フッ素樹脂加工の山フライパン。
軽くて焦げ付きにくいので、渓流めしやソロキャンプで大活躍。
何度も書いていますが、フッ素樹脂加工はその耐久性だけが唯一の欠点。家庭用のフライパンと同じで何年か使っていると、フッ素樹脂加工に傷が付いたり剥がれたりしてきて焦げ付きやすくなってきます。
私の山フライパンはもちろんまだ使えますが、うっすら取れない焦げが付き始めました。それで今年は別のフライパンも併用してみようと思っていたわけです。
チタンとフッ素樹脂の焦げ落としの記事にも書いた通り、候補は二つ。
ユニフレーム ちびパン(楽天で見る・アマゾンで見る)と、厚い鉄製のスキレット(楽天で見る・アマゾンで見る)。
スキレットは重いのでソロキャンプ向きじゃないかもしれないけど、その調理能力が魅力的。とりあえず、ニトリのスキレット(通称ニトスキ)を買うことにしました。498円(税込)なので貧乏な私でも躊躇する必要はありません(笑)
そう、スキレットって安いのもうれしいところ。
一人用にちょうど良いサイズ。ニトリのスキレット鍋。
買ってきました! ニトリのスキレットとついでにスレレット用のハンドルカバーも。
「長くお使いいただくためのポイント」という説明書が付いていました。
- サイズ(約):幅25.5×奥行17×高さ3.3cm
- 主な素材:鋳鉄
- 重量:約730g
- 価格:498円(税込)
ニトリ スキレット鍋用ハンドルカバー
- サイズ(約):幅15.2×奥行7.6cm
- 主な素材: 綿、ポリエステル
- 重量:約20g
- 価格:149円(税込)
手に持ったところ。写真2枚目はハンドルカバーを装着したところ。
店舗で見て、いくら一人用でも15cmだとちょっと小さいかなぁと思いました。
これより大きい19cmのやつもあるんですよね(税込799円)。
そちらの方が調理しやすそうなんだけど、重さがね。1.33kg。うーん、さすがに背中の荷物に追加するというのは・・・
まぁ、今回はお試しということで小さい方を買っておこう。安いから必要なら買い足せば良いや。
スキレットは百均でも売られているし、自分の用途に合った物を選べば良いですね。
使う前の必須作業。スキレットのシーズニング。
ニトリのものに限らず、スキレットは使う前にシーズニングという作業が必要になります。
スキレットに付属していた説明書に従います。
野菜くずを用意します。鉄臭さを抑える効果があるネギとショウガが最適だそうです。
ちょうど良い具合に実家からもらってきた長ネギの青い部分がやや枯れて黄色っぽくなっていたのでそれと、ちょっといつもより厚めにショウガの皮を剥いて使います。
まず、スキレット全体を台所用中性洗剤で洗います。
売られている状態では、錆止めに工業用油が塗られているのでしっかりと洗います。
お湯で洗剤を十分に洗い流し、水気をよく拭き取ります。
火にかけて水分が蒸発し始めたら火を止めます。
うちはIHヒーターなので、スキレットを使う時はカセットコンロです。
IHヒーター対応のスキレットってのもありますけども。
サラダ油を引いて火にかけ、強火でネギとショウガを炒めます。鍋の側面にもネギで塗りつけるようにして油を全体に回します。
野菜が焦げて来て少し煙がでるくらいまで炒めます。
油がしっかり全体に馴染んだら、炒めた野菜くずを捨てます。
ハンドルカバー、イイ感じです。
ダイソーで買ってきた鍋敷き。このスキレットを置くのにちょうど良いサイズ。
お湯をさっと沸かして捨て、水分を飛ばします。
そのまま冷まします。
スキレット使用上の注意点
スキレット使用後のお手入れ
- 熱湯を入れて、汚れを浮かしてからスポンジかタワシで洗います。
スチールタワシやクレンザーなどは使ってはいけません。
洗剤は使わないこと。 - 焦げや臭いが気になる場合は、重曹に浸け置き、汚れをうかしてからスポンジかタワシで洗います。
- 水気を拭き取り、よく乾かします。
- サラダ油を全体に薄く塗って、弱火で3分くらい加熱します。
- しばらく使わない時は、新聞紙に包んで湿気の少ない場所で保管します。
再度使う時は、表面の油をよく洗い落としてから使います。
サビが発生したら。
- お湯に浸けて、椰子タワシなどで洗い落とす。
スチールタワシやクレンザーなどは使ってはいけません。 - 水気をよく拭き取る。
- サラダ油を引いて、ネギやショウガを強火で炒める(シーズンニングと同様)。
- 油が全体に馴染んだら、炒めた野菜くずを捨てる。
サビが取れない場合。
- 強火で空焚きして、サビを炭化させる。
- スチールタワシやクレンザーを使ってサビを取り除く。
- 台所用中性洗剤を使ってよく洗う。
- 水気をよく拭き取る。
- サラダ油を引いて、ネギやショウガを強火で炒める(シーズニングと同様)
- 油が全体に馴染んだら、炒めた野菜くずを捨てる。
スキレットは料理をすればするほど、油が馴染んで錆びにくくなって良い状態になります。
使えば使うほど良くなる道具っていいね。
498円で一生物の道具が手に入るってすばらしい!
とても気に入りました。
早速このスキレットで調理してみたので、その様子はまた近々。
・・・つづく。
コメント
フッソ加工のやつはしばらく使うと効果なくなって焦げ付くので鉄の奴を使い込みたいと思いつつもなかなか。
Nori1022さん、こんにちは。
フッ素樹脂加工のやつは最初は良いんですけどねぇ。最近はマーブルコートとかダイヤモンドコートとか、名前を聞くとすごく長持ちしそうなんですが(実際普通のフッ素樹脂コートよりは長持ちしますが)、結局消耗品なんですよね。
厚い鉄製のスキレットは格安ですが、料理人が使ってるような薄い鉄製のやつは結構なお値段なんですよね(^_^;)
スキレットよりスキレットのレシピ本の方が高いって・・・(笑)
冗談はともかく、スキレットは外メシ派のボクたちには、かなり使えるグッズじゃないかと気になってました。
リコプテラさんのレポート見て、ボクも導入しよう。^^
kuniさん、こんにちは。
一生使えそうな道具がこんなに安いってうれしいです。材料は鉄だし、鋳物だから簡単に大量生産できるってことですかね。
kuniさんの場合車に積んで行くことが多いみたいだから、重さを気にしなくて良いのでもう少し大きめの物でも大丈夫ですね。厚い鉄板で調理すれば、薄いキャンプ用のクッカーとはひと味違う仕上がりになりますね(^_^)
スキレットを見ていつも思うのですが、注ぎ口みたいなのがあって これ いるのかな?・・・と思うのは私だけでしょうか。
Kさん、こんにちは。
私は全然気にしてませんでしたが、言われてみるとこの注ぎ口みたいなのは特に必要があるとは思えませんね(笑)
他メーカーのふた付きのスキレットがあるんですが、フタもこの部分をカバーするために不思議な形になってます。
汁物を注ぐ時には確かにあった方が良い気がするけど、これで汁物作るのかどうか。厚い鉄板だから冷めなくて良いということはあるかも(^_^)
こんばんは。
鋳物のフライパンは料理人の必需品でしょうが、小型であればそんなにお値打ちに買えるんですね。
一時期はやった鉄皿と比べても、使い勝手と用途がぐんと増えそうです。
マンボウさん、こんにちは。
この厚い鋳物製のスキレットやダッチオーブンはキャンプ用というイメージで格安なんですが、料理人が使う薄い鉄板のフライパンなんかは結構なお値段するんですよね。
スキレットはこの小ささでもかなり重いので毎日使ったら手首が腱鞘炎になりそうですが(笑)、じっくりと全体に火を通すという料理においては、最高の調理器具だと思います(^_^)
おはようございます。
やはりきちんとした使い方が必要なんですね、アレに教えたいですが反発があるので止めますが、意外と安いものなんですね、大は小を兼ねる感覚は見直さなくてはと思いました。
ハックル70さん、こんにちは。
このスキレットというやつは、質実剛健な鋳物鉄なので、使いっぱなしだとすぐ錆びちゃうらしいです。
鉄の鋳物だと簡単に大量生産できるから安いんですかね。安くても一生使える感じの道具なのでうれしいです。
重量級なので女性はいやがるかもしれませんが、今回紹介したサイズだとそれほどでもないので、一人二人くらいにはちょうど良さそうです(^_^)
いよいよ、ニトリに行かなくちゃ。
ダッチオーブン(オランダ人の天火)も購入してあったけど、シーズニングしてないなー。というズク無し・怠け者のくせにです。
料理はフライフィッシングほどじゃなくなったのは結婚以降の30年前でしたね。
山の道具で軽量な調理器具の出始めころは、興味津々でした。まず、スヴェア123を購入です。武骨なスエーデン製でした。がコッヘルは森田かな。
自立式テントのジャンスポートも買って山泊釣行のはじまりでした。
中州でテントを張って増水に見舞われるというおバカな経験もありました。が後輩のビクが岩魚ごと流失程度で済みました。ー知識はあったんですが、心地よいテン場がね。
FFfreak さん、こんにちは。
すぐにニトリへ走って下さい(笑)
ダッチオーブンもお持ちですか。あれにも憧れますが、スキレットよりもさらに重量級でオートキャンプとか自宅の庭とかでじっくり調理する感じですね。
スヴェア123ってガソリンストーブですね。当時ガソリンストーブを使っていた方が、私が今使っているMUKAストーブを使うとその使い勝手の良さにびっくりすると思います。
中州で増水、恐いですね。私も気を付けます(^_^)
お早うございます。
鋳物のフライパンをスキレットと呼ぶことすら知りませんでした。
料理はたまに作りますが、後片付けは嫁任せの私には、全く使いこなせそうにありません。でも、放置すると駄目になるのが確定していたら意外とちゃんと手入れするかも?和包丁なんかは必ず手入れして使いますもんね。心がけ次第ですね。
七流釣師さん、こんにちは。
スキレットと言って流行りだしたのはこの頃じゃないですかね。同じく鋳物鉄のダッチオーブンの方が先に流行った気がしますが。
確かに道具のイメージとしては和包丁に近いかもしれません。
使用後の手入れは文章に書くとメンドクサク感じるかもしれませんが、実際にやってみると簡単ですよ。
フッ素樹脂加工とは逆で、使えば使うほど錆びにくく、焦げ付きにくくなるのが良いです(^_^)