今シーズンはフライフィッシング(テンカラ含む)の他に渓流ベイトフィネスも楽しもうと思っているわけですが、ロッドとリールは入手したので、あとは糸とルアーがあれば釣りができるね。
フィネス(繊細)って言うくらいだから細い糸で比較的軽いルアーを操ることになるけど、いくつか種類があるんですよ。
渓流ベイトフィネスのラインシステム
主な組み合わせは以下の3つです。
- ナイロンライン+フロロリーダー
- フロロカーボンライン
- PEライン+フロロリーダー
他にPEラインにナイロンリーダーも考えられるし、割と最近出て来たエステルラインというのもありますが。
エステルラインはフロロとPEの中間くらいの感じで、PEは水に浮きますがエステルは沈むので軽量ルアーを深く沈める釣りに向きます。アジングとか管理釣り場のトラウトなどに使われるみたいですね。
ナイロンラインの特徴
メリット:
・一番ポピュラーな釣り糸で種類が多く安価。
・柔軟で伸縮性が高いので、魚の乗りが良くバラしも少ない。
デメリット:
・吸水性が高く、塩分や紫外線による劣化が早い。
・リーダーとして使うには根ズレに弱い。
お勧めのベイトフェネス用ナイロンライン
バリバス スーパートラウト アドバンス ベイトフィネス ナイロン
(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
フロロカーボンラインの特徴
メリット:
・耐摩耗性が高く、根ズレに強い。
・ナイロンに比べると伸縮性が低いので感度が高い。
・吸水性が低く紫外線にも強いので、劣化しにくい。
デメリット:
・張りがあって巻き癖や折り癖がつきやすいので、ライントラブルが起きやすい。
・水よりかなり比重が高いので沈みやすい(必ずしもデメリットではない)。
お勧めの渓流ベイトフィネス用フロロライン
シーガー R18 フロロリミテッド(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
PEラインの特徴
メリット:
・フロロよりもさらに伸縮性が低いので超高感度。
・他のラインに比べて強度が高いので、同じ強度なら圧倒的に細い。
・細いラインは空気抵抗が小さいので飛距離が出せる。
デメリット:
・耐摩耗性が低く、根ズレに弱い。
・滑りやすいので特殊な結び方が必要で手間がかかる。
・風に流されやすいので、風がある時はライントラブルが起きやすい。
・比重が水より小さいので水馴染みが悪い(かならずしもデメリットではない)。
・他のラインに比べて高価。
お勧めの渓流ベイトフィネス用PEライン
ヤマトヨ レジンシェラー(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
渓流ベイトフィネスにはどのタイプのラインが良いのか。
軽量ルアーを手返し良くピンポイントで打ち込んでいくという釣り方なので、同じ強度なら圧倒的に細いPEラインが飛距離も出てその性能を発揮できそうです。
仮にバックラッシュを起こしても、ラインの折りクセがつかないところも良いです。
私はとりあえずPEライン+フロロカーボンリーダーのシステムでやってみます。
PEラインには3本編みから12本編みまであります。編み数が多い方が断面図がきれいな円に近づくので滑らかで飛距離も出ますが、根ズレには弱くなります。
編み数が少なければ飛距離はやや落ちますが根ズレには強くなります。
編み数の多いものの方が高価になるので、最初は編み数の少ないものから試してみた方が良いと思います。
ベイトリールにラインを巻こう。
カルカッタコンクエスト BFS HGにレジンシェラー0.6号(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を巻きます。このラインは4本編みです。
レジンシェラーにはオレンジとグレーがあるんですが、渓流での視認性を考えてオレンジを選択。渓流用にはほんの30〜40mも巻けば十分です。というか、必要以上に巻くとスプール重量が増してキャスティング性能が落ちます。
150m巻きなので1回に30mしか使わないとすると、5回分もあるね。
ナイロンやフロロに比べてPEラインは高価なんだけど、水や紫外線で劣化しにくく根ズレをしない限りはそもそも耐久性がある上に5回分も使えるなら却って安いかも。
今回は0.6号にしたけどこれでも強度は9lbもあります。
私は渓流ルアーでは3lbのナイロンラインを使っていたので、太さは同じでも実に3倍の強度があることになります。
本当は0.4号を使いたいところだけど、このレジンシェラーは0.6号からしかないんですよねー。まぁとりあえずはこれでやってみよう。
なんかPEラインを水に浸してからリールに巻いた方が良いらしいので、スプールごと水に浸けます。こんなことしちゃっていいのかね。
PEラインは吸水性はないはずだから大丈夫か。というか、意味あるのかこれ(笑)
リールの取り扱い説明書には「スプールに滑りにくい物を巻いてから糸を結んで下さい」と書いてあるけど、何それ?
そんなことしたら軽量スプールの意味がなくなっちゃうじゃん。軽量化のためにスプールに開けられてる穴にラインを結べば良いか。
だけど細くてコシのないPEラインを通すのは難しいので、木綿糸に結んで差し込みピンセットで引き出します。
こんな感じにPEラインを通して結びました。結び方はクリンチノットにしときました。
ところでPEラインってラインカッターでもハサミでも切りにくいよね。ちょっとちぎるような切り方になっちゃった。この糸が根ズレに弱いってのがちょっと不思議。
ともかく末端はほつれた感じになるから、熱処理しておいた方が良さそう。
★2019.1.21追記:
GⅡスプーンさんからコメントいただいて、スプールの穴にラインを結ぶのは良くないらしいです。
確かに、超軽量の肉薄スプールなので細い部分に力が掛かると歪むかも。
完全にラインエンドまで引っぱり出されなきゃ大丈夫かもしれないけど、リールへの接続方法を変えることにしました。
これってスプールを外してからラインを結んだ方がやりやすいよね、きっと。
PEラインは、下記高速リサイクラーを使って一旦空きスプールに巻き取ってから、スプールを外します。外し方については、こちらに詳しく書いてます。
外したスプールは転がりやすいので要注意。このリールのスプールは超繊細精密なので机から落としでもしたら使い物にならなくなっちゃいます。
とりあえず、白い木綿糸でリハーサル。レベルワインダーの外側から糸を通します。
こんなふうに糸をスプールに一周回し、ラインを重ねるようにして二周目。
結び目をスプールのところまで降ろしてきて、スプールの穴が開いている位置に結び目がくるようにしたらOK。
リールにラインを巻く時は、「フライリールにバッキングラインをぴったり巻く方法」の記事にも登場した高速リサイクラーを使います。
ラインに適度にテンションがかかるように調整してから、テーブルの端にセットします。
リールをロッドのバット部(元部)にセットして巻き取っていきます。
このリールはハンドル1回転で約68cm巻き上げるので、30m巻くとなると3000÷68=約45回ハンドルを回せば良いことになります。
こんなにちょっと巻いただけで良いの?スプールが透けて見えるし。って感じだったのでちょっとサービスして50回くらい巻いときました(笑)
今シーズンイン時に私が使うラインシステム
上記PEラインにフロロカーボンのリーダーを結んで何度かキャスティング練習をしてみました。第一印象としては「スピニングリールよりもかなり難しい・・・」
3.5〜4g以上のルアーならまぁ投げられますが、もっと軽いルアーになるともっと細いラインの方が良いのかもなぁ。そんなことを思いながら諏訪方面に行ったついでに上州屋さんをぷらぷらしていたら、良さそうなラインを見つけたので試しに買ってみることに。
DUEL アーマード・F・プロ トラウト(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
PE原糸を特殊ポリエチレン樹脂の中に綴じ込め、さらにFMF(Fluoro Mat Finish)加工によりフロロ粒子をライン表面に分散することで、滑り性と耐久性を格段に向上しているらしい。
このライン、モノフィラメント(単糸)のような感覚で扱えてとても気に入りました。
0.4号を買うつもりだったんだけど、もっと細いのがあるじゃない。
この際、この0.2号を使ってみよう。強度も5lBあるから余裕だし。0.1号もあったんだけど、さすがに細すぎてトラブル起きそうなので0.2号に。
帰って来てからDUELのサイトを見たら、なんともっと細い0.08号、0.06号までラインナップされている!
トラウト用のそんな細い糸があるの!? 0.06号でも2.5lbの強度があるので、これ使ってみたくなるよね。PEラインに慣れてきたらぜひとも使ってみたい!
PEラインは編み込み糸で耐摩耗力が低く滑りやすいので、そのままルアーに結束するわけにはいきません。根ズレにも強い透明なフロロカーボンのショックリーダーを結びます。
ヤマトヨ フロロショックリーダー 4lb(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
ただ今、渓流ベイトフィネスキャスティング練習中!
というわけで、このところ0.2号のPEラインと4lbのフロロショックリーダーでキャスト練習をしています。釣りのキャスティング練習って今までこんなにやったことないです。
フライフィッシングですら現地で少しずつ投げられるようになった感じだし(笑)
公園で投げてみたり、時には堰堤ダムでガイドが凍り付いたり、時には寒風吹きすさぶ天竜川で投げてみたり、こんな寒い中よくやるな、と我ながら思います。
キャスト練習の様子はまた近々。
ラインとルアーの結束、それから使うルアーについても近々。
★2019.1.28追記: ラインとリーダー、ルアーの結束について書きました。詳しくはこちら。
★2019.2.7追記: キャスティング練習について書きました。詳しくはこちら。
ともかく、ベイトフィネスキャスティングには練習して上手くなりたいと思う何かがあります。狙ったポイントに寸分違わずピタッとルアーを打ち込めた時の快感は相当なものです。
最近は夢の中でもキャスティングしてますもん。正に「夢中」とはこのことか(笑)
今シーズン、このタックルで魚を釣り上げるのを想像するとワクワクしちゃいますよー。
コメント
お久しぶりです。いつも楽しく拝見さしていただいてます。スプールの穴に糸を結ぶのは、メーカーは推奨してないと思いますよ。最近のスプールは、軽量化の為、薄肉化し歪みやすいんでしょうね。ベイトフィネスのスプールなら尚更でしょう。
PEラインをリールに巻く時に水に濡らすのは、PEラインは熱に弱く、摩擦による熱で糸が劣化するのを防ぐ為です。
私もカルコンBFS持ってますが、あまり使ってないです。練習してキャスト上手くなって下さいね。
GⅡスプーンさん、こんばんは。
確かに言われてみると、この繊細なスプールの細いところに力が掛かるような結び方は良くなさそうですね。
結び方を変えてみました。本文にもその件追記しました。ありがとうございます!
PEラインを濡らすのは摩擦熱予防のためでしたか。なるほど。
PEラインは扱いが面倒なところもありますが、このところキャスティングはある程度慣れてきたので、今シーズン楽しみです(^_^)
PEを濡らすと、しっかりと巻き込みやすい気もします。
乾いたラインだと、フワッとした感じになっちゃってテンションを掛けてスプールに巻き辛かったような記憶が。(もちろん当時のボクのやり方が甘かっただけで、しっかりとテンションを掛けて巻けないことはないでしょうけど)
一応ボクもシーバスをルアーで釣るのにPE使ったことがあるから・・・ホンの少しだけ。^^;
当時からするとラインも格段に進歩してるのでしょうね。
実際、ラインがホツレ出したら次のキャストで音もなく切れてルアーだけ飛んで行っちゃうことがありました。
なんて、ボクにはPEを語れるようなスキルは殆どありません。(笑)
kuniさん、こんばんは。
確かに、PE濡らした状態の方がきっちり巻ける感じありますね。
PEは根ズレの心配のない海や湖のトップウォーターの釣りにこそ最適なラインですよね。渓流だと岩や枝に絡む恐れがあって一長一短な感じです。
その辺りは実際に使ってみないと私もよくわかりませんけども(^_^;)
ルアーロストは精神的にも経済的にもダメージが大きいです(笑)
キャスト練習お疲れさまです。0.2号5lbsの渓流での使い勝手や強度、楽しみにしています。リコプテラさんなら沢山釣られると思います!
小生バラシが多いので(泣)、硬いカーボンロッドにはナイロンライン(6lbs/カルコン)、硬いPE0.8号(アブ×2)には格安グラスロッドと訳のわからない組合せで対策(PEの意味が、、、笑)。
やはりベイトフィネス専用のティップの柔らかいロッド+PEが良さそう、お金をかける価値ありですね。
リーダーは適当なナイロンライン流用(雑です)、結束は現場ですぐできるオルブライトノット+瞬接で抜けたことはないです。
akさん、こんばんは。
ベイトタックルはスピニングとあまりに感覚が違うので、最初はどうにもこうにもって感じでしたが、このところやっとそこそこ投げられるようになってきました。
他のロッドも振ってみてわかりましたが、私が使おうとしているブランシエラ5.2ULはかなり独特の調子のロッドなので苦戦しました。
ラインやリーダー、ルアーについては使ってみての試行錯誤になりそうです(^_^)
こんばんは。
全く知りませんでした、ポリエステルの釣糸があるんですね~。
ポリエステルというとフリーズですが、糸としてはシッカリしていて、乾きも早そうだし。
またPETボトルのPETもポリエステルの一種だから、水にも強そうですね。
マンボウさん、こんばんは。
エステルラインについては、私も今回渓流ベイトフィネス用のラインについて調べていて初めて知りました(笑)
軽いルアーを深く沈めるような釣り方に向くラインなので、狙う魚種によってはかなり威力があると思われます。
私がやろうとしている渓流ベイトフィネスという釣り方に使ってみても面白いかもしれないです(^_^)
スプールに滑りにくい物を巻いてから糸を結んで下さいというのは、そうしないと何故かライン全体が浮き上がってスプールの中で滑って巻いても巻いても巻けないという悲しい現象が起こる場合があります(笑)磯でヒラスズキ掛けたときにそれになってどうしようもなくなったことが。ちなみにPEの号数は規格がないので言ったもん勝ちみたいな適当なことになってます。まともな号数なのはよつあみのPEくらいでしょうか。アジ用に買った某社の0.3号、よつあみのPE0.4号の倍くらい太い(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
なるほど、ハンドルを回しても回してもラインが全然巻けないって焦りますよね。
悲しい結末が想像できます(笑)
でも、滑りにくい物って何を巻けば良いのかわかりません(^_^;)
へぇー、PEラインの号数表記は統一の規格がないんですねー。
DUELの0.2号はよつあみよりかなり細いので、まぁそれほどおかしくはないんでしょうけど、0.06号ってはの怪しいかも(笑)
おはようございます。
研究熱心でさらにすばらしい行動力、感心します。
道具の事は良くわかりませんが、私も若い頃よく庭でテンカラの練習をしましたね、今は区画整理で電線の引き込みが庭の上になってしまい振れなくなってしまいました(笑)、狭い庭ですのでね。
ハックル70さん、こんばんは。
研究熱心であることは確かですが、研究成果があまり上がらないですが。
あれやこれや手を出しすぎて大変なことになってます(笑)
新しい道具に手こずって最初はどうなることかと思いましたが、練習の甲斐あってどうにかこにか釣りは成立するくらいにはなってきて楽しいです。
東京の方では電線地中化を進めるとかいう話ですが、田舎の方はいつになることやら。電線がないと、景色も良くなるんですけどねー(^_^)
何も知らない私。PE巻くときに普通に巻いてしまいました。おまけに中途半端な長さのところにコブができとります
Kさん、こんばんは。
私もベイトタックルについては素人なので、何もわかっていないんですよ。
まだ一尾も魚を釣ったことがないし(笑)
「普通」ってどういう巻き方なんでしょう。リールへの結び方のこと?
まぁ、ラインを全部引き出されない限りは結び方はそれほど問題じゃないかもしれません。
途中にコブがあるのは問題だと思いますが(^_^;)
こんばんは。
糸巻き量が少ないと飛距離を伸ばせませんよ。多分ですが(笑)そんなに細いPEをベイトに巻いたことがないのですが。沢山糸を巻いてもPEラインの重さは誤差範囲内です。一度安いナイロンラインをスプール一杯に巻いてみると良いと思います。ナイロンは一番扱いやすいです。バックラッシュしても復帰が簡単ですし。最初はキャスコンのツマミをやや締め気味にしてバックラッシュしなくなったらギリギリまで緩める感じですねー。あと、腰のあるPEは癖があるので好き嫌いはありますが、キャストの時に竿先に絡みにくいので使いやすいものもありますよ。
七流釣師さん、こんばんは。
糸巻き量30mとかいうのは、私と同じタックルを使っている人がお勧めしていたんですよね・・・
スピニングではナイロンを使っていましたが、ベイトリールでもナイロンラインが一番扱いやすいんですね。
ありがとうございます。ナイロンも巻いて試してみようかな。
最初は全くダメだった極細PEにもこのところ慣れてきて、かなりコントロールできるようになってきたので、とりあえずPEで渓流デビューしてみてその様子によって試行錯誤したいと思います(^_^)
今どきのベイトはちょっと違うのかもしれませんが、糸は9割ほど巻かないと糸巻き量が少ないと多い時よりスプールの回転量が増えるので飛距離が伸びないしバックラッシュしやすくなるはずです。
七流釣師さんもおっしゃっていますがナイロンが一番使いやすいですよ♪
フロロは硬くてバックラッシュしやすいですしPEは食い込んでルアーだけ飛んでいきます笑
いわなたろうさん、こんばんは。
私はライン量が多い方がバックラッシュしやすいと思ってましたが、理論的にはラインが多い方がバックラッシュしにくいんですか(^_^;)
ありがとうございます。
ナイロンラインには慣れてますが、全く感覚の違うラインも使ってみたくて。
最初はスピニングとベイトのリリースポイントの違いが掴めなくて苦労しましたが、このところ、PEラインをコントロールできるようになって楽しくなってきたところです。
とりあえずPEラインで渓流デビューしてみますが、実釣してみたら「二度と使うか、こんなライン」となる可能性もあります(笑)