木曽方面に用事があって出かけました。
天気が良く、気温も28℃くらいになるとか言っていたから、時間があれば近くの川で1時間だけでも竿を振ってみようかな。
お手軽に毛鉤釣り|木曽川水系ニリンソウ沢 テンカラ釣り
時間が空いたので、こんな感じの里川にやってきました。
今年はすでに一度来ていますが、その時は木曽川本流との出合いからの下流部を釣りました。今回は少し上の方です。上の方と言っても、すぐ横に道路が走っているし、周りには民家もたくさんあるような場所ですが。
この川は気が向いたらちょっと竿を出してみる、なんてことができるのが魅力です。
テンカラ竿でドライフライを投げる|通称ドラテン
車からフライロッドを出して気付きました。リールを忘れましたっ(苦笑)
今日は釣りができるかどうかはっきりしなかったから、準備もテキトーにしてしまった。うーん、リールがないとフライフィッシングは無理だね。
でも、大丈夫。テンカラ竿があるのでーす!
よし、今日はテンカラ釣りにしよう。そう言えば、テンカラ釣りは今シーズン初じゃないか。
竿はシマノ 渓流テンカラ ZL(楽天で見る・アマゾンで見る)。仕掛けはレベルライン4号を3.4mに、ハリスフロロ0.8号を1m。
この竿、そう言えばフィッシュオン鹿留で試し釣りをしただけで、自然渓流で使うの初めてじゃない?
ウェットウェーディングの方が良さそうな気候だけど、今日はウェーダーを履きます。ダイワウェーダー補修ボンドIIで固めたグリーンバックは当面問題なさそう。
仕掛けに付けたままになっていたグレーニンフ(グレーニンフはテンカラ毛鉤としても優秀)を外し、テンカラ毛鉤を結ぼうとして気付きました。テンカラ毛鉤忘れた(笑)
なんだ、このちぐはぐな状態は(>_<)
そう言えば、この前八千穂レイクに行く前に管釣り用のフライを詰め込こもうと、ドライフライ用のボックスに一緒に入っていたテンカラ毛鉤を全部出しちゃって、そのままだったんだ。アホだな。
でも、大丈夫。・・・ほんとかよ(笑)
グレーニンフはもちろん、他のソフトハックルウェットフライはテンカラ毛鉤としても使えます。というかテンカラ毛鉤の一種と言ってもいい。
だけど、これだけ気温が高くてメマトイがうるさいくらいだから、テンカラ竿を使ったドライフライをやった方がおもしろいかも。そうだ、そうしよう!
午後1時半、気温28℃、水温15℃。
ちょっと水温高過ぎな感もあるけど、まぁいいでしょう。
フライ用のティペット6Xを50cmほど継ぎ足し、レネゲイド#12を結びます。
このレネゲイド、ハックルさんの叔父さん(今現在生きていれば110歳くらいになるとか)が昔、良く似た毛鉤を使っていたんだそうです。遠く離れた場所で同じような毛鉤が使われていたなんて興味深いし、ロマンを感じますね。
こういう浅瀬にアマゴがいそうじゃない?
さっそく葦際のタルミからアマゴが出ました。が、掛かりが浅くバラシ。
よく見ると、川底に藻が生え始めてるし、これ以上水温高くなるとこの区間は厳しくなるかも。
イワナの反応が良く、想像以上に楽しめる里川。
なんかこんな感じの里川いいね。
ここなら今の時期なら岸辺の葦もそれほど邪魔にならないし、頭上も開けているからテンカラ竿を振るのにちょうど良い川。浅くて危険箇所もないし、小学生でも上手く教えればきっとテンカラで魚が釣れると思う。親子連れで遊ぶのに最適。
逆光でレネゲイドが見にくいのでアダムスパラシュート#14に変更。
浅瀬の流心脇から、小さなイワナが出てくれました。良かった、1尾釣れて。
ドライフライにおいて、フライロッドよりもテンカラ竿が有利な点。
ドライフライを使ったテンカラ釣りをやっている人って結構いるらしいけど、私はこれはテンカラ釣りではなく、テンカラ竿を使ったフライフィッシングだと思うんですよね。今回の記事は便宜上「テンカラ釣り」にしてあるけど。
どっちでもいいじゃないか、と言われそうだけど、私が思うテンカラ釣りというのはやはり蓑毛(ハックル)を巻いたいわゆる伝承テンカラ毛鉤を使い、水面直下を泳がせる釣り。
たまたま、「アメリカに渡って進化を遂げたテンカラ釣りの本」を読み終えたところなんですよね。この本はとても勉強になったので、また改めて紹介しますが、あれもやはりテンカラ竿を使ったフライフィッシング。テンカラ釣りではない。
だけど、これは私がそう思うというだけの話で、ドライフライテンカラ(通称ドラテン)を「テンカラ釣り」だと言ってやっている人たちを否定する気は全くないし、私はフライとテンカラの違いを認識した上でそれらを融合した釣り方をしようと思っていたりして。
この話、長くなるので、また次の機会に(^_^;)
あ、そうそう、渓流用のフライロッドを使う場合に比べて、テンカラ竿でドライフライを投げる場合の有利な点について。
テンカラ竿の場合、フライのみを着水させてティペット(ハリス)さえ水に浮かべずに流すことも可能です。テンカラ竿の方が断然長い距離をドラグフリーで流せます。
手前に強い流れがあっても、それを跨いでドラグフリーで流せるし。
とにかくドライフライをドラグフリーで流すことにおいてはテンカラ竿は圧倒的に有利です。
短いフライロッドでは至近距離でしか同様にはできず、離れた距離になるとティペット&リーダー、さらに距離によっては太くて目立つフライラインまでも水面に浮かべなければなりません。でも、テンカラ竿が不利な点ももちろんありますよ。
やばい、この話も長くなるので、次の機会にまとめます(^_^;)
一言だけ言っておくと、フライフィッシングが難しそうだと思って手を出すのを躊躇している人は、迷わずテンカラ竿を買ってドライフライを結んで夏場の渓流で投げてみて下さい。
きっと思ったよりも簡単に魚が飛び出すはずです。そして毛鉤釣りの虜になることは間違いないです(笑)
小さな巻き返しからも出ました。かなり浅い場所にもイワナがいるようです。
流心が二つに分かれて波立ちが切れる辺りで、ボソっと吸い込むように出ました。
1テンポ遅れてのアワセになりましたが、フッキングしました。
結構いい引きです。竿はきれいなカーブを描いて強い引きをいなしてくれるので、ばらす不安感はないですが、なかなか寄せられません。時間をかけてなんとかランディング。
27cmに少し足りないくらいのイワナ。
フライは口の奥に掛かってたので、ティペットが歯で切れなくて良かった。
やっぱり魚がかかった後は、フライよりもテンカラの方がダイレクトに勝負している感じでおもしろい。
リリース直後に水中撮影。体力回復のためか、しばらく岸際でゆらゆらしてました。
ちょい釣りでこのサイズが釣れれば大満足。それにこの竿、レベルラインが思い通りに投げられてとてもイイ感じ。だいぶピンポイントで投げられるようになった。
仕舞寸法が長いから藪こぎや高巻きがあるような川には向かないけど、開けた川なら最高の竿。
エルクヘアカディス#14に代えてみたけど反応ないので、オーガストダン#14に変更。
川面の逆光がきれいなんだけど、フライが見にくい。
こういう風景、釣りキチ三平に出てきそうな感じだね(^_^)
今はまだ大丈夫ですが、梅雨明けくらいになると岸辺の葦が伸びてかなり釣りにくい川になると思います。この区間は今の時期が一番良さそう。
写真2枚目の黃色丸印でも出ましたが、フッキングせず。
再びアダムスパラシュートに戻します。魚の反応はすこぶる良いです。
ライズしている魚が釣れるとうれしいね。サイズにかかわらず(笑)
そろそろタイムリミットだなと、先の方を見やると鏡面状になっている水面でライズがありました(写真1枚目黃色矢印)。
近づいて早速フライを投げます。ここは1mくらいの深さのある淵です。手前の流れ出しには魚がいないようなので、深場からのかけ上がりあたりを狙います。
右側の黃色丸印でピチャッと小さめのが出ましたがフッキングしません。
その後も、何回か小さい魚がフライのすぐ近くまで浮上してUターンするのが見えました。あれは、もしかしてアブラハヤじゃないよね? でも、アブラハヤならあんな風にUターンしたりしないか。じゃぁ、あれはアマゴなのか?
何度も投げてアダムスパラシュートはもう見切られたようなので、コンパラダンCDC+#18に変更。
チビアマゴでした。小さくてもライズしている魚をキャッチできるとうれしいね。
同じ淵でもう一尾チビアマゴを追加。
渓流を釣り上って行くなら、極端に言えばアダムスパラシュートだけでもそこそこ釣れるけど、淵やプールでライズしている魚を粘って釣る時は、やはりフライの種類が物を言う。1種類だけでは太刀打ちできない。少なくとも今回のコンパラダンCDC+やCDCダン、ミッジピューパ、グリフィスナットなんかの#20くらいの小さいヤツは持っていたい。アダムスパラシュートの極小サイズを巻けばそれでも良い気はするけど。
まだ陽は高くて暑いし、これからの時間帯さらに釣れそうだけど、今日はこれで終了。
川から上がると、大きなフキがありました。私の背丈ほどに伸びているんですよ。
ウチの辺りではトウブキと呼んでますが、地方名かもしれません。正式な名前はわかりません。木曽ではこんな大きなフキを良く見かけます。
茎を握ってみるとこんなに太い!
葉っぱも手のひらと比べてみると、お化けのように大きい(笑)
正味1時間半ほどでしたが、楽しい釣りでした。
例年だと今くらいの時期にはもうかなり奥地に出かけているけど、以外と近場の里川が穴場なのかもしれないですね。
コメント
本流用4.5mのテンカラ竿でエルクヘアカディス投げていたら、フライフィッシングよりもドラグかからずに流せる距離長くてやりやすいですね。でも僕の場合はなんか釣れない(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
長いテンカラ竿でドライフライを投げると、フライロッドとは別次元のドラグフリーが実現できますね。
4.5mの竿が振れるような本流だと、そもそも魚はそれほど水表面を意識していないかもしれないですね。この前読んでいたアメリカのテンカラ本には、テンカラ竿でストリーマーを操るなんてことも書いてあって、四万十でやったらおもしろそう(^_^)
ボクも材料を買ってから、調理器具を忘れていることに気付いたアホな人を知ってます。(笑)
こんな感じの開けた川、良いですね。
こちらでは中々こんな雰囲気の場所はなくて、けっこう鬱蒼とした沢が多くててんから向けの場所を探すのに意外と苦労します。
そろそろボクも、てんから釣行しなくちゃ。
kuniさん、こんばんは。
あれれ、そんなアホな人がいたんですか(笑)
テンカラ竿を思いっきり振れて釣れる川ってなかなかないんですよね。早期だとこういった瀬には魚がいないし、かと言ってあんまり季節が進むと鮎が入ってきたりで、やはり5月くらいがこんな川を釣るには良いのかなと思います。
どうやらうちの辺りも梅雨入りしたみたいです。梅雨明けまでは空模様や水量と相談しながらの釣行になりそうですね(T_T)
こんばんは。
最後の写真、実にいいですね。
こんな山と空と雲を見ると堪りませんね。
今週はいつ行こうかな・・・。
9寸イワナ、肉つきも良くて優しい顔が、何ともいいです。
マンボウさん、こんばんは。
いつもだと夕空に帰ることが多いですが、初夏の青空を見ながら引き上げるのも悪くないですね。
うちの辺りも含め、関東甲信越は例年より早く梅雨入りしたらしいです。川も増水するだろうし、空模様とにらめっこしながら釣行計画を立てないといけませんね。
イワナはアマゴよりも愛嬌のある顔してますよね(^_^)
こんばんは。
いろいろ忘れても何とか釣りになって良かったですね。ドライフライのテンカラはとても楽しいので、ついついドライで出ないかと結んでしまいます。
リコプテラさんの今回ぐらいのライン長だったら掛けてタモに飛ばせますので、ガンガン入れ食いになるとテンカラ毛針が手返し早くて圧倒的に釣れますね。そんな釣りだとハックルさんの毛針は頑丈ですし最強かも。
七流釣師さん、こんばんは。
忘れものはいつものことですが、今回はいい加減に準備したので特にひどかったです(笑)
ドライフライだと仮にフッキングしなくても、魚がいることがわかるだけでも楽しいんですよね。
タモに飛ばすって鮎の友釣りみたいに引き抜いて空中キャッチってことでしょう? 私にはそんな高度なことできるのかな(^_^;)
ハックルさんの毛鉤は、頑丈でしかも良く釣れるので「これぞテンカラ毛鉤」と言った感じですね(^_^)
おはようございます。
この川、(もしかしたら違うかも知れませんが)7月になると岸辺の萱が生茂り釣りにならなくなりますが、今だと良いですね、水も引いて来ていますので川通しで振ってゆけば、面白いでしょうね、フライの事は良く知りませんが毛ばりに誘いをかけず自然のまま流す事に拘るとかいろいろある様ですね、その点テンカラは漁師的な釣りと言って良いでしょうね。
ハックル70さん、こんばんは。
この川はご想像通り、ハックルさんもよくご存じの川です。
やはり梅雨明けは葦に阻まれて難しくなりそうですね。でもそんな状態なら、大きく育った魚が潜んでいる可能性も高いですね。
今回は本当に気持ち良い釣りができました。
テンカラ釣りは水面を叩いたり、流しながら誘いをかけたり、魚を引き出して釣るという要素が強く、そこがおもしろいですね(^_^)
ボクが時間がないときに行く川は車で15分くらいの川です。
一番近いところは5分ちょいなんだけど狭くて・・・笑笑
ボクが狭いっていうくらいだから相当です(爆)
町から近いところって案外穴場なんですよね〜
いわなたろうさん、こんばんは。
5〜15分くらいでチョイ釣りができる川があるのはいいですねー。
うちからだと15分だとウグイくらいしか釣れません(笑)梅雨明けはあんまり狭い川だと、岸際の葦と蜘蛛の巣に阻まれて難しくなりますね。
今回のような民家の中を流れるような川は、とにかく釣り人がいないってのが良いですね。思わぬ大釣りができるかも(^_^)
里川はバカに出来ません
山間部の里川はけっこう大物が潜んで居る
事も有ります、近場で良いですね
釣りお爺さん、こんばんは。
梅雨前くらいの里川は楽しい釣りができますね。
鮎の放流のあるところは、これから先は鮎に追われて難しくなるかもしれませんが。
雨の後なんかは本流から大きいのが上ってくることもあるので、合流点から少し上った辺りでは思わぬ大物が釣れるかも。
のんびり出かけても、お手軽に釣りが楽しめるところも良いです(^_^)
管理人さんに刺激をされたので、昨日釣りに向かいました。
いつもの川は熊さんが出没頻繁で、解禁釣行で尺岩魚をツッタ川へ。
晴天が続いたせいか、流れの中からは厳しい感じでしたが、巻きの中からの反応はあるので、好釣果となりました。
29、28,27,26と25cmx3匹でした。
太っていて、いい引きを味わえましたよ。
FFfreak さん、こんばんは。
釣行おつかれさまでした。巻き返しが好調でしたか。
泣き尺を筆頭に良型がたくさん釣れたみたいですね。こんなのがたくさん釣れれば大満足でしょう(^_^)
こちらはどうやら梅雨入りしたようです。空模様次第なので釣行予定が立てにくくなりますが、雨の合間は良い釣りができるかもしれないですね。
私は増水の川は苦手ですけども(^_^;)
とても良い里川ですね。ちっと渓魚に会いたい時に手軽に遊んでもらえそうで羨ましいです。
毛鉤の忘れ物、時折やらかしています。(笑)
その予防にベストに2セット毛鉤とラインを別々のポケットに入れておりなんとか工夫しているのですがその分ドラえもん状態になりベストがとても重くなってしまっています。(笑)
年齢を重ねたらもっと山間に暮らしたいと思っておりましたが叶わぬままに歳を重ねている今日この頃です。(笑)
レネゲイド、すぎっぱ巻き、次回のために巻いておこうかな?^^;
幻の渓流師さん、こんばんは。
私は源流方面にも良く行きますが、こんな開けた川も好きなんですよね。
私の忘れもの癖は一生なおりません(笑)
別々の場所に予備の仕掛けや毛鉤を入れておくのは良いですね。
年をとってから山間に暮らすというのは結構大変かもしれないですね。実家も街から離れていますが、車が運転できないようになるとかなり不便を強いられそうです。
レネゲイド、スギッパ巻き、どちらも夏場に使うと魚が激しくアタックしてきます。
ぜひ、次の釣行にはご持参を(^_^)