今シーズンはレベルラインが扱いやすい新しい竿でテンカラ釣りを楽しもうと思っているわけですが、フライフィッシングの方はメインで使っているAXISCO AXGF763-6(楽天で見る・アマゾンで見る)を酷使し過ぎてフェルール(継ぎ手)がすり減ってきてるんですよね。
まぁ、すぐにどうこうなることはないけど、もう一本常用できるロッドがあると安心だということで検索開始。
長さは7フィート半くらいで3番のロッド。ミディアム〜ミディアムスローアクションが良いかな。
新規購入候補に上がった二つのロッド。
1. TIEMCO ユーフレックス・Jストリーム JS793-4(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
>>メーカーサイトはこちら。
この Jストリームシリーズは日本の渓流用に開発されていて、長さも番手もラインナップが豊富。評判も良さそうなので、これが第一候補。
上位モデルの Jストリーム N+(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)の方も気になるけど・・・
2. カムパネラ クラシックライト 3763CL(アマゾンで見る・ヤフーで見る)
>>メーカーサイトはこちら。
70年代初頭に登場した初期のグラファイトアクションを彷彿とさせるアクションで、名前が示す通り軽いロッド。7フィート6インチで38gしかない。
70年代のロッドアクションがどういったものなのか興味があるし、軽いロッドって好きなんですよね。
3本継ぎで仕舞寸法が長いので、4本継ぎのスーパーライトシリーズ(メーカーサイトを見る)も気になる・・・
上位モデルを含め、4種類のどれにしようか迷いに迷ったんだけど、最終的には4種類のどれでもなく、カムパネラのレッドラップシリーズ 3753RWにしました。
突然違うロッドが出てきたじゃないの(笑)
カムパネラ レッドラップ 3753RW
カムパネラ レッドラップ 3753RW(メーカーサイトを見る)
7フィート5インチの3本継ぎ。
上記クラシックライトのアクションはミディアムスローだけど、こちらはミディアム。
クラシックライトはグリップ&リールシート一体型のコルクだけどこちらはウッドスペーサー。重さは51gとクラシックライトより重いけど、あれだけ軽く感じるVARIVAS iD 783-4とほぼ同じなのでこれでも十分軽い。
カムパネラというフライロッドロッドメーカーに惹かれる。
カムパネラというロッドメーカーは1999年の創業以来、岩手の美しい自然環境の中で、カーボンシートからロッドをすべて手作りしているフライロッド専門メーカーです(メーカーサイトはこちら)。
自らもフライフィッシングを楽しむスタッフが自分たちの手で設計からロッド、リールシート、グリップなどすべてを1本1本丁寧に作っています。
芯金やカーボンシートは外部から入手していますが、それ以外の作業行程は全て一つ一つ手作業で行なっていて、 ハンドクラフトに必要不可欠なオーブンやバインディングマシンも理想的なモノを自作したというのは驚き。
バンブーロッドを手作りしている個人メーカーは多いけど、グラファイトロッドをブランクの制作からやるのは、かなり珍しいですよね。
それだけの設備を持っていながら、フライ以外のロッドに手を出さないところもいい(笑)
メイド・イン・ジャパンのハンドメイド、今回このメーカーのロッドを選んだのもそれが大きな理由です。応援したくなるメーカーですね。
ロッドケースと麻っぽい竿袋が付属します。
ロッドケースの蓋の作りが他メーカーと比べると簡易的な感じだけど、実用上問題なし。
ロッドケースと言えば、VARIVAS iD 783-4なんかがそうだけどちょっと太すぎるものがあるので自作しようと思ってたんですよね。この作りは参考になります。
麦わら帽子のマークとCampanellaのロゴマークがイイ感じ。
レッドラップという名の通り、クリアレッドのブランクカラーにラッピングも同系色。
グリップ部やフェルール部は赤糸で巻かれていてなかなかカッコイイです。
無料で各種カスタマイズができるのが嬉しい。
カムパネラのロッドは上記の通りハンドメイドなので、各種カスタマイズができます。
直販もしてるし、取り扱い店経由でもカスタマイズ注文はできます。ちょっと聞きたいこともあったし、私はメーカーに直接注文しました。
ガイド部やトリム部のスレッドカラーの変更、グリップ形状の変更、ネーム入れまで無料で対応してくれます。
その他、有料でガイドの変更やスレッドフルトリム仕上げ、ブランクカラーの変更までできます。詳しくは、こちらのカスタマイズページをご覧下さい。
無料で12種類もあるグリップ形状の中から選べるって嬉しいですね。
グリップを長くしたい場合も有料で対応可能です。
カスタマイズなしなら取り扱い店またはメーカーに在庫があればすぐ届くと思いますが、私は一部カスタマイズをお願いしたので、1週間ほどでロッドが届きました。
私は標準搭載のシガーグリップのままで良いので変更せず。
あんまり名入れするのも好きじゃないけど、ブログのハンドルネーム「Lycoptera」と入れてもらうことにしました。
カムパネラとリコプテラ、語呂的にちょっと似ていて親近感を覚える(笑)
リールシートはダウンロックのポケット&リングです。リールフットをリングで挟んで固定するタイプ。
私はしっかり固定できるアップスクリューロックの方が好きですが、低番手ロッドは軽量に仕上げられることもあってポケット&リングが採用されていることが多いですね。
「トリム部スレッドカラー」というのを試しに「不透過ブラウン」に変更してみました。
グリップ際の赤糸の色が変わるのかと思ったら、飾り程度に細く入っているラインの色のことだった(写真白矢印)。ブラウンだとブランクカラーに溶け込んでほとんど意味なし(苦笑)
どうせ変えるなら、白とかシルバーにするといいかもね。私は地味な仕上げにしたかったので、まぁこれでちょうど良かったけど。
手のひらにしっくり収まる、小さめのグリップ。
同じくらいの長さのAXISCO AXGF763-6と並べてみましょう。
AXISCO AXGF763-6のグリップ長は134mm。
一方、カムパネラ 3753RWは140mm。6mmだけ長いですね。これでもグリップとしては小さめな方じゃないですかね。
ブランクはカムパネラ 3753RWの方が少し細いですね。
AXISCO AXGF763-6の85gに対して、カムパネラ 3753RWは51gなのでかなり軽いです。
サムオントップ(写真1枚目)とインデックスフィンガー(写真2枚目)で握った様子。
グリップ真ん中辺りが少し膨らんでいて(これ、ラウンドシガーって言うのかな)、手のひらにしっくり収まります。イイ感じ。
AXISCO AXGF763-6はスピゴッドフェルールなのに対して、カムパネラ 3753RWはスリップオーバーフェルールです。和風に言えば、印籠継ぎと逆並継ぎのような感じです。バット側のブランクの先を細くして、先端側のブランクの内側に差し込む方式です。
スピゴッドフェルールは、継いだ時に写真一枚目の白矢印のように隙間ができている状態が正常です。私はなんかこれが見た目的にイマイチだと思うんですよね(^_^;)
カムパネラ 3753RWを継いだ状態。
スピゴッドフェルールの方が高級なイメージありますが(実際に高いロッドに採用される傾向にはあるけど)、スリップオーバーフェルールの方が見た目はすっきり。
スリップオーバーフェルールの方が重量や感度の点では利点があるらしく、スピゴッドフェルールの方はフェルールの固さを変えることで、ちょうど竹竿で言う「節」の役割を持たせられるため、ロッド全体の調子を出しやすいらしいです。
ちょっと近くの牧草地で試し振り。
渓流用に使えるロッド6本を引っぱり出しました。
常用しているのは、左から3番目のAXISCO AXGF763-6と4番目のVARIVAS iD 783-4ですね。
今回加わったのが左から2番目のカムパネラ 3753RWです。コルクグリップが真新しいですねぇ。せっかくなので、これら6本を振り比べてみましたが、それはまたいずれ書くとして今日はカムパネラ 3753RWに話を絞ります。
今回このロッドやVARIVAS iD 783-4など軽いロッドに合わせて軽いリールを購入しました。
ORVIS(オービス)バテンキルクリックII(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
このリールについてもまた詳しく書きます。
最近ちょっと散財気味かも?
いやいや、必要なものを買っているだけだから、これは散財じゃないよね。ねっ!
シーズンオフは物欲がアップして危険だというのは確かですが(笑)
ちょっと風が強くてテスト環境としては良くないけど、3番ライン(DT3F)を通して振ってみよう。
軽くてスイスイと軽快に振れますね。ロッドを軽く振っただけでラインが近距離から10mくらいまでするする伸びて気持ち良くキャスティングできます。これはイイ感じです。
ラインを乗せるときれいに曲がってくれるけど、張りがあるのでメンディングもやりやすそうです。この辺りは実際に川の流れの中でやってみないとわからない部分もあるけど。
ちょっと4番ラインでもテストしてみよう。
おー、こっちの方がしっかりラインの乗りを感じられてタイミングがとりやすい。
VARIVAS iD 783-4は繊細過ぎて4番ラインはかえって難しくなっちゃうけど、このロッドならいける。このくらい風の強い状況下でも4番ラインだと力強いループでラインが飛んでいく。このロッドで3番、4番ラインを使い分ければ臨機応変な釣りが展開できそう。
源流釣行を想定して、ザックのサイドポケットに装着。
あ、そうそうこのロッド、3本継ぎなので源流方向に向かう時はちょっと注意が必要。
アコンカグア バリローチェ60Lのサイドポケットに装着。
ロッドケースの長さは89cmもあるので、このザックを背負うとロッドケースが頭から上に出ますね。藪漕ぎして川に降り立つ場合なんかは頭上注意ですね。まぁ、ギリギリなんとかなりそうな長さではある。
ロッドの仕舞寸法は78cmくらいなので、ロッドケケースから出して竿袋を装着すれば少し短くなるけど、これで藪漕ぎしたら破損しそうだしなぁ。
30Lのモンベル リッジラインパック(直販サイトで見る)のサイドに装着。
日帰りだとこちらのザックを使うことが多い。そう言えばこのザックは昨年から使っているけど、まだ詳しく書いていなかったので近々書きます。
こちらも装着はできるけど、もっと短くて軽いロッドケースを自作しようかな。
このロッドは、ちょうどAXISCO AXGF763-6とVARIVAS iD 783-4の中間みたいなキャストフィールでとても素直にキャスティングができます。これがこれからのメインロッドになりそうな予感。初心者でも投げやすいアクションじゃないかと思います。
ただ、ほんとに始めたばかりの人がキャスティングの練習をするなら、7フィート11インチの4番の方がキャスティングしやすいだろうとは思います。
実際に川で釣りをしてみて、また使い心地を書きます。
と言っても、解禁当初の真冬みたいな状況下では、上のロッド集合写真の一番右側、HENDS GPX9004/1024でチェコニンフをやっている可能性が高いです。
カムパネラ 3753RWの出番は3月末頃からかな。
★後日追記:
このロッドにピッタリの軽量クリックドラグを購入しました。詳しくはこちら。
★201.3.18追記:
実際にこのロッドを川で振ってみました。なんとかイワナとアマゴもキャッチ。
試し振りして思った以上に、このロッドはラインを意のままに扱えます。初心者にも自信を持ってお勧めできるロッドです。詳しくはこちら。
コメント
このような散財は良い散財なので問題はございません(笑)
ちなみに私めの渓流フライロッドはJストリーム JS793-4でございます。僕のような滅多にやらない素人でも振れて使いやすいです。
Nori1022さん、こんばんは。
良い散財ってのがあったんですね(笑)ありがとうございます。
Jストリーム JS793-4を買う寸前だったんですが、タイミング的に在庫薄でメーカーの方も納期未定状態でした。
Jストリームもいずれ買っちゃそうな気がしています(^_^;)
振りやすくて日本の渓流に適したフライロッドのようですね。
このメーカーは知らなかったです。日本製 良いですね。私の持っているロッドは硬めが多いですね。数本持っている柔らかめの竿を振ると、硬めの竿が振りずらいです(^-^;) 私は、ロッドケースが無い竿用に塩ビパイプで作りましたよ。蓋と底のパーツになりそうなのがありましたし。
Kさん、こんばんは。
カムパネラは比較的新しいメーカーですね。純国産でメーカーと直接やりとりできるのは安心感があります。
私もグニャグニャ曲がるロッドより、ファーストアクションのロッドの方が好きなんですが、スローなロッドより技術は必要になりますよね。
私も塩ビ管でロッドケースを作ろうと思ってました。蓋みたいなパーツもありますか。ありがとうございます。探してみますね(^_^)
カムパネラさん、ずっと気になっているメーカーさんですが、古女房的存在のユーフレックスから離れられないボクです。(笑)
ちょうどボクが今の職場に入ってすぐの頃に創業されたメーカーさんで、宇田さんが雑誌の記事で出ていたのをなんとなく覚えています。
バンブーロッドも作られている方ですよね、確か。
kuniさん、こんばんは。
カムパネラはお気に入りのメーカーになりそうです。
ユーフレックスは国内最大手のティムコの製品だけあって、間違いはないでしょうね。なぜか私は1本も持ってませんが(笑)
Jストリームシリーズは日本の渓流向けに長さも番手も豊富で、振ってみたいロッドがたくさんあります。0番ロッドも気になります。
カムパネラ創業当時のことは知りませんが、今も宇田さんはカムパネラでバンブーロッドを作っていますよ(^_^)
いい竿ですよね、レッドラップ。
友人が持っていて振らせてもらいましたがホントに素直で使いやすいです。
ボクはいま、若草色の竿を狙っています。
いわなたろうさん、こんばんは。
そうですか、レッドラップを振ったことがありますか。
力まずに気持ち良くキャスティングができるロッドですよね。
私は自分で持つロッドは少数精鋭にしたいと思っていますが、試しにいろんなメーカーのいろんなロッドを振ってみたいとは思います。
若草色のロッド? SAGEのMODのことかな。AXISCOにも若草色のロッドがあった気がするけど。楽しみですねぇ(^_^)
こんばんは。
私も昨年カムパネラロッド買いました。4763スーパーライトです。
やはり日本製にこだわりたかった事と、震災の後に仕事で盛岡に1ヶ月程行ったこともあり、岩手のメーカーと言うことで親近感も感じたのが決め手でした。
5万超えのロッド買うの人生初でしたのでちょっとドキドキでしたが。
ネットは編み間違いされたそうで少し残念でしたね。また二枚目編んで成功させましょう(^-^)/
北のヒデさん、こんばんは。
そうですか、カムパネラ仲間ですね。スーパーライトは軽いし、4ピースだし、良さそうですよねぇ。
Made In Japanというだけで、惹かれますよね。私は今回のロッドが気に入ったので、いつかまた別のシリーズを買うかもしれません。
ネットは実用にはなりましたが、網目の数を間違えてしまいました(笑)
近々失敗談を書きますので、またご覧ください(^_^)
自己増殖するんですよねー。ロッドとリールって。
できるならカンパネラにフルオーダーしてみたかったです。30年前原宿ノリエにフルオーダーしたのが2本目のロッドだったのに…。
抑制してる私も去年ヤフオクでぽちりました。やはりザックに2本差ししたいからでした。tenryu8ft#4フェイテス6ピース(型落ち)です。源流用メインもtennryuパッカー7ft#3,6ピースです。
通常は4ピースばかりでオービススーパーファイン7ft6in#3が主力。
ちなみにフェルールは専用waxを毎回塗ってガタつき無く、抜け防止に努めてます。一度新品のウィンストンLT-5#2ロッドで降りぬけで泣きました。オービスのようなオーバーフェルールはいくらか気が楽なものの、固着は怖いですよ。
オービスロッドはs50年代には垂涎のロッドだったので、グリップのラップ捲き上げデザインも惚れまちた。
FFfreakさん、こんばんは。
お金を払わずに自己増殖してくれると嬉しいのですが(笑)
Tenryuは地元県内にあるメーカーさんなのになぜか忘れてました。メーカーサイトをみると、フェイテス ストリームウォーカー、フェイテスパッカーともに良さそうですね。
今は私もフェルールワックス塗っていますが、当初は使わずに抜き差ししていたので、6ピースロッドはスピゴッドフェルール部が少し痩せてしまったようです(>_<) オービスのフライロッドは今でもラインナップは豊富ですね。いろんなサイトを見ていてら、どれも欲しくなりそうで危険(笑)
おはようございます。
フライの事は全くわからないのでコメント出来ませんが、いよいよ日本渓流に合わせた竿の出現、これからの釣りはフライがメインになるかもしれませんね。
ハックル70さん、こんばんは。
私自身がフライを本格的に始めて3年ほどなので、その歴史についてもそれほど詳しくないですが、フライが日本に入ってきた当初は大陸向けのゴツイ竿で沢の釣りには向いていなかったようですね。今は日本の渓流向けに設計された短くて繊細な竿も各メーカーから売られるようになりました。
テンカラ釣りとフライフィッシング、どちらも毛鉤釣りなので私はそれをミックスして釣りを楽しもうと思っています(^_^)
沢山のロッドをお持ちですね
場所により使い分けできてよいですね
私は渓流用としては2本しか有りません
畳み寸法が短い物ですが今年はフライ釣りにも
力を入れてみます。
釣りお爺さん、こんばんは。
この6本のうち、渓流で常用するのは3本なんですけどね(^_^;)
基本的には使い勝手の良い竿が1本あれば釣りは成立しますが、竿を変えればもっと釣れるようになるかも、という妄想に負けて竿が増えそうです(笑)
源流方面に行くには仕舞寸法が短い小継ぎ竿が安心ですね。今回買った竿は3本継ぎなので、その辺りはちょっと不安があります。
そちらではもう解禁になったようですね。今シーズンも楽しみましょう(^_^)
こんばんは。
私はフライのことは分かりませんが、昔はフライロッドと言えばG・Loomisが有名でしたが、今はもう無いんですかね?
七流釣師さん、こんばんは。
G Loomisというメーカーを知りませんでした(^_^;)
検索してみたら、C&Fデザインが代理店になっていて今も販売していますね。
ただ、ちょっと私には手が出せない価格帯です・・・
C&Fデザインは、私が使っているウェーディングシューズ、コーカーズの代理店だということもあるし、フライタイイングのツールも便利なものを出していてお世話になっています(^_^)