一昨年の夏から使い始めたコーカーズのウェーディングシューズ、デビルズキャニオン。
いくつか独自の機能を搭載して、履き心地も良いのでお気に入りです。
昨年6月くらいに交換用のワイヤーレースキットを購入して、その後夏くらいに交換用のフェルトソールも購入したので、1年くらい使用した様子を書きます。
一年使ってみたよ|コーカーズ デビルズキャニオン
コーカーズ デビルズキャニオン。
ワイヤーのレースシステム、簡単に交換可能なソールなどこのブーツならでは特徴はこちらをご覧下さい。
当初は源流でも使ってましたが、夏以降の源流用にサワートレッカーRSを購入してからは、ウェットウェーディングができない時期に比較的開けた川で使うことが多くなりました。
ワイヤーレースのBOA lacing systemは全く異常なし。ワイヤーも劣化してないですね。
写真2枚目は、購入時私が寿命的に一番ネックになりそうだと思っていた、付け替え可能なソールの爪が入る部分。こちらもかなり耐久性ありそうで、全く損傷なし。
ソールの踵部分についているゴムを固定するピン。ここも異常なし。
踵付近のソール接着部分も問題なし。
一つだけ問題箇所発見!
足首回りも全然問題なし。後ろ側の伸縮素材の耐久性がどうかなと思っていたけど、全く劣化なし。
写真2枚目の左足側面のミッドソール接着面が一部剥がれてきています。
ちょうどつま先のアッパーを三重縫製してある縫い目が合流する付近。
現状大きな問題ではないけど、放っておくと剥がれ部分が広がってしまいそう。
隙間に入り込んだ砂なんかをピンセットで取りだし、逆さまにして古くなった歯ブラシでゴミを掻き出します。
接着にはコニシのウルトラ多用途SU プレミアムソフト(楽天で見る・アマゾンで見る)を使います。普通は接着しにくいポリプロピレン(PP)・ポリエチレン(PE)も接着できる接着力と曲げや水にも強いので、これが最強でしょう。
今回は透明な「クリヤー」を使いますが、シューズが黒なのでブラックでも良いかも。
付属のヘラを使って隙間に塗り込み、隙間の上を固めるくらいに少し多めに塗って、ガムテープで固定。
これでうまくいったように見えましたが・・・
その後何度か渓流で使用したら、接着材が黄色っぽくなって剥がれてきました。湾曲してる部分だし、さらに岩に上ったりするとちょうどソールが曲がって元々無理がかかる部分なんですよね・・・
剥がれてきた接着材をピンセットなんかを使って剥がし、今度はアクアシールを使ってみることにします。
アクアシール(楽天で見る・アマゾンで見る)
ウェーダーの補修に使われる定番のやつ。
ネオプレーンなどの伸び縮みするものから、ゴアテックスウェーダー、レインウエアの補修などあらゆるものを強力に接着できます。 硬化後も柔軟性をもち、肉やせすることがないので、小穴程度の修理でしたら裏から丁寧に塗り、乾燥させることで修理完了です。
これも隙間に塗ったあと、ちょっと広めに全体をカバーするように塗布して24時間以上乾かします。
その後しばらく使いましたが、アクアシールは今のところ剥がれずなんとか大丈夫そう。
新しいフェルトに交換。もう少し長持ちして欲しいんだよね。
ソールがだいぶ減って、踵付近がちぎれてきたので交換することに。
交換用のフェルトソール(楽天で見る・アマゾンで見る)も購入。
普通のフェルトの他にもピンが打たれているものとか、ゴム底のものとか何種類もありますがゴム底はサワートレッカーRSのような「効き」はないので、基本的にこのシューズはクリングオン(ゴム底)で林道歩き、川はこのプレーンフェルトが良いです。
この交換用フェルト4,000円くらいするんですが、一般的なものに比べるとちょっと薄いんですよね。毎年交換しないといけないかも。
簡単に交換できるのはすばらしいけど、その分ちょっとコスト高かな。
あ、今思いついたけど、すり減ったフェルトの上に汎用品のフェルトを切り抜いて重ね貼りしたらどうだろう(リトルプレゼンツのウェーディングシューズでやった時のように)。今度やってみようかな。
フェルトソールの爪をはめ込む部分。ここが弱そうだと思っていたので、ソール装着の時には、写真2枚目のように手でぎゅっと押さえつけてはめ込んでたんですよね。
これがいけなかった可能性がある。ちょうど剥がれた辺りに力をかけてたから。
今後は先端を差し込んでから踵のフックをひっかけ、爪部分は体重をかけて岩にガンって踏みつけて装着することにします。乱暴な感じだけど、アメリカ本国の説明ムービーでもそうやってたから、それが正しい使い方なんだろう、きっと。
もう一つ、この部分が剥がれてきたのには心当たりがある。
渓流めしの時に、ストーブやクッカーを河原に置いて調理するでしょ。
必然的にしゃがんだ状態で調理することになるんだけど、そうなると左右どちらかの足を曲げて片膝付くような姿勢になるんですよね。
で、その時にちょうど今回剥がれた辺りを長時間曲げた形になっちゃうんですよね。
これも、この辺りが剥がれてきた原因の一つだと思う。その辺りも今後は注意しよう。
ともかく、新しいフェルトになると気持ち良いね。
ブーツ本体は使い方に注意して、シーズンオフには洗って手入れしてできるだけ長く活躍してもらいたい。この調子だと結構長持ちしそうな感じではある。
NEWウェーダーだとちょっとキツイんです・・・
ところで、前にも書いたけど新しく購入したリトルプレゼンツ N3 ウェストハイウェーダーを履いてこのブーツを履くと、ちょっと足がきついんですよね。やはりソックス部のネオプレンが厚いのかな。
昨年末に雪景色の水中撮影に行った時も履く時かなりきつくて、水に浸かったら少しブーツが広がったせいか、大丈夫になったけど。
場合によっては、ワンサイズ大きいブーツを買うことになるかも・・・
もし次に買うとしたら、同じコーカーズでお手頃なグリーンバッグかレッドサイドかな。
どちらもソール付け替えシステムは共通で、お手頃価格。
ワイヤーレースじゃないけど、最近はちょっとめんどくさくても紐タイプの方が良いんじゃないかと思えてきたこともあるし、デビルズキャニオンよりソールが柔らかくて、源流域でも安定感があるらしい。
解禁釣行でもう一度この組み合わせで履いてみてから判断することにしよう。
★後日追記:
グリーンバックを購入しました。詳しくはこちら。
コメント
こんばんは。
安くない買い物だけに手入れしながら長持ちすればイイですね。
フェルトはもともと薄いのもあるとは思いますか、摩耗も早いのでしょうか。だとしたら、車のタイヤみたいにグリップは強いけど減るのが早いのかも知れませんね。
私はこんなに高いのは手が届きませんので、今年もリバレイです^ ^
七流釣師さん、こんばんは。
そうなんですよね。これは結構な価格のブーツなので、できるだけ長持ちして欲しいです(^_^)
高圧縮のフェルトで薄い割りに長持ちするという噂もありましたが、私が前に使っていたリトルプレゼンツのフェルトより寿命は短い印象です。グリップ力はどちらも大差ないと思います。
リバレイも軽くて良さそうですね。メーカーでフェルト貼り替えもしてもらえるみたいですし(^_^)
こんばんは。
この靴は、何度見てもスノーボード用にそっくりで、ワイヤーダイヤル式をスノボではBOAタイプと呼びますが、多くのボーダーがBOAタイプなので、よほど持つんじゃないでしょうか。
細かな剥がれも丁寧に直されているんで、靴も答えてくれますよ。
ゴムの接着は、タイヤパンク修理に使うようなゴム溶剤型接着剤がよいかも知れませんね。
マンボウさん、こんばんは。
そうですね、このウェーディングブーツはがっちり作られてるのでスノボのブーツと大差ないかも(笑)
このブーツのワイヤーレースも正にBOAシステムです。予備の交換パーツは買ってありますが、ワイヤーはよじれた状態で何かに引っかからない限りはそう簡単に切れたりしないと思います。
ゴム溶剤型接着材ですか。なるほど、そっち方面の方がシューズ素材の接着には適してるかもしれないですね。ありがとうございます(^_^)
シューズの消耗は早いでしょうね。
自分のように回数の少ない者でも結構減りますから沢入りの多い人は響きますね。
ウルトラ多用途は良いようですね。
幻の渓流師さん、こんばんは。
ウェーディングシューズのソールは消耗品だから仕方ないですが、なるべく長持ちしてくれるとうれしいですね。
前に履いていたウェーディングシューズは、フェルトが減った状態で履いていて一度花崗岩質の丸岩で滑り、頬を強打するというオソロシイ目に遭ったことがあるので、足元だけは万全にしたいです。
ウルトラ多用途SUは家庭用としては最強クラスだと思いますが、水の中でしかも屈曲部分だとなかなか厳しかったです(^_^;)
イヤー、おんなじ履き方してました。ビデオでやった通りにするんですね。
でも、あんなに簡単にゴムバンドがピンに入らない気がします。
フェルトの交換時に細いピン付きフェルトにしましたが、やはり薄いので減りは早いんでしょうが、両端部の損耗減少策&苔滑り対策です。
でも純毛フェルトもグリップはすごいものの減りも価格もすごいです。GOROの沢靴とPAZのウエーディングシューズでした。再縫製しかないんです。
また林道歩き用でのゴム底を沢で使用するのは危険すぎます。フェルトを忘れた際に使用したら恐ろしい思いしました。革靴で氷の上を歩くがごとくです。
アクアシールをピンホール用に使ってましたが、ある時くつ底補修のシューグー(透明と黒あり)という物でワークブーツのヘリを水平になるよう盛り上げてました。
アッと気づいたのは、アクアシールと似てることでした。-当然その後のウェーダー修理はその物品です。コスト大幅減になりますから。
今では、ブーツフットタイプのフェルトも両端部にはじめから含侵させて摩耗対策です。
FFfreakさん、こんばんは。
なるべく優しく扱った方が良いだろうと思ってましたが、接着部分の際を押さえつけることになり、それが剥がれを早めてしまった原因の一つのように思います。
私もフェルトの減り軽減のために、自分でタッピングビスをねじ込んで使ったこともあるんですが岩の上で滑る感じがあったので今はやめています。
純毛フェルトも着目してましたが、減りが早いんですね(^_^;)
私も革靴にソール補修材使ったことがあります。なるほど、あれでウェーダー補修やフェルト補強ができますか。言われてみれば素材的にはかなり耐久性ありそうですよね。今度試してみます。ありがとうございます(^_^)
おはようございます。
いよいよ準備ですね、私はゴアティックスのウエーダーはアクアシールを使っていましたね、柔軟性が残りますので良いです、使用後は冷凍保存しておけばまた使えますね。
ハックル70さん、こんばんは。
渓流解禁近づいてきましたね。
準備は進めてますが、この寒さではこちらの解禁日2/16には糸が凍るでしょう(笑)
アクアシールはウェーダーの補修には一番良いですよね。
アクアシール、いつも使いかけのフタの部分が固まっちゃってましたが「冷凍保存すると良い」というのをどこかで見かけて、ホントかな?と半信半疑でした(^_^;)
今はちょうど在庫切れですが、今度は使いかけを冷凍庫に入れてみます。ありがとうございます(^_^)
ボクのも結局アクアシールに落ち着いてます。
リコプテラさん同様に最初はウルトラ多用途SUでやったものの、1回の使用で脆くも剥離したので再度アクアシールでガチガチに。
今シーズンは、そいつで行きます。
先代のSIMMSガイドブーツもソール修理してあるから、コーカーズが駄目になったらSIMMSにシフトします。
kuniさん、こんばんは。
ウルトラ多用途SU、一般向けの接着材の中では最強だと思ってましたが(実際に普通の用途では最強ですよね)、水中かつ屈曲部分だと厳しかったですね。
アクアシールは専用品だし、高いだけのことはありますよね。当分はこれで大丈夫そうです。
SIMMSも健在ですか。解禁に向けて準備万端ですね(^_^)
こちらただ今、シンシンと雪が降っています。今年の冬は強烈に寒いし、厳しい解禁日になりそうな予感です。
確かに減りは早いかもしれませんね。
ボクのソールはどうやら圧縮不良の不良品だったようで交換していただきました。
ウェーディングシューズの修理はホームセンターや街の靴修理専門店に持って行くと綺麗に直してくれます。
いわなたろうさん、おはようございます。
確か釣行10回でダメになったとか言ってましたよね。いくらなんでもそれは寿命が早すぎる・・・不良品だったんですか。
私は川までの林道などはクリングオンソールを使ってフェルトは川だけしか使わないようにしてたんですが、それでも結構減りますね。まぁ、それでも簡単にソールが付け替えられるのは魅力なんですよね。
なるほど、最初から靴屋さんに頼めば良かったんですか。ありがとうございます。
懇意にしている靴屋さんがあるので、今度聞いてみます(^_^)
ウェディングシューズ補修にはどうやらアクアシールが良いようですね。
今季にシューズに一か所伸縮動作を必要な場所の補修があるので高いようですがやってみます。^^;
ありがとうございます。
幻の渓流師さん、こんばんは。
アクアシールはウェーダー補修用だけあって、水の中でもかなり耐久性があるのが良いです。ネオプレンの補修にも使えるので、伸縮素材の穴あき補修なら適していると思います。接着材ではないので、貼り合わせるような使い方には向きませんが。
使いかけの残りはフタをしておいても硬化しがちなので、ハックルさんがコメントに書かれている通り、冷凍庫保管が良いようですよ(^_^)