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懲りずに雪の渓流へ|天竜川水系フィッシュウォッチング

フィッシュウォッチング野外調理
この記事は約8分で読めます。

先日、水中撮影テストに行ったアクションカメラAKASO EK7000。

テストはできたんですが、残念ながら一匹も魚がいない場所だったので、イマイチつまらない。もう一度イワナが撮れそうな場所へ出かけてみました。

天竜川水系 雪の中の水中撮影

 
釣りをするわけでもキャンプをするわけでもないのに、60Lのバリローチェを背負って行きます。なぜかというと、この中に例のストッキングウェーダーとウェーディングシューズを入れているから。
とりあえず、トレッキングシューズで林道を歩きます。
ここは、今年の2月末に雪中行軍した恐ろしい場所。でも、まだ平地では雪が舞う程度だから、そんなに雪が積もっているってことはないでしょ。

 
どんどん登っていくと、やっと高い山に陽が当たり始めました。
林道にはうっすら積もった雪が。大丈夫だよね、足が埋まるほどにはならないよね?ね?


ヤバイ、結構雪がある。でも、工事関係車の轍があるから大丈夫。日中に少し溶けたのが凍ってるから気を付けて歩かなきゃだけど。
タヌキだかキツネだかの足跡がたくさんありますね。それとカモシカ。

 
昼間日向になる箇所はところどころ地面が見えていたりしたけど、いよいよ全面雪になりました。まだ作業車の轍はあるからトレッキングシューズでもなんとか行けるけど。
崖から流れ落ちる清水は氷の滝になってました。おぉー、寒!
写真だけ見たら、早朝なんだか夕暮れ時なんだかわらかない雰囲気だし(^_^;)

 
1時間半ほど黙々と歩いて、ようやく眼下に流れが見え始め入渓予定地点に到着。
なんとかトレッキングシューズでやって来られた。ギリだけど。
それにしても、想像より雪多くない? ザックを降ろして一休み。

 
リトルプレゼンツ N3 ウエストハイウェーダーコーカーズデビルズキャニオンを履きます。
自撮り棒に、水中撮影用のAKASO EK7000自作WiFi延長ケーブルを装着。あとはモニタリング用のiPhne6s。

雪に包まれる渓流で水中撮影開始。


まず川へ降りていくのが大変。思ったよりも雪が深い。これはやばいな。この辺りはもう結構雪が降ったんだな。
この状況、2月頃と変わらないじゃん。しかもまだ谷に日が射さないから恐ろしく寒いし。

今日はフィッシングベストを来てないから温度計忘れちゃったけど、恐らく気温は氷点下。水に手を入れた感じだと水温は2〜3℃。

大石が転がる上に雪が積もっていて、しかも氷が張っている場所があるので、とても歩きにくい。こんな状況じゃ、イワナが1尾でも見られれば良いくらいだけど。
イワナがいそうな淵にいくつかカメラを入れてモニタリングしてみたけど、なかなか見つからず。


この淵でうっかりiPhoneを水没させそうになったので、ちょっとモニタリングなしでカメラを水に入れて動画撮影してみたら・・・

後で確認するとイワナが映っていた。カメラを水中に入れると同時に、右の岩からイワナが登場してこちらに近づいてくるという、まるで台本に沿って動いてくれているようなイワナ(笑)
広角レンズだからイワナをアップで撮ろうと思ったらもっと近づかなきゃいけないけど、それはそれで難しいし・・・うーん。
ゆっくり出てきて岩の横に定位しました。餌を食べに出てきたのかな。
まさかこんな風にイワナが映っているとは思っていなかったので、イワナが定位した瞬間にカメラを上げちゃってますが(^_^;)


ここは小落ち込みから流れが白矢印のように巻き返しているポイント。
カメラを入れてモニタリングすると、最初は棒が沈んでいるんだと思ったけど、それがイワナだった(笑)

岩の上でこちらを向いてゆらゆらと定位しているイワナ。
巻き返しのちょうど真ん中辺り、そこに流れが収斂しているようで、ちょうど餌が集まってくる場所なのかも。イワナも必至に泳がなくても定位していられる場所みたい。
これでも、距離はかなり近いんですよ。ほんの2mあるかどうか。カメラを水に入れても逃げなかったのが不思議なくらい。
横を向いてくれれば良いのに、じっと定位して動いてくれず。仕方なく、こちらから横へ回り込んで撮るべく立ち上がろうとしたら、あっという間に逃げられました。


雪のせいで大岩の隙間位置が確認できず、ヘタすると足をねんざしたり骨折したりする危険があるので、これ以上の撮影続行は断念。今日はここまでにします。

このアクションカメラは広角なので、イワナをもっと大きく映そうと思うともっと近づかなくては。うーん、これはなかなか難しそうだけど、もっと暖かい渓流シーズン中に再挑戦します。もっとアップで魚を撮りたい。
画質面も動画編集ソフトでいじれば、もう少しまともにできるかな。
でも、やっぱり画質を重視するならズームも使えるTG-5を使った方が良さそう(TG-4では動画撮影中はモニタリング不可だけど、TG-5ならできる)。とてつもなく重いけど・・・

実は他の方法での水中撮影も考えています。それは夏限定の方法ですけどね。その件は夏に実際にやってみてまた書きます。

とにかく寒くて死にそうなので、温かいものを食べましょう。

 
今日のストーブはマイクロマックスUL。本当はこんな寒い状況ではMUKAストーブを使いたいところなんだけど、この前から着火がしにくい状態になっていて要メンテナンス。
クッカーはアルミパーソナルクッカーの大鍋とチタンパーソナルクッカーの小鍋の組み合わせに、山フライパンを加えて。まずは山フライパンで玉ねぎを炒めます。

今日も、つめかえ君を使って普通のイワタニのカセットガスを詰めてきたんだけど、これが寒さに弱くて妙に火力が弱い。風はないので消えることはないけど、終始弱火状態(笑)
冬にアウトドアで使うなら、SOTO パワーガス ST-7601楽天で見るアマゾンで見る)を詰めた方がいいね。

 
豚肉も炒め、さっと下茹でしてきたニンジン、ジャガイモも投入。水を入れて具材が柔らかくなるまで煮ます。本来もっと深い鍋の方が向いてますが、今回は大小鍋は他の物に使うので山フライパンでカレー作り。
お気に入りのジャワカレー顆粒タイプを適量入れてさらに少し煮込んだら一旦火から下ろして次の調理へ。


エンバーリットストーブも持って来てますが、辺りに薪になりそうな流木がないので、マイクロマックスULのみで調理します。
だんだん雪中キャンプといった雰囲気になってきました・・・

 
次は炊飯。
アルミクッカーを使うので特に難しいことはありません。チタンクッカーの小鍋に水を入れて重石代わりに。
ただ、先述した通り寒さで火力が弱いのでいつもより時間がかかります。


雑穀入りご飯。なんとかうまく炊けました。
フタをして15分くらい蒸らします。

その間にスープを作ります。

 
一人前のスープ餃子(マルちゃん)というのを売っていたのでそのまま持って来ました。
あとは、長ネギとすり下ろし生姜。
炊飯の時に重石代わりにしていたチタンクッカーの水もだいぶ温まっているので、そのまま火にかけるとすぐに出来上がります。


沸騰してから餃子とおろし生姜、ネギを入れて3分くらい煮たらできあがり。


本日のランチ
・雑穀米のカレーライス
・生姜たっぷり水餃子スープ
・食後の紅茶

カレーは一旦火から下ろして冷めてきているので、再度ストーブに載せて温めながら食べます。
雪に囲まれた極寒の世界で食べるカレーライスは美味いですね。
そして、生姜入りの餃子スープも体を温めてくれます。
あー、生きかえったぁ。

さぁ、とっとと帰ろう(笑)こんなところに長居したら凍りついてしまう。


川から林道に上がってウェーダーのまましばらく下ろうかと思ったけど、ウェーディングシューズの底に雪がどんどんくっついてきて高下駄みたいな状態になって歩けたもんじゃない(T_T)
ウェーダーを脱いでトレッキングシューズに履き替えます。


雪道を慎重にゆっくり下ります。
車の轍の上に積もった雪の上には、私の足跡と動物たちの足跡。それから鳥の足跡も結構ありますね。

こんなところで話し相手が見つかるとは。

あ、そうだ途中の滝を見ていこうかな。
滝まで辿り着き川岸へと降りていくと、なんと下から人が上がって来るではないか!?

こんなところに人が?しかもこの時期に?

ちょっとビックリしながら、挨拶してお爺さんとすれ違う。
きっと滝の写真でも撮りに来たんだろう。向こうもきっとそう思っているはず。
「滝見たら下りますか?」と聞かれたので
「あ、はい、まぁそうです」と答える。
「後で一緒に下りましょうか」と誘われちゃった。
先に下っているから追いついてきてね、って意味かな。とりあえず、ハイ、と返事しておいた。


滝は完全に凍りついてました。パチリ。
滝の写真を撮って林道へ上がると、さっきのお爺さんが待っていた。
あ、待っててくれたんですか。
「登山なんかでも一人で歩くと長く感じてねぇ。話ながら歩くとあっという間に着いちゃうから」
話し相手が欲しかったらしい。
まぁ、私は大人数で行動するのは好きじゃ無いけど、一対一で話すのは嫌いじゃないからいいけど。

このお爺さん、80歳だと聞いてビックリ。歳よりだいぶ若く見える。
今の70代、80代の方々って元気な人が多いですね。
ブログで交流させてもらっているハックル70さん釣りお爺さんお二方もいつもそのバイタリティーには感心するし、何よりその年代でブログをやられているというのが素晴らしい。

あ、そうそう、このお爺さんは若い頃から登山をしているそうで、日本各地の山に登っていて今でも登山をしているらしい。
私も釣りキャンプの話や今日の水中撮影のことを話ながら下ってくると、ホントにあっという間に車止めについてしまった。

「またどこかで会うかもしれませんね。お気を付けて」とお爺さんと別れた。

帰る車の中で、そう言えばこのところ妙に仙人みたいなお爺さんに出会うな、と思った。
たまには、妙齢の美女とか登場しないのかね(笑)

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. 僕も降りるのに躊躇する磯にまき餌やクーラー持って降りているご年配の人いてビビる、こっちはルアーロッド1本持って降りるのも怖いのに。
    ご年配の人の足腰は凄い。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      こんな危険な場所にお爺さんが!?ってなところでも、意外と本人は全く平気みたいなんですよね(^_^;)
      場数を踏んでいるってことなんですかね。とにかく年齢的にはこちらの方が若くて体力はあっても、それに昔に比べてとても良い道具を使っていても、お爺さんたちには敵いません(笑)

  2. こんばんは 綺麗に撮影できてますね。本当にもう少し近づきたい感じですね。センサーが付けれて感知式で撮影できるともう少し近くで撮影できますかね? ちなみに我が家の晩ご飯はカレーでした( ◠‿◠ )

    • Kさん、こんばんは。
      そこそこきれいだとは思いますが、もっとアップでイワナを撮りたいですね。
      ただ、今回もかなり接近状態ではあったので、忍者並みの技術が必要かも(笑)
      確かに、センサー稼働で定点カメラにすれば凄い映像が撮れそう! でも凄くお金もかかりそう(^_^;)
      カレーはいつでも、どこでも美味いですよね!

  3. その年代の方って、ホントに足腰強い人が多いですよね。
    ボクがいつもの面子で北陸の川で出会った爺さんも、ザイル使っていくような場所をひょいひょいと駆け抜けてたし。(笑)

    • kuniさん、こんばんは。
      そうなんですよね、なんなんでしょうね。今よりも体を動かす仕事をしていて、鍛えられているんでしょうか。ともかく、強靱な足腰なんですよね。
      私はこのところ、仙人のようなお爺さんによく出会うので、80歳という年齢のイメージが全く変わってしまいました。こちらが負けてしまいそうです(笑)

  4. こんばんは。
    この時期のゲート奥の山で、しかも脇にそれた所で人に会うなんて。
    あるんですね、偶然て事が。
    自分も海外で偶然知り合った人に、ほぼ一年後にやはり海外の観光地で偶然あった事があります。
    不思議です。

    • マンボウさん、こんばんは。
      渓流のシーズン中なら、かなり奥でも人が入っていても不思議じゃないですが、この時期にこんな場所で人に会うとは、しかも80歳の方に、ビックリしました。
      海外で出会った人に、海外の別の場所で再び会うってのは天文学的な確率ですよね!
      きっと運命の糸で結ばれてますね(笑)

  5. 積雪と氷の景色は春と違い神秘的な雰囲気が有りますね
    普段見る渓流と違い新しい発見も有ります
    年配者はお元気の様子で私も負けない様に
    体力を付けなすと(笑)

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      おっしゃる通り、冬の渓流は神秘的で人間を寄せ付けない厳しさを感じます。
      今回はとにかく寒かったです。寒がりなのにやめとけばいいのに(笑)
      私にとって、釣りお爺さんも仙人のような方です。その行動力には脱帽しています。
      来シーズンも元気に釣りを楽しんで下さい(^_^)

  6. おはようございます。
    きれいな動画お見事です、雪の渓も良いものですね、山の中で偶然会った老人、仙人みたいな老人がしきりにテンカラ竿を振っている、その老人から秘伝の毛ばりと釣法を教えてもらう、若い頃そんな光景を夢見ていました、自然の風景と神秘さがそんな夢を見させてくれるのでしょうね、私はただのジジィになってしまいました(笑)

    • ハックル70さん、こんばんは。
      そこそこきれいには撮れましたが、もっとイワナのアップを撮りたいです。冬はもう懲り懲りなので(笑)、暖かくなったらまた挑戦します。
      ハックルさんは私にとってはまさに毛鉤名人の仙人です。いつか木曽川水系で偶然出会えないかと密かに期待しています(^_^)
      腰などお大事にして、来シーズンも釣りを楽しんで下さい。

  7. こんにちは。
    滝がカッチコチですねー。
    この景色は一見の価値ありですね!
    私はビビリなので山中で人に会うとまずは獣かと思って身構えます。
    餌釣りしてると遡行速度が遅いので、背後から話しかけられることも多くて飛び上がるほど驚きます。

    • 七流釣師さん、こんばんは。
      この滝を見た時に、ここは近づいてはいけない場所だったと痛感(^_^;)
      見応えはありました。それにも増して寒すぎましたが。
      ビビリだということに関しては私も負けていませんが、獣は割と平気です。私が苦手なのは幽霊なので(笑)
      私も遡行速度は遅いので、追いつかれることもしばしばです。

  8. こんにちは。頑張りますね~。
    雪景色の中でのカレーは美味しいでしょうねぇ。ポッカポカ(笑)

    15~6年前、信大農学部に自分に似た人が居た様で中アの渓流で2回間違われたことを思い出しました。

    では、良いお年を。

    • 自営業FFさん、こんばんは。
      いつも通りおかしなことやってます(笑)
      雪中カレーは最高でしたが、寒冷地用のガスじゃなかったのでトロ火状態で出来上がるのに時間がかかっちゃいました。食べたあとは体がポカポカして、体内を血液が巡っているのを実感しました。
      自分にそっくりな人が世界には三人いるって言いますよね。
      良い年をお迎え下さい(^_^)