ジムニー(JB23-1型)のスパークプラグ交換から全ては始まりました。
その時にプラグの電極にデポジットと呼ばれる堆積物が付着していました。これは問題だということで、いろいろと対策を講じたわけです。
そして1,500kmほど走ったところで、デポジットがある程度除去されてオイルに混入しているだろうということで、早めにオイル交換をしました。
その時にスパークプラグも外して状態を点検してみることにしました。
デポジット対策の効果は出たのか。
プラグを外すのに便利なツール
まずはインタークーラーを外そう(インタークーラーの取り外しおよび内部洗浄についての詳細はこちら)。同じ作業でもKTCの工具だとスピーディーに確実に作業ができて気持ち良い。
インタークーラーの内部は前回洗浄してから特段汚れている感じはないので、順調順調。
それから、シリンダーヘッドアッパーカーバーを外します。プラグ交換の手順については、こちらに詳しく書いているので参考にして下さい。
前回は怪しげなプラグレンチを使いましたが、今回はちゃんとKTCの肉薄プラグレンチ(楽天で見る・アマゾンで見る)を用意してあるので万全。
エクステンションバーを間に挟んでラチェットレンチに装着。
この前はちょっと苦労したけど、今日は簡単にプラグが外せます。
ソケット内部にマグネットが付いているので、プラグを抜いても落っことしたりしなくて良いですね。
そういえば、例の工具セットの中にあった、たぶん締め付け角度を見るためのやつ(写真2枚目)を見ながら締め付け角度を決めなくては。
角度が刻まれてるので、たぶんスパークプラグを点検して再締め付けする時にガスケットが着底してどれくらい回すか見るためのものだと思う。
プラグ交換の記事にも書きましたが、新品のスパークプラグは締め付け角度180°だけど、一度外したプラグを締め付ける場合は、ガスケットが着底してからの締め付け角度は30°です。
トルクレンチを使う場合は、新品、再利用問わず、15~20N・m(1.5~2.0kgm)です。
これを装着してみたら、ラチェットの頭に隠れて角度が見えなくなっちゃう。
それなら、もう一本の短いエクステンションバーをさらに間に挟んでこんな感じに。
この赤いのを使って角度を決めて締め付ければバッチリ。
ところで、途中で気付きましたがこの赤い樹脂の環の外側はギザギザになっていて、指でクルクル回すのに都合が良いじゃないの。これをクルクル回して、緩めたり締めたりとっても便利。良いことを発見したぞ!
と、思っていたんだけど、そもそもこのツールなんなんだろう?とKTCのHPで探してみたらクイックスピンナ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)というもので、元々指でクルクル回して作業をスピードアップするためのものだった。発見も何も、それが元来の使い方だった(苦笑)
締め付け角度を測るってところは間違ってはいないけど。
肝心のスパークプラグ電極の状態は?
さて、スパークプラグの電極の状態、つまりは燃焼室内の燃え方はどうでしょうか。
電極(青矢印のところね)の焼け具合は良さそうだし、デポジットも付着していません。
プラグ交換してからまだ3,000kmほどなのでもっと距離を走ってから再チェックしてみますが、現状、デポジット対策の効果は出ているんじゃないでしょうか。
ただ、ちょっと気になる点が・・・
新たな問題が発覚。
デポジットの話とは別問題なんだけど、写真の赤矢印辺りからネジ山にかけてオイルがべっとり付着しています。これは一体何?
プラグ交換した時にも古いプラグのネジ山にオイルが滲んでいたんだけどあまり気にせず、今回は真ん中の気筒が特にべったりするくらいだったので、これはさすがにまずいだろうと調べてみました。
パーツカタログを見てみると、これねぇ、たぶん赤矢印(13番)のガスケットが劣化してオイルがプラグ穴に入り込んでいるんだと思う。これを交換すれば良いじゃないかな。
青矢印のところにシンダーヘッドカバーのガスケットがあって、ここからはオイルは漏れていないけど、ついでにこれも交換しよう。
黄色矢印のところからもオイルが滲んできてるから、このホースと中にあるバルブも交換します。
早速、いつものアルプス商会さんに部品を発注。
届き次第作業を開始するのでした。
・・・つづく。
コメント
これきっと初めてここを訪れた人が見たら、プロの車を弄る人の記事だと思うでしょうね。(笑)
ボクは凝り性な人の記事だと知っているけど・・・^^
kuniさん、おはようございます。
とても釣りブログとは思えないでしょ(笑)
本当の車のプロが見たら、いろいろと言いたいことがあるんじゃないかと思いますけども。
自分でパーツ交換して調子良くなるとなんだか凄く嬉しいんですよね。自分でフライを巻かなくても魚は釣れるけど、自分で巻いたフライで釣れた方が嬉しい。というのに、ちょっと似てるかも(^_^)
ガスケット交換までするのねー。
間違いなく「オートメカニック誌」の愛読者になっていきますね。
バイクが好きだったら全ての部分に手を入れてしまうでしょう。
fffreakさん、おはようございます。
大概の場合、一度バラすとガスケットは交換した方が良いってことになりますよね。
オートメカニック、検索してみたら確かに購読したくなります(笑)
私バイク好きなんですよ。以前はよくツーリングに行ったりしてて、ブレーキやキャブレターまではいじってましたが、今は手元にバイクがありません。
確かに今バイクがあれば、全部バラしてたかも(^_^;)
おはようございます。
プラグの焼け具合もバッチリでよかったですね。
今回の13番ガスケットが良く理解できていませんが、ヘッドカバーとシリンダーブロックのプラグ部との間のガスケットなんですかね。
でも、それを交換となると完全にヘッドカバーを外さなければいけないので、関係ガスケットを全て交換となって、結構大変そうですね。
ところで、このコメントを書いている最中も、池江さんのお礼コメントをテレビで読み上げていました。
「神様は・・・」「必ず・・・」の部分で、今回も涙腺が緩んでしまいます。(幸あれ!)
マンボウさん、おはようございます。
プラグの焼け具合は良くて安心しましたが、オイルべったり問題が発覚してしまいました(笑)
13番ガスケットはおっしゃる通りの場所です。
ヘッドカバー絡みのガスけっどは、この13番を気筒分の3個と、ヘッドカバー外周のガスケッド、計4個なのでそれほど大がかりではないです。
池江さんの件は、心が痛みますね。白血病も今は完治できる病気のようですから、ゆっくり静養してまた泳げるようになって欲しいですね。
おはようございます。
車の進化はすさまじいですね、思えば18歳頃職場の車を構内で練習し、松本の横田の試験場で試験を受けましたが、実地、法規、構造と全部が合格しなければいけませんでしたが、車もよく故障しましたね、特にエンジンがなかなか掛からず、プラグを外し真っ黒になった煤をワイヤーブラシでこすって、間隔もハンマーで叩いて調整した覚えがあります、トラックは前の方からクランクでエンジンをかけました、それが新米の仕事でしたね。
ハックル70さん、おはようございます。
以前は「構造」の試験もあったんですね。今は車の構造についてはほとんど触れないですよね。
私はクランクでエンジンを掛けたことはなくて、せいぜい農機具を紐で引いてエンジンを掛けたことがあるくらいですが、確かに自動車の進化はめざましいですね。
すでに自動車は、家電と同様にどんな仕組みでできているのか知らなくても、動くのが当たり前という感じになっているんだと思います。
私は時代に逆行して、自分で整備するのを楽しんでますが(笑)
いやいやもう整備工場ですね。
すぐには出来ませんがとても参考になっております。
心配なのは何かやろうとしたときに今の道具で着脱可能かどうかの判断ですね。
これがまず確認を必要とするところですかね。^^;
やりたいことがどんどんふえてしまうぅぅ~
幻の渓流師さん、こんばんは。
いえいえ、本物の整備士さんが見たらいろいろ言いたいことがあると思いますよ。
私の場合はあくまでも趣味の車いじりです(^_^)
そうですねー、作業するのに必要な工具や交換用パーツを事前に揃えておくのは何よりも重要です。
実は、先日大がかりな作業をした時には足りないものがあって、ホームセンターまで何度か往復しました(笑)それについての記事はまた近々。