私の渓流釣り史上最大の忘れものが発覚した前日。
結局、野宿(ビバーク)することにしたわけです。霧雨に目が覚めたけど、そのまま再び熟睡。このまま明るくなるまで何事もなければ幸せだったけど、今度はポタポタと大粒の雨が落ちてきて目が覚めました。
え!? まさか、本降り?
無情にも大粒の雨が落ちてくる。ヤバイね、これは。
ほんの一瞬の通り雨でしょ。としばらくじっと耐えていたけど、
いや、これはさすがに寝袋がヤバイ!
万が一雨が降ってきた時のことは考えていたので、枕にしていたテント本体生地の収納袋からフライシートだけ取り出して広げ、布団のようにすっぽり頭までかぶることにしました。ザックにもレインカーバーを装着。時計を見ると日付が変わって深夜1時。
寝床の周りは吸水性の高いふかふかの地面なので、いくら大雨になろうとも周りから水が流れてくることはないので、上からの雨さえ凌げれば問題ない。
フライシートがゴアテックスなら最高だと思うけど、これはナイロン製なので裏側が結露します。頭まですっぽりかぶっていると息苦しくなるので、顔の横に通気口を確保して横向きになって眠ることにしました。それでも、吐息で胸から上は蒸れて結露してしてきちゃうけど、まぁ贅沢が言えるような状況じゃない。
だけど、寝袋にすっぽり入っている体は快適そのものでありがたい。
すぐに止むと思ったけど、それどころか雨が次第に激しくなってくる。
もうこのままじっとしているしかない。フライシートを叩く雨音が大きくてなかなか眠れない。
このまま朝まで降り続いたとしても、ここは危険じゃないけど、川辺に広げたままのストーブやクッカー類は大丈夫だろうか。ちょっとやそっとの増水じゃ流されちゃうような場所じゃないけど・・・ちょっと気がかり。でも、この状態で雨の中に出るのはいやだから保留。
昨夜から川の音はざぁざぁと聞こえていたけど、横になってよく聞くと単純な音じゃないんだよね。大岩から落ち込むざぁざぁという音や、手前の小さな落ち込みのちょろちょろとした音、いろんな音が重なっているのが聞き分けられるんだよね。それを聞いていると、どんな川なのか映像が浮かぶかのように。
そして、今は、大粒の雨が川面を叩く音が加わっている。
今は幽霊よりも雨の方が重要な問題だ。
肩から顔にかけて少しじっとりして気持ち悪いなぁ、早く止んでくれよ。
まさかのビバークで雨にまで降られるとは。
フライシートのすき間から息をして堪え忍んでいる状況を、
「端から見たら遭難者みたいだな」なんて思いながらも、また眠りに就いた。
この過酷な状況下では、仮にお化けが出て来たとしてもそんなヤツの相手をしていられない(笑)
人間、問題を抱えていたとしても、それよりも大きな問題が噴出すると最初の悩みなんて大したことないと思えるよね。そんな感じ。
私は、割とどこでもどんな状況でも寝られるタチなんですよ。車のシートを少し倒した状態でも寝られるし、床が硬い場所でも多少ごつごつでもOK。川の音や蛙の声なんかが大きくても全然気にならない。ただ一つ眠れない状況は、他人のイビキ。なぜか人のイビキは気になって仕方がない。
結局、もう一度目が覚めたのが3時半。あれから雨足は弱まることなく降り続いている。結構降ったな。でも、4時くらいになれば明るくなって雨も止むだろう。
再びうとうとして4時半になると、さっきまでの雨が嘘のようにピタリと止んで、辺りも白み始めた。
こんなスタイルで雨を凌いでいたのです。フライシートがなかったら全身、それに寝袋もビショビショになっていたよ。助かった。
とりあえず、寝袋から抜け出して、川辺のキッチンを見に行こう。
川の水はそれほど増えていないね。濁りも全くなし。
昨日この川に来た時に、ずっと晴天続きだった割りに水が多いと思ったけど、どうやらここは毎日夜になるとある程度雨が降るんじゃないの。
だから、他の川が超渇水状態でも渇水になることがない。そう考えると、昨日の薪が芯まで湿っていたのも納得できる。
温かいものを食べて、生きかえろう。お昼用のおにぎりも。
昨夜のまま雨ざらしになっていたマイクロマックスUL。ちょっと火を付けてみよう。
うわっ、赤い炎が上がっちゃったよ。バーナー部に雨が詰まって下の方(写真2枚目の黄色矢印のところ)から炎が出ている。これ危険じゃないの。一旦消そう、と思ったら自然消火。
やっぱりバーナー部の水を抜いてから火を付けなきゃだめだよね。
さっきのプレヒート?でバーナー部の水が蒸発して抜けたみたいなので、もう一度着火。
今度は正常燃焼。
雨が降りそうな時は、ストーブ片付けておかなきゃいけないね。
まずは炊きこみご飯を炊きます。お昼のおにぎりも作る予定なので、米は1.5合。
炊いている間に、エンバーリットストーブを片付けて残った炭と灰は砂地に埋め、跡形なくきれいにしておこう。キャンプの時は小さいシャベルがあると便利ですよ。
ご飯が炊きあがったら、小鍋にお湯を沸かしフリーズドライの味噌汁を入れたら完成。
本日の朝食
・鶏炊きこみご飯
・フリーズドライ味噌汁(長ネギとワカメ)
・キュウリの浅漬け
・紅茶
ついさっきまでフライシートをかぶって雨に打たれていたから、温かい食べ物が身に染みる。
生きかえる〜!
陽射しがきらきらして、今日も良い天気になりそうだ。
でも、油断は禁物。山の天気はほんとにわからない。下界用の天気予報は当てにはならないと、昨晩思い知った(T_T)
炊きこみご飯は1.5合炊いたので、食べた残りはお昼用のおにぎりにします。
焼き海苔を半分に切って2枚、ラップに包んで持ってきています。
平らな石の上で丁寧に広げます。これで準備完了。風のない早朝ならではの作業だね(笑)
ここに握ったおにぎりを載せて海苔で包み、もう一度ラップで包んだらできあがり。
濡れた家財道具は干しておこう。
フライシート、グラウンドシート、寝袋も乾かさなくちゃ。エアマットはエアを入れたまま乾かそう。風で吹き飛ばないように張り綱で縛っておこう。
テントはモンベルクロノスドームテント1型、マットはモンベル U.L.コンフォートシステム エアパッド150、シュラフはモンベル アルパイン ダウンハガー650、ザックはアコンカグア バリローチェ60。これらは帰りまでここで乾かしておくことにします。
どれもいつも活躍してくれています。
テントは今回は単なる荷物で終わるところでしたが、雨が降ったおかげでフライシートが活躍してくれました。
寝床にしていた部分(黄色線で囲んだ部分)だけは地面が乾いています。
さすがの防水能力のおかげで、雨の中でもしっかり眠れました。
紅茶でも飲んでしばしのんびりしよう。
幽霊谷で一泊釣行|天竜川水系 テンカラ釣り
さて、ゆっくり休んだところで今日もちょっと釣ってみよう。まぁ、主目的は川の上流部の調査だけど。
昨晩干しておいた短パンやタイツやは雨のせいでびっしょり。履くときだけちょっと気持ち悪かったけど、川に入っちゃえば関係なし。
フライは封印して、テンカラ釣りだけにします。
ザックはテント広場に置いて、フィッシングベストの背中にお昼セットだけ入れてでかけます。
そして、今日は自分で巻いた毛鉤だけでやってみます。写真2枚目の毛鉤を巻いてみました。
私が尊敬している釣り名人のハックルさんの毛鉤を勝手に真似させてもらって巻いてみたものです。
ハックルさんの毛鉤はもっと素晴らしい出来なので「真似て」と言うのも申し訳ないくらいですが(^_^;)
レッドワイヤーを少し巻き、胴にストリップドピーコック、胸部にピーコック、蓑毛には以前入手したスズメの羽を使いました。あの森に埋めたスズメの羽、ようやく日の目を見ました。大雨覆という部分の羽です。ちょっと柔らかすぎるかもしれないけど、一尾くらいは釣れるでしょ。
そう言えば、同時にヒヨドリの羽も入手したんだった。あれは、ほんとに不思議なできごとだったなぁ。
このタイイングについてはまた後日書きます。
竿はダイワ NEOテンカラミミノムシ33(楽天で見る・アマゾンで見る)。
ラインはFujinoソフトテーパーライン ホワイトテンカラ(楽天で見る・アマゾンで見る)。
仕掛けはこんな感じ。
この毛鉤の第一号はここから、チビッコイワナ。
サイズはともかく、釣れたのは嬉しい!
それからもポツポツ釣れますが、前回より反応良くないですね。サイズも小さめ。
毛鉤が良くないのか、流し方が良くないのか。
寄ってきた背中を見て確信、今度こそ尺イワナだ!
落ち込みの肩の部分。一段下から狙います。
写真2枚目は、後で大石の上から撮影した同じポイント。
ゴンっとあたった瞬間、白泡に向けてグイグイ引きます。それを凌いで頭の向きを変えます。すると今度は下に向かってきたので、テンションをかけたまま下の段に落とします。
下の落ち込みもそれほど広くないので、竿を思いっきり立ててなんとか魚を浮かすと、
水面付近まで上がってきた魚の背中は前回の泣き尺より大きい。
今度こそもらったぞ、尺イワナ!
狭いので、イワナが足元に潜り込みハリスが絡まりそうになったので、左手で糸を掴んでたぐり寄せようとした瞬間、イワナがバシャバシャと暴れて一気に走りました。
あっ、と思った時にはフロロ0.8号のハリスがプッツン! えぇええええー!
やってしまいました(T_T)
切れたところを見ると、アイの結び目から切れたようです。
前々から糸を手で掴んじゃいけないと思っていたのに・・・
へたり込んで、ちょっと気が抜けちゃった。
昨晩の雨が嘘のように良い天気になってきました。
雨露に濡れたホタルブクロが揺れています。
そう言えば、エルクヘアカディスしか使わないというテンカラ師に二人出会ったことがあります。私はテンカラ竿でドライフライを使おうとはあまり思いませんが、今日は試しにやってみます。
フライロッドより長いので、強い流れの向こう側などはドラグをかけずに浮かべやすいですね。確かに釣れます。
こういう広いプールはテンカラ竿だと難しいですね。
フライなら遠く離れた場所からラインを伸ばしてキャスティングできるけど、ラインの長さが限定されているテンカラの場合は、立ち位置に相当気を遣って投げないと。
案の定、黄色丸印に定位していた結構良いサイズのイワナ2尾に走られました(>_<)
餌釣りだと竿がもっと長いのでまだ良いですが、竿の長さが3.3〜3.6mほどしかないテンカラの場合は、何より大事なのは自分の立ち位置、そして毛鉤の着水点と流し方。
修業を積むことにします。
新たなテント泊候補地発見。そこそこの広さがある砂地。
今回のテント広場よりもかなり上なので、荷物を背負ってくるのは大変になるけど。
ここもエルクで釣りました。さすがに威力ありますね。
ドライフライは、毛鉤がちゃんとナチュラルドリフトしているか目で確認できるので釣りやすい。一方、水面直下を狙うテンカラ毛鉤はちゃんと自然に流れているかどうか、慣れないと難しい。さらに、テンカラには敢えて毛鉤を動かして誘いをかける釣りもあるので、奥が深い。
どんな時も満腹になれば気分は良好(笑)
今日は昨日ほどは釣れてないけど、この辺りでお昼にしようかな。
朝作った五目ご飯のおにぎり。コンビニでおにぎり買って、そのまま背中に入れて持ち歩くとお昼にはペチャンコに潰れてたりしますが、今日はクッカーの中に入れて、すき間にキッチンペーパーを詰めてきたので全く潰れていません。
それと、カップ麺。前日、スーパーをうろうろした時に、ふと二日目のお昼はカレーうどんを食べたいと思ったのです。軽量化のためにインスタントにしました。マルちゃんの『黒豚カレーうどん』です。
チタンクッカーでお湯を沸かして、カップ麺に注ぐだけ(笑)
5分でできあがり。
本日のランチ
・黒い豚カレーうどん(インスタント)
・鶏炊きこみご飯のおにぎり
・紅茶
この日は、あんまりお昼の調理に時間を掛けたくなかったのと軽量化を考えてカップ麺を併用することにしましたが、このカレーうどんと炊きこみご飯おにぎりの組み合わせ、なかなか良かったです。
夏の渓流は冷たい麺もいいけど、カレーもいいですね。
紅茶を飲んで一休み。
すぐ目の前の淵にまたしても良いサイズのイワナが出てきて悠然と泳いでますよ(黄色丸印)。
どうして、こちらがお昼を食べてるとこうもイワナが出てくるのか(笑)
そのうちに、白泡下からもう一尾出てきて追いかけっこしたりしてるよ。
まぁ、君たちはそこで遊んでてくれ。
今日は、帰りの距離から考えて2時半には釣りを終了する予定なので、早めに釣り上り再開。
午後も自作毛鉤で釣ります。
なんだか急速に雲行きが怪しくなってきました。まぁ降らないとは思うけど、寝袋やフライシートを干したままだから雨が降るとまずいことになる。
あ、こんなとこにペットボトルが捨てられてる。
中には水が入っている。捨てたのか、置き忘れたのかわからないけど、こんなところにペットボトルを置いていくのはやめてよね。
仕方ないから中の水は捨てて、ベストの背中に収納。荷物が増えちゃうじゃん、まったくぅ。
ゴミ拾いをしたので、大きいイワナを釣らせて下さい、川の神様(笑)
小さいポイントに毛鉤をうまく打ち込めるとかなり高い確率で釣れます。
リリース直後のイワナを水中撮影。
ここも下の段から狙います。上の水面はほとんど目の高さです。水中は見にくいけど、魚からもこちらの気配を察知されにくいので、釣れる可能性の高い場所。
二つに割れた白泡の間からゴンっと来ました。結構良い引きをします。
早速ゴミ拾い効果が現れたか(笑)
ここは下の段には落とせないので、写真2枚目の岩の間(黄色矢印のところ)を登って上の段に出て勝負します。
竿のテンションを緩めないように、かと言って強引に引っぱらないように、そして足元に気を付けながら・・・なかなか大変です。
それからも釣れますが、この区間は小さめが多かったです。
流芯が淵尻で大岩にぶつかるところ、ピックアップしようかと少し浮上した毛鉤に出ました。
これもまぁまぁのサイズ。シャッターを切る直前にバシャっとジャンプして逃げて行きましたが(笑)
今日はここまででタイムアップ。
帰りは長い道のり。川伝いに下るのは慎重に。
今日はここから帰るのがちょっと大変です。
一応予定では、
(1)最終到達点からテント広場まで川伝いに下る〔1時間〕
(2)フライシート、寝袋などを畳み、荷物を全部ザックにパッキング〔30分〕
(3)テント広場から入渓点まで12kgの荷物を背負って川伝いに下る〔1時間〕
(4)入渓点からジムニーまで自転車で下る〔40分〕
合計すると、ジムニーに帰還するまでに3時間10分の予定。
まぁ、4番目の自転車下りは楽だからいいけど、3番目のザックを背負っての川下りがきつそう。
とにかく、慎重かつスピーディーに、言うならば忍者のように音を立てずに川を下っていきます。ガタガタ石が鳴るような歩き方は危険です。
大岩は登る時はまだいいけど、下りは危険だし疲れるので、脇の林を歩けそうなところはそちらを使ってショートカット。
林を歩いていたら、うまいことにテント村の裏側に到着。それでも、ここまでで予定より10分遅れ。
寝袋とマットは収納するとこんなにコンパクト。この二つもお気に入り。
グラウンドシートとフライシートも畳みます。
荷物を全部ザックに収納。背負ってみると、食料分2kgは軽くなって12kgのはずなんだけど、登ってきた時とあまり変わってないような・・・かなりずっしり。疲れてるせいかな。
さようならテント広場。お世話になりました。
次回は今日見つけたもっと上のテント泊候補地に泊まると思う。
ここからまた川伝いに下ります。
やはり背中の荷物が堪えます。さっきまでの身軽な状態に比べると明らかにペースダウン。
まぁ、安全第一で行こう。
途中、薪に良さそうな流木がたくさん。このくらい乾いていれば昨晩簡単に焚き火ができたんだけどな。ともかく、この川でのキャンプの場合はあんまり薪を当てにしない方が良さそう。
ウスヒラタケが生えていました。クセがなく、いろんな料理に使えるキノコです。
今日はもちろん採っている場合じゃないですが。
下りなのに、汗をかきながら、川を下ります。
入渓点に到着。この時点で予定より25分遅れ。ふぅー、かなり疲れたー。
来た時には気付かなかった小さな花。少し癒されます。
ここからは自転車でスイスイ。楽に下っていけるはずが・・・
ここからは自転車の下りなので楽ちんです。
念のためタイヤのエアをチェックしよう。大丈夫だ。まぁ、来る時大丈夫だったんだから、誰かにイタズラでもされなきゃパンクしてるはずがないけど。
ザックの荷物を少しキャリアに移そうかと思ったけど、下りならペダルに重心をかけて少しお尻を浮かすような感じで下ればお尻も痛くならないだろうから、このまま行こう。
来た時に、キャリアにはパンク修理キットと携帯ポンプをくくり付けておいたので、そのまま。
ここからしばらくはガタガタ道でしかも少し湿っていて危険なので、押して歩くことにします。
落石地。
黄色丸印のところなんか、崩れて落ちてきた大石が途中の木に引っかかってるだけだもん。
いつ、林道に転がり落ちてくるかわからない。オソロシヤ。そぉーっと通り抜けます。
背後から忍び寄る刺客。その正体は。
しばらく歩いて、さぁ、ここから自転車に乗ってすぅーっと下って行っちゃおう。
と思ったその時に、
「こんにちは」と背後から声が!
ビクっとして、つまづきそうになった。
振り返ると、デイパックを背負ったオッチャンだった。脅かさないでよぉー。
オッチャンというよりお爺さんに近い年齢かもしれないな。
そうか、この上の登山道の登り口から合流して私の後ろについていたのか。
私の背後を取るとは、お主なかなかやるな。
××山から下りて来たのかと聞かれたので、いえいえ、私は釣りですよと答える。
成り行き上、しばし話しながら並んで歩くことに。
まぁ、少し話したら「じゃぁ、私はこの辺でお先に」と別れればいいだろう。
どうやらオッチャンは、登山口から山頂を目指したけど、登山道が判然とせず何回か迷ったりしながら結局途中で降りてきたらしい。
「道が全然整備されてなくて、笹藪になっちゃってて全然ダメ」とぼやいてました。
それから、他の山の話とか、神奈川県に住んでいてもう現役引退して暇を持て余しているから山に登ったり実家のある飯田で野菜作りを始めたりというような話、そこから10年後に開通予定のリニアモーターカーの話にまで及び、とにかくこのおっちゃん話好きのよう(^_^;)
私は相槌を打ちながら、話を切り上げるチャンスを伺っていたけど、もうすでに半分以上歩いて来ちゃってるよ(苦笑)
でも、ところどころ石混じりの舗装がされているところが湿っていて自転車だとかなり危なそう。実際にオッチャンは何度もズルと滑って転びそうになってた。急勾配なので転ぶと背中か腰を痛打しそう。かなり危ない。
オッチャンの靴はトレランシューズみたいなやつだったけど、私はサワートレッカー RSなので全く滑りません。やはり素晴らしいな、このシューズ。
そんなわけで、もう自転車に乗るのは諦め、歓談しながらジムニーまで帰ることにしました。
結局、私は13kgの自転車を押したり漕いだりしながら上り、それをまた押して帰って来るというアホみたいなことをやっていたことになります(爆笑)
次回はこの川は自転車なしで歩きます。その方がむしろ疲れない、たぶん。
まぁ、だいぶ時間オーバーしたけど、暗くなる前に無事に帰還できて良かった。これもオッチャンのおかげかも。ここから1時間のジムニードライブ。最後まで安全第一で帰ろう。
オッチャンも飯田まで気を付けて帰ってね。
今回は、テントポールを忘れるという大失敗があったけど、寝袋で野宿する(おまけに雨まで)という貴重な体験ができたので、まぁ良しとしよう。
ラインブレイクしたあの尺イワナだけが心残りだけど、また対決しよう。今度は負けない。
自作テンカラ毛鉤にも改良を加えよう。特に蓑毛はスズメ以外でも何種類か検討してみよう。
なんやかんやで、今回も充実した二日間だった。
釣りをやっていれば暇を持て余すことはない。
途中でご飯を食べて、うちに帰って来ました。
荷物の片付けは明日にするとして、シャワーだけ浴びて寝ることにしよう。
そう言えば、あのオッチャン「現役引退したら暇で暇で困ってる」とか言ってたな。
昔渓流釣りをやったことがあると言っていたので「また釣りをやったら楽しいですよ」とお勧めしておいた。
もし私がお金を稼がなくても良い状態になったら、きっと毎日釣りに行くな(笑)
釣りをやっている限り、暇で暇で困るなんてことは絶対にあり得ないし、ボケることもない。魚釣りはホントに素晴らしい趣味だ。
もう寝ようと横になると、昨晩雨の中で丸まっていたのがありありと脳裏によみがえる。あれはなかなか厳しい状況だったなぁ。
そして、今こうやって屋根のあるところで眠れるのは、ほんとに幸せなことだと心から思った。
そして、次の瞬間には深い眠りについていた。
★後日追記:
帰ってから気づきましたが、どうやら雨の中寝ている間に体中蚊に刺されたらしく、翌日からかゆくてたまりませんでした。ビバークやタープ泊なんかする時は、虫対策が一番大事だと実感しました。
コメント
こんばんは。
どこでも眠れるのは一種の才能です。羨ましい。
私は車中泊でも安定剤無いと眠れませんし、2時間間隔で目が覚めますから。
デカイワナ、残念でしたね。また次回のお楽しみですね。
自転車使わないなら、しっかりしたポールを1本持参すると川歩きがとても楽ですよ。手近な木の棒でも良いですが、金属製のポールはしならないので安心です。私は使い古したスキーのストックを愛用してます。最近は自転車漕ぐので使ってませんが。
七流釣師さん、こんばんは。
私は割といろいろ気になるタチなんですが、それよりも睡魔には勝てないというだけだと思います(笑)
あの岩魚は足元まで寄って来ていただけに、そして姿をはっきり見ただけに悔しくて仕方ありません(>_<) ポールがあった方が歩きやすいですか。確かに川の渡渉とかしやすそうですね。検討してみます。ありがとうございます!
いやいやいやいや・・・なんと盛りだくさんな釣行。(笑)
なにからコメントするか迷うなぁ・・・
なんとなく前の記事で「きっと更に降ったんだろうな」と予想はしていたんだけど、そんな長時間の本降りだったとは。
でも、こんな野宿ができるならテントじゃなくて、ツェルトにしても良いんじゃないですか?
いや、寧ろそうすべきかも。
そしてテンカラで良型イワナをバラス気分、ボクも嫌と言うほど知っています。
次はお互い頑張りましょうね。
どうも書き忘れたこともある気がするけど、この辺で。
kuniさん、こんばんは。
欲張りなので、常にいろいろ盛りだくさんになっちゃう私です(笑)
いろいろあった中でも、やはりあの雨はメインイベントでした。もう二度と同じ目に遭いたくないです(T_T)
ツェルト、私もちょっと考えていました。テントよりもかなりコンパクトで軽量化できますよね。検討したいと思います。ありがとうございます。
大物バラすと悔しいですよね〜。
テンカラ初心者同士、楽しくやりましょう(^_^)
こんばんは。
凄い夜になりましたね。
何処ででも寝られるのは、まさに能力です。
自分も恐らく眠る事が出来ると思います。
それにしても山奥ですね。
帰りのタイムスケジュールを読むと、自分の最奥の山釣りとドッコイドッコイの気がするので、帰りの大変さが十二分に分ります。
いずれにしても、怪我も無く、楽しめた二日間、良かったですね!
マンボウさん、こんばんは。
まさかこんなに雨が降るとは想定していませんでした。
でも、私の場合睡魔に勝る物はないようでして・・・
マンボウさんもどこでも眠れるんですね。便利ですよね(笑)
昨年
の2回の渓流泊もかなり山奥だったんですが、林道からすぐの場所でした。今回は川を遡るしかルートがない場所だったので一番きつかったですが、その分楽しめました。
おっしゃる通り、無事に帰ってこられたので万事良しです(^_^)
退職後の暇人釣師です。
釣ばかり行くはずでしたが、先立つものが必要です。したがって、週に1回のペースです。でも、4月からは毎月1回3泊4日釣行だから、平均週に2回でした。
そして冬はタイイング時間が山ほどできます。フックが200本ほどはすぐ消耗できます。売却しようとしますが友人に原価+で譲っています。
現役時はF・F専用カーも維持でき、ルーフテントで山中泊してました。簡易キャンパーです。でも、年金だけでは生活費でなくなりますから。
労働あってこその趣味が極味でうまいんですよー。
FFfreakさん、こんばんは。
なるほど、実際に退職してみると毎日釣りに行くってなかなか難しいんですね。
確かにそんなに甘くはないですか。
それでも、平均週2回とはなかなかのペースではないですか。
私は釣り以外にもいろいろやってるので、暇になることはないと思いますが、確かにお金が底をつく可能性は高い(>_<) 当面、しっかり働いて、合間に釣りを楽しむようにします。
おはようございます。
尺物惜しかったですね、それにしても夜中の本降りは大変でしたね、後になれば良い思い出となる事でしょう、ところでホタルブクロ、通常のホタルブクロより少し淡い色で、縁が白っぽくなっていますね、20年ほど前に開田で普通のホタルブクロの中に1株だけ見つけ家に植えておいたら増えました、貴重なものを採ってきた罪悪感からその後何年かして冷川の近くに植えてきました、よそにもあったんですね。
ハックル70さん、こんばんは。
尺イワナはもう少し先の楽しみにしろという、神のお告げでしょうね(笑)
夜中の雨はなかなかきつかったですが、フライシートをかぶったら意外と熟睡していた自分に呆れました(^_^;)
ホタルブクロ、きれいだったので撮りましたが、言われてみると普通のホタルブクロと色合いが違いますね。同じようなタイプが開田にもあったんですね。
ちょうど、そろそろ冷川にも行こうかと思っているところでした。
僕はタープみたいなのとマットで寝ようかなと考えとります。
問題はお酒をどれだけ持っていくか(笑)
でっかい岩魚惜しかったですね、友釣りとかもそうですけど直でライン持ったら竿のタメがなくなるので大物は切れたりしますね。
Nori1022さん、こんばんは。
夏は、小型タープとマットでもいけるんじゃないかと思います。
ただ、蚊がいる場所はその対策は考えた方が良いと思います。帰ってきてから気付きましたが、たぶん1日目の夜の調理中に腰を辺りを蚊に結構刺されていました。
やっぱり竿の弾力を生かせない状態だと、細い糸は弱いですね。うっかり糸を掴んだのが致命的でした。
竿よりも仕掛けが長いので、取り込みがなかなか難しいです(^_^;)
こんにちは。
若い頃、野宿で急な大雨にあって酷い事がありました。ほとんど寝られませんでした。
渓も増水して釣りならず、這う這うの体で帰ってきました。
以来、車中泊か民宿泊り。近年は泊りも出来ません。
逃げられた岩魚はチョット残念でしたね。
しかし、相当な体力なんですね。
昨日の退渓、小沢登りの1時間で何度も何度も小休止。
林道に辿り着いた時には心臓バクバクでした。
無茶1さん、こんばんは。
今回はまさか雨が降るとは思っていませんでしたが、川が増水するほどではなかったのがせめてもの救いでした。梅雨明けしてから天候が妙に不安定ですよね。
逃げられた岩魚はほんとに悔しいです。近々、また狙います。
毎回林道を長距離自転車漕いだり、きのこ狩りで急峻な山を週何日も登ったりしているうちに体力が付いた気がします(^_^)
ただ、過信することなく、今後も安全第一で釣りを楽しみたいと思っています。
どこでも寝れるのは羨ましいです。
今回の状況で寝れるなら、この時期ならテント無しでシェルターやツェルトでも余裕ですね。
ファイントラックの透湿性のあるやつはいいですよ。私は登山の保険にピコシェルターを持ってます。
アライのツェルト2も未使用で家に転がってますが、こちらは重くて登山には邪魔で持たなくなりましたが、決まった場所でのビバークには良いと思います。
イチさん、こんばんは。
私の場合、睡魔は何にも勝るようでどんな悩みがあっても、今まで眠れなかった夜というのは一度もないんですよ。きっと楽天家なんでしょうね(笑)
ツェルトはテントよりも大幅にコンパクトで軽量化できそうなので魅力的です。
ファイントラック、見てみました。ツェルト1というのが私にぴったりかも。結露が抑えられて、これ、ほんとに良さそうですね(^_^)
ありがとうございます! 検討してみます。
尺 残念でしたね。お魚さんは、赤色が入った毛針が好きなのかな?本日、イブニングで赤色入りのピーコック巻きフライで、岩魚とアマゴを釣ってきました。
Kさん、こんばんは。
足元まで寄って来て姿もはっきり尺上だとわかったので、悔しくて仕方ありません。次回、再挑戦したいと思います(^_^)
私の感じとしては、ピーコックや黒っぽい毛鉤にピンポイントで赤が入っていると効くような印象ですね。
イブニングにイワナもアマゴも釣れたとは楽しい釣りでしたね。
私も下流部でイブニングの釣りをしてみようかな。
尺は悔しかったですね。
天候にやられての野宿はお疲れ様でしたね。
幽霊谷での野宿は恐いですね^^;
テント無しでの森は厳しいです。フライをツェルトの代用にされたのは救われましたね。
食事もしっかりとが強さの源ですね。(^^)/
幻の渓流師さん、こんばんは。
逃がした尺イワナは当分夢に出てきます(笑)
初めてのテントなしでの野宿でまさか雨が本降りになるとは、思ってもみませんでした。下界の天気予報は山には通用しませんね。
ツェルトも検討中したいと思っているところです。
今回は、運良く動物も幽霊も出て来なかったのは幸いです。
川で釣ったイワナを食べると、全身にパワーがみなぎる感じがします(^_^)
>>今こうやって屋根のあるところで眠れるのは、ほんとに幸せなことだ…
私もキャンプ釣行から帰ってくるといつもそう思います。
せんべい布団でも雨風しのげて温かく、虫もいない家の中は天国だ~、と(^^)
でもすぐにテント生活に行きたくなるんですよね~
今年はまだ行っていないので早速準備にとりかからなくては!
ゲルニカさん、こんばんは。
テント泊に比べると、うちで寝るのはほんとに快適なんですよね。
お化けが出る心配もないし(笑)
普段の生活のありがたみを感じますね。
このところ暑いので、涼しい山の中で泊まりたくなりますね。
そうなんですね、今年はまだテント泊していないんですか。早速でかけて下さい(^_^)
こんばんは
雨降りの野宿は怖いですね、テントで雨がポツポツでも嫌ですから。
此処の川って増水すると怖い川ですよね。
テンカラはフライと違い竿が長いのとラインが竿に直結で遊びが無いので合わせが強くなります、当然針の結節部には大きな衝撃がかかります。伸びの少ないフロロは結節強度が弱いので、大きな衝撃が何回もかかった時は結びなおしたほうが良いかと。
大物狙いならいっそナイロンって手も有りますね。
私は普段はしなやかで結節強度と衝撃強度の高いシーガー グランドマックスFX 1号に
#10の大きめに巻いた毛鉤を使っています。40cmくらいの岩魚ならこれでラインを掴んで引き寄せても問題無いと思います、バラシたらまた次を釣れば良いと割り切っています。
けど逃がした魚はやっぱでかいですよねw
Fumi A さん、こんばんは。
想定外の雨でびっくりしました。というよりも、想定外の忘れものの方が痛かったんですが(苦笑)
この川は平水でも水圧高いので、超渇水の時に限りますね。
確かに、フライフィッシングに比べてテンカラの方が、ハリの結束部への衝撃は大きいですよね。今後はこまめに結び直すことにします。ありがとうございます。
ハリス銘柄も検討してみたいと思います。
デカイから逃がしたのか、逃がしたからデカイのか(笑)
やっとこさ読めました~
素晴らしい長編大作ですね~
バッグは60Lだったのですね!
これに装備一式入るのだろうかと不安しか無いです。
しかも釣り道具もですよね(^_^;)
今回はポールと防虫スプレーでしたか!えらいこっちゃヽ(;´Д`)ノ
自分ならクロスさせた2本の枝ぶっこんで頭だけ空間を作った上でフライシートにペグまで打っておきます!
お決まりの雨でしたね、山の夕方からの雨率は半端ないですよ~
木曽のイブニングで痛感しました~、気温が一気に下がると湿度が上がり雲ができやすいのかもです。
patriさん、こんにちは。
長辺を読んでいただき、ありがとうございます(^_^)
60Lザックなら二泊三日までの装備なら大丈夫だと思いますよ。テント生地はザックの外のループに留めてますが。釣り道具に関しては、ロッド2本はサイドに装備できるし、後は着用しているベストに収納しているので、それほどの量じゃないかと。
テントポールは史上最大の忘れものでした(笑)
おそらく、今回の雨の中のビバークが一番大変な泊まりの思い出になると思います。
>60Lザックなら二泊三日までの装備なら大丈夫だと思いますよ
二泊三日もいけますか!
ザックの選択肢が増えそうです~
まずはバックパックキャンプを今秋にしてから来年6月あたりを目標に他の物も揃えていきます!
助言ありがとうございましたm(_ _)m