スポンサーリンク
スポンサーリンク

牧草地を探索せよ|ナズナ採り&ナズナのお浸し

山菜料理山菜採り
この記事は約4分で読めます。

お浸しっていう料理あるでしょ。
料理と言っても、基本的には茹でて醤油をかけて食べるだけ。
これ、料理って言えるの?(笑)

お浸しの代表と言えばほうれん草ですね。ほうれん草の場合特にそうだけど、お浸しって茹で過ぎちゃうと台無しになるんですよね。
近くのラーメン屋さんで、定番の具としてほうれん草のお浸しが乗っているんですが、これが確実に茹で過ぎなんですよ。最初は「きっと今日は茹でるのちょっと失敗しちゃったんだろう」と思っていたんですが、次回行った時にも同じゆで加減(>_<)
これで良し、としている感覚が理解できない。それからそのラーメン屋さんには行かなくなりました。

お浸しにするとうまい二大天然食材

本題からすっかりずれちゃった(笑)
えーと、何だったけな?
あ、そうそう、ほうれん草や小松菜のお浸しもうまいですが、それよりも遙かにうまいお浸しがあるんですよ。しかも野山からタダで採ってこられる食材で。
それが、ナズナです!

ナズナはうちの婆ちゃんがたまに採ってきてお浸しにしてくれました。
その味はなんと表現していいかわからないけど、ほうれん草よりもシャキシャキして歯切れが良いし、味が濃くて独特の旨みがあります。ナズナに比べるとほうれん草はなんか味が薄く感じます。
でも、これはスーパーで売られている野菜全般に言えるかもしれませんね。
実家で作ってるキュウリやトマトに比べると、スーパーで売ってるのはなんか味が薄い感じがします。

ナズナの他にお浸しにするとうまいのはセリですね。
ナズナは噛めば噛むほど旨みがでてくる感じですが、セリは爽やかな風味が何とも言えない!
どちらも甲乙付けがたい。

ナズナを採りに行こう。

ナズナは陽当たりの良い空き地や、牧草地なんかに良く生えています。
もちろん畑にも生えるけど、除草剤的なものが撒かれる可能性もあるし、他人の畑に勝手に入って採るのはちょっとまずい気がするし。
おすすめは牧草地ですね。
牧草地だって勝手に入って採っちゃまずいんじゃないの?

それがですねぇ、うちの辺りは田舎なので畜産農家もまだたくさんあって、牧草地も結構あるんですよ。そして、昔からその牧草地でナズナ採りをしている人たちの姿は早春の風物詩とも言えます。牧草地の持ち主じゃなくて、全然関係ない人が採ってるんですよ。
この辺りの畜産家の皆さんは寛大なので、牧草地に入ってナズナを採っていても文句を言う人はいません。ありがたいことです。

他の地域でも、まさかナズナを採ったからといって怒る人なんていないと思うけど、どうだろ。
便宜上『山菜採り』のカテゴリーにしたけど、ナズナは山菜って言うより野草。
そう、ただの草なのだ(笑)

地域によって違う、山菜採りの慣習。

あ、そう言えば、昨年知人が木曽に釣りに行った帰りに、林道に上る斜面でコシアブラを採っていたら、もの凄く怒られたと。最後には「勝手に採ったら警察呼ぶぞ」とまで言われたとか。
その場は、とにかく平謝りで帰ってきたけど、後から考えると特に入山禁止と書かれていたわけでもないし、ちょっとコシアブラを採ったくらいであんなこと言われたのに腹が立ってきたと言ってました。それに、怒ってきたのは単に林道を通りがかった人で、山の持ち主でもないようだし。その人が言うには「よそから来て木曽で山菜採っちゃだめだ」ということらしい。
そんなに世知辛いの?
うちの辺りでは、入山禁止にしてるところは別だけど、それ以外は山でコシアブラ採っても怒る人なんていない。
地域によって違うもんなんですねー。山菜を地元以外で採る時は気を付けた方がいいですね。

牧草地を探索してみよう。

 
こんな感じの牧草地。まだ草が茂る前のこんな場所にナズナが生えています。
ホトケノザも生えていました。
以前に、このホトケノザヒメオドリコソウをいつからか混同していた件を書きましたね。詳しくはこちら
最近はホトケノザよりヒメオドリコソウの方が圧倒的に多いです。

 
これがナズナです。
どれ?
って感じですが、雪の結晶みたいに葉を広げてるヤツです。
ナイフで根元から切って採ります。
子どもの頃、婆ちゃんは古くなった包丁で切ってました。


どう見てもただの雑草ですね(笑)
でも、この草、かなりうまいんですよ。


こんな感じに葉が赤味を帯びているものもあります。
このくらい葉がしっかりしてると食べ応えがありますね。

 
ナズナは、成長すると真ん中から芽が伸びてきて、やがてこんな白い花が咲きます。
こんな状態になったものは食べられません。別に毒じゃないけど。


ナズナって伸びた茎にハート型の葉っぱみたいのが付いてるでしょ。
これ葉っぱじゃなくて実らしいけど。
この実を一つずつ下にひっぱると皮だけでぶら下がる状態になって、茎を持ってクルクル回すとシャラシャラ音がするんですよね。
ペンペン草っていう別名もあります。

ナズナのお浸し

 
採ってきたナズナはこんな感じで、泥や枯れ葉が混じっていて「こんなの食べられるの?」って感じですが・・・


美味そうなお浸しになりました!
やっぱりナズナはうまい!

詳細レシピは、姉妹サイト『おいしい山菜&きのこ図鑑』をご覧下さい。

今回は出汁醤油で和えてうまみたっぷりに作ったけど、シンプルに醤油とかつお節をかけるだけで十分ですよ。
そのくらいにナズナはうまいのです(^_^)

★後日追記:
ナズナ&アサリバターも作ってみました。詳しくはこちら

スポンサーリンク
リコプテラをフォローする
魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. こんばんは。
    お浸しの茹ですぎには、しばしば遭ってしまいますね。
    茹ですぎなのか、茹で終わってからお湯から揚げないのか、ドロドロ寸前が好きなのか、好みは十人十色といいますが。
    自分はメンツユでのツユダクお浸しも結構好きです。

    • マンボウさん、こんばんは。
      お浸しの茹で過ぎは、ホントにがっかりしちゃうんですよ。
      さっと茹でてすぐ冷水に浸けないとダメですよねー。
      食べ物はもちろん味が一番問題にされますが、食感も大事だと思います。
      めんつゆで和えると出汁がきいていてうまいですよね(^_^)

  2. おはようございます。
    ナズナのお浸しは最高ですね、10年ほど前になりますが箕輪の牧草地まで採りに行きました、トラックターのおじさんに許可を得て採りましたが、ゴミ出しの袋いっぱい採ってきましたが後が大変でしたね、その後は鋏を持って行ってきれいにこしらえて採るようにしました、赤いのでも茹でれば青くなりますね。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      ハックルさんはきっとナズナのうまさを知っているだろう、と思っていました。
      ナズナのお浸し、最高ですよね!
      そうですか、わざわざ箕輪まで採りに来られましたか。ゴミ袋いっぱいとは、本当に後が大変だったでしょう(笑) なるほど、現地でハサミを使ってきれいにして持ち帰れば、後が楽ですね。
      茹でると赤いのもきれいな緑色になるのが不思議ですよね。

  3. ナズナは春の七草のひとつですから食べられることは知ってましたが、ペンペン草の状態しか知りませんでした。
    さっと茹でると鮮やかで美味しそうですねー。こちらには牧草地はないので犬が散歩してなさそうな土手の斜面で取ってみようかな?

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      そうですね、春の七草の一員でした、忘れてましたけど。
      空き地や牧草地に生えている状態はぱっとしないんですが(笑)、根を切って枯葉も取り除いてお湯に通すと、本当にきれいな緑色になるんですよねー。
      そちらには牧草地ないですか。ってまぁ普通は牧草地なんかないか。
      土手なんかにも生えてますね。機会があったら食べてみて下さい(^_^)

  4. ナズナを見て「ナマズ」と思ったボクは、勝手に蒲焼を想像してしまいました。
    思い込みって怖い・・・(笑)

    セリのおひたしは子どもの頃によく食べていたので、しばらく食べていない今でも印象は良いですね。
    ナズナは七草粥の時くらいしか食べたことはありませんでした。
    リコプテラさんお勧めなら、食べてみたいです。^^

    こないだの釣行の時に土手一面といっても良いほど土筆が生えていましたが、やっぱりハカマを取ることを考えると面倒で1本も取らずでした。

    • kuniさん、こんばんは。
      ハハハ、私は以前釣ったナマズをから揚げにして食べたんですが、次回は蒲焼きにして食べようと思っているので、あながち間違いじゃないかも(笑)
      セリのお浸しもナズナに負けず劣らずうまいんですよねー。
      セリは香草っぽいので、好き嫌いが分かれると思いますが、ナズナの方が万人受けしそうな気がします。とにかくうまいですよ。
      つくしは採る気になればじゃんじゃん採れますが、後が大変なんですよねー(^_^;)

  5. ほうれん草とアスパラガスは思っているよりも早めにあげないと茹で過ぎになってしまいますね。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      茹で過ぎてぐちゃっとなったほうれん草が出てくると、ただただ残念でしかないです。
      あ、そう言われてみれば、アスパラガスとかブロッコリーも茹で過ぎ厳禁。
      この二つは身に厚みがあるので、少ししっかり茹でたくなっちゃうところに落とし穴がありますね(笑)
      うっかりすると、自分でも茹で過ぎちゃう場合があります(T_T)