ここ数年冬になるとざざ虫漁もやってたりするわけですが、昨シーズンは稀に見る不漁で今年はどうだろうかと12/1の解禁を前に天竜川へ下見に行ってきました。
ざざ虫って何?
しかも漁とか解禁てどういうこと?
まさか、その虫を食べるの?
と疑問がいっぱいになった人は、まずこちらの記事をご覧下さい。
虫が嫌いな人は見ない方が良いです、たぶんね(笑)
2018-19 天竜川ざざ虫漁観測
やってきました天竜川。
写真中央辺りにザザザザと波立っているチャラ瀬があるでしょ。そういう場所がざざ虫漁には適しています。波立っているチャラ瀬のことを「ザザ」と呼び、そのザザにいる虫だから「ざざ虫」。
小さめの石が敷き詰められたチャラ瀬が好ポイント。
ゴム長を履いて浅瀬に入り、下流側に虫取り網を当てて足で石を浮かせるようにガサガサやります。釣りに使うウェーダーでこんなことすると傷んじゃうので、ざざ虫漁専用に安物のゴム長使ってます。
釣り用の餌にざざ虫(クロカワムシ=ヒゲナガカワトビケラ)を捕ったことがある人なら、
「もっと大きい石を裏返して捕るんじゃないの?クロカワムシって」
と思うかもしれないですね。
確かに、もっと大きめの石(20〜30cmくらい?)をひっくり返すと石で作った巣がたくさんくっついてますよね。
餌用に10匹とか20匹とか捕るならそれでいいんだけど、漁となるとそういう場所だと効率が悪いんです。
四つ手網を使って足でガサガサやって捕る方式だと、直径10〜20cmくらいの石が敷き詰められたようなチャラ瀬がベストなのです。石の大きさが良くても、苔がついていないような石には虫はいませんが。
大体50cm四方くらいをガサガサやって虫の入り具合を見ると、その場所の虫の濃さがわかります。魚影ならぬ虫影の濃さね(笑)
ちょっとガサガサやってみて、網にクロカワムシが10匹くらいは入らないとキツイです。
ここではカワゲラ1匹に、小さいトビケラ1匹。全然ダメです。
同じポイントでも何カ所か離れた場所もやってみて同様なら、その瀬は虫はあまりいないということです。
護岸の際に虫が集まってることもあります。
ざざ虫のメインとされるクロカワムシがいるにはいるけど、やはり少ない。
いつから「メイン」が「メーン」になったのか。
全然関係ない話だけど、最近「メイン(英語のmain)」を「メーン」と表記するようになったよね、新聞とかテレビで。
なんか英語のカタカナ表記ってどこかの組織がガイドラインみたいなものを出してるんだろうけど、コロコロ変わるよね。
一時期「コンピュータ」「フィルタ」と最後を伸ばさない言い方になったと思ったら最近はまた「コンピューター」「フィルター」と最後を伸ばすのが主流になってきた気がするし。
コンピューターやフィルターはどっちでもいいけど、mainに関しては私の言語感覚だと「メーン」というのは違和感があります。まぁ、どうでもいいことか(笑)
底石の状態が良い瀬がたくさんあるけど、虫は少ない。
本題に戻ります。
川は大水などによって、毎年流れが変わります。
前年にたくさん捕れた浅瀬が深くなりすぎてしまったり、流心の位置が変わって全く水が無くなってしまったりということも多々あります。
写真1枚目2枚目とも昨年は深すぎて漁には向かなかったけど、今年は浅くなって良さそうな感じになったポイント。
もし、ここに虫がたくさんいれば広範囲に最高の漁場になりそう。
しかし虫は少ない(T_T)
これだけ流れと石の状態が良いポイントでもこれしか虫がいないということは、期待薄です。
一箇所だけ虫が濃いポイントを見つけたけど、狭い範囲なので5kgくらい捕るのがいいとこかな。
今シーズンのざざ虫は昨年よりは少しマシかもしれないけど、不漁だと予想します。
台風20号、21号でイタチ谷が無残な姿になったくらいだから、この状況は事前に予想はしてましたがちょっと寂しい。
今冬は漁師はお休みかな。
今秋のキノコは当初不作と予想したけど、それが見事に外れて(笑)まぁまぁの豊作でした。
ざざ虫もそうなれば良いんだけど、残念ながらほとんど希望はありません。
キノコの場合は後からたくさん出てくるということもあるけど、ざざ虫は現段階で少ないものが冬に急激に増えるなんてことはあり得ないからです。
個人的事情を言えば、今冬はいろいろ忙しくてざざ虫漁をやっている余裕は無さそうなので不漁の方がきっぱりと諦めがつくのでちょうど良いということはあります(^_^)
例年なら虫踏み(ざざ虫漁のことを虫踏みと言います)の鑑札を12/1解禁の前に購入するところだけど、今年はとりあえず買わないでおきます。
虫を捕るのに漁協の許可がいるという不思議(笑)
大がかりな道具を使わずに、家庭で食べるくらいの量を捕るなら許可は必要ないです。
それでも12/1の解禁日にはちょっと気になるから、天気が良かったら知り合いのお爺さんたちが漁をしてないか見に行って様子を聞いてみよう。
現段階では、12/1前に許可を取るのは毎年冬の天竜川の風物詩としてテレビ取材を受けるお爺さんくらいではないかという気もしますが。
コメント
main=メイン派です、ボクも。(笑)
ザザ虫漁の季節ですね。
リコプテラさんのところで記事を目にするようになって、これが季節を感じる風物詩になってきました。^^
でも、今年は良くないんですね。
餌が少ないと、来春以降の魚にも影響がありそうで、ちょっと不安になったりして。
kuniさん、こんにちは。
「メーン」ってなんか別の言葉のような気がしちゃうんですよね。
メーンストリートと書かれても??な感じになってしまいます(笑)
地元では冬の風物詩になっているんですが、今年はざざ虫漁の姿は見られないかもしれません。年々天竜川の川虫が減っているような気がします。
天竜川本流の魚にとっては死活問題かもしれません(>_<)
僕は美味いなら姿形は何でも良いので食べてみたい派です。
Nori1022さん、こんにちは。
Noriさんのようは人は一般的には少数派だと思います(笑)
地元では郷土食、伝統食みたいな扱いになってますが、実際のところお爺さんお婆さんでも食べられないという人も多いです。
私だってそんなに虫が得な方じゃないんですよ(笑)虫だって生き物を食べるという意味においては、魚や肉と変わらないのに不思議(^_^;)
いまだに食してないです。蜂の子もそうですが、食べるのはちょっと苦手かもしれません。以前、子供の夏休みの自由研究で川虫の調査をしましたが、木曽川のクロカワ虫 チョーデカかったです餌が豊富ってことですかね。でも、木曽川で捕れたものも食べるのはちょっと抵抗があります。
Kさん、こんにちは。
食べたことのない人の方が普通ですから(笑)
蜂の子よりカリッとしてるので、食べてみると海老の佃煮みたいで抵抗感なくなるかもしれないですけど。
木曽川のクロカワムシはそんなに大きいんですか。今度調べに行ってみようかな(^_^)
木曽川で捕れたものって抵抗感あります? 天竜川で捕れたウグイとか食べてる私からみると木曽川の方が水がきれいで、イイ感じですけども(^_^;)
最近長野方面に行かないのでざざ虫の佃煮を買ってません
呑み助に頼まれてますがまだ約束が果たせません。
釣りお爺さん、こんにちは。
ざざ虫は、昨年に続き今年もおそらく不漁なので販売価格も少し上がるかもしれないですね。
伊那地方の郷土食、伝統食と言われていますが、自分で捕る人はともかく売られているものはかなり高価なので、地元の人の口にはなかなか入らないと思います。かと言って他県の方にそんなにバンバン売れるものでもないですが(笑)
日本酒のお供には良い珍味ですね。
おはようございます。
やはり、メインでコンピュータ(ラ)でしょう。
ザザムシ、今までは記事を読んでも、色々な食文化だなと思っていました。
が、今年のアップの精細なナマナマしい写真を見ると、口に入れるには結構な勇気がいりそうです。
ヘボやイナゴは食べるくせに(笑)
しかし、ザザムシにも解禁があるとは驚きですが、ザザムシ採りではなくザザムシ漁だからですかね。
マンボウさん、こんにちは。
「メイン」ですよね(笑)
ざざ虫は地元の年配の方でも食べられないと言う人がいるくらいですから、他県の方だとかなり勇気要ると思います。
ハチノコやイナゴが食べられるなら、むしろざざ虫はカワイイ方かも(笑)
結局ざざ虫はお金になるってことですよね。昨年に続き今年も不漁となると、お土産の瓶詰めも価格が上がるかもしれません。
おはようございます。
ザザムシはこちらの奈良井川にも居るはずですが、なぜか捕らないのは不思議ですね、以前こちらでは捕らないアカウオ(ウグイ)を投網で捕っている人がいて聞いてみましたら
千曲川の方に持って行くのだとか行っていました、昔からの食文化は大切にしたいものですね。
ハックル70さん、こんにちは。
ざざ虫と読んでいるクロカワムシやカワゲラは日本全国どこにでもいると思いますが、諏訪湖から流れ出す水質の関係か天竜川の虫の量は圧倒的なんですよね。
と言っても、昔に比べれば減ってきていてさらに昨年今年とまれに見る不漁続きで今後はどうなるかわかりません(>_<) 千曲川の方はウグイ漁がさかんで、ウグイを食べる習慣もありますよね。天竜川周辺で食べるのは私くらいですけども(笑)
こんばんは。
チョン掛けにしてツィーっと…
の用途しか有り得ない(^^;;
餌釣りの時に探す時もそうですが、何故か固まってる場所にはザクザクって感じなのに、居ないとなったら全く居ないのが不思議です。減水しても増水しても取り難いし、沢山集めるのは結構重労働でしょうね。
七流釣師さん、こんにちは。
今どきは釣り餌にするのさえ気持ち悪いという人もいるくらいなのに、それを食べるなんて信じられない(笑)
広く川を探ってみると、同じように見えても虫が濃い場所と薄い場所がありますね。魚と同じで居心地の良いポイントってのがあるんでしょうね。
漁として考えると、さらに効率良く捕れる川底の状態や水量というのが加わるのでなかなか難しいです(^_^;)