渓流を諦めキノコパトロールに。
渓流釣りの今シーズン最後の日9月30日、早朝3時間だけなら釣りに行ける。
でも、往復の時間を考えるとまともな釣りはできないだろう。キノコパトロールにでかけることにしました。このところ梅雨のような天気が続いていますが、今日だけは天気が良さそう。釣りに行けた人はきっと良い釣りができたことでしょう。
今まで例年に比べてキノコが全く出ていなかった山を登っていきます。
天気の良い日に朝から山を歩くと実に気持ち良い。
定番キノコもやっと量が増え、新顔キノコも。
ショウゲンジとアミタケはやっとある程度出てくるようになりました。
マツタケモドキ。
これ遠くから傘だけチラッと見えるとマツタケのように見えるので、いつも騙されます。
でも、近づくと柄も細くて全体に小さい。マツタケをミニチュアにしたようなキノコ。
食べられますが、特にうまくもなく、マツタケの香りも全くしません。
お、新顔のキノコ登場。ヌメリササタケ。
傘も柄も強いぬめりに覆われています。ゴミや泥が付くとなかなか取れないので大変。
うっすら紫色をした柄が太くて長いので食べ応えありそう。5、6本採れました。
見るからにうまそうなキノコです。
アイシメジ。
傘は乾いていると繊維状のかすり模様が入り艶がありませんが、雨の後など湿っているとこの写真のようにツヤが出ます。
現地ではキシメジとどちらなのか迷うような個体が結構あって、私は判別が難しいキノコの一つだと思っています。
アイシメジとキシメジの見分け方については、こちらにも書きましたが、はっきりと区別できる点は傘の裏です。キシメジは傘の裏全体が黄色ですが、アイシメジはぐるっと周辺部のみが黄色くなります。
茹でるとハッキリわかりますけどね。アイシメジは白黒のモノトーンになるのに対し、キシメジは黄色いままです。
ウラベニホテイシメジ。これは何回も登場してますね。
先日テレビ(SBC)できのこ狩りの様子を紹介していました。その中でキノコ名人という方が、ウラベニホテイシメジとクサウラベニタケ(毒)の見分け方について、「ウラベニホテイシメジは土から生えて、クサウラベニタケは落ち葉のあるところから生える」と言ってました。
採った両者の石突きの辺りを映し、
「ほら、ウラベニホテイシメジには土しか付いていないけど、クサウラベニタケには枯葉がくっついているでしょう? これだけが区別できる点」と言っていました。
なんだかおそろしい判別方法だぞ。
あんな判別方を堂々とテレビで紹介して大丈夫なんでしょうか。あのテレビを観て、判別しようなんて思わない方が良いですよ。生える場所はどちらも同じです。
両者は個体を見てはっきり判別できます。詳細はこちら。
クサウラベニタケは誤食事例の多いキノコなので注意しましょう。
つい先日も岡山県の道の駅でクサウラベニタケをハタケシメジと間違えて販売して、それを夫婦が食べて嘔吐などの症状を訴えたとニュースで言っていたばかりだし。道の駅は5日間の営業停止処分になったらしい。
プロ(と言っても地元のキノコ名人と称する人が持ち込んだんだろうけど)がハタケシメジと間違えるとは情けない。
ハナイグチと季節外れのチチタケも少々。
昨年に続き、今年もハナイグチは少ない。
ヌメリイグチ。
ハナイグチ同様、汁物にぴったりのヌメリのあるキノコ。
アミハナイグチ。
傘の裏はアミタケソックリ。傘の表面にツヤがなくスウェードのような質感。
食べられますが、茹でてもアミタケのように紫色にはならず黒っぽくなって、歯切れもイマイチ。私はあまり好きじゃないです。
お、こんなの出てた。こちらも新顔、ウスヒラタケ。
名前の通り、ヒラタケを薄くしたようなキノコ。ヒラタケはもっと身が厚くて、傘の表面がもっと濃い褐色。
これはウスヒラタケなので大丈夫ですが、ヒラタケはツキヨタケ(毒)に似ているので注意が必要。キノコを真ん中で二つに割って見ると、ツキヨタケには黄色丸印辺りに黒にシミがあります。
ウスヒラタケの親分、ヒラタケはかなり好きなキノコです。
以前はスーパーでは栽培したヒラタケを「シメジ」と言って売ってましたね。今はブナシメジにその座を奪われましたが、私はヒラタケの方がうまいと思います。
むちっとした食感とホンシメジのような味が好きでした。ブナシメジよりヒラタケの方が断然うまいのに、どうしてヒラタケは淘汰されてしまったんだろう。これにも何か業界の裏があるな(笑)
最近はホクトから『霜降りヒラタケ』というのが売り出されてますね。
西洋のキノコと掛け合わせた新品種とか。食べてみたらうまかったです。
これも今シーズン初登場、クロカワ。
苦味があるので通好みのキノコでファンも多いですね。網焼きにしたり、茹でたりしたものをおろし和えにすると最高です。
柄が短くて土に張り付いたように生える黒いキノコなので見逃しがち。
苦味があると言っても、サクラシメジほどではありません。
あ、そうそう! いつもより少し上まで登って行ったら、
未確認生命反応アリ。
写真奥の方は急な斜面で背の高い笹に覆われているんですが、鈴を鳴らしながら登っていくと、突如「ドサッ」と大きな音がして上の方から何か大きなものが笹藪を揺らしながらドドドドッと転がり落ちて来る。
まさか、熊じゃないよね。
正体を見極めようとカメラを構えて、ズーム・・・
笹が深くて姿が見えない。だけど何かが動いてる。
ここでハッと我に返って、これ、もし熊だったらヤバイことになるよ。しかも下に回り込まれたらかなりまずい。
ごそごそと揺れる笹藪を尻目に、急いで下って帰ってきました。
あれって、熊だろうか。
こっちの鈴の音に気付いて逃げようとしたら足を滑らせて転がり落ちたんじゃないだろうか。
猿のような軽量な動物じゃないし、カモシカがあんなにゴロンゴロンと転がり落ちるとは思えないし・・・やっぱり熊じゃないの?
正体不明だけど、オソロシ。
コメント
こんにちは。
ウラベニホテイシメジとクサウラベニタケの見分け方、生えてる場所が土と落ち葉の違いとはまた大雑把な見方ですね、これで判別したら大変なことになるとおもいますね、それにしてもいろいろのキノコを採りますね、そしてよくご存じです、私もぼつぼつクリフーセン採りを止めて雑木林に挑戦します、クマらしき動物ですが、多分イノシシだと思います、私も何度か草むらを揺らしすごい音で駆け降りるの経験していますが、何故か姿を確認できないんですね、でも怖いですね。
ハックルさん、こんばんは。
そうなんですよー。キノコ名人と言われる方がテレビであんなこと言っちゃって大丈夫だろうかと心配になりました。テレビ局側も平然と流しちゃって。とても怖いです。先日も誤食事故がありましたし。
こちらはやっと低い山でも雑キノコが採れるようになりましたが、やはり例年よりは少ないようです。雑木林を歩くのも楽しいですよね。
ゴロンゴロンと下りてきた獣、猪でしたか。猪の存在を忘れてましたが、そう言われてみると、そんな気がします。突進されずに助かりました(^_^;)
アーやっと気付いて頂けていただきましたでしょうか?私のような他県から釣に来る者にとって貴方様の川の名をブログに出されているのが本当に嫌でありました。いわなたろうさんみたいにおねがいしたいですね!
おとといのなめくじさん、初めまして。
コメントありがとうございます。
おそらく考えていらっしゃることと、私が川から名前を消した理由は少し違うように思いますが、お望みの状態になったようなので結果オーライですよね(^_^)
お互い来シーズンも豊かな自然に感謝しつつ、釣りを楽しみましょう。
昨夜は変な書き方ですみませんでした。気を悪くなされないように。これからも楽しいやつをお願いしますね。
おとといのなめくじさん、こんばんは。
いえいえ、そんなことないですよ。ご意見いただくといろいろ考えるきっかけになって、ありがたいことです。
これからも気になることがあれば、ご遠慮なく書き込んで下さい。
お互い釣りをしている仲間ですから、楽しくやりましょう(^_^)
そのゴソゴソ、かなりヤバかったんじゃないですか?
無事でなによりです。^^
過去記事ですが川の名前に関しては、やっぱりボクも決して書かないようにしています。
元々川の名前は書いていなかったのですが、特徴のある風景の写真をアップしていたら1~2年でお気に入りの川は荒れてしまったので、やはりネットの力は偉大だな・・・と。
ボク自身も他人様のブログの写真を見ていると、かなりトリミングした写真でも岩の形状とかだけで川が特定できたりするので、見る人によっては不快だと感じることもあるかと思って。
ネットの世界は思っている以上に色々な考え方を持った方が混在しているので、その一部でも不快感を感じさせる可能性があることは、できるだけ避けようというのが今のボクのスタンスです。
kuniさん、こんばんは。
熊じゃなくて猪だったかもしれませんが、私はむしろ猪の方が怖いかも。熊よりも気が荒らそうで突進でもされたら・・・(>_<) 一口に“釣り人”と言っても、ほんとにいろんな考えの人がいるんだなぁと改めて思いました。今回Aさんから非公開コメントをいただいたことで、いろいろ深く考える機会ができてありがたく思います。 川の名前を消して、スッキリした気持ちでまたブログが続けられそうです(^_^)
こんばんは。
実に色々な食用キノコを知ってますね~。
山で色々なキノコに遭うんですが、なかなか口に入れられません。
確実に食べられるキノコを10種ほどで良いので同定出来たらと思うんですが
、難しいです。
マンボウさん、こんばんは。
いろんなキノコを採って食べてますが、有名どころでもまだお目にかかっていないものが結構あるんですよね。
天然マイタケとか、ハックルさんがよく採られているオオツガタケとか。きのこ狩りにはまだまだ楽しみが残っています(^_^)
以前も書いたかもしれませんが、アミタケ、ショウゲンジ、ハナイグチ、この3つはとても分かりやすいしよく生えているので、これだけ覚えるだけでも十分楽しめると思います。
渓流釣りも禁漁と成り終わりましたね
此れからは秋の味覚キノコ狩りですね
趣味が多く何時も感心してます
料理もプロ級でキノコもさぞかし美味しいでしょう
私も最終釣行をぎりぎり30日に竿収めして来ました
釣りお爺さん、こんばんは。
そうですねー、渓流が終わると冬も近づいて来て、ちょっと寂しい季節ですね。
しばらくは、きのこ狩りとワカサギ釣りでもしています。
私の趣味は浅く広くって感じですけども(^_^;)
これから当面は『キノコ料理ブログ』になりそうです。お付き合い下さい(笑)
今シーズンもおつかれさまでした。来シーズンも楽しみましょう。
音をだしたのはクマかイノシシか、それともシカか…
正体がわからないと怖いですね。
それがクマでも怖いけど(^_^;)
akiさん、こんばんは。
ハックルさんからコメントいただいて、言われてみるとイノシシかもしれません。
熊はもちろん怖いですが、私はどちらかというとイノシシの方を恐れています。なんか気が荒そうで(悪く言うと熊より頭が悪そうで…失礼!)、いきなり突進してきそうだから(笑)
ともかく、今回は襲われずに帰って来られて良かったです。
akiさんは渓流が終わると山へは行かないでしょうか。お互い気を付けましょう。
毒アリキノコを売られていたらたまったものじゃないですね。
こちらでは毒ありの魚を知らずにイケると食べて病院送りなる人結構いてます。
昔はあまり釣れなかった温暖な海のソウシハギとか普通に釣れるようになっちゃって。
Nori1022さん、こんばんは。
そうなんですよー。キノコを買う人は、お店を信用するしかないですからね。地元の直売所でも、持ち込まれたキノコをろくにチェックもせずそのまま売っているので、ちょっと恐いものがあります(^_^;)
魚の毒も結構ヤバイやつがありますね。それに「魚はフグ以外はほぼ大丈夫だろう」と大概の人が考えてるので恐いですね。
ソウシハギ、知らなかったので検索してみると、これは肝とか食べたくなっちゃうやつですね。おー、コワ(>_<)