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夏の大物を狙うフライ|マシュマロ&ディアヘアカディス

フライタイイング勉強中
この記事は約4分で読めます。

私が渓流のフラフィッシングのおいて年間を通してメインで使っているフライは、アダムスパラシュートエルクヘアカディス
標準的に使うサイズは#14。

基本的にアダムスパラシュートの#18〜#12、エルクヘアカディスの#14〜#10を揃えれば大概の状況で(ドライで釣れる状況であれば)対応可能な気がしますが、それじゃ面白くないのでいろんなフライを使って楽しんでいます。

アダムスパラシュートをパイロットフライに使って、鏡面状態の淵なんかでフライの手前で見切られるような時には小さめのCDCダンミッジピューパに切り替えます。
逆に、活性の高い時はより大きめなシルエットのエルクヘアカディスに切り替えます。夏の陸生昆虫を意識した魚たちには、アントパターンやビートルパターン、ロイヤルコーチマンなどが威力を発揮しますね。

真夏の大物をターゲットに、エルクヘアカディスよりももっとインパクトがあって、カディスのみではなく他の甲虫にも見えるやつを巻きます。

マシュマロ&ディアヘアカディス

◎フック:TMC531 #12(TMC921・TMC103BLなどでも)
◎スレッド:6/0(オリーブ)
◎ウイング:ディアヘア(ブリーチ)
◎ボディー:マシュマロファイバー(ゴールデンオリーブ)

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マシュマロというおもしろい名前。

なぜ『マシュマロ』と言うかというと、TMCから販売されているシマザキマシュマロファイバー楽天で見るアマゾンで見る)を使うからです。
試しに2色買ってみました。なかなか人気商品のようで、欲しかったダークダンは売り切れでした(>_<)

これは中空の人口繊維で、定番のエアロドライウイング楽天で見るアマゾンで見る)よりも細くてモシャモシャしている感じです。

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2本取りだし、半分に折ってカットします。
それをさらに半分に切ります。4本の束が二つできますね。
4本まとめてこのくらいの長さがあれば巻けるので、これで2本のフライが巻けます。

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6Xのティペットでループを作って4本の真ん中を結びます。
ループの作り方はこんな感じです。クリックして拡大して見て下さい。
ループを閉じたらしっかりきつめに締め付けておきます。

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ドライシェイクはタイイングにも使える。

ファイバーをまとめて、ドライシェイクと振りかけて揉み込みます。
ドライシェイクはリフィル(詰め替え用…楽天で見る)が便利ですね。最近はダビングする時もこれを揉み込んで使ってます。

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コーム(櫛)で繊維をとかしてもんでまとめます。
ふっくに合わせてみて、ボディーの長さを決めます。今回はフックと同じくらいの長さに。
※実際にはティペットが付いている方がお尻になるので、逆向きに合わせてみた方がいいかもだけど。

火を使って、空気を密封するのだ。

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ボディーサイズにしたいところをフォーセップで挟みます。
1mm残した状態でカット。

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カットした部分をライターなどで炙って溶かします。
するとこんな形で中空繊維の中に空気が封印される形になります。
前にも紹介しましたが、SOTO ガストーチ楽天で見るアマゾンで見る)がこんな時にも便利です。ライターのように指が熱くならないのがいいです。

ウイングはいろんなタイプでアレンジできます。

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フックはショートシャンク・ワイドゲイプのものが良いと思います。
スレッドで下巻き。フックポイントのちょっと後ろまで巻いてUターン、アイの少し手前まで巻き戻します。
先ほど熱封印したマシュマロボディーをスレッド3回転で固定します。
ボディーとフックの間にスレッドを入れて水平方向にも2回スレッドを巻きます。

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熱封印した部分が扇形に開いておもしろい形のヘッドになります。
ディアヘアー(今回はブリーチしたもの)を用意。

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エルクもそうですが、切り出す量をどのくらいにするかいつも迷います。このくらいでいいかな(^_^;)
コームでアンダーファーをすき取ります。すきっ取ったアンダーファーはダビング材に使えるのでストックしておきます。

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ヘアスタッカーで毛先を揃えて、フックに取り付けます。
ディアヘアーウイングの長さはフック長より少し長いくらいにしましたが、短めでも長めでもお好みで。

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ヘッド側の余分をカットして、ヘッドの前でウィップフィニッシュ。

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スレッドを持ち上げてボディーを浮かせ、ポリプロピレンを接着できる接着材をダビングニードルにちょっとだけ出し、スレッドを巻いた部分(黄色矢印)に塗ります。
ボディーを押さえつけてくっつけます。
今回使ったのは、ボンド ウルトラ多用途S・U プレミアムソフト クリヤー楽天で見るアマゾンで見る)を使いました。乾いても柔らかいままで、タイイングにいろいろ使えそうです。

あとは、お尻から出ているティペットを結び目ギリギリのところでカットすれば完成。

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このフライ、カディスというよりもディアヘアが下から見ると甲虫の足の様にも見えて、テレストリアル(陸生昆虫)パターンとして使えそう。

このボディーは、ディアヘアの他にもちろんエルクや、パラシュートやソフトハックリングなどなどいろいろに使えます。
すでに実釣で使っていますが、浮力抜群で、空気抵抗も小さいのでキャスティングもしやすいです。一泊釣行の龍の川では早くもイワナが結構良い反応を示しましたが、本当の実力を発揮するのはこれからの時期でしょう。

有名なマシュマロピューパというパターンも今度作ってみます。

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コメント

  1. フライは使う時のこと想像して巻き上げる楽しさありますね。
    鮎の仕掛けとか苦痛そのもの。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      そうですねー、フライほど準備段階が楽しい釣りはなかなかないですね。
      確かに、他の釣りの仕掛け作りは楽しくはないかも。
      老後ヘラブナ釣りを始めたら、ウキを作ったりするのは楽しいんじゃないかと妄想してますけども(笑)

  2. マシュマロボディのフライは釣れますよ。^^
    ボクも去年マイブームで、たくさん巻いて使いました。
    いろいろな素材でボディを作れるし、巻くのも使うのも楽しいフライです。

    ウルトラ多用途SUは、ボクの海用フライでかなり多用します。
    経年劣化で淡褐色になるのが玉に瑕ですが、なくてはならない「マテリアル(もはや、ただの接着剤ではない)」のひとつになってます。

    • kuniさん、こんばんは。
      マシュマロボディーは夏には釣れそうな雰囲気ムンムンですよね(^_^)
      私もバリエーションを増やしたいと思います。
      この接着材、海用にはそんなに欠かせないんですね。マテリアル化しているとはかなりなものですね(^_^)

  3. マシュマロってなかなかかわいい名前ですね(^_^)
    ディアヘアもグリーンに染められたやつを使えば、バッタみたいに見えるかも。
    これからの時期に多用するパターンなので、たくさん作っておきたいですね。

    • akiさん、こんばんは。
      そうですね、名前に惹かれるところもありますね(笑)
      確かにボディーとウイングの色の組み合わせで、いろんな陸生昆虫を表現できそうですね。
      夏場にテレストリアルで大物を狙いたいところです。

  4. お早うございます。
    フライ一つ巻くのに何分ぐらい掛かるのですか?いつもマメですね、感心して見ています。私は適当な性分なので、たまたまアタリと思われる仕掛けを作っても、記憶が薄くて再現出来ないことが多いです。あ、記憶力に問題があるのかな(笑)

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      フライは種類によってかかる時間は全く違いますが、これは10分くらいでしょうか。料理と一緒で、慣れてくれば手際よくなって時間も短縮できると思いますが。
      私もフライの巻き方を覚えられないので、自分の備忘録としてブログにアップしているという面もあるんですよね(笑)

  5. こんにちは。
    フライもいろいろな種類があって面白いですね、テンカラ毛バリに応用出来るものも沢山ありますね、私もビーズを使ってみましてそれなりの結果は出ましたが、本来のテンカラ毛バリから離れてしまったという一抹の後悔もあります。

    • ハックルさん、こんばんは。
      フライフィッシング、テンカラ、お互いに参考にして取り入れられる部分がありそうです。
      ゴールドビーズはフライでは解禁当初の渋い状況でかなり威力を発揮します。夏場は登場機会がなかったんですが、釣れるんですねー!
      釣れればいいってもんじゃない、というところがハックルさんらしいこだわりですね(^_^)

  6. こんにちわ。
    シマザ○ワールド製品はハイプライスですが
    フックひとつにしまても何年もかけデザインテストと
    妥協の全く無いTM○の精神が受けているんでしょうね。
    落下昆虫の増えてくる季節ですね。
    蟻や黄金虫を巻く人は多いのですが
    テントウムシはいかがですか!
    これをイメージしたフライは今まで見た事ありませんけど。

    • テクニカルゲームさん、こんばんは。
      本当に良く練られた製品が多いことは確かですが、ちょっと高いですね(^_^;)
      大きいフライの出番が多くなる季節になりました。
      確かにナナホシテントウをイメージしたフライってないかも。
      赤と黒の組み合わせでおもしろいフライになるかもしれません。