3/13月曜日、気温が上がりそうなので午後ちょっとだけ釣りに行ってみることにしました。
昼からとなると、西向きの川へ行った方がいいよね、きっと。
前回、前々回ともにとんでもなく深い雪の中で寒い思いをしたので、今回は素直に狐の里(勝手に命名)でアマゴを狙ってみることにします。
通い慣れた川だけど、前日の日曜日にかなり人が入ったと思うので、今まで入ったことのない区間を探りに行きます。
行き止まりになりそうな細い道をジムニーで下り、急斜面の入渓できそうなポイントを探しながら歩きます。この辺り、簡単に入渓できないぞ。
透き通る水底。狐の里 フライフィッシング
未知の区間はフライフィッシング向きの渓相だったが・・・
なんとか川に降り立つと、早期にはちょうど良さそうな深い落ち込みが連続していてなんとも釣れそうな雰囲気じゃないのー。
川虫はいるのかな、と石を裏返してみるとクロカワムシが。
天竜本流にいるのよりは小ぶりだけど、サイズ感は先日巻いたクロカワムシフライ2に近いし、これはもしからしたらこのフライで釣れるかも?
最近お気に入りの自作玉ウキマーカーとの組み合わせで攻めてみよう。
タックルはいつもの、AXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)+リールSage1830。ラインWF-4Fに9ftリーダーにティペット6Xを60cm継ぎ足し。
マーカーニンフオンリーならロングリーダーティペットの出番なし。
12時30分、気温12℃、水温4℃。
この川、もっと上の方へ行くと道に沿って川が流れ、いかにも里川といった雰囲気になるんだけど、この辺りは深い谷の底を流れる本格渓流といった感じ。
しかもフライフィッシングに良さそうなポイントの連続!
しかし、全くアタリなし。
ここは橋桁脇の深い淵。こここそは。
いい感じでクロカワムシフライは流れてるんだけど、反応なし。フライがダメなのかと、ビーズヘットのヘアズイヤーニンフ、フェザントテイルニンフ、そしてもっとも信頼しているグレーニンフと実績三兄弟に替えてみても、全く反応なし。
今の時期なら、こんなところには魚がいそうなもんなんだけどなぁ。
透明度が高いから、底周辺に魚がゆらゆらしてれば見えるはずだけど、全く魚影なし。気温は高めだけど、この水温だと魚は岩陰でじっとしているのだろうか。
砂地には人の足跡はなく、動物の足跡のみ。これは鹿かな。
ここしばらく人は入っていない様子だけど、対岸に餌釣りの仕掛けが絡んでいたりする。昨シーズンの遺物か。
この区間は放流はされてないのかもなー。もっと暖かくなって一度大水が出て魚が動けば釣れるようになるのかもしれない。
瀬にしても落ち込みにしても、ほんとに5月くらいならフライフィッシングに最適な渓相。
今は渇水気味だから普通に遡行できるけど、水が増えたらちょっと大変そうな箇所もあるんだよね。岸際の葦も邪魔になるかもしれない。
この辺りからはロッドを振らずに魚影を探すことに専念。ともかく、魚にとっては棲みやすそう。
このクリアな水で、TALEXを掛ければ水中は本当によく見えます。
なのに、魚の姿は全く見えません(苦笑)
ここだって、かなり深さがあるから小魚くらい泳いでいても良さそうなもんなんだけどなー。でも、全く魚影なし。
護岸が続く区間まできたので、ここら辺で一旦川から上がることにします。
鹿のフン。最近鹿はだいぶ増えているらしい。
熊捕獲用の檻、今は稼働してません。
いつものポイントも完全に沈黙。この時点でボウズ確率はすでに90%
春先には必ず小さいアマゴが泳いでいる淵まで歩いて、水中を凝視。
ここでも全く魚が見えないとなると・・・これは厳しいね。
昨年より雪が少ないから、早めに活性高くなると思ったら、どうもそうではないらしい。
これはボウズの可能性が高くなってきたゾ。
この川を諦めて、解禁日に小さいアマゴとイワナを釣った淡竹の里(勝手に命名)でちょっとだけロッドを振って帰ろう。そうしよう。
春が芽吹く淡竹の里 フライフィッシング
こちらは浅瀬と堰堤が連続した小さな里川。
川に沿って道が走っているので、解禁直後に皆さん堰堤下だけを拾い釣りして歩くような川。
解禁から1ヶ月も経つと釣り人はいなくなります。魚もいなくなります(笑)
スイセンの蕾もだいぶふくらみました。ヒメオドリコソウも春を感じますね。
と、花の写真なんか撮ってるってことは・・・
あ、そうそう、ここは昨年若草パスタや草餅を作るために、ヨモギを採った場所。
ヨモギの新芽が伸び始めていました。
ぬた(酢味噌和え)にするとうまいノカンゾウも伸び始めていました。
こんな野草の写真まで撮ってるってことは・・・
時間は午後2時半、気温13℃、水温はさっきの川よりはマシな5.5℃。
ダメ元気分のままグレーニンフを結んで、小堰堤下を何箇所か攻めてみるけど、ほぼ想定内の無反応。この時点でボウズ確率は95%
枯れた葦原をかき分け、解禁日にチビ魚を釣った小堰堤にやってきました。
フライはクロカワムシフライ2にします。ウェイトをしっかり巻いてあるからこれだけでも沈むけど、さらにガン玉を一つ打ってしっかり沈めます。
一応手前のヒラキを流してみてから、左側の巻き返し(緑丸印)にフライを沈めてみるけど玉ウキマーカーに反応はなし。
今度は右側の巻き返し(黄色矢印)を狙います。
奥の葦に引っかけないように慎重にキャスティング。
ラインを水面に浮かべるとすぐにドラグがかかっちゃうので、ある程度近づいてロッドを高く掲げたスタイルで。玉ウキマーカーがくるくると巻き返しを漂い、いい感じです。
一度ピックアップして、再度葦際ギリギリを狙って。
玉ウキマーカーが巻き返しを一回り、二回り目に葦際ギリギリへと向かったマーカーが白泡との境目辺りでピタッと止まり、根掛かりかな?
次の瞬間、スポッっと水中に引き込まれた。
アワセます!
魚だよ!
ラインをたぐり寄せます。
妙にぐいぐい引くねぇ。なかなか寄ってこないし。
あれ?ちょっと大きいかも。
でも、このポイントは特に障害物があるわけじゃないから、こちらが有利。ティペット6Xならいつもより余裕あるし。
手前のヒラキに慎重に寄せてランディングだな。バーブレスフックだからテンション抜かないように要注意。
白泡の下に逃げ込もうとするのをロッドのしなりでいなし、こちらに頭が向いた隙にラインをたぐります。
間違って掬い損ねて自分より下流に下られたら、強い流れに押されて一発で切られちゃうからランティングの瞬間はちょっとスリルあり。
足元へ寄ってきてまた奥へ行こうとするのを、ちょっとロッドを立ててなんとか水面に顔を出させると、少し動きが止まって流れに押されてくるところをそのままネットイン!
やったー。
写真撮ろうとしても、元気が良すぎてなかなか撮らせてくれません。
あれ、ネットより結構はみ出してるかも、まさか尺はないよね?
ちゃんと計ってみよう。
30.5cm。なんと尺イワナだったのです!
冷静になってもう一度計ってみよう。30.5と31の間くらいはあるな。よし間違いない(^_^)
昨年はいろいろ楽しい釣りができたけど、実は尺物は1尾も釣っていないんですよね。
今年は解禁から厳しい釣りが続いていたので、まさかこの日に、こんな場所で今シーズン初の尺イワナが釣れるとは。
というか、さっきまでは完全にボウズムードだったのに(笑)
ニッコウイワナ系だけど、解禁直前に放流されたような魚じゃないな。尾ビレがしっかりしていてとてもきれいな魚体。この川で育ったことは間違いない。
いつからこのポイントに棲んでいたんだろう。解禁日にはじっとしてたのか。
今回も運だけで釣る男。オソルベシ(笑)
今回も、何か見えない力によって釣らせてもらった感が強い。
背後霊が助けてくれたの?
背後霊って誰?(笑)
もし仮に私に背後霊が付いているとしたら、それは爺ちゃんや婆ちゃんかな。
父親方の祖父母も母親方の祖父母もすでに他界しているので、その4人が見守ってくれているのかもしれない。
私は無宗教だけど無信仰ではないんですよ。
山や川の神様は信じてるし(そういうのは八百万〔やおよろず〕の神って言うのかな)、このブログを読んでくれている人なら、私が幽霊を怖がっているのも知っているでしょう(笑)
ともかく、今回は、というか今回も、実力とは全く関係なしに運だけで釣ったのでした。
ありがとうございます!
あ、そうそう、試作品のクロカワムシフライで釣れたのは2倍のうれしさ!
今回もたった一尾にはかわりないけどね(^_^;)
コメント
こんばんは。
やりましたね! 95%お寺に近い所から尺物、しかもフライ、これは根性以外何物でもないですね、餌でなん十匹釣るよりこの感激は価値があります、おめでとうございました。
ハックルさん、こんばんは。
ありがとうございます! もう山門をくぐって出家するところでしたよー(笑)
私は、根性と“ずく”だけはあると昔からの評判です。
ほんとはいつもの運頼みのマグレなんですけどね(^_^;)
だいぶ春らしくはなってきましたが、ニンフに対する反応はまだまだですねー。
ともかく、今回はうれしい釣りになりました。
おめでとうございます(^^) 尺とは凄い。クロカワムシフライでの釣果だと一段と嬉しさが増しますね。
Kさん、こんばんは。
ありがとうございます!
まさかここで尺が上がるとは思ってもみませんでした。
これが私の得意技「マグレ」です(笑)
クロカワムシフライで釣れたのは本当にうれしかったです。別素材を使ったり改良を加えたり、クロカワムシフライは私のライフワークになるかも(^_^)
たった1尾?
されど1尾!
貴重な価値ある1尾ですよ。^^
しっかり通って試行錯誤して釣った尺イワナは、間違いなく実力で釣ったと言い切ってください。
お見事です。
素晴らしい、岩魚ですよね。
kuniさん、こんばんは。
同じ1尾でも今回はうれしかったですねー。
「運も実力のうち」ということにしておいてくれれば、私もかなりの実力者ってことになるかも(笑)
私はくじ運は良くないですが、釣り運だけは良いんですよね。
力強い鰭を持つきれいなイワナでした。ありがとうございます!
綺麗な渓流ですね。
この時期に尺イワナ釣ったら気持ち的に相当楽ですね(笑)
大きめの魚はそうそうマグレでは釣れないのです。
狙って釣りましたということで(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
最初に入っ川は、本当にほれぼれするような渓相でした。これで魚が釣れていれば文句ないんですけどね。
想定外に早く尺イワナが釣れたので、後は余裕をかましてのんびり楽しむことにします(笑)釣る気満々だと大体空回りになるし。
運も実力のうち、という言葉を頭の中で繰り返し唱えることにします(笑)
尺岩魚おめでとうございます!
地獄から天国のような展開ですね~
ここまで反応がない中の粘り勝ちは流石です。
自分はルースニングをあまりやらないのでクロカワムシフライの出番も巡って来ないんですよね
ついドライでもいけそうな川に行ってしまいルースニングも食わず嫌いっぽくなってしまってます(^_^;)
今回だとタナは50cm強ぐらいですか?
見てるとやりたくなってきます、来春には真剣にやってみようかと思いました。
patriさん、こんばんは。
ありがとうございます!
諦めかけていたので、うれしさ倍増でした。
私もルースニングが苦手だったんですが、昨年からニンフの釣りにもある程度慣れて、しかも付け外しが簡単にできる自作玉ウキマーカーの使い勝手が良いので、今年はドライと併用で楽しみたいと思います。今回はウキ下60cmでした。
早春のニンフも楽しいですよ(^_^)
クロカワフライでいきなり尺をやっつけましたね!素晴らしいです。
今年何匹尺が上がるのでしょうか、今から楽しみですね。
七流釣師さん、こんばんは。
ありがとうございます!
別のフライでも釣れた可能性はありますが、つい最近試作したクロカワムシフライで釣れたのはほんとにうれしかったです(^_^)
私は例年それほど尺物を何尾も上げるわけではないので(昨年は0だし)あまり期待はできませんが、いつも釣る気だけは満々です(笑)
こんばんは。
いいですね~、尺岩魚。
今年は未だ縁がありません。
しかも綺麗な魚体でいいです。
自分はこの白っぽい魚体が好みです。
所で、最初に入った流れの雰囲気はいいですね~。
最初の辺りでユッタリと流れを楽しみながら魚を掛けられたら最高でしょうね。
マンボウさん、こんばんは。
この時期に尺岩魚にお目にかかれるとは、思ってもみませんでした。
鰭がしっかりと力強く綺麗な岩魚でした。
最初に入った川は、初めて入る区間だったんですが、抜群の渓相でした。5月頃には楽しい釣りができるんじゃないかとワクワクしています。
マンボウさんも泣き尺を上げられていることだし、行かれている川の調子も良さそうなので尺物も間近では(^_^)
出ましたね尺イワナお見事でした
フライ釣りはなかなか掛からない中での
尺は貴重な1匹です、今だ尺に届かず
先を越されましたね、私も頑張ります。
渇水気味で厳しくなってます。
釣お爺さん、こんにちは。
ありがとうございます!
本当に運が良かったです。簡単に人が入れるような里川で、解禁後1ヶ月も経ってから釣れるとは思っていませんでした。
このところ全く雨が降らず、どこもかしこも渇水状態のようですね。
一雨降ればだいぶ活性高くなると思うんですが。
かなり奥の方まで行かれているようですから、安全第一で大物を狙って下さい(^_^)
うひゃ~坊主から尺???(笑)
お見事です&超超超 羨ましい~~(^^)/
ここ何年か尺に出会えてないです。 ショボン・・・
幻の渓流師さん、こんばんは。
最後ギリギリまでボウズ覚悟してました(笑)
「捨てる神あれば拾う神あり」ってところでしょうか。かかった瞬間、まさか!と思いましたよ。
かかるサイズに関しては、運によるところが大きいと思います。私も昨年は尺物は1尾も釣ってませんし。
幻の渓流師さんにも、今年はきっと運が巡ってきますよ(^_^)