先日、幻の山菜と言われるシオデを初めて見つけたことを書きました。
6月29日、「関東甲信地区は梅雨明けした模様」とNHKニュースで言っていたけど、強い雨が急に降ってきたり突風が吹いたり、なんとも不安定な天気。
午後、釣りはとても無理そうだから、川の様子を見がてらこの前シオデを採った付近を探索しよう。
雨がまだパラパラしてたからゴアテックスのレインウェアも持ってきたけど、現地に着く頃にはすっかり雨が上がっていました。
幻の山菜シオデを採ろう。
ニリンソウ沢(勝手に命名)。この前シオデを採った辺り。
増水して、川幅いっぱいにざぁーっと水が勢いよく流れています。こういう時に、岸際の溜まりみたいなところを餌釣りで狙えば釣れそう。
今日は魚のことは気にせず、シオデを探そう。
先日は時間がなかったので2本採った後あんまりじっくり探せなかった・・・
今度は赤味がかったタイプ。
シオデは緑色のものと赤味がかったものがあります。
川岸を遡りながら探し歩くとポツポツ発見できる。この前は全然なかったのに、ハックルさんが教えてくれた通り、まだ時期が遅いわけじゃなかったんだ。
この前同様先端を採られて脇芽が伸びたものもあります。今日はこういうのはパス。
シオデは、ポキッと折れるところから手で折って採れます。
折ろうと思っても折れない下の方は固いです。
探し歩いていると、シオデだと思うけどちょっと特徴が違うものを二種類見つけました。
これなんだけど、茎が細くて背丈も小さいのに葉っぱが結構開いているもの。
先端部も葉が開き気味で、シオデの特徴である蔓がない。うーん、シオデっぽいけどこれは違うのかな。
もう一つ、これはシオデが伸びたものなのかなぁ。
下の方の葉っぱはしっかり開き、蔓もかなり伸びている。
葉の付け根に蕾みたいなのができてるし、これはシオデだよね? 成長したシオデだよね?
今回採れたシオデ。と、ちょっと怪しいやつ。
これだけ採れれば「まぼろし」から「現実」に昇格でいいな。いや、「まぼろし」の方が価値があるのか(笑)
ちょっと怪しいやつは別にしておこう。
シオデが採れるポイントは一つは発見できたので、来年以降も少しは食べられそう。これもハックルさんのおかげです。ホップの芽(カラハナソウ)もハックルさんに教えてもらったし、本当にありがとうございます。
うちに持って帰って来ました。
Aは、はっきりシオデ。
Bは、細くて小さく蔓が出てないのに葉が開いているやつ。
Cは、葉がしっかり開いていて、蔓もかなり伸びているやつ。
Aのシオデは太い茎にほんの小さな葉が出ている程度。
Bは細い茎の割に葉が大きく開いている。
Cは、葉がしっかり開いていて形も少し丸い。
葉の根元にはつぼみのようなものができている。
後で調べたら、シオデの近縁種にタチシオデというのがあるらしい。
それらをはっきり判別できるのは葉の裏の色。タチシオデは葉の裏側が白いということ。
(葉の裏側に短くて白い繊毛が密生している)
参考サイト:http://aodamo.info/tatisiode.html
タチシオデもシオデ同様に食べられるので、厳密に区別する必要はなさそうだけど。
葉の裏側が判別点だとは思わなかったので、アップで撮ってないけど、写真を部分的に拡大してみると、
怪しい二種とも葉裏はツルッとしていて緑色。全然白くない。
これらもたぶん、シオデだね。
はっきりシオデとわかるやつは10cmくらいの長さに切りそろえてからさっと熱湯で茹で、冷水に取りました。赤味がかっているやつも茹でると鮮やかな緑色になります。
怪しい二種も別にして茹でてみました。そして、食べてみました。
うん、シオデと全く同じ味。これもシオデということにします(笑)
さて、幻のシオデがそこそこ採れたところで、今回は違う食べ方をしてみます。
山のアスパラガスと言われるくらいだから、アスパラ同様に肉巻きにしてみよう。
シンプルな味付けで食べたい|シオデの肉巻き
下茹でしたシオデを豚バラ肉でくるくる巻きます。
味付けは今回は生姜焼き風に。
写真を見ただけで美味いとわかると思いますが、ご想像通り抜群にうまいです!
今回は生姜焼き風の味にしましたが、シオデはクセがなく個性も強くないので塩コショウ程度のシンプルな味付けの方が良いかも。
シオデはどこに分布しているのか。
およそ生えていそうな場所はわかったので、木曽地域では今回のポイントの他にも見つけられそうな気がしてきました。
地元伊那でも発見したいと後日、似たような場所に探しに行ってみました。
梅雨は完全に明けたようで、夏空が広がります。関東甲信が6月に梅雨明けしたのは観測史上初めてだとか。
とある小沢。堰堤下に魚がいそうだけど(実際に私が子どもの頃はアマゴがいた)、たぶん今はいないと思う。
この川の近くの土手なんてシオデが生えてそう。
川沿いにこんな感じの場所を歩きながら、探します。
もうシオデの特徴はつかんだので、生えていれば見逃しません。
キノコ狩りと一緒ですね。マツタケだって、慣れていないうちは生えていても見逃しちゃうもん。
だいぶ歩き回りましたが・・・うーん、全く生えていません。
地元でのシオデ探索は続く。
コメント
こんばんは。
シオデ、良く見つけましたね、問題はBですね、似てはいますが現物を見ないと何とも言えません自然薯の弦でもないし、Cは次郎や三郎ですね、いわゆる脇芽です、髭が多くなるのが特徴です、髭の部分が食べる時邪魔になりますが同じように食べられます、伊那の方にはないですか、木曾谷でも贄川あたりから国道19号脇で見かけますし、トンネルを超えて二輪草の集落や木曽町周辺の支流、開田高原西野川上流などここもやはり草刈りをする場所なんですね、時々草刈りをする民家近くが良いのでしょうか、あまり源流に行くとありません、昔の事ですが木曽福島の道の駅(正沢の近く)で苗を売っていたことがありましたね。
ハックル70さん、こんばんは。
ハックルさんのおかげでシオデが採れるようになりました。
Bは怪しいですよね(笑) 茹でて食べてたらシオデと同じ味がして、特に体に異変もないですが、髭(蔓)が出ていないのも怪しいし、現段階では不明種という扱いにしておきます。Cは大丈夫なんですね。
19号線沿いや開田高原にもあるなら、他にもシオデポイントを開拓できそうです。いろいろ教えていただき、本当にありがとうございます(^_^)
こちらでは採って店に卸している人もいるみたいですよ。私には全然見つけられませんが。釣りに夢中になりすぎて もありますが。
Kさん、こんばんは。
木曽にはシオデが結構生えているんですね。お店に卸せるほど採れるとは驚きです。いくらくらいで売られているのか、気になります。
このシオデ、気にしていないと他の雑草と全く同じに見えます(笑)
伊那にも同じような環境の場所はたくさんあるんですが、なぜかこちらでは全く発見できません。
いやいや、その探究心・・・いつもながら素晴らしい。^^
>アスパラでもいいんじゃないの?
と、思う人はアスパラを食べたら良いだけのこと。(笑)
この肉巻きを食べることができるのは、間違いなくリコプテラさんの特権でしょう。
写真で見ても、間違いなく旨そうです。
kuniさん、こんばんは。
ありがとうございます。探究心がいつも素晴らしい結果を招くとは限りませんが、今回はシオデが採れるようになったのでうれしいです(^_^)
確かに、食にどの程度こだわるか、それに味覚そのものも人それぞれですよね。
苦労した甲斐があって、肉巻きはなかなかうまかったです。
日本の山にアスパラガスが生えているみたいに思ったら不思議な感じしますね。この草は言われないと持って帰って食べようとか気が付かないようなモロに草で面白い。タラノメとかなんか食えそうな気配するのに。
Nori1022さん、こんばんは。
外国からアスパラガスが入ってくる前から、日本にずっと昔からアスパラみたいなのが生えていたなんて不思議ですよね。
タラの芽は見た目からして美味そうですよね。このシオデは見慣れないと本当にただの雑草(笑)
酸味や苦みがありそうな雰囲気なのに、栽培種であるかのようにクセがなくて料理に使いやすいです。
私もシオデを初体験しました。
痛かったわ。
ーじゃなく、太かったわ。
父のおば宅跡地がある磐梯山の戦後開拓地で、そこらにあるけど、1本太いのだけ残してあるといわれて見たら親指の太さはあるシオデ。
食べさせてやると言われて、電子レンジでチンしたら、なるほど納得。
根元から切ったから半分は硬すぎでした。
残りの夢はホンシメジとマイタケを見てみたいことです。
FFfreak さん、こんばんは。
シオデはそちらにも生えているんですね。
シオデは幻の山菜と言われるだけあって、国内の分布がよくわからないんですよね。
どうやら東日本に多いのかなぁ。
私はホンジメジは採ったことがありますが、針葉樹林帯を歩くことが多いせいか天然マイタケは見つけたことがありません。来シーズンは広葉樹林帯も歩いて、マイタケも見つけたいと思っています(^_^)