一昨日の里川でのちょこっとテンカラ釣り。
梅雨の晴れ間に近場でも竿が振れると気持ち良いですね。ずっと釣りに行けないとどうも体調がおかしくなってくる。気がする(笑)
ほんの短い時間だったけど良型のイワナが釣れたので良かった良かったと川から上がると、畑に動物よけの電気柵が設置されている場所に出ました。
その土手の草が刈られた脇の斜面に、赤味がかった茎が2本出ているのを発見しました。
ん?
これは幻の山菜ではないのか|シオデ発見!
これは、もしや幻の山菜ではないのか!?
あのシオデなのではないだろうか??
この赤味がかった茎2本(黄色矢印)。
残念なことにすでに先端部は採られた後で残った茎も固くなっているけど、脇芽が伸びてきていてそれを見るとシオデに見える。
シオデと言えば、ハックル師匠のブログで初めてその存在を知って、ここ2年くらい探し求めていたけど全く見つからなかった山菜。幻の山菜とも言われていてとても稀少。
幻の山菜と言われるくらいだからさぞかし山奥に生えているんだと思っていたら、ハックルさんが「一旦草が刈り込まれたような場所に生えてくる」と書かれていて、里山みたいなところにあるのかと、それから気を付けて目を光らせていたところ。
今回の場所は正に土手が刈られたそのすぐ脇。
赤味がかった茎の先端部は採られて、下の方は固くなっていたけど、茎の脇から芽が出てきています。
その芽がかなり伸びていました。
葉の付け根にはつぼみのようなものもできています。
これ、シオデだよね?
脇芽の伸びたもの2本だけ採取。周辺を探したけど、他には生えていない様子。
この日は時間がなかったからあんまり真剣に探せなかったけど、時間をかければもっと見つけられたかも。
アスパラガスにそっくり。シオデを試食してみよう!
2本だけ採ってきて試食してみることに。
これ、ほんとにシオデだよねぇ? 茎の先端部を採った人がいるんだから、シオデじゃなくても食べられるものではあるだろう(笑)
いや、これはどうみてもシオデで間違いないと思う。
塩をひとつまみ入れたお湯でさっと湯がいて、冷水に取りました。
茹でると鮮やかな緑色になって、ほんとにアスパラガスのよう。
これを適当な長さに切って、マヨネーズを付けて食べます。ほんとにちょっとしかないな(笑)
クセがなくて、まさにアスパラガスのような味。
うまいです! いろんな料理に使えそう。
山菜ってアクというかクセというか、野菜にはない独特の香りこそが美味さですよね。
タラノメやコシアブラなんか正にそうだし、ワラビやゼンマイやタケノコもアク抜きしなければいけないほどアクが強いのに実に美味い。
そういう意味で、このシオデが山菜として特別美味いかというと、うーん。良くも悪くもクセがなさすぎて、ちょっと物足りないかも。
猛毒のトリカブトに似ているニリンソウも食べてみると、全くクセがなくて美味いことは美味いけど、どこか物足りない。それと同じようなジャンルの山菜と言えるかな。
だけど、アク抜きなどの手間もなく採って茹でるだけでうまいアスパラガスが渓流泊の時に山で採れたらかなり嬉しいと思う。
こんなの食べなくてもアスパラガスでいいじゃん、って大概の人は思うかもしれないけど、これが山で採れるところに価値があるんですよ。
生えそうな場所はわかったんで、次回は完全体(脇芽じゃなくて、地面から出てきて伸びた太いやつ)を採りたい。
今回のを見るとすでにかなり遅い状態だったので、もう今シーズンは無理かなぁ。
ともかく、それらしい場所ではシオデ探索の目を光らせておこう(^_^)
この幻の山菜は伊那谷にもあるのか?
このシオデ、伊那谷(上伊那)にもあるのだろうか。
少なくともうちの爺ちゃんや婆ちゃんは採ってきたことがないし、子どもの頃から山菜を食べている私も今まで一度も食べたことがなかったです。
地元でシオデの名前を聞くこともなければ、例の怪しい、もとい、楽しい産直グリーンファームでも見かけない。かなりマニアックな山菜やキノコが出品されるグリーンファームですら見かけないということは・・・
- 上伊那にも生えてはいるが、売れるほどは採れない。
- 上伊那にも生えてはいるが、昔から食べる習慣がなく誰も採らない。
- そもそも上伊那にシオデは自生していない。
のいずれかだと思う。
例のタカノツメは下伊那にはあんなにたくさん生えているのに、上伊那には全くありません。
それと同様にシオデも、木曽には生えているけど、山を越えた伊那谷には全くないという可能性もあります。
上伊那でも採れるよ、という方がいらっしゃったら、採れる場所は教えてくれなくてもいいのでご一報いただけるとうれしいです(^_^)
ところで・・・
食べちゃった後で言うのもなんですが、これ、シオデだよね?(しつこく確認)
ハックルさん、これシオデですよね?(笑)
ハックル師匠からお墨付きをもらいました。これはシオデです。
後日もっとたくさん採ることができました。こちらの記事もご覧下さい。
シオデについての詳細は姉妹サイト『おいしい山菜&きのこ図鑑』でもご覧いただけます。
コメント
こちらでは シュウレ?だったかな。以前勤めていた会社の人が採っていた気がします。気づかないだけで、けっこう生えてるみたいですよ。同じ場所に生えてくるみたいなので、来年も同じ場所を探してみるといいかもしれませんよ。本日のチョコッと釣りで、手計測で29㎝位の岩魚があがりましたよ。
Kさん、こんばんは。
木曽では「シオデ」じゃない呼び名があるんですか。木曽には多いと聞きますが、私は今回初めて見つけました。
生えていそうな場所の見当はつきましたので、今度からはもう少し目に付くかもしれません。
おっ、泣き尺イワナ、おめでとうございます! チョイ釣りでそんなのが釣れるなんてうらやましい(^_^)
名前こそ聞いたことはありますが、余程意識して探さないと気付かなさそうですね。
いやしかし、よく見つけられましたねぇ。^^
kuniさん、こんばんは。
私の場合、2年ほど意識をしているどころか、わざわざ探しにも出かけたりしましたが、全く見つかりませんでした。たぶん見当違いの場所を探していたんだと思います(笑)
今回のは、あんまりしつこいから山の神様が情けをかけてくれたんじゃないでしょうか。ほんとに何気なく見たら、そこに生えていました(^_^)
こんばんは。
おめでとうございます。
初シオデは、さぞ美味だったでしょう。
シオデもオッですが、山菜にかける執念とも言えそうな、諦めない心に感心します。
やはり、好きこそ、ものの何とか、ですね。
マンボウさん、こんばんは。
ありがとうございます。2年がかりでやっと見つけられました。
単に味だけだとアスパラガスそのものですが、自分で見つけた幻の山菜だと思うと美味さもひとしおでした(^_^)
執念ってほどじゃないですが、確かに私は諦めが悪いんですよ。だから、いつも他の人がやらないような非効率なことをやっています(笑)
先端を摘まれてたので食べられるのは間違いないでしょう!
ん?草刈りで刈られた芽が伸びたってことはないですよね(笑)
七流釣師さん、こんばんは。
食べたら美味かったし、体調の異変もないので食べられるものだとはわかりましたが、ハックルさんからお墨付きをもらうまでは不安でした(^_^;)
今回のは草刈りされた横の斜面にありましたが、言われてみれば確かに先端を誰かが採ったんじゃなくて、単に草刈り機の歯が当たって切れただけの可能性もありましたよね。オソロシヤ(笑)
シオデでに似てますね。
きっとシオデ。
たぶんシオデ。
う-ん、シオデかも。
大丈夫シオデですよ。
tamaさん、こんばんは。
あれ? これ、シオデじゃなかったの?と思っちゃったじゃないですか(笑)
シオデでOKですか。ありがとうございます!
tamaさんも採って食べたことありそうですね。クセがなくてアスパラガス同様にいろんな料理に使えそうな山菜ですよね。ただ、量はそんなに採れないですけども(^_^;)
リコプテラさんこんにちは!
シオデは見たことがないですね。
ひょっとしたら生えているのかもしれませんが、あまり意識したことがなかったので山に入るときちょっと意識してみてみようと思います。
むらさきいもさん、こんばんは。
私もいろんな山菜採ってますが、シオデは今回が初めてです。
薄明るい湿った林中や水の流れに沿った木の陰みたいなところに生えるらしいので、人里近くの川沿いで見つけられるかもしれないですね。
私も今度はもっと太いのを探してみます(^_^)
幻の山菜発見は嬉しいですね!こんなん初めて知りました!
Nori1022さん、こんばんは。
ありがとうございます。
味だけで言えばアスパラガスそのものですが、「幻の山菜」なんて呼ばれているとぐっと価値があがりますね(笑)
シオデの分布域がわかりませんが、そちらにもあるのかなぁ?
今回は山を越えた谷で見つけたので、地元にもあるのか調査しようと思っているところです(^_^)
こんばんは。
ピンポ~ン正解です、シオデです、お採りになったところは電気柵などあって畑の近くですので多分地元の人が採った後だと思います、脇芽も出ますがアスパラの様な一本立ちに巡り合えれば良いですね、たかが山菜ですが興味深く探す執念には本当に感心してしまいます、まだ、一か月位は採れます、釣りの帰り道、花でも山菜でもいろいろ探しながら車に戻るのもまた楽しい釣りになります。
ハックル70さん、こんばんは。
ありがとうございます!
これがシオデですか。ハックルさんのお墨付きがもらえれば大丈夫ですね。
ハックルさんのおかげで、2年越しでやっと新しい山菜を覚えられたし、食べることができました。
まだ、1カ月くらい採れるんですか。そういうことなら、また探索に出かけてみます。山菜でも花でも、自分でわかるものが増えると楽しいですね(^_^)
ついにシオデ登場しましたね!
蕾の位置と形状からシオデだと思います(*´∀`*)
これまた採った事はありませんが(笑)
コゴミやシオデはさっと湯がいただけで美味しいので現地料理には最高ですよね(*´﹃`*)
コゴミは福井の摩耶姫湖近くでたくさん採れて食べれて幸せでした(*´艸`*)
あと今、気になる山菜はウワバミソウことミズです!
木曽でも似たようなものを見た気がするのですがまだ判別できません。
もう少し調べてから探したいと思っています。
伊那にはあるのかしら?気になります!
patriさん、こんばんは。
やっと見つけることができましたよー。マツタケよりも探すのが大変だったかも。
確かに、コゴミも現地調理には最高ですね。シオデとコゴミを比べたら、コゴミの方が美味いですけどね(笑)
ミズは木曽でもよく見かけるし、伊那にもたくさん生えていますよ。川岸の一日中陽が当たらないような湿ったところに群生していて、釣りの途中に良く見かけます。
山菜はそろそろ終わりで、採れるのはミズくらいになりますね。
もうご覧になっているかもしれませんが、ご参考までに。
https://www.sakanakokoro.com/2014/07/15/3982/
釣行し周囲の観察をする余裕の釣が本来でしょう
釣果を求めるだけでなく自然を味わうのも良いです
探しますがなかなか有りませんね、やはり場所でしょうか
名前を知り興味が有れば実際に探さないと意味ないね。
釣りお爺さん、こんばんは。
私の場合、釣りに対する集中力が持続しないのでちょっとキョロキョロし過ぎですね(笑)
あんまり魚の反応が良くない時や、人が多い時なんかはムキになっても釣れないので他の楽しみ方をするのもいいですよね。
シオデの分布がはっきりわからないですが、地域によって全く生えていないこともあると思います。私はこれから地元を本格調査してみます(^_^)
シオデはどこにでもあるけれどまとまって生えないので、有るけれど売るほほど採れないが正解かと。
ちなみに、釣りきち三平によると、秋田ではひでこと呼び、山菜の女王と言われているらしいです。
ほぼアクがないので、取れたてなら生で食べでも平気です、まあ、加熱したほうが美味いですが。
y さん、こんにちは。
どちらにお住まいかわかりませんが、シオデはそんなにどこでも生えています?
うちの辺りでは、なかなか見つからないです (T_T)
同じようなところに生えるカラハナソウ(ホップの芽)は渓流沿いならほんとにどこでも生えている印象なんですけども。
釣りキチ三平にシオデが出てきてましたか。見過ごしてました (^_^;)
おっしゃる通りで、アクは全くなくほぼアスパラガスと同じ食味ですよね。生でも食べられるとは知りませんでした。ありがとうございます!
こんにちは。
しおでで探してここに来ました。
私もつい先日初めてしおでを知りまして、色々調べてました。
探してみると、うちの周囲にも結構あったので、それをブログに書いて、こちらの記事を紹介させていただきました。
事後報告で申し訳ありませんでした。
しおで、こごみ同様山菜なのにアク抜きいらずで嬉しいですよね。
ひまわりさん、ずーっとコメント見逃していました。ごめんなさい。
3年以上経って返信とはどういうことって話ですが(笑)
伊豆にお住まいなんですね。
そうですか、伊豆にもシオデがあるんですね。
幻と言われるだけあって、なかなか見つけられない山菜ですが、この夏、なんと実家裏の林道脇に生えているのを発見!
アク抜きしないで使えるのはほんとにいいですよね。そして、ほんとに美味しい山菜ですよね。