ポイントに狙い澄ましてフライを投げます。
フライラインがきれいな弧を描き、30cm四方の小さなポイントにフワリと落ち、、、あれ!?
フライが空中にぶらりん・・・あちゃー、蜘蛛の巣か。
今の時期に川幅が狭く両岸が木で覆われた小さな沢に行くと、こんな経験ありませんか?
というわけで、蜘蛛をイメージしたフライを巻いてみます。
コックデレオン&CDCスパイダー
◎フック:TMC531 #12
◎スレッド:8/0(ブラック)
◎ハックル:コックデレオン
◎ウイング:CDC(イエロー)
◎ボディー:ラビットファー
スレッドで下巻きをします。
テイルとしてコックデレオンのファイバーを6、7本取り付けます。
イエローのCDCを4枚用意。
上の方だけ使うので、元の方1cmくらいの部分はあらかじめ切り取ります。ファイバーを切らないようにストークだけをカット。
別にして保管しておいて別のフライに使うことにします。せこい?(笑)
先端部4枚をまとめてスレッドで固定して余分を斜めにカット。スレッドで巻いて整えます。
CDCの前側を巻いてヘッドを成形。パラシュートのウイングポストを巻きます。
ラビットとヘアー(ハー:HARE)の違い。
ハックル用のコックデレオンを取り付けます。通常のパラシュートフライの2倍くらいの長さのハックルを使います。コックデレオンは独特のツヤがあって好きですが、持っているものは毛先が長めなので、ドライフライだと使いどころがむずかしい。
ボディー用のラビットファーを用意。
有名なヘアーズイヤーニンフに使われる毛もウサギですが、ヘアー(ハー)と呼ばれるのは野ウサギらしいです。ラビットと呼ばれるのは家ウサギのことらしいです。
ドライシェイクを少し振りかけてよく揉んで混ぜ合わせます。
ラビットファーはフワフワのアンダーファーにツンツンしたガードヘアーを混ぜるとイイ感じのダビング材になりますね。
ラビットファーを撚り付けて、ダビングします。
敢えてボサボサした感じの方がいいですね。
ニードルでヘアーを引き出しさらにぼさぼさに。
コックデレオンのハックルを巻きます。
CDCをちょっとちぎって短くしましたが、あとは現地で調整します。
ハックルもCDCで弱々しく巻いた方が良かったかな。
ボディーはこの前巻いたマシュマロ&ディアヘアカディスに使ったマシュマロファイバーを使ってぽっちゃりした感じに仕上げるのもおもしろそう。
フライを持っていざ、試し釣りに。
翌日の夕方ちょっとだけ近くの沢に試しに行きました。
このオレンジの花、フシグロセンノウだと昨年名前を覚えました。
今の時期、薄紫色のギボウシの花も良く見かけますね。
こんな感じの小沢です。
タックルはAXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)+リールSage1830。
ラインはDT-3F、リーダー9ft6Xにさらにティペット6Xを60cm継ぎ足し。
本来ならこっちのタックル向きの場所だったけど、いつものまま来ちゃった。
Caps キッズシックス6ft・#2#3(楽天で見る・アマゾンで見る)+DAIWA ロッホモア100A(楽天で見る・アマゾンで見る)
時間がないからさっさと準備してキャスティング。
ほんとに蜘蛛の巣が張っていて、フライがからまったりしながら・・・
流れが分かれたほんとに小さなたまりから20cmほどのイワナが。
こんなとこにいるんだぁ。
他に、フッキングしない小さいサイズが何尾か。
とりあえず釣れることはわかったし、雨がパラパラしてきたのでこの辺で帰ることにします。このフライ、もう少し改良を加えることにしよう。
マシュマロファイバー、CDC、コックデレオン、それぞれ個性の強いマテリアル。
これらを使っておもしろいフライがいろいろ作れそうな気がしてきました(^_^)
コメント
CDCとコック・デ・レオンがあれば、相当いろいろなフライができますね。^^
どちらも大好きなマテリアルです。
kuniさん、こんばんは。
CDCとコックでレオンは個性の強いマテリアルですが、その分いろんな使い方できそうですよね。
今後これらと他のマテリアルを組み合わせていろいろやってみます。
フライタイングがますます楽しくなりそうです(^_^)
こんばんは。
今の時期、クモの巣には本当に参ってしまいます、仕掛けまでめちゃくちゃ、そして意外と強いんですよね、穂先の方にどんどん巻き上げていったらなかなか切れず穂先を折ったこともあります、7月からは大きな川か超源流しかクモの巣の無いところはありんせんね、利点は先行者の確認ができるだけです。
ハックルさん、こんばんは。
そうなんですよー、川幅のあるところなら良いんですが、狭い川だと蜘蛛の巣にやられますね。
おっしゃるとおり、蜘蛛の糸ってすごい強度なんですよね。しかもベトベトするし。
確かに蜘蛛の巣が張っていると先行者なしの確認になって、それだけはちょっとうれしいです(^_^)
渓流にある蜘蛛の巣って、家にあるやつより頑丈ですよね。
エサ、ルアー、フライ、テンカラどの釣りでも厄介な障害物になります^_^;
そういえば、テンカラの毛鉤に凄い大きいハックルを使った毛鉤がありましたよ。
#12くらいのシャンクの2倍くらいありました。夏場のイワナに効きそうですね。
akiさん、こんばんは。
確かに渓流の蜘蛛の巣はより頑丈な気がします。種類によって糸の強度が違うんでしょうかね。
シャンクの2倍の長さのハックルとなると、それはフライで言うストリーマーのように水中では虫ではなく小魚のように見えるかもしれませんね。
テンカラにそんな毛鉤があるとは知りませんでした(°0°)