少し前に、きのこ狩り&星空撮影キャンプをしたことを書きました。
星空撮影に関する知識もさしてない状態だったので、星空はなかなかうまく撮れなかったんですよね。
その時の問題点としては、
- 月齢と月の出付きの入りを意識していなかった。この日はほとんど満月。
- ピント合わせができない。
- もっと広角レンズが欲しい。
まぁ、広角レンズは急がなくてもいいけど。
まず、こんな感じに夕方から満月が上ってくる日に星空撮影をしようとした無謀(笑)
この日はきのこ狩りキャンプも同時開催だったので、まぁ、そちらが楽しめたのでいいんだけど。それにしても、気温3℃は寒かったな。
そして、写真2枚目はピントが全く合っていない(苦笑)
ISO200、F3.5、6秒。
ピントが合ってるのか合ってないのかよくわからない中、明け方に撮ったこれが、まぁ一番まともな写真。辛うじてオリオン座は写ってますが、星が少ないですね。
星空撮影に再挑戦。やはり日程選び一番大切。
別の日に、今度は写真を撮るためにだけ峠へ向かいます。
11月1日、月齢1.4、月の出7:05、月の入り18:08。
つまり、ほとんど新月である上に、月は午後6時頃には沈んでしまうという最高の撮影環境。しかも快晴状態。
月齢と月の出、月の入り時刻はこちらのサイトで調べられます。このサイト便利です。
事前準備が大切。撮影機材はこんな感じです。
カメラはオリンパスOM-D E-M5(楽天で見る・アマゾンで見る)。これにレリーズケーブルをつないでシャッターを切ります。星空撮影のように長時間露光をする場合は、カメラのシャッターに触るとぶれてしまうので、必須ですね。
レリーズケーブル RM-UC1互換品(アマゾンで見る)。
オリンパスの純正品は4,000円以上するので、アマゾンで互換品を買いました。この手の互換品は当たり外れがありますが、今回は特に問題なく快調に使えています。700円くらいで買えるこれで十分です。
撮影モードを「M」(マニュアルモード)に合わせて、右側のダイヤルをくるくる。
「LIVE TIME」を選びます。LIVE TIMEというのはバルブ撮影の一種なんですが、液晶モニタで仕上がり状態を確認できるので、最適な露出時間でストップできるんです。
その他の設定は、F値は解放(F3.5)、ズームは広角側で固定。ISOは200〜1600で試します。
この機種の液晶モニタはこんな角度にできるので、星空を見上げるアングルでも見やすいです。
前回苦労したピント合わせは、明るいうちに遠景でピント合わせして動かないようにビニールテープで固定しちゃいます。これ、マニュアルモードのピントを固定する機能があればいいのに。
後で調べたら、撮影機材用としてパーマセルテープ(楽天で見る・アマゾンで見る)というものがあるらしい。
特殊な糊剤を使っているらしく、粘着力は強いのに剥がしても糊残りがなくてべとつかない。紙製だけど何回も貼ったり剥がしたりできる。高いのが難点ですが、マスキングテープとは比べものにならない品質だそうです。
その他に必要なのは三脚ですね。
ただ、この方法は厳密に言うとピント合わせ時と撮影時の気温差などにより微妙にピントがずれる可能性があります。完璧にやるにははやはり現地で明るい星を使ってピント合わせをするしかありません。
夕方先日の峠へとジムニーを走らせます。
暗くなってくる時間帯に、峠を登っていくのって怖いんだよなー。
頂上に着くとすでに暗くなってきてます。三脚にカメラをセット。
試し撮り。
写真1枚目は南の空。下の矢印は火星、上の矢印はわし座のアルタイルです。
写真2枚目は北の空。カシオペア座が見えます。
といっても、この2枚クリックして拡大するとやっと微かに見える程度(笑)
夜空を見るのが楽しくなるスマホアプリ。
スマートフォン用の星空アプリがあると夜空を見上げるのが楽しくなります。
Star Walk(iPhone版・Android版)。
アプリを起動して、空にかざすと今現在見えている星や星座がリアルタイムで表示されます。スマホの角度を変えるとリアルタイムでぐるぐる動きます。雨の日でも部屋の中でも、今現在見えているであろう星空が見えるんです。星座早見表のデジタル版といった感じです。
実際の夜空と照らし合わせると、星座や星の名前が勉強できます。
その他にも、星や星座のいろんな情報も見られますよ。とにかく見ているだけで楽しいアプリです。
他にも似たようなアプリがいろいろありますので、お気に入りを見つけて下さい。
月が出ていないとやっぱり星がたくさん見える。
この日は、実は夜この後予定があったのであんまり遅くまでは撮っていられないんです。
ISOや露光時間を変えながら何枚か撮影していると、さぁーっと霧?が立ちこめてきて星が全く見えなくなっちゃったので撤収。快晴のはずだけど、山はこういうことがあるからな。
今回は前回より少しまともな2枚を。
ISO200、F3.5、60秒。
北の空、カシオペア座付近。
こちらも同じアングル。ISO200、F3.5、480秒。
なんかこーゆー写真あるでしょ、長時間露光で星の軌跡がぐるぐる写るヤツ。なんかちょっとカッコイイ(笑)
北東の空なので、北極星を中心にした同心円状に星が動きますね。真ん中やや左よりの明るい5つの光りがカシオペア座です。
三度目の挑戦。峠の頂上に不審な車が・・・
そして、晴天続きだったので、11月4日にも出動。
月齢4.4、月の出9:41、月の入り20:15。
今回は、前にウグイを釣った砂防堰堤はどうだろう。夜中にそんな場所に行くのちょっと怖いけどね。
私が霊的なものに関してもの凄くビビリだという話は以前にこちらに書きました(笑)
ここは確かに周りを山に囲まれて真っ暗でいいかも。
ちょっと北の空を撮ってみよう。
谷間だとやっぱり山が近すぎて空が狭くなっちゃうなー。唯一川が流れていく東側は開けてるんだど、街がある方向なので空が明るいからよろしくない。
やっぱりこの前の峠の方がいいな。
ジムニーのエンジンをかけて真っ暗な林道を下ります。この道怖いよー。いかにも幽霊出そうなんだもん(>_<)
そしてまた、幽霊の出そうな暗い峠道を頂上へと向かうのです。物好き以外の何者でもありません。
暗〜くなった山道をくねくね走り、やっと頂上に辿り着きました。
ん? むむ、なんか1台車が停まってる。こんな時間に?こんな場所に?
怖スギルノデスガ・・・・
ジムニーのライトに照らされた運転席には人が乗ってないようですが、どちらへ?? おー、怖いよー(T_T)
すぐにUターンして帰ろうと思ったけど、いやいや、今日は晴天で無風、今は四日月が出てるけど、1時間もすれば沈むから最高の撮影日和。今日を逃すとますます寒くなってもう春まで無理。何が何でも撮影だけはして帰るのだ!
とにかく幽霊車から少し離れた場所にジムニーを停め、エンジンはかけたままカメラと三脚をセッティング。
セッティングしながらも、頭の中で一番気になっているのはもちろんあの幽霊車。
チラッと横目で見ると、ルームライトが点いてる? 運転手はどこ行ったんだよー。
よく見えないけど座席倒して寝てるのかな? ジムニーのエンジンを止めてみると、幽霊車のエンジンがかかっていて、微かに人の声が。いや違う、ラジオだ。
でも人乗ってる? 怖いからもう見るのやめよう。
邪念を振り払い撮影に集中。するつもり。
南の空、低い位置に四日月が出ています。1時間後には沈むはずです。
初回の満月ほどの明るさはないので、北の空の撮影はできそうです。
前回の撮影で「もっとISO感度を上げて短時間露光で撮った方が良いのかな」と思ったけど、やってみるとやはりノイズがきつくて良くないような・・・
ISO200〜400くらいがやっぱり良さそうだけどこの辺りは勉強してみます。
今回、撮った中で良さそうな2枚。
ISO400、F3.5、40秒。
前回よりもたくさん星が写ってますね。でもやはりノイズも入りますね。
カシオペア座の上下にはうっすらと天の川も見えます。
ISO200、F3.5、480秒。
こちらお気に入りのグルグル写真。
同心円の中心に北極星がわかりますね。画像編集ソフトで空の色を補正してみました。
LIVE TIME撮影の問題点。普通のBULB撮影の方が良いのか。
最大8分で露光がストップ。画像処理中は操作できない。
LIVE TIME撮影は前回もそうだったけど、最大で480秒、つまり8分でなぜか強制的にシャッターが切れちゃうんですよね。メモリーカードの容量の関係で、8分で切れちゃうのかもしれない。普通のBULBモードにすれば、もっと長時間露光ができるのかな。
それと、LIVE TIME撮影は露光時間と同じだけその後の画像処理に時間がかかる感じなんですよね。つまり1分の露光時間だったら、その後1分間は操作できません。これがちょっとめんどくさい。その辺りは今後調べてみます。
LIVE TIMEで見た状態より露光不足になる。
LIVE TIME撮影の問題点がもう一つ。
液晶画面には露光最中のリアルタイム画像が映し出されるので、イイ感じだと思った瞬間にもう一度レリーズボタンを押せば、そこで露光終了となるわけです。そして、すぐに撮った画像が表示されます。
でも、実際の撮影データはなぜかそれよりずっと暗くなっちゃうんですよね(露光不足)。この辺りも勉強してみます。
本を買ってしっかり勉強してみます。
あとは来年の夏に向けて、下記アマゾンリンクの本でも買って勉強することにします(^_^;)
そもそも星空撮影をしようと思ったのは、今年の夏、南アルプスの山奥にテント泊した時に見た星空があまりにも綺麗だったので、それをなんとか写真に収めたいと思ったのがきっかけです。
この峠の頂上でさえ、はるか遠くに街の灯りが見えるんですよね。そしてその灯りのせいで上空はぼんやり明るくなっちゃいます。
だけど、あのテント泊の夜は、本当の真っ暗闇。吸い込まれるような満天の星空でした。あれは、本当に凄かった! あれを来年は絶対写真に収めます。
三脚とカメラを追加して本当にあそこまで上ってけるのか不安だけど。
一番怖いのは人間かもしれない。
月が沈むまでここで待っているのは全然問題ないんだけど、例の幽霊車が気になって仕方ない。長時間露光している間に、車のラジオとルームライトが消えた・・・やっぱり人が乗ってるの?
やっと帰ってくれるのか、と思ったらエンジンも止まった。チカッと赤いブレーキランプが光る。
降りてくるのかな。ちょっと緊張が走る。
ヤバイ人だったらどうしよう(>_<)
あれ、降りてこない。ここに泊まるつもりなの?なんなの?
最初は、私と同じように星空撮影に来ている人かと思った。月が沈むまで待機しているのかもしれないから。でも、そうであれば少なくとも先に三脚のセッティングをしてあるはず。車の外に三脚は見当たらない。
それに、もし星空撮影をしに来ているなら、私が敢えてガチャガチャと大きな音を立てて「私は写真撮影に来てるんですよ」と意思表示しながらセッティングしてる時に降りてくるだろう、普通は。
そうなると、何をしにこんな場所に?
ここは峠の頂上ではあるけど、実はゲートがあって行き止まりになっているんです。
昼間なら、見晴らしが良いので景色を見に、あるいは季節がもう少し早ければ先日の私のようにきのこ狩りに来る人もまれにいます。
他の人から見れば、こんなとこに夜中にやってくる私も相当な変人だけど、その私から見てもこの時間にここにいる目的が全くわからない。
コワ過ぎる!
それにさっきから自動車に動きはあるけど、人の姿がまったく視認できない。考えれば考えるほど背筋が寒くなってくる。
なんかヤバイ予感がする。今日はもう帰ろう、その方がいい。
急いで、カメラを外し、三脚を縮めるのももどかしく長いままジムニーに突っ込み、エンジンスタート。良かったー、エンジンかかったよー。
これでエンジンが「キュルキュルキュル・・・」となって始動できなかったらホラー映画のパターンだもん(笑) そして、次の瞬間、窓にダァーンと血みどろの顔が!!ってなるよきっと(笑)
とにかく逃げるようにスタート、車を回す時にチラッと幽霊車の方を見たけど、なんの動きもなく人の気配もなし。
先日リアスピーカーを増設して室内全体に良い音が充満するようになったので、極力明るい曲をかけて、真っ暗な峠道を下り、やっと車が行き交う広い道に出てほっと一息。
あー、怖かったー。
やっぱり何が怖いかって、人間が一番怖いな。人が絶対いるはずのない場所に人の気配があることほど怖いものはない。
コメント
釣り、料理、とプロ級の貴殿でその上カメラにも通で趣味の広さが
伺えます、立派なカメラもお持ちで夜の星を撮影され綺麗に撮れてます
星空撮影するにも天体学が無いと出来ないでしょう、お見事です。
釣りお爺さん、こんにちは。
釣りも料理もプロ級とはうれしいお言葉。実際にはそれほどの腕じゃないんですが(笑)
いろんなことに興味があるので、趣味の幅は広いかもしれません。実は全てが魚釣りから派生してるんですけども。
星空撮影は、来年の夏にもっときれいな写真をブログにアップできるようにこれから勉強してみます。
釣り場やフィールドで見かけた変な人シリーズ熱望します。
竿も持たずに遡行する人とか登場しましたよね?
tamaさん、こんにちは。
変人マニアですか(笑) フィールドでは変な人に良く会いますよ。
竿を持たずに「自然調査」してるプロゴルファー猿似の人いましたねー、南アルプスに。
他にも以前ブログに書いてますが、ダム湖でサバ缶を撒き餌にしてニジマス釣ってる人とか、きのこ狩りに特注の銃刀法違反仕込み杖を持ち歩いている人とか(^_^;)
今後も変な人にはたくさん出会うと思うので、期待していて下さい。まぁ、私自身がそこそこの変人ですけども(笑)
あー、それはですね。
きっと男女二人連れの幽霊ですよ。
リコプテラさんが居なくなるまで、『早く帰れよ』なんてヒソヒソ話してたはずです、ゲスい想像ですみません(笑)
七流釣師さん、こんにちは。
私も最初カップルの幽霊かな、とチラッと思いましたが、現地に行くとわかるんですがとてもそんな雰囲気の場所ではないんですよねぇー。
こんなとこに来るくらいならもっと他に適地はいくらでもあるような気がしますし・・・カップルの幽霊だとしたら、お邪魔しちゃったのかもしれませんね(笑)
お化けの類いがいたとしたらびっくりしますけど怖いことはないですよね、人間が一番怖い。
暗いところの撮影はバルブ撮影とかその他融通のきく一眼レフがいいのかもしれませぬ。
月の写真を撮影すると地球の自転速度の速さに驚きますね。
Nori1022さん、こんにちは。
幽霊が車に乗ってくるわけないから人間なんでしょうけど、どういう目的で夜中にこんな場所にいるのかわからないのが怖かったです。とにかく私は暗いのが苦手なので、暗闇に人間(もしくは幽霊)らしきものの反応があるとビビッちゃうのです(笑)動物なら全然平気ですが。
月も星もたった1分でも結構動くんですよね。星を観ていると地球が回っていることを実感できますね。
ボクはまだ星空の撮影には手を出したことはないです。
でもまぁ、確かに良いのが撮れたら、かなり「絵になる」分野の写真ですよね。
幽霊車に乗ってた人も、実は怖くて音がしても顔を上げれなかったんじゃないでしょうかね?
kuniさん、こんにちは。
今夏の渓流泊の時に観た星空があまりに凄かったので、それ以来星空撮影に興味を持ちました。来年の夏にはもっと「絵になる」写真をブログにアップできるように勉強します。
幽霊車のドライバーから見れば、確かにこんな人が来るはずのない場所に夜中に車が上ってきたら怖いかも(^_^;)
幽霊ドライバーが何のためにあの場所にいたのかは、やはり謎ですが。
おはようございます。
上手く撮れてますね、星空。
ワイヤレリーズの時代に何となくらしく写るカシオペアで喜んでいましたが、今の時代は画像編集まですると一気に引き立ちますね。
マンボウさん、こんにちは。
ありがとうございます。
なんとかそれらしい写真は撮れましたが、まだまだわからないことが多いのでもっと勉強してみます。
フィルムからデジタルになって、撮影画像はその場ですぐ確認できるし後から画像編集もできるのは便利ですよね。
フィルムならではの撮影時の緊張感や仕上がりまでのワクワク感も懐かしいですが。
流石に凝り性ですね。こんなにも準備とチャレンジをされてるとは・・・
苦労が実りすっかり星の写真になっていますね。お見事!!!
良いカメラも用意しないと始まりませんね。
自分は夜はアルコールが無いとこんなところに居られません。
車で行くならお泊りでしょうがレリーズを押している間に後ろから肩を叩かれたらそこで星になっちゃうような気がします。(笑)
幻の渓流師さん、こんにちは。
確かにムダに凝り性な私です(笑)
ありがとうございます。努力に対する一定の成果はあったようです。
当面の目標は、南アルプスで見たあの吸い込まれるような満天の星空を撮ることです。それに向けて精進します。
そう、アルコールがあれば少し気が強くなるかも。暗い場所で不意打ちされると心臓止まりますよ、ホントに!(笑)