先日のエメラルドグリーンの川釣行で帰ろうと思ったら、3本継ぎの元竿と2番が抜けない。
ん〜! いくら力を入れて引っぱっても無理。
あんまり現地で無理しすぎて破損してはいけないので、長いままなんとか藪を抜けて持ち帰ったのです。
固着した継ぎ竿を外す方法いろいろ。
「誰か解決法を教えて」とブログに書いたら、いくつか方法を教えていただきました。
akiさんからは、
(1)コルクの栓を抜くように親指で押し出してみる。
七流釣師さんからは、
(2)ゴムを巻いて2人で水平に引っ張る。
kuniさんからは、
(3)膝の後ろにロッドをあてて両手で竿をしっかり握ってじわりと膝を広げる。
(4)ガムテープをグルグル巻いて太くして、そこにコンッコンッと衝撃を加える。
シマノ Limestone LS 8034(楽天で見る・アマゾンで見る)。
スピゴッドフェルール(印籠継ぎ)なんですが、和竿のようにピッタリくっつくわけではなく、写真のようにフェルール(継ぎ手)に空きができます。この状態で正常です。
これが抜けなくなっちゃったんですよ。いくら力を入れて引っぱっても抜けません。
ちょっと水に浸けたのがいけなかったかと、2日そのまま置いて乾かしてみたんですが・・・
まず一番簡単そうな(1)から。
滑らないようにゴム手袋をはめて、親指で継ぎ目部分を押してみます。
写真では片手でやってますが、両手でもやってみましたがビクともしません。
フライロッドは細いので力が入りにくいのかもしれません。
次に簡単そうな(3)の方法で。
これもゴム手袋をはめて滑らないようにしてからやってみます。
肩幅くらいに足を開いて立ち少し膝を曲げます。
膝の裏にロッドをあて、足の両側をしっかり握ります(写真には左手写ってませんが、両手を膝横にぴったりくっつけて握ります)。
さらに少し膝を曲げながら手を押すように左右に押し広げます。
お、なんかいい感じに力が加わりますが、外れませんねー。
ロッドが細いので、持ちにくくてゴム手袋をしていてもちょっと滑り気味。
それならば(2)の方法でやってみます。
ウェットゲーターのずり落ち防止に使ったホロ用ゴムバンド。これがまた使える時が来た(笑)
元竿側、2番側の両方にグルグルと巻き付けます。とりあえず1往復巻いて留めました。
両側に巻いた状態。これをさらにゴム手袋で掴みます。
これは、握りやすくていい感じですよー。
とりあえず両手で引っぱってみます。力は入るけど、抜けないなー。
でも二人なら抜ける気がする。他の人に手を借りるとなると翌日になっちゃうから、この状態でさっきの膝裏作戦をやってみよう。
膝の裏にあてがって、ゴム手袋をしてロッドをしっかり握ります。
さっきとは全然違って力が入りやすそう。
同じように、膝を曲げて両側にじわっと開く感じで力を加えると・・・・
スポッと抜けた!おー、やったー!!
皆さん、ありがとうございました!なんとか抜けました。
このゴムを巻いての膝裏作戦っていうのは、現地でも使えそう。
そもそもこのゴムはウェットゲーターのずり落ち防止に使ってるやつだし。この方法は使える!
それでもダメならガムテープをグルグル巻いて最終手段。
結局最終手段の(4)は使わずに済みました。
今回はたまたま他の用途で買ってあった幅の狭いゴムを使いましたが、これ自体タイヤチューブの再利用品なので、自転車のタイヤチューブでもいいですね。
グルグル巻いてできるだけ太くして、二人で引っぱれば大概外れるような気がします。
あんまり力を入れてねじると破損の危険もあるので、真っ直ぐ引っぱった方が良いと思います。
それでも外れない方は、(4)の最終手段を実行して下さい。
やり方は、kuniさんの記事をご覧下さい。
他の3つはじわっとと力をかけるやり方なので安全ですが、(4)は急激に衝撃を加える方法なので、若干のリスクを伴うかもしれません。
固着した部分にフライラインに塗るようなシリコン系のスプレーを吹いておくのも効果がありそうだと。
シリコン系のスプレーってうちにあったかな?
私はフライラインにボナンザスプレー(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)というのを塗ってますが、これはフッ素樹脂だった。
ロッドメンテナンス用のやつもフッ素樹だし・・・これだとちょっと違うよね?
あ、シリコンスプレーあった。
手作り生ハムのカット用に家庭用スライサーっての持ってるんですが、それに使うためのフードシリコンスプレー(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。調理器具に使っても大丈夫だというやつ。まぁ、これでもいいのかな。
次回ロッドが固着したら、このシリコンスプレーを吹いてみようか。
最終手段まで辿り着いたらシリコンスプレーを使おうと思っていたので、今回は使用せず。
継ぎ竿固着の予防。フェルールのすり減り予防にも。
でも、次回はないに越したことはない。
実は、ルアーをやっていた頃はオーバーフェルールロッドの固着予防にやっていたことがあるんです。スピゴッドフェルールは見た目上固着しないような気がしてそれを怠っていたので、今回のようなことになったのかもしれない。
これを塗っておけば安心。すっぽ抜けも固着も予防できる。
TIEMCO フェルールワックス(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
これをフェルールに塗っておくと、すっぽ抜け防止とともに固着予防効果もあるんです。
これを塗っておけば万全。
それともう一つ。
最近メインで使っている、AXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
ブランクにグリズリーのハックルが埋め込まれているデザインがお気に入り。
このロッド、最近気になることが。
これもスピゴッドフェルールで隙間がある状態が正常なんですが、最初は写真1枚目くらいだったのが、写真2枚目のように隙間がだんだん少なくなってきてるんです。
フェルールが削れて来てるってことですよね。
これ、どうしようかなーって思いながらそのまま使ってたんです。
今日、上記のフェルールワックスを久々に引っぱり出してみたら、細かい文字で「フェルールのすり減り防止にも役立ちます」と書かれていた。
そうか、もっと早く塗っておくべきだったな。まぁまだ間に合うか。
フェルールがすり減ってしまった時の対処法。
ネット検索していたら、フェルールがすり減った場合の対処法が載っていたのでご紹介。
◎第一段階(それほど減っていない状態での予防)
上記フェルールワックスを塗る。
◎第二段階(少し緩くなっている)
アロンアルファを塗布→固まるまで待つ→耐水ペーパーですり合わせ調整。
◎第三段階(かなり緩くなっている)
60分硬化型2液エポキシ接着材を塗布→均等にならす→硬化するまで待つ→耐水ペーパーですり合わせ調整。
第二、第三段階は私が自分で試してみたわけじゃないですが、緩くなって使えなくなったロッドならダメ元でやってみる価値はありますよね。
天気が良いととにかく釣具を持って出かけたくなっちゃうけど、たまには落ち着いて道具のメンテナンスをしないといけないと思いました。
まぁ、渓流禁漁になれば道具いじりでもしているしかなくなるわけだけど(笑)
コメント
こんにちは。
ロッドの固着、渓流竿とは逆ですが私も何回も折ってしまいました、焦って現場でやるのが一番いけませんね、ジムニーのキャリアに縛り付けて来たことも度々でした、雨の日は要注意ですね、間違えれば2本ともパ~って事もありますからね、うまくいって良かったですね。
ハックルさん、こんばんは。
そうなんですよ。固着すると現場でなんとかしようと思っちゃうんですよね。全然外れないので、私も危うくフォーセップ(毛鉤をはずすためのハサミ)を使ってなんとか外せないかと考えたりもしました(笑)
ありがとうございます。頭を冷やしてそのまま持ち帰ってきて良かったです。
抜けたんですね!おめでとうございます(^_^)
フェルールに塗るワックスなんてあったんですね。
最近、私のロッドも緩くなってきた気がするので使ってみようかな。
akiさん、こんばんは。
ありがとうございます。おかげさまで抜けました!
フェルールワックス、以前はちゃんと使ってたんですが最近はすっかり忘れてました。継ぎ目が緩くなっているようでしたら、ぜひ使ってみて下さい。フェルールの尻減り防止にもなるし、固着やすっぽ抜けも予防できますので。
ロウソクでも良いという話を聞いたことがありますが、私は試したことがありません(^_^;)
あぁ、抜けましたか!
良かったです。^^
ボクもフェルールワックスはツーハンドロッドを使うようになってから、特に手放せないですよ。
kuniさん、こんばんは。
ありがとうございます! おかげさまで解決しました。
膝裏作戦はいいですね。両手で引っぱってもあんまり力が入らないけど、足を使うと一人でもかなり力が掛けられますね。スポッと抜けました。
ガムテ作戦までいかなくて良かったです(笑)
今後は私もフェルールワックスを塗って、道具のメンテもしっかりしようと思いました。
僕はヒラスズキ用の13ftロッドが抜けなくなって収納出来ず
車の窓からロッド付き出して帰るという醜態を晒したことあり(笑)
ガムテープは事後に粘着するぶぶんがブランクにくっついて汚くなりますが抜けます。
Nori1022さん、こんばんは。
長いロッドだとさらに困窮する事態ですね。
車の窓からロッド! 想像したらちょっと笑っちゃいました。二次被害が起きなくて良かった。
kuniさんブログのガムテ作戦を見て「強力そうだけどそれ以前の作戦でなんと解決したいなぁ」と思っていました。ガムテ作戦経験済みでしたか(^_^;)
こんばんは。
抜けてよかった!
いつも情報を頂くばかりなので、ほんの少しでもお役に立てたなら嬉しいです(^○^)
例のゴム、私も別用途で買ったことがあるんです。ゴム臭が強いのが欠点ですね(笑)
七流釣師さん、こんばんは。
おかげさまで無事抜けました。
少しどころか大いに役立ちましたよ。ありがとうございます!
ゴムを巻いて径を太くすると力の入り具合が全く違いますね。
確かにゴムの臭いって結構強烈ですね。私はジムニーにほぼいつも自転車積んでるんでタイヤの臭いで慣れちゃいましたが(笑)
こんばんは。
上手く固着竿を外す事が出来て良かったですね。
膝に挟んで膝をユックリ開きながらと言うやりかたは面白いです。
振出し竿の固着は蝋とライターで解消しますが、印籠継ぎの解消は結構な思い切りが無いと困る人がいます。
マンボウさん、こんばんは。
ありがとうございます。おかげさまで無事外れました。
一人でやる場合は、うまい具合に力が入っていいですよ。現地でも使えそうな方法ですし。今後は予防策をしっかりしておこうとも思っています。
振り出し竿は蝋とライター?? それも興味深いですね。
現場で竿が収まらない時良く有ります
数本は折ってますね
やはり持ち帰り時間を掛けて治さないといけません
現場では必ず予備竿を持参してます。
釣りお爺さん、こんばんは。
振り出し竿も結構固着することありますよね。
私も餌釣りをやっていた頃は、穂先が収まらずガンガンと力を入れて折っちゃったことがあります。
そうですね、慌てずにとりあえずその場はそのまま持ち帰るのが吉ですね。
予備竿があると安心ですね。
こんにちは。
私もありました。
竹竿だったからそのまま持ち帰りました。
kuniさんのガムテ作戦で抜けました。556も使いました。
無茶さん、こんばんは。
皆さん同じような体験があるんですね。
バンブーロッドとなるとさらに慎重に対応しないと破損しちゃいますね。
竹だとガムテープをはがしたあととか、556の油分とか大丈夫だったでしょうか。
道具も日頃のメンテナンスが大事だなと、再確認しました(^_^)
こんにちは。
記事拝見させて頂きました。
無事に ひざ裏 で抜くことに成功しました。
一時はメーカー送りも検討したのですが、おかげさまで無事に解決して本当に嬉しいです。
ありがとうございました(^-^)
たろうさん、こんばんは。
ブログ読んでいただき、ありがとうございました。
膝裏作戦でうまく抜けましたか。それは良かったです。
私も現地で抜けなくなった時は本当に困ってしまったので、私の記事が同じように困っている方のお役に立てたのはとても嬉しいです!
もう、2019年も残すところ2日ですね。良いお年をお迎え下さい^_^
こんにちは。
2年以上抜けなくて諦めていた釣り竿ですが、このブログを見て試してみようと思い実行してみました。
軽トラ用のゴムバンドを購入して、膝裏作戦を実行しましたが、私のはダメでした。
次に、シリコンスプレーを買ってきて、竿の繋ぎ目にスプレーし6時間ほど放置。
そして、膝裏作戦を再び実行しましたが抜けず。。。
その後、会社の同僚にも手伝ってもらい、二人で引っ張るとついにスポッと!!!
お陰様でした。
早速フェルールワックスも購入しました。今後はメンテナンスするようにします!
ありがとうございました。
いづけんさん、こんばんは。
コメントありがとうございます (^_^)
シリコンスプレーまでたどり着いているということはかなり頑固に固着していたと思われます。膝裏作戦はあくまで一人でやる場合なので、二人で作業可能なら二人で水平にまっすぐ引っ張るのがベストですね。
ともかく、2年以上眠っていた竿が抜けたのは何よりです。またその竿で釣りを楽しんでくださいねー (^_^)
フェルールワックスを塗っていれば固着はしないと思います。
こちらこそ、少しはお役に立てたようでとても嬉しいコメントでした!