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      アマゴはイワナほど個体差がないと思ってましたが、今回釣ったアマゴはとても変わった魚でした。
      イワナはまだ人が近づけないような秘境には純天然が棲んでそうですが、アマゴとなるとなかなか難しいでしょうね。
      今回の魚は短い時間で確かに帯の濃さが変わりましたが、半信半疑なので継続調査します(^_^)

  4. こんな澄んだ淵でヒットさせるなんてさすがですね(^^)
    あの魚、アマゴだったんですね。帯の色が薄くなるなんて…
    なかなかおもしろいアマゴでしたね。

    • akiさん、こんばんは。
      前回は魚たちに見切られましたが、今回は注意深くキャスティングしたのと、前日の夜に巻いたアントパターンを気に入ってくれたみたいです。
      “アマゴのようなウグイ”ではなく“ウグイのようなアマゴ”でしたね。
      帯の色が薄くなった件は、確証が得られるまで継続調査したいと思います(^_^)

  5. おはようございます。
    そう言えば入った事はありませんが鯎川ありましたね、木曽方面ではアメノウオ、最近漁協ではタナビラと呼ぶようになりました、放流アマゴはいろいろの柄の物がありますね、
    銀毛したかと思うようなもので鱗の取れる物、薄っぺらく緑がかったもの、妙に朱点の鮮やかなものこれも養殖稚魚の放流から来るものでしょうか。

    • ハックルさん、こんばんは。
      ウグイ川、あんまりうれしくない名前ですよね(笑)
      こちらでも年配の方はアメノウオと呼びますね。木曽では昔からタナビラと呼んでいたのかと思ってました。
      木曽川漁協で放流している朱点の派手なヤツは良く見かけますね。
      黒い帯の入ったアマゴ、他の方からも情報いただきたいところです。

  6. こんにちは。
    鏡のような水面のプールでよく掛かりましたね。着水の波紋だけで警戒されそうです。
    帯入りアマゴ、まだまだ薄い薄い(笑)
    でも、私は今まで何匹も釣ってますが、帯が薄くなったことはないような…
    来週は十津川に行きますので、意識して観察してみます。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      ほとんど流れのないプールなので厳しいと思いましたが、狙った個体が向こうからやってきてくれました。
      黒帯、これでも薄いですか(笑)
      十津川の黒帯アマゴ、次回釣行で釣れたら写真アップして下さい。興味があります。
      そちらでも、黒帯だけじゃなくパーマークが変形したものも釣れるのでしょうか。

  7. こんにちは。
    めったに出逢えない魚を掛けましたね。
    はっきりとは言えませんが食べている、もしくは以前食べていた養魚場の餌による変色
    また棲息場所によるもの。
    陸封されすぎての近親交配。
    進化した魚である。様々な予測ができますね。
    私はクワガタの養殖をしていましたので何万頭にの確立で
    目が白いホワイトアイ、左が雄で右が雌、雌雄同体と呼ばれる個体も出てきましたよ。
    木曽では岩魚×アマゴを一尾釣っていますが。
    鯎川、名前を聞きますと敬遠する川ですけど
    綺麗な川ですし 王滝はどうしてもダムから上がるウグイが下流には多いんです よくぞチャレンジしてくれました。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。
      なんとも不思議なアマゴでした。
      おっしゃる通り、いろんな要因が考えられそうですね。
      クワガタにも突然変異のような個体がいるんですね。
      興味深いのは、この淵だけでも今回の個体の他にもっと小さい(10〜15cmくらいの)帯の入ったやつが何尾も泳いでいたことです。
      この川を釣り上ってどんなアマゴがどんな比率で釣れるのか確かめてみたいです。
      イワナ×アマゴ、カワサバと呼ばれているやつでしょうか。私は釣ったことないですがそれも興味ありますね。
      王滝はちょっと他の川とは違うものを感じるので、今後も行ってみます。

  8. 確かめるために、『実際に釣りに行った』というのが凄い。^^
    で、ホントに釣っちゃってるし。(笑)
    見事ですね。

    • kuniさん、こんばんは。
      気になると確かめたくなっちゃうという面倒な性格なんです。
      まぁ、物好きってことですね(笑)
      ターゲットが釣れるとは思いませんでしたが、運良く向こうからやってきてくれました。得意のマグレです。
      狙った魚が釣れるのってうれしいですね(^_^)