5月5日、半日だけ釣りに出かけました。
ゴールデンウィーク中なので、状況によってはすぐ別の川へ移動できる木曽方面へ。
ウチの辺りは桜は終わりましたが、今は花桃がきれいに咲いています。
きれいな景色を横目に、ジムニーを走らせます。
と、途中で年券を忘れたことに気付く。このところザックを背負って釣りしてたから背面に付けたままだった。今日はランチクッキングがないから、ザックも置いてきたんだよね。
ゴールデンウィーク中で釣り人たくさんいそうだから、いらぬトラブルになっても困るし、取りに引き返すか。
40分ほどタイムロスしちゃった(>_<)
釣りに行くと必ず一つ二つ忘れものがあるんだよね。困ったもんだ。
気を取り直して再度木曽へと向かいます。
「ようこそ開田高原へ」
いつも、この看板を見るとなんだかうれしくなります。
周囲の白樺がいかにも高原らしい。この辺りに小さな小屋でも建てて住みたいな、なんていつも思います。
やってきました黄金の川(勝手に命名)。今日は未知の区間を釣ります。
川に横付けできるところがあったのであまり考えずにここから釣ってみます。他に車は停まってないし。
釣り支度をしていると、高齢者マークを付けた軽トラが一台やってきて停車した。お爺さんが二人乗っている。なんだろ、釣りかな。
こちらから挨拶にいくと、
「釣れたかい?」と運転手の方が。
「いや、これから始めるところなんで。お二人は何をしに?」と逆に尋ねると
「遊びに来たんだよ」
しわくちゃの顔のシワをさらに深くして笑いながら。
釣りならこのポイントは譲ろうと思って聞くと、山菜採りだという。まだ少し早いようだけど。
しばらく話して、別れ際に
「こんな小さいのは持って行かなんでな」と親指と人差し指を広げて。
「毛鉤釣りで遊ぶだけなんで、魚は持ち帰らないですよ」
「あーそうかぇ。まぁ、がんばって釣っておくんな」
「ありがとうございます」
二人ともにこやかにうなずいて去って行った。
ロングリーダーを思いっきり振れる川
この辺りは平坦な瀬になっています。夏場だったら魚が出ていそうだけどどうだろ。
ロッドはVARIVAS iD 783-4。リールはDAIWA ロッホモア-SLA 3/4(楽天で見る・アマゾンで見る)。
ラインはDT-3F、リーダーはVARIVAS Super Yamame 15ft6Xにティペット7Xを60cm継ぎ足し。ロッドは振りやすそうな渓相なので、ロングリーダーティペットでやってみます。
シマザキ リーダーグリース(楽天で見る・アマゾンで見る)
このロングリーダーを使う時は、これをリーダーに塗ると水面からリーダーを引きはがしやすくなります。普段フロータントとして使っているC&Fのパワーフロート(楽天で見る・アマゾンで見る)に比べるとかなり固くて浮力が持続します。
時計はすでに12時近い。
気温22℃、水温8℃。なんか微妙な水温。
とりあえずアダムスパラシュート#14を投げてみますか。
うーん、反応ないですね。
このプール、黄色丸印で何か小っちゃいのがライズしてる。
出方からして、小さいアマゴかな。
アダムスパラシュートを何回か通過させるけど、食ってこない。
こんな時こそ、コカゲロウ・フローティングニンフか。
ふわふわとCDCが流れるけど、こちらも食ってこない。何食べてるんだろう。
時々ライズするから、何か流れてくるものを食べてることは確かだけど。
足元に虫が流れてきた。意外と大きいのが流れて来てる?
前夜に巻いたFTクリップルダン(タイイング詳細は後日)が見た目もサイズも近いかも。
時計はもう12時を回っています。
今日は鶏の炊きこみご飯でおにぎり作ってきたから、とりあえずそれでも食べるか。
釣り人たくさんで、河原でランチクッキングなんかしてると迷惑になりそうだから、今日は止めときました。
鶏炊きこみおにぎり、美味し!
炊きこみご飯って、パラパラして握りにくいけど(笑)
再開してもチビッコアマゴが何尾か続き・・・
ちょっとジムニーで上流に移動しようかなぁと、ちょっとよそ見していたら
よそ見した瞬間にバシャってことよくありません?
私は結構あるんですよね。
この川も水はきれいですね。川底に薄く苔が付いていて、黄金色に見えます。
しばらく浅瀬が続きそうなので、ジムニーで上流へイワナを釣りに移動してみることに。
ゴールデンウィークはどこへ行っても人だらけ
ジムニーを少し走らせ、上流部に。
この辺りではイワナを釣ったことがあります。
ほんの50mほど釣り上ると、林道に車が停まっているのが見えます。
あらら、すぐ上に車が停まってたんだ。
しかも、これから川へ降りようとしてない?
もしかして、頭をハネられちゃったのかな。まぁ、いいや。
別の川に移動しよう。開田高原にはたくさん川があるんだから。
ジムニーまで戻って、移動。
さすがゴールデンウィーク、途中にもちらほら釣り人を見かけます。
やっぱり頼れるエルクヘアカディス
途中に咲いていた水芭蕉の写真を撮り、やってきました、おいてけ沢。
以前デジカメを奉納した例の沢ね(苦笑)
この沢ではこちらのタックルに変更。
AXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)+リールSage1830。
ラインWF-4Fに9ft6Xリーダーにティペット7Xを60cm継ぎ足し。
こちらのロッドの方が短いんだけど、iDを振った後だと、重く感じる。そしてロッドが凄く固い感じがするね。
でも、このロッドが重くて固い訳じゃなくて、iDがいかに細くて軽いかってことなんだけど。
水温を測ると12℃。ここはいい感じかも。
コンパラダンCDC+で、出ました。
フキノトウはすっかり伸びてこんな形に。
そう言えば先日テレビで、この伸びたフキノトウの茎を料理に使うと紹介してた。うまいのかな。
ニリンソウの群落がありました。花が咲いていないときは葉が猛毒のトリカブトに似てるってヤツ(詳細はこちら)。
水温の割りに反応は良くないですねぇ。
エルクヘアカディス#14に替えたら反応良くなりました。
エルクヘアカディスはほんとに頼りになるなぁ。
セリが生えていました。
これ、お浸しにするとうまいんですよねー。
渓流ランチの前にこれが採れれば最高なんだけど、今日は採っていきません。
ちょっと摘んで匂いをかぐと、爽やかな香りがたまりません。
ここでは、手前の緑丸印でFTクリップルダンに出ましたがフッキングせず。
エルクヘアカディスに替えて、奥の黄色丸印で出ました。
木が覆い被さり、狙いにくいポイントから。
イワナは出てくるけど、どうも出方が神経質というか、さすがに連休中にたくさん人が入ったからかな。
夕方になってきたからそろそろ帰ろうかな。
あのポイントだけ流したら帰ろう。
川面に陽が反射して見にくいなぁ、もうやめようか、と思った瞬間にきれいにイワナがフライをくわえました。
ランディングして写真を撮ろうと思ったらバシャッと逃げられた。
でも、近くの石の隙間にじっとしてたので、そっと上から水中撮影。背中だけの画像になっちゃった(笑)
ジムニーへと帰る道すがら、コシアブラを見かけたけどこの辺は標高が高いからまだこんな蕾でした。
魚は人間の殺気を感知するのか。
今日はアマゴもイワナも小さいのが神経質に出てくるような展開だったけど、ちょっとよそ見したりボケッとしてる時に割と良いサイズが出たような気がする。
この日に限らず、フライを投げてちょっとよそ見した隙に、バシャってことよくあるんですよね、私の場合。
もしかすると、じーっとフライを凝視して「ここで出ろ、出ろ!」と殺気満々だとそれが魚に伝わっちゃうんじゃないの?
そう言えば、高校生だった昼休みのこと。
友だちと二人で2階にある教室から中庭を見下ろしていて、誰かターゲットを決めてその人を振り向かせようというゲームをやったことがある。
その人の頭を見つめて「こっちを見ろ、こっちを見ろ」って念じるだけ。
これ、恐ろしいくらいにみんなこっちを振り返るんですよ。ホントですよ、やってみて下さい。
釣り道具を持たずに魚の水中撮影をした時も、魚は逃げるどころかカメラに向かって近づいてきたりしたし。
人間に伝わるくらいだから、魚にもきっと伝わってるね、殺気が。
フライを投げたら、いつでもアワセられる心持ちでありながら、殺気を消し去る無の境地にならなければいけないのかも。
剣道の達人の、殺気を消し去っているのに全く隙がない構えと同じように。
修業を積もう。
コメント
こんばんは いい感じで釣れてますね。知り合いもまだサイズが小さいと言ってました。先日、ちょっと行ってきましたが惨敗でした。 本日は家族で新潟に海釣りに行ってました。いいサイズの鯵が釣れて楽しかったです。釣り場で話しをした人が、伊那市の方でしたよ(^^)
Kさん、こんばんは。
そうなんですよね、魚は結構反応してきましたが、どうも小さいやつが多いようで。
今後はどこの川に行くかが重要になりそうですねー。
海釣り、上越でしょうか。私も以前はよくアジやハゼを釣りに行ってました。上越は「信州の海」なんて言われるくらいに長野県民が多いですよね(笑)
アジは食べる楽しみもありますね(^_^)
GWの渓流は込み込みで今では行くことが有りません。その一週間以降が出番になります。
その厳しい中に小さいながらもきっちり上げるのは流石ですね。
綺麗な沢の景色にうっとりしてています。
幻の渓流師さん、こんばんは。
ゴールデンウィークは観光地のみならず、渓流も人だらけですね。
そうですね、一週間くらいすると落ち着いて釣りができるかもしれません。
魚は結構反応してきましたが、神経質な出方でしたね。
渓相は本当に良くて、遡っていくだけでも気持ち良い川でした。
もう少し緑が濃くなれば最高だと思います(^_^)
こんばんは。
実に良い感じの流れと景色ですね。
大型連休の間はお休みしていますが、お休みしている間にスッカリ血気が抜けて、再開第1戦がいつになるか分りません。
そんな血気/殺気の消えた状態ですから、再開1戦目は好釣になるんでしょうか。
いえいえ、渓に降りた途端に沸々闘魂で、魚は散ってしまうんでしょうね。
マンボウさん、こんばんは。
季候もちょうど良く、渓を上っていくのが爽快でした。
ゴールデンウィーク中はお休みが正解かもしれませんね。どこへ行っても人だらけですから。でも血の気が抜けちゃうのが困りますが(笑)
いざ川に降り立つと、釣り師はやる気満々になっちゃうんですよねぇ、誰でも。
マンボウさんなら、次回も好釣でしょう。鶏ホルモン定食も近いのでは(^_^)
こんにちは。
その日は開田周辺を徘徊してました。ニアミスかも。
私も魚に釣り人の殺気は伝わると感じますね。
同じようにフライを浮かべたままにしておいても、ペットボトルの水を飲んでいる時に限って釣れたりしますから。
そうそう、セリが見分けられません。毒ゼリとの見分け方はあるのでしょうか。
tamaさん、こんばんは。
そうでしたか。白いジムニーとすれ違いませんでしたか?(笑)
天気が良く気持ち良い日でしたね。
やっぱり同じような経験がおありようので。殺気、魚に絶対伝わってますよね。
ドクゼリは一番の判別点はよく根だと言われます。
http://www.naro.affrc.go.jp/org/niah/disease_poisoning/plants/w-hemlock.html
リンク先のように掘ってみると、ドクゼリには芋状の根があって割ってみるとタケノコのような節があります。ただ、若葉の状態だとそんなに根も発達していないと思われます。
私は、葉が細長くて葉柄も長いところ、そしてちぎって匂いを嗅いでみるとセリのような爽やかな匂いがしないのが判別点かなと思います。
一度セリを覚えれば間違えないと思うので、わかる人に見てもらうと安心ですね(^_^)
私も今度ドクゼリを見つけたら、写真に撮ってブログに載せようと思います。
あ、先ほどの投稿でのニアミスとは私がその先行者のことではありませんよ。
山菜メインの徘徊でした。
ややこしい書き方をしてごめんなさい。
tamaさん、再びこんばんは。
先行者がtamaさんだなんて思ってないですよ(^_^)
それに最近は仮に頭をハネられても以前ほど頭にこなくなりました。
木曽は特に網の目のように沢があるので、他に移動すれば良いだけですから。
山菜採れたでしょうか。
少し見たところ、木曽はコシアブラもこれからのようでしたね。
開田周辺は良いですねフライ釣りも安心してキャスト出来る
ポイントも多くて、このGWは人との戦いですね
やはり知り尽くした地方で他に移動できるのも特権でしょう
もう~10年以上は開田には行ってません。
釣お爺さん、こんばんは。
開田高原は比較的開けた川が多いので、フライロッドを伸び伸び振れるところが良いです。渓相も良いので気分は爽快です。
ただ、おっしゃる通りゴールデンウィークは県外ナンバーも多くて、普段より人口密度が高いんですよね(^_^;)
木曽は沢が網の目のようにあってすぐに移動できるので、なんとか釣りにはなりました。
殺気は確実に伝わっていると思われます。
後から来た友達に声かけられたりして振り向いて気を抜いた瞬間に食ってくるシーバス、そしてアワセられずにバレるシーバス。
Nori1022さん、こんばんは。
やはり魚にこちらの殺気は伝わってますよね。
でも、Noriさんの場合は殺気満々な状態でスゴイの釣ってるような気もしますが(^_^;) 実際には殺気を消す技を持っているんでしょ。
ほんとによそ見した瞬間に魚が食いつくんですよね。この際「よそ見と同時に必ずアワセる」というメソッドを確立しようかと思うほど(笑)
我がホームの開田なのにしばらく行けてないです(泣)
今年も怪我で年券も買えず仕舞い
自分の代わりに開田の記事が読めてありがたいです。
ソフトクリームと蕎麦だけでも食べに行きたいです、
patriさん、こんばんは。
開田がホームなんですね。そう言えば、怪我は完治されたんでしょうか。
まだ本調子でなければ、お大事にして下さい。
開田はこれからが本番だと思うので、これからも時々登場すると思います。
あのソフトクリーム屋さん、美味いですよね。次回はきっと立ち寄ってアイスクリーム買うと思います。ざるそばも食べたい季節になりましたね(^_^)
おはようございます。
このところ開田高原はご無沙汰していますが、広い川でテンカラを振りたいですね、このところ急に活性が良くなった気がしますね、放流がありますと居付きの魚も良く釣れるようになります、面白い時期になりました。
ハックル70さん、こんばんは。
開田高原は比較的開けた川が多いので、フライフィッシングやテンカラには最適ですね。人気河川が多いので、人も多いですけども。
魚の活性は高くなりましたね。問題は私の腕だけです(笑)
放流場所で大釣りって久しく味わってないです。たまには本流筋で両親におみやげ魚を持って帰りたいとも思っているところです。
こんにちは。
残雪をバックに満開の花桃。
素晴らしい景色です。
黄金の川、絞り所が無さそうで餌師の私は苦手な景色です。
岩魚って光の加減によってはコバルトブルーに輝くのですね。とっても綺麗な写真ばかりで癒されました。
七流釣り師さん、こんばんは。
こちらは今、花桃が真っ盛りです。赤、ピンク、白と桜よりもコントラストが鮮やかで青い空に映えますね。昨日今日の黄砂混じりの強風でかなり散り始めたとは思いますが。
ドライフライだと水面の餌に食いついてもらわなきゃなので、これからの季節、このくらいの水深の一見狙いどころがわからないような流れが良いポイントになります。
光りの加減で鰭がブルーに輝いて見えました(^_^)
殺気説、異議なし。
ありますよ、これはもう絶対に。
振り向かせようゲームの件のように、やっぱり人間も含めて動物には第六感があると思うから、適度に肩肘の力を抜いたときにこそ「ぱしゃっ」と出るのだと思います。^^
ボクの去年のサツキマスの時も、まさに気を抜いた時に「ドスン」でしたから。
kuniさん、こんばんは。
ありますよね、絶対に。
そうじゃなきゃ、よそ見した瞬間にあんなり魚が食いつくわけがない(笑)
特に幾多の危険を逃れて大きく育った魚は、殺気センサーが発達している気がします。
適度に肩肘の力を抜く・・・これが簡単そうで難しいんですよね。あんまりボケーっとしてたらアワセられないし。修業を積みます(^_^)