先日採ってきたちょっと風変わりなキノコ、カノシタ。
以前にも書きましたが、キノコの裏のザラザラした感じがまるで鹿の舌のようだからカノシタ。フランスではピエ・ド・ムトン(羊の足)と呼ばれているらしい。
このキノコ、世界で広く食べられているんだけど、最近微量の毒性分が確認されたらしく新しい図鑑には要注意キノコとして記載されている場合もあります。
キシメジも同様に海外で似た種類で死亡例があるとかで、毒キノコ扱いされるようになってしまった。
キノコって本当に種類が多い。図鑑に載っていないものもたくさん。
私が持っているきのこ図鑑2冊。
普段食べているキノコは間違えることはありませんが、見慣れないキノコの種類を調べたりするのに使っています。
左の『日本のきのこ』(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
出版されている中で一番たくさんのキノコが載っていて、きのこ図鑑の最高峰だと思います。解説も詳しくわかりやすいです。ただ、一般の人に関係の全くないヘンテコなキノコもたくさん載ってますが(笑)
これだけ分厚い図鑑でさえ、載っていないものを山で結構見かけます。そのくらい、キノコの種類って多いんですよね。
私は1988年初版の第11刷版(1993年)を古本で買いました(定価は税込4,630円)。
この版では、カノシタの毒性分については触れられておらず、普通に食べられるキノコになってます。
これ、確か昨年(2016年)増補改訂版が出たと思ったんだけど、今アマゾンで販売されてるのは2011年版ですね。私の記憶違いかもしれないです。改訂版は定価税込8,640円です。なかなかの価格ですが、山渓のカラー名鑑シリーズは信頼できる図鑑ですね。
増補改訂部分はごくわずかなようなので、旧版の古本を買っても十分だと思いますけども。
右の図鑑は数年前に買った『よくわかるきのこ大図鑑』(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
こちらは税込1,620円とお手頃なのに普通に採るキノコは網羅されていて、写真もわかりやすいものが載せられています。キノコを特徴別にも検索できるように工夫されていて、これからきのこ狩りを始めようとする人にはこちらの図鑑がお勧めです。
こちらの図鑑ではカノシタの項には「毒性分が確認されているので、茹でこぼしてから調理し、食べ過ぎないように注意しましょう」と記載されています。
図鑑を買ったとしても全くの初心者が図鑑だけを頼りにキノコを採って食べるのは危険なので、最初のうちは採ってきたものを必ずわかる人に見てもらった方が良いと思います。
普段カノシタはあんまり採りませんが、今年は他のキノコが少ないので、少し採ってきて食べることにしました。以前マヨ醤油炒めにして食べましたが今回はさっぱりとキノコそのもものを味わってみたいと思います。
カノシタの酢の物
料理と言うほどのこともなく、とても簡単にできます。
★レシピ詳細は、姉妹サイト『おいしい山菜&きのこ図鑑』のこちらの記事をご覧下さい。
カノシタ自体にそれほど味はないですが、プリプリした食感が良く、さっぱりと美味しくいただけます。食感はエリンギに少し似ているでしょうか。
キノコ狩りに行ってカノシタだけが採れるということはなく、他のキノコも採れるのでそちらでキノコ汁やこってり料理を作って、この酢の物を付け合わせにすればバランスの良い食卓になりますね。
コメント
おはようございます。
カノシタ、聞いた事のあるキノコですが、見たことが無いと言いますかあっても知らないだけかも知れませんが、なるほどね鹿の舌だったんですね、キノコの名前も本当に面白いです、私のお気に入りネームはキツネノチャブクロです。
ハックル70さん、おはようございます。
これが生えている場所は限られるし、私も普段はあまり採らないんですが、今年は他のキノコが少ないので(笑)傘の裏の感じは本当に鹿の舌の様なんですよね。
そうですね、キノコの名前にはおもしろいものが多いですね。
ニセとかモドキとかついてるのはちょっとかわいそうですけど(^_^;)
ボクは今日、オオシロカラカサタケらしき大きな白いキノコを、海岸の芝生状の場所で発見しました。
もちろん、採ってないですけどね。(笑)
kuniさん、おはようございます。
キノコって山奥じゃなくても、意外と身近なところにもいろんなキノコが生えているんですよね。でも、身近なところに生えているキノコは怪しいやつが多いです(笑)
オオシロカラカサタケですか。かなりヤバイやつですね。
「白いキノコには手を出すな」と良く言われているように、白いキノコには猛毒のものが多いんですよね(^_^;)
こんばんは。
キノコも図鑑は複数持っているんですがね・・・。
家族に怯える人がいると、採って来た食材が楽しい食べ物として成立しなくなります。
クサヤと言い、ヘシコと言い、鮒寿司と言い、イナゴと言い、ヘボと言い、食べたことはありませんがザザムシもですね。
おっと、納豆にイラブーやテビチも同類なんですかね。
困ったものと言うよりは、食文化と言うのは伝統として継承するんだと改めて思います。
マンボウさん、おはようございます。
うちの場合、爺ちゃん婆ちゃんは私を連れてきのこ狩りに行ってましたが、両親は全くキノコを採らないので、今でこそ信頼してくれてますが私が単独で採ってきたキノコには当初は疑いの目を向けてました(笑)
クサヤやヘシコは美味いですよねぇ。この中では鮒寿司だけは食べたことないんですよ。ぜひ一度食べてみたいです。
敢えて食べる必要はないものたちですが、食べてみると美味いものもありますよね(^_^)
無茶一さんに押されて本を買いましたが
如何もこの手は苦手で今だ無知です
若い頃に食べて失敗したのが今だ頭にあります。
勉強させて下さい。
釣りお爺さん、おはようございます。
図鑑だけを頼りに判別するのは危険な面もあるので、きのこ狩りに慣れた方と一緒に歩いて、一度現物を確認すれば間違いないですね。
キノコの種類は多いですが、一般的に良く食べられるキノコは限られているので、現物のキノコで覚えるのはそれほど難しくないですよ。
当ブログが、少しでも参考になればうれしいです(^_^)
素人の僕ならカノシタはきがつかずに踏み潰しそう(笑)
キノコ図鑑で毒キノコを食べられると記載してあって回収とニュースやってました。
Nori1022さん、こんばんは。
カノシタは踏まれる可能性が極めて高いです(笑)
このキノコよりも高級なクロカワとかコウタケとかシモフリシメジなんかも地面と同じような色してるので、踏みつぶされる可能性高いです。
きのこ図鑑の誤記載の件、私も見ました。「小学館の図鑑NEO きのこ」の中で毒キノコのヒョウモンクロシメジを「食用」と記載していたとか。
図鑑で毒と食用の誤記載はシャレになりませんね(>_<)