充実した一日目を終え、昨晩は早めに床に就いたので、夜何回か川の水の音が激しくなったような気がして目が覚めました。まさか雨じゃないよな。ようく耳を澄ますとテントに雨が落ちてきている様子はありません。
3時頃にテントからは這い出して見上げた満点の星空は本当にきれいで、もう眠くないのでしばらく星を見ていました。真っ暗闇も全く怖く感じませんでした。
二泊三日渓流泊(沢泊)釣行 二日目の始まり。
そうは言ってもまだ早いので、もう一度寝袋に潜り込みウトウトしていて気付くと5時になっていました。まぁ、今日もそんなに慌てなくて良いだろう。
おはようございます! 今日も暑くなるかな。
昨晩半分残しておいた(正確には食べきれなかった)岩魚入りパエリアをガソリンストーブで温めて、目玉焼きを作って追加。あとは温かい紅茶で。
トレッキングシューズを履き、ザックにウェットゲーターとウェーディングシューズ、お昼の食材やクッカーなどを入れて背負います。
ここからウェーディングシューズを履いていっても良いくらいだけど、60Lのザックにあんまり荷物が少ないとバランス悪くて返って背負いにくいのです。
今日は魚のご機嫌はどうだろう。
昨日の大淵を林道の上から眺め、今日はその上へと向かいます。
今日も清水をいただいていきます。ちょっと口に含むと冷たくてうまい!
こんな感じの瀬続きのところから。GPS地図アプリで見ると恐らくこの少し先には岩場のような場所があるはず。
午前7時20分、気温17℃、水温13℃。
ウェットゲーターのソックス部分。親指の爪の辺りに穴が空いたので縫っておきましたが、糸が切れてまた穴が。もっと強い糸で縫わないとだめかな。
様子見にアダムスパラシュート#14を結んで釣り開始。
ようやく川に日が射して来ました。この辺りから魚の活性上がるんじゃないのー。
フッキングしない小さいイワナは何尾か出つつも、釣り開始から1時間ほど経ってからやっとエルクヘアカディス#14で今日の第一号イワナ。
うーん、今日もなんだか微妙な雰囲気(^_^;)
こちらは日影から。ピーコックパラシュート・レッドボトム#13で。
陽射しはジリジリと照りつけ、気温はどんどん上昇している様子。
川の中に漂うイワナが見えたり、パシャッと出たりはするんだけどなかなか調子が出ません。
時折元気なイワナたちがロッドを震わせますが、1時間に1尾みたいなペース。かなり渋い。
暑い日のお昼は渓流素麺に限りますね。
さっきの淵ほどではないけど、大岩がある区間に入りました。
ここは今の水量なら特に危険ではない。
ちょっとお昼休憩。シートを持っていればなぁ、この岩陰の砂場で昼寝できるのに。
暑くなってきましたよー!
今日は素麺にして正解だ、本当は普通のめんつゆで食べるつもりだったけど事情により、持って来たトマト一個を使って、トマト味の漬け汁に。
これが、意外と美味い! 川の水に浸けた素麺は最高! 火照ったからだがだいぶクールダウンできました。
今日は釣りの時間をたっぷり取るつもりだったけど、昼前後はあんまり反応よく無さそうな予感。たっぷり休憩してから釣り再会。
このポイントは赤丸印に泳いでいるイワナが見えるので、そっとアダムスパラシュートを投げてみますが、頭上を通過しても無反応。
これは、昨日と同じで「ス・レ・て・い・る・の・で・は?」
エルクヘアカディスに変えてもムリで、今の時期にあんまり使わないCDCダン#16でも投げてみます。
イワナはまだ流れの筋にいるな。泳いでるやつの少し上流にフライを落として、と、
するといきなり別のイワナが黄色矢印でバシャッと出ました。
フライを変える度に1尾づつつれますが、それでパタリ。またフライを変えると釣れますが続きません。まぁ、それなりにイワナが見えたり反応あるから楽しいけど。魚はいる、確実に。
この辺りから少し反応が良くなってきたような気がします。
GRアントパラシュート#14で。
何尾か釣れました。
なんだかちょっと雲が出て来ました。まさかにわか雨降らないだろうなー。
ここはエルクヘアカディス#12で。
塩焼きに良さそうなサイズだからキープさせてもらおう。
空模様もあるし一旦キャンプ村に戻って、薪集めたり調理の下準備をしたりして、それでも雨が落ちてこなかったらもう一度上がって来てイブニングを釣ってもいいだろう。
今日は保冷剤をもってないので、塩を振って保冷袋に入れ林道に上がって急いで自転車までもどり、爽快に林道を下ります。意外と距離あるな。
それにこの自転車タイヤがそろそろパンクしそうな気がする。タイヤも減ってきてるだろうし、そもそもアウトドア用のタイヤじゃないし。ぷちんぷちんと小石を跳ねて下っていくとちょっと不安になる。タイヤ修理キットは持ってるけど・・・
早めにテント村に帰還。
テントを見ると安心します。こんな薄い布きれでも頼れるわが家。
薪集め。大量に枯葉が落ちているところを見つけたので、図に乗って持って来たけどこんなに焚き付けの葉っぱはいらない(笑)
米を研いで、茄子とパプリカを切っておこうか。生っぽい流木を拾ってきて、ナイフで削り塩焼き用の串を作っておきます。
上流から釣り人が下って来たゾ。
なんてやってると、キャンプ村の上の林道から人が降りてくる。
怪しいぞ(笑)
こちらから近寄っていって挨拶すると、松本から来たテンカラ師でした。
私が今日釣った場所よりさらにかなり上を釣っていたらしい。
様子を聞くと、
「水が少なくて・・・渋いですねー。土日に結構人が入ってるみたい」と。
私と同じ感想をお持ちのようでした。釣れないのが自分だけじゃないとちょっと安心します。
自分の腕が悪いだけじゃないんだな、と。セコイ!(^_^;)
「上流より下の方が人が入っていない感じですねー」と、しばらく歓談してから分かれました。
そんなこんなをしていると、深い谷にもう日は入ろうとしているし、もう一度上って行くの嫌になっちゃったな。
よし、キノコでも探索に行くか。
林道に上って斜面を見て歩きます。
写真1枚目は斜面を見上げた写真だけど、傾斜が急過ぎてとても上れそうにない。
この辺りは、ずっとこんな感じできのこ狩りには向かないな。秋に来てもちょっとその点は寂しい。
林道と川の間の小さな森を歩いて見ることにします。
怪しげなものは何種類か生えているけど、とても食材になるやつじゃない。
と言っても、今の時期だとチチタケくらいしか期待できないけどね。
テントに戻って、昨日と同様、テント前の流れを少し下ってフライを投げてみます。
またすぐに釣れた! 短時間で2尾釣れました。
やはりこの時間帯(5時半)が良いのか、それともこの区間が釣れるのかわからないけど。
お手軽な釣り堀みたいだ(笑)
アナタが落としたのは、アルミの蓋ですか、それともチタンの蓋ですか
ロッドを畳み、川の方へいって野菜を切ったりしていると・・・・
川の中にきらりと光るものが!
これは、あの時の光景の再現か(笑)
拾い上げてみると、エバニューのチタンクッカーの蓋でした!
エバニューのサイトを見ると、該当するものがないので生産終了品かな。
南アルプスの川でこの蓋を落とした方、ご連絡いただければ普通郵便で良ければ発送しますよ。
エバニューのサイトを見てみると、チタンにセラミック樹脂コーティングをした物が出ているじゃないですか。ちょっと興味あるなー。
白樺の皮が落ちてたので、拾ってきました。これも焚き付けとしては優秀。よくお盆にこれを燃やしてご先祖様をお迎えしたりしますよね。
たっぷり溜まった灰を掘り起こすと、なんとまだ熾きがありました。
空気の通り道を作ってから葉っぱを乗っけて、口でふーふー吹いたら真っ赤になってボワッと火が付きました。熾きってすごいな。
今日も贅沢な時間がゆっくりと流れていきます。
野外調理の様子については昨日同様、あらためて三日分をまとめ記事にました。こちらをご覧下さい。
ちゃっかりエバニュークッカーの蓋の上にイワナの塩焼きを置いちゃってるし(^_^;)
本日のお品書き
・イワナの塩焼き
・茄子とパプリカの肉味噌炒め
・卵とほうれん草のスープ
・麦焼酎「神の河」の水割り
・ご飯
今日も満腹。食べたー。
昨日は早くテントに入りすぎて、時間を持て余した感があるので、今日は9時頃まで焚き火しながらチビチビ呑んでよう。
遠火の強火で焼いたイワナの塩焼きはやっぱりうまいなー。
焚き火があると他にもいろんなものを焼きたくなっちゃう。
灯りを全部消すとオバケが出てきそうな真っ暗闇。
オバケさん、来るなら来い!こっちにはシシ神がついてるぞ。人間崩れのタタリ神なんかどうってことない。この前『もののけ姫』をテレビで観たから、ちょっと強気(笑)
雨が落ちてくるかと思ったけど、今日も星降る夜が更けていきました。
・・・三日目につづく。
コメント
この川、ボクも今回行かれたあたりまで車が入れた頃に何度も行っていますがいつでも魚がスレているんですよね。
通行止めのいまでもそうか・・・
写真映えはしませんがボクは荷物を背負っていくときは水物はペットボトルに移し替えます。
最近は大きな方のバックパックすら出しませんがw
いわなたろうさん、こんばんは。
今回キャンプをしたところに、駐車についての注意書き看板が残されていました。あそこまで車で入れた時があるんですねー。
今でも土日はあの辺りまで、いやもっと上まで人がたくさん入っているようです。
初日、二日目は渋かったですが、ようやく最終日に良い反応をしてくれました。
確かに、焼酎の瓶は重いんですよね。ペットボトル移し替えが賢明かもしれません(^_^)
素晴らしい釣行記拝見しました
在りし日を思いさせてくれ有り難う
キャンプ用品も便利に成り助かりますね
我らは寝袋時代でテントは無く野宿が多かった
単独釣行で無く最低2名で行動してましたね
是非これからも自然に溶け込み楽しんで下さい
釣りお爺さん、こんばんは。
こちらこそ、読んでいただきありがとうございます!
そうですねー、最近は各メーカーから工夫されたものがいろいろ出ていてありがたいですね。
テントなしの野宿ですか!? それは怖がりの私には無理かも(笑)
今年もう一度くらいは一泊釣行にいけると思いますので、よろしかったらまた見て下さい(^_^)
こんにちわ。しっかりとしたベースを造り信頼をおけるアウトドアギア これでしたら余裕で川を楽しめますね。甲子園の高校野球が終わりますと秋風が吹いてきます。
大町の山岳渓流にでもと。
テクニカルゲームさん、こんばんは。
テントを張ってあると、余裕を持って移動できるんですよね。
アウトドアギアには本当に助けられてます。これらのおかげで安全に釣りを楽しめます。
甲子園、今年も熱いですね! お盆を過ぎるととたんに秋の気配ですね、ウチの周りでは夜になるともう虫が鳴き出してちょっと秋を感じます。
大町の山岳渓流ですかー。大きいのがいそうですね。
やっぱりこの時期の三峰川はスレてますよね。(他の川も同じか(笑))
クッカーの蓋が落ちているということはそれだけ人が入っているということでしょうか。落とし主が早く見つかるといいですね。
akiさん、こんばんは。
ゲートからかなり歩く(または自転車をこぐ)ことになるこの川にこんなに人が来ているとは思いませんでした。
初日、二日目のスレ具合には正直驚きましたが、最終日にやっとイワナたちも好反応を示してくれました。
フタの落とし主さん、早く名乗り出て欲しいです。フタだけもらっても困るし(笑)
こんにちは。
満天の星、素敵です。
海で見る星と、山で見る星とで違うのは何故でしょう。
星に何千兆分の1程近いせいでしょうか、空気の層が薄いせいでしょうか?
星降る夜、素敵です。
マンボウさん、こんばんは。
ここの星空は本当に凄かったですよ!
月が出ていなかったのもラッキーでした。
確かに海より、山の方が星がたくさん見えますね。テントの外の真の真っ暗闇はちょっと怖いですが、空を見上げていると不思議と怖くありませんでしたね。
写真に撮れなかったことだけが、残念(^_^;)
こんな美味そうなご飯たまりません。
岩魚は一回しか食べたことないですが味が思い出せない。
現地で塩焼きにしてみたい。
Nori1022さん、こんばんは。
同じ物でも渓流で食べると一段とうまく感じますね!
イワナの塩焼きは身がふんわりしていてうまいですよ。また機会があれば渓流でタキビをして、ぜひ。
刺身も身の甘みが感じられておすすすめですよ(^_^)