前回、今使っているフィッシングベストを紹介しましたが、その時ちょっと触れたフライピットについて書きます。
ドライフライフィッシングは、常にフライの浮力を確保しなければいけません。フライを最初に投げる前にはフロータント(浮力剤)処理をします。
私が使っている三つのフロータント
フロータントにもいくつかあって、私は下記三つを状況に応じて使い分け、併用しています。
TIEMCO シマザキ ドライシェイク(楽天で見る・アマゾンで見る)
一番有名なのはこれかな。スプレータイプとパウダータイプがあります。
フライフィッシングを始めた頃はスプレータイプを使っていましたが、あれは大部分を空中散布してしまってあまりに不経済なので、今はパウダータイプを使っています。
他にも黒いフライ用のブラックタイプパウダーやリキッドタイプもあります。
C&F パワーフロート(楽天で見る・アマゾンで見る)
私が今、メインで使っているフロータントはこちら。
ジェルタイプのフロータントです。これを少し指にとってうっすらとフライに塗りつけて使います。ピーコック・パラシュートのようにハックルから上だけが浮くようにしたい半沈フライに使うのにも最適。浮力を持たせたい部分だけに塗ることができます。
flux ドライリフレッシュ(楽天で見る)
同じフライで何尾か釣ってフライに魚のヌメリがついてしまったような時に使うのがこれ。
フライを川の水で軽く洗ってからティッシュで水分を拭き取り、このボトルにドブ浸けします。それから、フォルスキャストを数回して乾かせば浮力が復活。状況に応じてさらに上記ドライシェイクやパワーフロートを併用。
上記三つのフロータントを使って常にドライフライの浮力を維持しながらキャスティングしているわけですが、それでも浮力が落ちてしまったフライは、一度しっかり乾かすことになります。
そんな時に、以前はムートンやフォーム材を使ったフライパッチと呼ばれるものを胸の辺りに付けていましたが。フライがとれて落ちてしまったり、ハックルが潰れてしまったりでどうもイマイチ。
今回ベストを買ったのに合わせて、ボックスタイプのものを買ってみました。
常用フライをしっかり乾かそう|TMCフライピット
TMC フライピット(楽天で見る・アマゾンで見る)
このベストをプロデュースした渋谷直人さんはこ左胸のポケットも上に(写真1枚目の黄色矢印)これを装着するのを推奨してました。
胸に装着した状態で蓋をあけるとフライが取りだしやすいです。
外形サイズは109×64×24mmです。軽くて邪魔になりません。
開くと、ベース側はフラットなフォーム材、蓋側はスリットフォームになっています。
と、ティムコのサイトの製品説明に書かれていますが、私が購入したものは蓋側のフォーム材にもスリットは入っていないよ。
検索してみると、どうも旧製品はスリットフォームだったんじゃない?
まぁ、スリット入っていなくても使用上は全然問題ないです。私は写真2枚目のように蓋側にしかフライを留めません。両側に留めるとハックルやパラシュートポストに癖がついちゃうかもしれないから。
片側しか使わないなら、内部クリアランスは約15mmあるのでパラシュートポストに癖も付きません。
本体側面などに貼り付けて使えるフォーム材が4つ付属していますが、私はこのピットにそんなにたくさんのフライを留めておかないので、必要ないです。
本体側面には風通しのための穴が開いていて、脱落防止のためのBOX型なのにフライが乾きやすい構造になっています。
裏面には安全ピンがついていて、これでベストに留められます。
上部両端にストラップホールがついているので(黄色矢印)ここに紐やラニヤード(写真2枚目のようなヤツね)を接続して首からぶら下げて使うこともできます。
フィッシングベストの紹介の時にも書きましたが、生地が薄目な感じがするので(生地が大丈夫だったとしても、ちょっと顔に近すぎてフライの出し入れがしにくい)傷まないように今のところ首から紐を下げて使ってます。
しゃがんだ時にプラプラして藪漕ぎの時などに邪魔になるので、背面の安全ピンでシャツの胸付近のボタンホールに固定しています。
ポケットのフライボックスを一々出し入れするのはメンドクサイので、エルクヘアカディスやアダムスパラシュートなど頻繁に使うフライは、いくつかフライピットに待機させておいて、浮力を失ったらここで乾かして他のフライとローテーションさせながら使っています。
川に立ち込んでいる時はフライボックスを川に落とす危険性もあるので、その防止にもなりますね。
毛鉤も人間も、しっかり休んで浮力回復しなくちゃ。
フライフィッシングを始めた当初は、キャスティングも思うようにいかず頭上や背後の枝に引っかけたり、アワセ切れしたり、フライがいくつあっても足りないような状態でした。
最近は慣れてきたのでフライのロストはあまりしなくなりましたが、一つのフライで何尾も釣っているとやっぱり浮力が落ちてくるので、フライピットでしばらく休ませる必要がありますね。
人間だってあんまりがんばり過ぎると、気分が重くなって沈んできちゃうこともあるかも。
時にはしっかり休んで浮力回復させたいですね(^_^)
コメント
おはようございます。
面白いです。
撥水剤を付けて、ドライフライの浮力を確保するんだ。
シリコン系ではべとつくので、フッ素系の撥水剤でしょうか。
車と兼用で安上がりだとばかりに、ガラコを使ったら渓の神様に叱られそうですね。
マンボウさん、こんにちは。
そうなんです。ドライフライは水面に浮いていてくれないと話になりません。沈んだ途端に魚が食い付くこともありますけどね(笑)
浮力剤はシリコン系、フッ素樹脂系どちらもあるようですが、併用だったり成分が明記されていないものも多いので詳しくはわからないところもあります。
本文中のジェルタイプは主成分は「ジメチコン」というシリコン系の材料です。化粧品なんかにも使われる素材なので、環境負荷なんかにも配慮していると思われます(^_^)
おはようございます。
フライは見て楽しむ釣りでもありますので、フロータント剤は必要なんですね、いろいろ種類があるんですね、そういえば最近はムートンパッチの付いたベスト見かけないような気がします、昔、釣りベストを買うと必ず付いていて何に使うものか分からなかった記憶が在ります。
ハックルさん、こんにちは。
ドライフライは水面に浮かべて目でアワセる釣りなので、どうしても浮力維持が重要になります。フロータントの種類はいろんなメーカーからたくさん出ていて迷うほどなんですよね。パウダーとジェル、2種類あれば大体こと足りますが。
ムートン、私も一時使ってましたが、ドライフライのハックルが潰れたりフライそのものが落っこちてしまったりするんですよね。
そこで、今回のボックスタイプに変えてみた次第です(^_^)
ボクはメイホーの極シンプルな、タダの箱型の小さなボックスを使っています。
中に折りたたんだティッシュペーパーを敷いているだけですが、これが意外と侮れないアイテムです。(笑)
もちろん、紹介されている専用のボックスには、機能的に勝るはずもありませんけどね。
kuniさん、こんにちは。
メイホーのプラボックスはいろんなサイズがあって便利なんですよね。
なるほど、そういう使い方もありましたか。シンプルだけど実用的ですね。フライが抜け落ちない程度の空気穴を開けるとさらに乾きが早くなりますかね。ちょっと加工してみたくなりました。
各メーカーから便利な製品がいろいろ出てますが、工夫次第で使い勝手の良い物が自作できるかもしれませんね(^_^)
空気穴付きバージョンも持ってます。(笑)
でも、実感としては大差ない気がしています。
なので、最近は穴なしバージョンが出番多し。^^
こんばんは 私はメーカー不明の鉄製?の物を使っています。ベストの重量増になってます^^; 私も今年からフロータントをジェルタイプに変えました。いい感じです(^^)
Kさん、こんにちは。
ほんとにアルミじゃなくて鉄製だとしたら、ちょっと重そうですね(^_^;)
フライフィッシングを始めた当初は、ドライシェイクスプレーが必須だろうと使ってましたが、中身の大部分は空中散布(笑)
ジェルタイプは付けたいところに部分的に浮力処理をできるのも良いですよね。
それに、なかなか減らないのでかなり経済的だし。
私もドライフライを結ぶと々物で浮力を確保してます
パウダーとスプレー式です使い分けは今一分かりません
テッシュぺーパーで水分を取ってから使ってますが。
釣りお爺さん、こんにちは。
ドライフライは水面に浮かんでいてくれることが重要ですよね。特に渓流だと流れに揉まれるので、浮力剤は必需品ですね。
スプレー式は使い勝手が良くてもちろん浮力も確保できますが、どうしても空中に撒いてしまう量が多くて、どうも不経済な気がします。その点ボトルに入ったパウダーは経済的ですね。
ジェルタイプは部分的に塗ることもできるので、胴部分が水面下に入るタイプのフライなんかにも重宝しますよ(^_^)
初めてやった頃に魚釣る前に木の枝釣って無くなる率が高すぎて嫌になってました(笑)
あと蜘蛛の巣が多すぎて5月くらい以降は厳しいですかね。