4月24日に木曽方面に釣りに出かけました。
朝は野暮用があったので、ゆっくりスタートで檜の森へでも行ってみようか。
あそこなら車止めまではプリウスで大丈夫だな。
日帰り釣行の装備一式。
本日の持ち物はこんな感じ。
30Lザックにモンベルのチェストタックルバッグ(楽天で見る・アマゾンで見る)を装着。
このチェストバッグにフライフィッシングツールが詰まっています。最近ベストを購入したので、今後はそっちを使うことになると思うけど。
それからフライロッドとリール2個。写真に写ってないけどランディングネット。
その他ザックの中身。
・スノーピーク ギガパワーマイクロマックスウルトラライト
・スノーピーク ギガパワーガス 250プロイソ
・プリムス カートリッジホルダー
・SOTO ガストーチ
・EPI ATSチタンクッカーTYPE-2M(後日詳細書きます)
・スノーピーク アルミパーソナルクッカー(小鍋のみ)
・スノーピーク チタンダブルマグ 300
・木製カトラリー
・エンバーリットストーブ(予備ストーブ)
・調理用水500cc+飲料水750cc
・タオル、ハンカチ、ティッシュペーパー
・デジカメ(TG-3)、iPhone
・食料(炊きこみご飯と味噌汁の材料)
・調味料セット(写真には写っていません)
ここまでのものを背負って歩きます。
総重量5.65kg。
今回は持ってい行きませんが、場合によっては雨具と換えソールを追加すると+1kg。
ウェーダーとウェーディングシューズを履いて、このくらいの重さまでなら、背負った状態でフライフィッシングをしても全く問題ないです。
木曽川水系ウルイ川 フライフィッシング
トンネルを抜け、国道19号線を南下しながら、ふと、もっと南の川へ行ってみたらどうかな、という気に。もうすぐ5月だというのに、他の人のブログを見てもフライに限って言えば反応はイマイチなんですよね。
そこで、できるだけ南下して緯度も標高も少しでも低い所へいった方が良いんじゃないだろうか。
川の名前と大体の場所は知ってるけど、全く初めての川。
木曽川本流沿いに下ってきました。青空を背景に、風に吹かれた桜の花びらが舞ってあまりにもきれいな景色だったので、車を停めてパチリ。
木曽川もここまで来るとかなり水深あるね。ここにも鱒類が棲んでるのかな。それとも鯉でもいるのか。
支流へとやってきました。橋の上から見ると、結構な規模の川だね。
ここにすでに県外車が何台か停まっています。岐阜ナンバーはまぁ近いからわかるけど、1台は神戸ナンバーでした。はるばるやってきましたね。
時間はすでに11時。きっと皆さんは早朝からやってきてるだろうから、このくらい時間があいてりゃ、なんとかなるんじゃないの。
ということで、ここから川に降りて様子を見ることにします。
川の降り口にウルイ(オオバギボウシ)が生えていました。食べられます。
正式な名前はオオバギボウシですが、山菜としてはウルイという名前の方が通っています。
若いくるくると巻かれた葉を少し採りました。
ウルイは、似た毒草があるので要注意山菜です。
オオバギボウシは成長して花が咲くとこんな感じです。山で見たことあるんじゃないでしょうか。観賞用に庭に植えている人もいますね。
こちらはコバイケイソウ(毒)。これと間違える人が多いようです。
コバイケイソウはウルイのように芽が巻いたような形にならないし、葉柄が伸びません。ウルイを採るなら葉柄が伸びてからのものを採れば間違いないです。
こちらにも両者の違いが詳しく書かれています。
★2017.5.4追記
patriさんからコメントにて、ウルイとコバイケイソウ(バイケイソウ)のわかりやすい判別点を教えていただきました。
ウルイは中心の葉脈の主脈から側脈が出ているのに対して、コバイケイソウやバイケイソウは葉元からほぼ平行に出ています。
ここに着目するとわかりやすいですね。
川に降りて、お昼を先に食べようかとも思ったけど、とりあえず少しロッドを振ってみよう。
気温23℃、水温9℃。
ロッドはVARIVAS iD 783-4。リールはDAIWA ロッホモア-SLA 3/4(楽天で見る・アマゾンで見る)。ラインはDT-3F、今回ロングリーダーを使うつもりだったけどロングリーダーをセットしてあるリールを間違えて忘れてきちゃった。9ftのリーダーに7Xティペット60cmを継ぎ足したシステムでいきます。
少しすると、川の様子が少しおかしいのに気付きました。
水面から出ている石が濡れています。まるでついさっきまでは水深がもっとあったかのように。50cmくらい急に水位が下がったような水の跡。
スマホの地図アプリで見ると少し上に取水堰堤があるから、そこで水量調整したのかもしれない。
今日も、まずはお昼を食べることにしますか。
なるべく平らな石の上にマイクロマックスウルトラライトを設置して、小石を使って微調整。
今回は新しく装備に加えたチタンクッカー EPI ATSチタンクッカーTYPE-2M(楽天で見る・アマゾンで見る)で炊きこみご飯を炊きます。いつも同様、自宅で米は洗ってニンジン、油揚げをカットしてご飯と一緒にして、醤油、日本酒と顆粒出汁を振りかけて持って来ています。
それをクッカーに入れ、さらにサバの水煮缶を入れて、適量の水を入れて準備完了。
アルミパーソナルクッカーの小鍋でお湯を沸かして、ウルイを茹でます。
チタンクッカーをストーブに載せて蓋をしてご飯炊きこみ開始。
茹でたウルイは川の水に少しさらし、水分を絞って4cm幅にカット。
ウルイのお浸しと、先日作った葉ワサビの醤油漬け。
先ほどウルイを茹でたお湯をそのまま使って、カットした玉ねぎ1/2個とベーコン1枚分を鍋に入れます。
このチタンクッカーは底面にアルミを吹き付けてあるので、熱伝導率はある程度解消されてますが、念のためある沸騰したところで一度全体をかき混ぜて温度を均一にします。
アルミクッカーでいつもやっているように、味噌汁用のクッカーを重石として上に乗せます。
このスタイル、私は二段調理システムと呼んでますが、チタンだと上の鍋に熱は伝わらないだろうなと思ったら、チタンクッカーの蓋を触ってみると触れないほど熱いので、意外と上の鍋にも熱が伝わりそう。
ガス缶の脚(プリムス カートリッジホルダー)があると、このスタイルでも安定してます。
ご飯が炊けたら火から下ろして蒸らします。
小鍋を火にかけます。煮立ったら、自宅で顆粒出汁と乾燥ワカメを入れて持って来た味噌を溶いたら出来上がり。
炊きこみご飯は底からかき混ぜたら完成。
底の部分がやや焦げましたが、まぁ問題ないです。
チタンクッカーは、ATS仕様と言えどもやはりアルミよりご飯を炊くのは難しいですね。
その辺りはまた改めて書きます。
本日のメニュー
・サバ缶入り炊きこみご飯
・ベーコン入り味噌汁
・葉ワサビの醤油漬け
・ウルイのお浸し
・紅茶
炊きこみご飯+味噌汁は、ご飯を蒸らしている間に味噌汁を作るとちょうど良いので、ワンバーナーで作るのにお勧めのメニューです。私は渓流の定番メニューにしています。
炊きこみご飯が面倒くさそうに見えるかもしれませんが、自宅で米を研いで具材や調味料も一緒にビニール袋に入れてくると、現地では水を入れて炊くだけ。実に簡単なんです。
サバ缶がいい味だしていて、うまいです!
葉ワサビの醤油漬けとウルイのお浸しがさっぱりして良い箸休めになります。
ウルイはほんのり苦味がありますが、根元の白い部分はヌルシャキっとしてうまいです。
今日も満腹です。
透明度の高い川の手強い魚たち。
少し休憩して、ウルイ川と名付けたこの川で本格的に釣り開始。
檜の森やエメラルドリバーに劣らず恐ろしく透明度の高い水です。
気温23℃、水温9℃。
しばらく釣り上ってみますが、ドライフライ、マーカーニンフとも全くの無反応。魚影も確認できず。水量の急激な変化が気になるし、何より、風が強くなってきたので、上流へ移動した方が良さそう。
車でかなり上まで移動して、結局さらに支流の沢へ。
駐車できそうな場所を見つけて、そこから入渓。
ここにもきれいなツツジが。
落ち葉の重なる岩の上を川に降りようと一歩踏み出して両足を揃えた途端、ズルッと両足が滑ってズダーンっと派手に転んで尻もちををついちゃいました(>_<)
背中のザックがクッションになってそれほど衝撃はなかったし、ロッドやランディングネットも無事で良かった。
でも、ちょっといやな予感がする。ザックの中のクッカーがへこんじゃったかも。まぁ、後で確認するとしよう。
とにかく、フェルト底は落ち葉の上はズルズルなので、注意しないと。
沢と言ってもかなり水量はあるし、フライフィッシング向きの素晴らしい渓相。
ドライでいけそうな水温なので、アダムスパラシュート#14を結んでしばらくキャスティング。しかし反応ないですねー。
玉ウキマーカーも作り直したことだし、マーカーニンフに切り替えますか。先日浮力調整につかったBHヘアーズイヤーニンフとの組み合わせ。
10mm径のシモリ玉の調子は良いんだけど、全く生命反応ありません。
再びアダムスパラシュートに戻して、写真1枚目のポイントでパシャっと小さめの魚が出ましたがどうやらフライをちゃんとくわえていない様子。
写真2枚目のポイントでは、マーカーに魚が出ました。すかさずエルクヘアカディスに替えて何度も流しますが出てくれません。
ドライにもニンフにも中途半端な反応。とにかく一度しか出ない。二度目はない。
難しい川だゾ。
なんだか怪しくなってきた。まさかここまで季節が進んでボウズだったりして・・・とちょっと頭をよぎる。
半沈ボディーのコカゲロウ・フローティングニンフ(詳細はこちら)#17に替えたら、やっとしっかりフッキング。小さいアマゴでした。
どうやらここは上の方までアマゴの川のようです。
ここでも出ました。
CDCを背負ったフローティングニンフは#17サイズでも意外と視認性が良くて使いやすい。
写真1枚目のポイント。淵の上を藪が覆っていて下からはキャスティング不可能。
そぅーっと右側に移動して、マーカーニンフで狙います。
BHヘアーズイヤーニンフを結んだマーカーが小気味よく動きます。
ここでも、マーカーは明らかに生命反応を伝えましたが、まさかの空振り(>_<)
10mm径の樹脂製シモリウキは浮力的には問題ないけど、どうもキャスティングは発泡球より違和感がある。そして、岩にぶつけて割れちゃうことがある。
やっぱり10mmの発泡球で作り直そう。
遡っていくと流れが二手に分かれ、細い方の流れを上ってきます。
小さいのがフライに接近しますが、食わず。
こんなところに隠れ里のような集落が。
しばらく上ると、何やら建物のような物が見えます。
橋のあるところで川を上がってみると、なんとこんなところに民家があったのです。
こんな渓相の沢の上流部に民家があるとはちょっとビックリ。
今日は、帰りの距離があるのでここまでで終わりにします。
今回はまだまだ修業が足りないと実感した釣りだったけど、前夜に巻いたコカゲロウ・フローティングニンフで釣れたのは嬉しかった。
細い舗装路を下っていくと、他にも数件民家があり小さい集落となっているようです。
どの家も歴史を感じる古い家ですが、今も使われている家です。
今ならともかく、昔はこの場所に家を建てて暮らすというは大変だったんじゃないかと思います。
冬には結構雪が積もりそうなところだし、お店まではかなり距離があるし。
食べ頃のタラの芽を見つけたので少し採りました。
帰りの車の中で、隠れ里のような雰囲気の集落に咲いていた桜の花を思い出し、昔あの集落で暮らしていたのはどんな人たちだったのか、そんなことを考えながら帰路に就いたのでした。
コメント
相変わらず素晴らしい渓流飯ですね。
僕は今のところコンビニのおにぎり程度ですけどそれでも渓流で食べると気持ち良い。
なんなら飯食べに渓流行っているくらいの感じ(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
今回は渓流での私の定番料理です。ほんとはこれにイワナの塩焼きでも加われば最高なんですが、最近は釣りを開始する前に食べているので(^_^;)
コンビニおにぎりもばかにできなくて、渓流で食べるとほんとにうまいですよね。私はセブンイレブンの「鶏五目」がお気に入りです。
ほんとに私は、渓流にご飯食べに行ってる感じでして(笑)
こんばんは。
上流の沢は実に気持ちの良さげな流れですね。
ここまで澄んだ水だと、人影どころか竿影で逃げまどう渓魚が浮かびます。
こんな綺麗な流れで、フライで魚を騙せるんですから大したものです。
マンボウさん、こんばんは。
この沢はほんとにとても気持ち良い流れでした。
これでもっと釣れれば文句ないんですが、水がおそろしく透き通っていて、魚からこちらの動きがお見通しのようでした(^_^;)
何尾かはお付き合いで食いついてくれましたが(笑)、まだまだ修業が足りないようです。5月にもう一度チャレンジしたいところです。
Noriくんも書いてる、良い昼飯を食べてますね。^^
ボクも明日出掛けたかったのですが、今日の雨を見て断念したほうが良さそうです。
うーん、残念!
kuniさん、こんばんは。
私はいつも「釣りより団子」なので。
しばらく山菜の時期なので現地食材も織り交ぜることができそうです。
ホントは釣りも真剣にやってるんですが、なかなか釣れないのです(笑)
雨はかなりの量が降りましたね。魚の活性はたかくなりそうですが、水が増えすぎるのも問題なんですよね。タイイングの時間ですかね。
先日、会社の人達もドライで釣れて楽しんできたみたいです。いい季節になってきましたね(^^) 最近は決まった川にしか行かないので、見てもピンときませんでした。
Kさん、こんばんは。
そうですか、職場の方々もフライフィッシングをやってるんですね。
私は今回はドライとニンフどちらもぱっとしない反応で、なかなか難しい川でした。
これから梅雨前まではフライフィッシングにとって魅力的な季節ですね。
私は、なるべく初めての場所に行きたい方なので、あちこちふらふらといろんな川を彷徨うことになると思います(笑)
ウルイってのは初めて聞きました。大きな山菜ですね。
信州らしい、白い丸石に澄んだ水です。
前半は難しい釣りでしたが、後半は本領発揮ってところでしょうか。お疲れ様でした。
七流釣師さん、こんばんは。
ウルイは東北の方では馴染みのある山菜だと思いますが、ウチの辺りでも食べる人は少ないですね。全国的に名が売れてきたのは最近のような気がします。
ウルイ(オオバギボウシ)自体は山によく生えていて、量は採れますね。
ぱっとしない釣果でしたが、新しく巻いたフライで釣れたので、次回に繋げたいと思います(^_^)
地の物をとってその場で調理して食べるのは最高ですね。
そしてこの炊き込みご飯ととても美味そう。
GW後半の4.5日あたり犀川でフィッシング&キャンピングの予定なので、作ってみようと思います。
タキビさん、こんばんは。
そうですね、採れたての旬の食材を現地で食べるのは最高ですね。
こちらはしばらく山菜の時期なので、タイミングが合えばいろいろ楽しめそうです。
炊きこみご飯は自宅で準備して持っていけば、後は水を入れて炊くだけなのでお勧めです。
お、また犀川ですか。楽しいキャンプ&釣りを。きっと朝晩は冷え込むと思うので、防寒対策をお忘れなく(^_^)
綺麗な川ですね渓流王国の長野は全国区で
遠方からも釣行される釣り師がいますね
雑誌の影響も有るでしょうか
こんな綺麗な川でのフライ釣りは良く合いますね
餌釣りのフイルドではない気がします。
釣お爺さん、こんばんは。
木曽南部は特に東海方面からのアクセスが良いので、県外ナンバーを良くみかけます。とにかく水がきれいで渓相抜群なので、雑誌なんかに載っても絵になりますね。
その分、なかなか魚たちは手強いですが(^_^;)
おっしゃる通り、フライフィッシングには最適な流れですね。遠投できるルアーでもおもしろい釣りができそうです。
おはようございます。
開けたきれいな川ですね、こんなところで思い切りテンカラを振ってみたいですね、最近は薮沢でコチョコチョテンカラが多く面白さに欠けます。
いつもながら素晴らしい釣行記良いですね。
ハックル70さん、こんばんは。
そうですねー、この川はフライフィッシングやテンカラ向きですね。
今回は(割といつでも笑)ぱっとしない釣果でしたが、伸び伸びと竿を振れるだけでも気分が良い川でした。
もっとジャンジャン釣れれば魚の写真だけでブログが埋められるのですが、なかなかそうはいかないんですよね(笑)
ウルイの話題があったと思ってコメしに来ました。
リコプテラさんとツイの燻製オジサンさんの影響もあり本格的に山菜の勉強を始めました。
4/27に木曽出身のちょい詳しい母を連れて稲武付近に山菜採りに行ってきました。
その時もウルイらしき物があったんですけどコバイケイソウやバイケイソウとの区別が曖昧だったので採るのは控えました。
あとで調べたらウルイは中心の葉脈の主脈から側脈が出ているのに対して、コバイケイソウやバイケイソウは葉元からほぼ平行に出ているのが一番わかり易い判別法でした。
若芽もちょっと広げれば一発で判りました!
キャンプではコゴミなど8種採ってきましたがウルイは1、2位を争う美味しさですね!
改めてキッカケを作ってくださり感謝です┏○))
patriさん、おはようございます。
ウルイとバイケイソウの判別方ありがとうございます。なるほど、葉脈に着目するとわかりやすいですね。本文にも追記します。
キャンプで8種類も山菜が採れたとはすばらしい。ウルイは根元付近の白っぽいところにヌメリがあって美味いですよね。
コゴミも好きな山菜です。味噌汁が抜群ですね。
山菜がわかるようになると、山歩き、渓歩きの楽しさが増しますね。良い季節になりました(^_^)
もう一つお礼をと思ったらウルイの追記が!流石です!
お礼は渓流装備一式を教えて頂いた事です。
大変参考になりました。
今あるキャンプ道具で軽い物を厳選して、まずは渓流ご飯に挑戦してみようと思います。
これからの時期だとそうめんとか良さそうですね~
ありがとうございました(^o^)/
patriさん、こんばんは。
渓流装備参考になったのならうれしいです。
日帰りなら軽量化を最優先しなくても大丈夫だと思うので、渓流飯ぜひやってみて下さい。
そうめんは、簡単だし美味いし、暑い日にはほんとにおすすめですね。きれいな川の水で麺をしめると最高です。
こちらこそ、ありがとうございました。