以前にススキで釣り竿を作ってアブラハヤやマブナを釣ってみました。
ススキは材料は河原にほぼ無限にあって、作ろうと思えば何本でも竿ができます。最初に作った延べ竿仕様は未だに使えますが、二本目に作った二本継ぎ仕様は鯉がかかってしまったので敢えなくポッキリ折れてしまいました。
今度は竹で小物釣り用の竿を作ってみたいと思っていて、そのためにはまずは竹材を用意しなくちゃ。
釣竿用に竹を採ってきて乾かそう
一口に竹と言っても、いろんな種類があるんですよね。
毎年タケノコ掘りの記事にかならず登場する孟宗竹。それから真竹。さらには細いタケノコの淡竹(はちく)。これらは、裂いて六角竿を作るならともかく丸のままの竹を継いで作る小物用の和竿にするには太すぎて、もっと細い矢竹や布袋竹が向いているらしい。
確か実家の山にある細い竹はすーっと伸びていて、あれが矢竹なんじゃないのかな。
竹を切り出すのは冬が良いらしいです。早速切り出しに行ってみよう。
この細い竹、矢竹なのかどうか確信はないけど、細くて枝も出てないから小物竿の胴に使うにはちょうど良さそうでしょ。
太めのと細めのを織り交ぜてこのくらいノコギリで切り出しました。
川を剥くのも一苦労。
節のところについている皮を剥がします。
付け根のところが固くて爪が痛くなっちゃうし、きれいに剥がれない。
実家で大根の葉を落としたり畑仕事専用につかっている包丁で、皮の付け根(節とところ)にクルッと切れ目を入れ皮を剥がすことにしましたが、この包丁の切れ味がなんとも悪い(苦笑)
午後3時過ぎると急激に寒くなってきたので早く終わらせないと。
寒い中研ぐのも嫌だったので、剪定用のハサミでクルクルやったらこれが調子良い。
太いものは上の方に脇から枝が出ちゃってるので、切っておきます。
枝が出てる辺りは使わないかもしれないけどね。
とりあえず剪定ハサミで大まかに枝を落としておこう。この段階でナイフを使って綺麗に落として置いた方が良いと思うけど、今日は時間がないのでまた後日。
細いやつは脇から枝が生えていなくて、てっぺんから葉が出ている程度。
これは多分一年生の(今年出てきて伸びた)竹なんじゃないかな。
これなら穂持ち(穂先の下の部分)やその下に使うのに良い感じ。
青みが抜けるまで陽当たりの良い場所に立てて乾かす
頑張って全部皮を剥がしました。
日が陰ってきたら寒いよー。冬は野外で作業するのも嫌になりますねー。早く春になって欲しい。
物干し台の支柱にゆるく括り付けて、青みが抜けるまで天日干しします。
どのくらいで青みが抜けるかわからないけど、雨や雪が降ってもとくにこのままで大丈夫です。
青みが抜けたら、室内でしっかり乾燥させます。たぶん、半年とか1年とか乾かさなきゃいけないんじゃないかな。気の長い話なので、まぁのんびりやります。
穂先は釣りに行った時に布袋竹の細いやつを見つけたので、採ってきて乾かしてあるし、グラスやカーボンの穂先もお手頃価格で売っているのでそれを使ってもいいかも。
よし、あとは両親に「この竹は絶対にいじらないでねー」と伝えて(笑)第一段階は完了。
これだけ材料があれば、良い部分だけ切り出して継いでマブナ竿くらいはできるんじゃないのかな。
和竿作りってたぶん私がはまっちゃうジャンルだよ(笑)
実際の作業にとりかかる前に言うのもなんですが、竹を使った釣竿作りはたぶん私のもの凄く好きなジャンルです。竹竿作りを仕事にできるなら、喜んでやると思う(笑)
スプリットバンブー(三角に割いた竹)を六角に貼り合わせて作るロッドだともの凄く大変そうだけど、この丸い竹のまま継ぐ和竿ならなんとか形にはなるんじゃないの。
この乾かし方で上手くいったら、来冬はもっと大量に材料を切り出していろんな竿が作れるようにしたいです。
和竿作りは私のライフワーク(もちろん趣味としての話)になりそうな予感。ウグイ料理と並んでね(笑)
コメント
こんばんは。
マニアの世界をまっしぐらですね。
この後も工程毎に楽しめそうじゃないですか。
マンボウさん、こんばんは。
マニアというか、興味がある分野がちょっとおかしいんですよね(^_^;)
和竿作りはなんか妙にしっくりくるんですよ。きっと前世で釣り竿を作っていたに違いありません(笑)
あくまでも趣味の世界なので、作ること自体を楽しみたいと思います。
おはようございます。
私も竹の種類が分ら無いですが、先日テレビでしの竹の竹細工をやっていましたが、あれだと折れず私の作った釣りビクも簡単なんですがね、奈良井川の中州に流れ着いて生えた竹があって畑の支柱に利用しましたが私も行って見てこようかな。
ハックル70さん、こんばんは。
シノ竹というのは細い竹ですよね。こちらでは地元のお爺さんたちがスズ竹という細い竹で冬にザルやビクを編んでいます。
シノ竹とスズ竹が同じものかわかりませんが、細くて柔らかい竹は竹細工には最適ですよね。ハックルさんならいろいろ作れるでしょう(^_^)
ボクも昔、ブランクからフライロッドを組んだことがありますがリコプテラさんは丸竹フライロッドも作ってしまいそうな勢いですね。
いわなたろうさん、こんばんは。
さすが鋭いですね、たろうさん。実は私が竹でマブナ竿を作ろうとしている最終目的は、丸竹でフライロッドを作ることです(笑)
と言っても、実際にフライロッドまで到達するのはまだ何年も先になりそうなので、しばらく内緒にしておこうと思ってましたが(笑)
ボクも同じ種類(たぶん)の竹を使って、中学生の頃に竿を作ったことがあります。
すっかり自分は一平じいちゃんになりきってたなぁ。(笑)
製作過程、楽しみにしてます。^^
kuniさん、こんばんは。
中学生の頃にすでに釣り竿を自作しているとは凄いですね!
私も、一平爺ちゃんが竹を炙りながらタメ木で曲がりを直している絵は目に焼き付いていて、いつか自分でやってみたいとずっと思っていた気がします。
竹の乾燥に時間がかかりそうですが、ゆっくり自作を楽しみたいと思います(^_^)
自作で和竿を作るのは難しいですね
竹も選別しないと後で割れたり折れたりします
何℃かチャレンジ「フライ用」しましたが失敗に終わってます
無茶さんが
上手く作ってますがやはり折れて作り直しをしてました。
釣りお爺さん、こんばんは。
そうですか、釣りお爺さんもチャレンジされてるんですね。
無茶さんはフライロッドを作られてるんですねー。後で詳しく拝見します。
フライロッドとなると強度も必要だし調子もシビアですよね。さらに、ガイドやリールシートなど作業も手が込みますし。
私はとりあえずマブナ竿なので、のんびり少しずつ作ってみます(^_^)
「新白河原人ウーパ」という漫画にて、竹で竿を作る方法を書いていますね。
庄内竿みたいなものを作ってますが、数年かけて作るみたいなので、まさにライフワークになりそうな感じと思ってみておりました。
実演に期待しております。
イチさん、こんばんは。
ヘンテコなタイトルの漫画ですね(笑)
検索してみたら面白そうな漫画ですね。たぶんこの漫画全部読むと思います。ありがとうございます(^_^)
庄内竿は確か延べ竿で燻して磨く工程を繰り返すとかいう相当年月かかる製作方法だったような。うーん、なかなかやりますね、この漫画の作者。
マブナ竿シリーズ、ご期待下さい(^_^)
どんどん本格的になってきますね(^-^) 釣り堀に行くと、乾燥させた竹竿を貸してくれます。穂先が太いので釣り味はイマイチですが。若い頃、筏でチヌ釣りにはまっていた頃に自作の釣竿の本を買いましたが、本棚に置いたままになってます たしか、竿とタモが竹で作るようになっていた気がします。
Kさん、こんばんは。
本格的というかなんというか・・・
釣り堀に竹の延べ竿ありますね。確かにちょっと穂先が太すぎる(笑)
和竿自作している人は、チヌのヘチ釣りやイカダ釣り用の竿を作る人が多いですね。自作する場合は、長尺だと途端に難易度が上がるので短めの竿が良さそうです。
Kさんもかつてやろうと思っていたんですね。
時間ができたら、ぜひ竹竿作りを始めましょうよ(^_^)
こんばんは。
今度は和竿ですかー。
その広く深く物事を追求する姿勢には頭が下がります。
売り物になるぐらいカッコいい竿に仕上げて下さい^ ^
七流釣師さん、こんばんは。
私は幅広いジャンルに手を出してるのは確かですが、深さは大したことないんですよ(笑)
しかも遊びに熱中しているだけなので、褒められたもんじゃありません。
売り物になるくらいってのはちょっと無理かもしれませんが、自分で納得できる仕上がりにはしたいと思います(^_^)
以前地元にいらっしゃってお世話になったフライフィッシャーが、引っ越した他県でタナゴとか鮒釣る人になって竿も生産していて俄然僕もやりたくなってきました。鮒釣り面白いしタナゴ釣ったことないので僕も竹竿作るところからやってみたい。
Nori1022さん、こんばんは。
フライフィッシングから小物釣りの流れってありがちなんですかね(笑)
その方が引っ越された先、鮒はともかくタナゴも釣れる場所ってことはかなり環境の良いところですね。
タナゴは私も釣ったことがないので、いつか釣りたいです。
竹竿作り仲間になりましょうよ(^_^)
ストライ~ク!
かつて、自分も和竿作りに熱中したことがあります。タナゴ・フナ竿等々の延べ竿から始まり、ついには並継ぎ竿と凝りに凝ったものでした。時にnaotyanスペシャルなどと命名してね(笑)、一人悦に入っておりました。
3年物の竹(真竹)を冬期間に切り出し、自然乾燥した後、七輪で火入れをし矯正、絹糸を巻き漆(新うるし)を塗り、更に漆を研いで仕上げたりと、今思うと気の遠くなるような作業でしたが楽しかったですねぇ。
特に思い入れのある竿は、鯉釣り用で、全長=3,6M 3本並継ぎ 富士工業のリールシート・ガイド付きです。今は仕事場の隅でホコリを被っていますけどね、自分で言うのもお恥ずかしいですが、結構な出来栄えと自負しています。参考になるのであれば見に来て下さい。ついでに釣りを語るのも良いかなと。
話は違いますが、以前、友人から貰った竹製の渓流竿でヤマメ・イワナ釣りをしたことがありますが、竹竿は力を入れずとも竿の弾力で魚が自然と寄ってきますね。目から鱗でした。人工物と異なり自然界の物ってのは不思議な魅力があります。是非、自作竹竿で釣りをして下さい。
長文、失礼致しました。
naotyanさん、こんばんは。
おぉー、和竿かなり作ってるんですね。鯉用のリール竿まで作っているとは!
いつか見に行かせてもらうかも(笑)
たぶん、印籠継ぎよりも並継ぎの方が作るのは難しいですよね。鯉竿となるとかなり強度が必要ですねー。穂先が難しそうです。
人工素材は軽くて強いですが、竹の自然なしなり方には敵わないんですかね。私は未だ振ったことがありませんが、竹でできたフライロッドは調子がどうとか関係なくラインをきれいに投げられるという話も聞きます。
まだ時間はかかりそうですが、いずれ自作の竿での釣果を報告します(^_^)