以前に書いた通りランディングネットが一箇所破れてしまったので自分で編んでみようと思い、まずクレモナ糸を買って染めてみました。
クレモナ糸の染色は想像よりもうまくいったので喜んでいたんですが、一箇所破れたネットも使用上は特に問題ないので、それからなかなか編み始める気にならず、とりあえず1ヶ月後に編みのテストをしてみたんですが、ブログの書くのはこんなに遅くなってしまいました(^_^;)
ランディングネットを編む|本編みの前のテスト
染色の時にも書きましたが、編みについてはこの教書に従って進めたいと思います。
フライフィッシングギアのハンドクラフト教書(アマゾンで見る)
この本ではネットフレームに34個穴の開いた渓流サイズのネットを取り上げているんだけど、肝心な糸の必要な長さが書いてないんですよ。困っちゃうなぁ。
染めた糸が絡まないようにザルに巻いておいたんですよね。
そして、ネットを編むのに必要なアバリ(楽天で見る・アマゾンで見る)。
木製のものもありますが高いので、樹脂製で十分。
写真2枚目の左側が8号(210×18mm)、左側が7号(185×15mm)。
アバリはとりあえず樹脂製の7号を使ってみることに。
今までのものと同じ網目にとりあえずアバリが通ればいいのかな。8号でも糸を巻かない状態だと通るけど、糸を巻いた状態だとどうなるのかな。
とにかくアバリに糸を巻いてみよう。真ん中の針のような所に糸を結んで(写真1枚目赤矢印)、下の凹みに糸を掛け青矢印方向にアバリを裏返します。
そしてまた真ん中の針に糸を掛けて下の凹みに糸を掛け青矢印方向にアバリを裏返します。
これを繰り返していくと、真ん中の針と下の凹みに糸がどんどん巻かれていきます。
両端から2本のアバリに巻いて同量になるようにします。この時に、糸が絡まらないように注意。
2本のアバリに目一杯巻いて、真ん中を1mほど残します。
巻いた状態で網目に通してみようと思ったけど、これ、無理だね、たぶん。
アバリを7号に替えてみよう。
7号だと余裕があるから糸を巻いても大丈夫そう。でも、染めた糸(100mちょっと)を全部巻くのは無理。そもそも糸が何m必要なのかわからないのが問題なんだよな、やっぱり。
いくらなんでも100mは必要ないと思うから、とりあえず10mほど糸を切って7号アバリに巻いてみました。
これでネットを編むテストをしてみます。
網目を計って揃えるための道具、コマ板。
ネットを編んでいくのにはコマ板というのも必要らしい。
網目を均一な大きさに編んでいくための定規のようなもの。コマ板って蕎麦打ちにも使うからそれと同じようなイメージだね。
教書ではABS樹脂で自作しているようだけど、薄くて加工しやすいPPシートでも良いんじゃないかと、ダイソーで買ってきました。100円で買えるしね。
厚さの違うものがありましたが、1mm厚を選択。鉛筆で線を引いて、カッターで切ります。
一度で切ろうとせずに、カッター定規を当てて、少しずつ何回かに分けて力を入れるときれいに切れます。この素材はバリが出ないので、糸に引っかかるようなこともなく使いやすそうでうす。
幅15mmのものと30mmのものを作りました。なんだか二種類のサイズが必要らしい。
長さは17cmくらいにしました。
底の平らなネットを編む。本目結びと蛙又結び。
本目結びで編み始める。
このランディングネットのように、一般的には逆円錐形のような感じで底の方がすぼまっている形のネットになりますが、この本に出ている編み方は底が平らで魚をすくった時に収まりが良いんだとか。
なんだかちょっと難しそうだけど、この本を信じて突き進みます。
本で紹介しているのは、フレームの穴数34個の場合。
運良く私のネットも穴数34。
その場合は、まず底の部分になる17目17段を編めば良いらしい。
さっそく編みテスト開始。
二つのアバリの間の糸を使って編み始めます。
15mmのコマ板を当てて倍サイズ30mmの網目を編むってことでいいみたい。
写真2枚目の赤矢印のところを本目結びで結びます。
こちらが本目結び。
この結び方で左から右へ17目編みます。教書ではこの状態で普通に編んでますが、向こう側を固定しておいた方が編みやすい感じがする。
網を固定して編むための道具。
細い横棒があればそこに通しておけば良さそう。
身近にあるものでとりあえず工作してみます。
普段クッカーなんかを収納してある樹脂製のBOX。
これにドリルで5mm径の穴を開けます。マキタのドライバドリル M655DWXはとても調子良いです。いろんなものに大活躍してくれています。
両側に開けた穴に円柱棒を差し込みます(写真2枚目黄色矢印)。
たまたま何かに使った円柱棒があったので、活用しました。
ここに糸をかけて編んでけばいいんじゃないの。
あ、でも、これ円柱の太さがあるからちゃんと計れずに網目が大きくなっちゃうかも。
古くなって巻き替えたフライラインを使うことにしました。
フライラインは丈夫で使い道があるので、不要になったラインを保管しておくとイイですよ。
こんな感じにラインに引っかけて編んでいくことにします。
本当はもっと小さいアバリを使った方が編みやすいと思うけど、とりあえず今回はこのまま進めます。慣れないのでこれだけ編むのにも時間がかかります。
一度縛った物を解いたりしていると、糸が毛羽立ってくるのでなるべく一発できれいに結ぶようにした方が良いです。
ちょっと目の大きさが揃ってないかも(^_^;)
まぁ、これはテストなのであまり気にせず進めます。
二段目を右から左へ折り返します。
結局目の大きさは30mmになるってことだから、30mmのコマ板使えばピッタリ計れるじゃん。
と思ったけど、これだとアバリを通せない(笑)
だから、半分サイズの15mmのコマ板使うんだね。納得。
右から左に、今度は一段目の頂点(というか一番下の鋭角な部分)に結び目を作っていきます。
二段目もなんとか完成。
ちょっと網目が不揃いですね(苦笑) テストはここまででやめます。
あとはこのまま17段編めば底面はできあがり。そこから側面を立ち上げて、一筆書きのように一本の糸だけで編み上がるらしい。本によればね。
ともかく、7号のアバリに巻けるだけ巻いて本編みに入ってみようと思います。
本当は、染色の時の記事にkuniさんからアドバイスもらった通り、もっと小さめのアバリに糸を少なめに巻いて継ぎ足しながら編んだ方がスムーズに編めると思うんだけど、何事もやってみないと気が済まない性格なので、とりあえず本に書いてあるやり方で本当に編めるのか検証してみようかと。
ただ、このまま編み進めると片方のアバリの糸だけどんどん使うことになるので、一段編んだら天地を替えて今度は逆側のアバリを使うというふうに交互に編んでいかないといけないのかな。
そうなると固定具を木材を使って作り直した方がいいな、きっと。
そもそもこのBOXは別の用途で使ってるものだし(^_^;)
教書では反対側を固定せずに編んでいってるけど、やっぱり固定した方が編みやすい気がする。
蛙又結びでも良いのかな。
ところで、ランディングネット編みを検索してみると、こちらのサイトで詳しく書かれてました。
一番最初の部分だけ本目結びで始めて、二段目からは蛙又結びでいくみたい。
教本では本目結びで全部仕上げることになってるけど、蛙又結びでも良いならその方が簡単だなぁ。
「ネットは蛙又結びで編んでいく」というのは聞いた事があったので、上記の本目結びが蛙又結びだと勘違いしてました。教本には特に結びの名前は書いたなかったので。
こちらが蛙又結び。
この結び方の方が圧倒的に簡単だよね。
今度はアバリに糸をたくさん巻いて本当にランディングネット用に編んでみます。
いったいいつになったら出来上がるのかって感じですが、来シーズンの解禁までに仕上がれば良いのでのんびりやります。
不明点の多い本に従った方が良いのかどうか(笑)
上記の「フライフィッシングギアのハンドクラフト教書」。
フライフィッシングのいろんな道具の手作りを紹介してるんですが、実際に読み手が作るための解説をしているという感じではないんですよね。
あくまでも、道具作りの概略紹介って感じ。
実際にこれに従って作ろうと思うと、わからない部分がかなり出てきます。
本の中では自作の細長いアバリを使っているので(これもサイズくらい書いてくれれば良いのに・・・)、今回の7号では糸巻き量が足りないかもしれません。その場合はアバリも自作することになるかも。
薄い竹の板で作るのがベストだと思うけど、アバリって真ん中の針の部分の加工が繊細で難しそうなんですよね。
ともかく、考えていても全然進まないので、この教書と上記参考サイトを元に編み始めていろいろ試してみます。
「その3(ネットの編み方)」が書けるのはいつの日になることやら(笑)
★2018.1.27追記:
継ぎ目無しで1本の糸で編むにはやはり細くて長いアバリが必要だということで、アバリを自作しました。従って「その3」はアバリ自作編になってしまいました(笑)詳しくはこちら。
ようやく本番のランディングネット編みもだいぶ進んでいますので、近々アップできると思います・・・たぶん。
★2018.2.8追記:
やっとランディングネットを編み終わりました。失敗点もあるけど(笑)
下記リンクをご覧下さい。
コメント
ネットまで作るとは恐れ入ります
ネット作り歯手間が掛かり一つ間違えれば
物に成らず神経を使いますね
頑張って下さい完成が楽しみです。
釣りお爺さん、こんばんは。
ネットが破れたので、自分で編もうと手を付けてみましたが、ちゃんと物になるのかどうか今のところ謎です(笑)
渓流解禁までまだ時間があるので、焦らずにゆっくりやってみます。なんとか形になったらまたブログにアップします(^_^)
とっても小さなことですが、コマ板の角を丸くカットしておけば、編みあがった糸を抜くときにスムーズに抜けますよ。^^
編んでるうちに力が入って、結構きつくコマに糸が固定されちゃうから・・・ま、ボクだけかもしれませんが。(笑)
kuniさん、こんばんは。
なるほど、そういう細かい点が道具の使い勝手を大きく左右するんですよね。
ありがとうございます! 早速改良します。
ネット編み、kuniさんはお手の物でしょうけど、初めての私にはこれがちゃんとしたものになるのかどうか全くわかりません(笑)
ともかく、ゆっくりやってみます。
こんばんは。
網まで編んでしまうとは立派ですね。
目を揃えるのに力加減が微妙そうですが、例え不揃いであったとしても、出来た時の達成感は半端無いでしょうね。
頑張ってください。
マンボウさん、こんばんは。
普段渓流で使っているランディングネットが一箇所破れてしまったので、必要に迫られてって感じですかね。
でも、一箇所破れていても釣った魚を掬うのには問題ないので、結局禁漁まで使い続けちゃいましたが(笑)
そうなんですよねぇ、網目を揃えるのが難しそうです。来シーズンまでにとりあえず使える形にしようと思っています(^_^)
kuniさんが作るのみて凄いなーと思っていましたがこちらも作りますか。
仕上がり楽しみですね、僕はネットでは滅多にすくわないので網の部分は浅くて少ないのが好きです。
ようは写真撮影用(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
kuniさんほどきれいには仕上がらないと思いますが、なんとか使える形にして来シーズンはそれで魚をすくってみたいと思います(^_^)
確かに、渓流用だとそんなに深さはいらないんですよね。私の今のネットももっと浅くても良いくらい。
写真撮影専用なら、テニスラケットみたいにピタッと平らに網を張るだけでもいいかも(笑)
こんばんは、はじめまして。
いつも楽しく拝見させていただいております。
必要な糸の量ですが、どの位の深さにするのかによって変わりますが、おそらく25グラム前後あれば足りるのではないかと思うのですが…。
面倒かもしれませんが、フレームからネットを外して重さを計ってみるのも手かもしれませんね。
私もあまり深くはしません。やはり撮影の時少し不便で。
akasaka wood worksさんのtipsのページも参考になりますよ。
北のヒデさん、はじめまして。
ブログを読んでいただき、ありがとうございます。
なるほど、長さじゃなく重さで必要量を割り出すという方法もありますか。
フレームからネットを外して測ってみるというのも良いですね。
akasaka wood worksのサイトも見てみました。
いろいろ教えていただき、ありがとうございます!
とても参考になりました(^_^)
私も例の教書でかなり悩みましたので…。自分で作ったネット計ってみたら16目16段の深さ8目くらいで20グラムでした。使用コマは約1cm。
サイトの件は既に検索してご存知だったんですよね、余計な事言ってすみません。
北のヒデさん、こんばんは。
同じ教書お持ちでしたか。この本ってわかりにくい部分というか、不明点が多々ありますよね(笑)
なるほど、16×16で20グラムなら、私のはやはり25gもあれば足りそうですね。コマ板1cm幅ならアバリもそれなりに細くないとですよね。それで、本に書いてある通り繋ぎ目無しの一本編みが可能なんでしょうか。
全然余計なことではないですよ。これからも、いろいろ教えて下さい(^_^)
ま、まいりました。
なんでも作るんですねー。
祖父に45年以上前に刺し網(長さ3間X幅2尺)を編んでもらったけど大変だったのがわかりました。
管理人さんは将来、退職しても暇など問題ないと思います。
30年くらい前にキラクのバンブーブランクで挑戦したものの、ガイドラッピングがだめで手作りはもうやめました。
私はフライ以外のハンドメイドが苦手だから、毎晩フライを増産しちゃいます。
ニンフ用のコパーワイヤは100円ショップで購入ですが、細いのがないので#14番より小さいのは無理です。
FFfreak さん、こんばんは。
いえいえ、何でも作るわけじゃないんですが、ランディングネットが一箇所破れてしまったので、必要に迫られて。
刺し網漁をされてたんでしょうか。鮎を捕っていたのかな。
確かに私は暇だってことはまずないですね(笑)貧乏暇無しの典型例です。
竿作りもいずれやってみたい気はしますが、ずっと先かも。
冬の夜長はフライタイイングに最適ですね。百均には魅力的なマテリアルが結構ありますよね(^_^)
おはようございます。
ランディングネットは今ではテンカラでも使っている人が多いですね、背負っておけば邪魔にもならず良いですね、分りやすく図解で説明していて、いつも感心していますがこの図は何かのソフトを使っているのでしょうか教えてください。
ハックル70さん、こんばんは。
私もランディングネットはマグネットで背中に付けています。
藪漕ぎの時は注意しないと、マグネットが外れてびよ〜んとなったり、網を枝に引っかけて引っぱってしまうと破れたりしますが。実際それで私は一箇所破いてしまい、網を編むことになったわけですが(笑)
図の制作にはアドビのイラストレーターというソフトを使っています。
デザイン関係で使われるソフトなので元々そこそこの価格してましたが、今は新規に導入する場合、月々または年毎に利用料を払うという仕組みになって、さらにお金のかかるソフトになってしまいました。
私は、古いバージョンをそのまま使っていますが(^_^;)
シーズンオフでの工作にやりたいですが、ネットはまだ手が出ません。今のところ、釣り道具以外でコツコツと楽しんでます。
Kさん、こんばんは。
ランディングネットは、枠組みから自作している人も結構いるようなんですが、網だけならなんとかなるかなと始めてみました。
釣り道具以外でなにか作られてるんですね(^_^)
釣り以外のものでも、物を作るって楽しいですよね。私は、学校の授業で一番好きなのが図画工作でした。というか、体育もそれほど好きじゃないし、図画工作以外は全部嫌いでした(笑)
いやいや~網を編む!これは超苦手です。
見ているだけでイライラしそうです。(笑)
流石ですね。
自分にはDNAの合わない作業^^;
幻の渓流師さん、こんばんは。
先日のジムニー車中泊ベッドの出来映えを拝見したところ、私よりは遙かに器用だとお見受けします。網を編むくらい、朝飯前なのでは。
まぁ、まだ完成もしていない私にはどの程度大変なのかもわかっていないのですが(笑)
後日「悪戦苦闘編」としてブログに書いているかもしれませんね。
よろしければ、また見て笑ってやってください(^_^)