3月1日に木曽川水系も渓流釣りが解禁になりました。
今年も懲りずに年券を買ったので、解禁から1週間ほど経ってから釣りに行ってみました。
解禁になったとは言え、まだまだ水温は低そうなのでできるだけ南下して、未知の沢へ様子見に。
急遽出かけることになったので準備万端ではないけど、今回は渓流ベイトフィネスの練習を兼ねて行ってみよう。前回、天竜川水系の初釣りの時に渓流ベイトフィネスでなんとか釣れたけど、あれは堰堤下で投げただけなのでイマイチ渓流ベイトフィネスならではって感じじゃなかったんですよね(^_^;)
今回は渓流の釣り上りでブランシエラ5.2ULがどこまで振れるのか確かめたい。
冷たい水にルアーを投げる|木曽川水系 タラノキ沢 渓流ベイトフィネス
今日ものんびりスタートです。
途中でフキノトウを二つだけ採っていこう。もうカンゾウも伸びてきていました。
今日は急遽出かけることになったので、家にあった長ネギ、シイタケ、ニンジン、カレールウだけ持って、残りの食材は途中のセブンイレブンで調達の予定。
木曽川本流を眺めながら南下し、初めての沢へ到着。
上流方向へ向かいます。
もう梅の花が咲いてました。道沿いにタラノキも結構生えてましたが、さすがに芽はまだ固いままです。
急勾配の道を上っていくと、眼下の川はどんどん離れて谷が深くなってきました。
藪の隙間から見える流れも思ったよりも急勾配で、小滝が連続するような感じ。
これ、ちょっと険しすぎる?
下の方は堰堤が連続してて魚がいそうもなかったし・・・
降りるのは大変そうだけど、せっかくここまで来たから釣れる可能性があるのかどうかだけは確かめたい。
なんとか降りられそうな場所の近くにジムニーを停めて、ウェーダーを履きます。
足元はリトルプレゼンツ N3 ウエストハイウェーダーとコーカーズ グリーンバックで固め、手にはモンベル ストリームグローブ(楽天で見る・アマゾンで見る)をはめて準備完了。
このグローブは藪漕ぎや大岩を掴んで登る時なんかにグリップが効いて安心感あります。
グリーンバックは縫製部分をコーティングしたダイワ ウェーダー補修ボンドII(楽天で見る・アマゾンで見る)が剥がれてきているから、またコーディングし直そうと思ってます。
藪をかき分けながら、急斜面をゆっくり降りていきます。
トゲトゲの木がいっぱいあって、気をつけないとウェーダーを破いちゃいそう(>_<)
やっとのことで流れに降り立つと、そこは上から見るよりもずっと良い流れでした。
盛期になればドライフライが楽しめそうな渓相。
下流方向に目を向けると、今の時期でも釣れそうな淵もあります(赤矢印)。
ただ、川岸は大岩に取り囲まれているので、少し移動するだけでもかなり大変そう。
まぁ、とりあえずお昼を食べよう(笑)
カレーうどんはお手軽でおすすめの渓流めし
ロッドにリールをセットした状態でモンベル リッジラインパック30のサイドに装着できるので、源流域での藪漕ぎや高巻き時も問題なく携行できます。このソフトロッドケースとリールカバーについてはまた後日詳しく書きます。
途中のセブンイレブンで調達した食材いろいろ。
うどん、ウインナーソーセージ、半熟煮たまご、サラダ、しらぬい。
しらぬいってのは、デコポンの規格外のものです。最近はコンビニでも野菜や果物も売ってますね。
コンビニだとスーパーより割高になっちゃうけど、少量で買えるのが良いです。
MUKAストーブとチタンパーソナルクッカー。
クッカーは今日は大鍋しか持ってきてません。単に麺類を作るならこれだけあれば十分。超軽量で金属味(金属臭)もしないのが最高。
SOTO ガストーチ(楽天で見る・アマゾンで見る)で着火。
下流側からかなり強い風が吹き上げて来てるけど、このトーチもMUKAストーブもちょっとやそっとの風じゃ消えないのが頼もしい。風防なしでもMUKAストーブの火はまず消えません。ただ、加熱効率は悪くなるのでもちろん石などを使って回りに風防を築くのがベストですよ。
水を沸かし、うどんを茹でます。
あ、そうそう忘れてはいけないフキノトウ。
一個は、チタンパーソナルクッカーの蓋をまな板代わりにしてオピネルで刻もう。黒錆加工したオピネル、使っているうちに黒錆部分が擦れて少しムラっぽくなってるけど、錆防止の効果は持続しています。炭素鋼だけど錆の心配がなくなり、手入れが楽になりました。
具材を投入して、さっと煮ます。
サラダは、コンビニのカップからチタンクッカーの蓋に平行移動。スプーンを使って崩れないように移動するのはなかなかの技術が要りますよ(笑)
もちろんコンビニカップのままでもいいんだけど、クッカーに移した方が野外食っぽい雰囲気が出るじゃない(^_^)
野菜に火が通ったところで、ジャワカレーの顆粒タイプを好みのとろみになるまで入れて溶かし少し煮ます。
半熟卵を切って載せたら出来上がり。
一口食べてから、あ、刻んだフキノトウ散らすの忘れてた(笑)
本日の渓流メシ
・フキノトウ入りカレーうどん
・コンビニサラダ
・しらぬい
・いつもの紅茶は忘れた(笑)
やはり肌寒い時には温かい麺類にかぎりますね。中でも、カレーうどんはとろみが付いているから冷めにくくて本当に体が温まります。
刻んだフキノトウの苦みが良いアクセントになって、文句なく美味いです!
本日も満腹。
紅茶、というかいつものチタンダブルマグを忘れちゃったのでセブンイレブンで買ったマンゴーオレというやつを飲んで、釣り開始。
この川は花崗岩質の丸石も多いので足元は細心の注意を払います。花崗岩質の丸石はフェルトだとズルッと滑ることがあります。ウェットウェーディングの時期なら迷わずサワートレッカーRSを履いた方が良いですね。
サワートレッカーRSはリニューアルされて、今はサワークライマーになってますが。サワークライマーは2019年3月現在楽天でもアマゾンでも売られていないので、モンベルショップからどうぞ。
渓流ベイトフィネスタックルでピンスポット打ち
さっきの場所から下流側を見た時にあった大淵の下側に回り込みました。
ここから、釣りをスタートします。
すでに時間は12時半、気温11℃、水温は4℃。
うーん、水が思ったより冷たいねー。今の時期は釣りができるのは3時頃までかなー。
タックルはもちろん、Fishman Beams ブランシエラ 5.2UL+シマノ カルカッタコンクエスト BFS HG。ルアーはSCシャッド50F(ヤマメ)。
小さい落ち込みにピンポイントでキャストして、時折小さくトゥイッチングを交えながらリーリング。この川、透明度が高いので浅く見えるけど、写真の見た目より水深があるんですよ。
魚の反応はないけど、ピンポイントでスパッとルアーが投げられるのはホントに気持ちいい。
ここが、さっきお昼を食べてたところから下を見た時にあった大淵。ここなら来るでしょ、と思ったけど、ルアーを追ってくる魚すら見えません。
ルアーをボトムノックスイマーII(ゴールドアマゴ)やD-コンパクト(チャートヤマメ)に変えてみたり、スプーンやスピナーも使って粘ってみるけどダメですね、これは。
水温低くてほんとに自分の鼻先に流れてくる餌しか食べないのかな。
ブランシエラ5.2ULは、このくらいの規模の渓流なら問題なく振れます。ただ、ウェーダーで膝くらいまで立ち込んでいる時は、サイドアンダーで投げようとすると、ロッドティップが水面を叩いちゃうことがあります。そして、バックラッシュ(T_T)
立ち込んだら完全なサイドで投げるしかないです。それでも慣れればピン打ちできますけどね。
次のポイントへ向かうには大岩を乗り越えていかなければならず、ちょっと進むだけでも時間がかかります。ロッド片手に大岩を乗り越えていくのは大変です。
両手を使わないと危険な箇所は一旦ロッドを畳んで進みます。今日はフェルト底なので最大限の注意を払って慎重に。
減水してるからまだマシだけど、増水するとさらに進むのが大変になるね、この渓相は。
ここだって魚は絶対いるんだろうけどねー。ボトムノックスイマーIIで底を叩いてみたけど、無反応。
うー、こういうポイントはチェコニンフで攻めたいな(笑)
冷たい水の中からきれいなアマゴ
ここでD-コンパクト45(ヤマメ箔)を白泡際に投げて細かくトゥイッチしてくると、黄色丸印付近で食ってきました。半分諦め気分だったのでドキッとして目が覚めました(笑)
慌ててリールを巻いて水面まで引き寄せたところで、バチャバチャと暴れてバレちゃいました。
やっちゃったなー、それほど大きくない魚だったけど(T_T)
仕方ないので、また大岩を乗り越えて進みます。こういう岩、気を付けないと滑るよー。
対岸の岩と岩の隙間にD-コンパクト45(ヤマメ箔)を投げます。
スピニングタックルだとなかなか難しいこういうピンスポットでも、ベイトタックルなら難なくルアーを入れられます。渓流ベイトフィネスの優位性を実感。
なんて思っていたら、おっ、ここでもアタリが!
足場が一段高い所だったので、ランディングにちょっと苦労。バラさなくて良かったぁ。
水がこんなに冷たいのに、盛期のようなきれいな良型アマゴでした!
惚れ惚れしますねー。
1ヶ月後にフライタックルを持って来ようと思う沢
この後連チャンに期待するも、大方の予想通り全く反応なし(笑)
渓流ベイトフィネスのキャスティング練習と言った様相を呈してきました。
こういう枝が覆い被さったポイントの奥(写真1枚目黄色丸印)にも渓流ベイトフィネスタックルならルアーを入れられます。もちろんフライタックルでもサイドキャストでフライを送り込むことはできますが、写真2枚目のようにバック側にも木の枝が張り出していると無理。
このタックルなら、ロッドが岩にぶつからないスペースさえあればバックスペースを気にすることなくコンパクトに投げられるんですよね。
まだたまにバックラッシュさせちゃうけど、このタックルとラインシステムにだいぶ慣れてきたのでテンポ良く釣り上がれそう。フライフィッシングに比べて手返しが良く、機動力も高いのもこのタックルの魅力。
私の釣りはフライフィッシングがメインですが、渓流ベイトフィネスタックルを持って渓流泊釣行にでかけるのも楽しみになってきました。
なんだか、新しい高性能な武器を手に入れた気分でです。
こんな垂涎もののポイントでも魚の反応は見られず。
まぁ、1ヶ月後にフライタックルを持ってまたやってきますよ。
このポイントから先に進むのはかなり大変そうだけど、良い沢が見つかって良かった。
満足して帰路に就きます。うちまで遠いんだよなー、ここから(^_^;)
コメント
釣れてよかったですね(^-^) 情報だと、私の実家の近くの川は 上から下まで釣り人だらけだったそうです 私も木曽川にルアーで入りましたが惨敗でした。ルアーは、本業(フライ)ではないので難しいです。
Kさん、こんばんは。
まぁなんとかギリギリぼうずにならずに済んだって感じです(笑)
今年は木曽川漁協は放流日を公表して放流するようにしたので、放流日には釣り人が集中しているみたいですね。
ルアー、木曽川本流でやってみたってことですかね。
本流も減水してますよね、今。4月になって少し雨が降ればルアーにも反応良くなると思うんですけどねー(^_^)
こんばんは。
実に良い流れですね~。
水は澄んで、岩砂は白く、オマケに谷に降りにくそうなのは良いことです!?
でも、大岩だらけというのは困りものですね。
遡行が危険なのはイカンです。
でも、こんな綺麗なアマゴが釣れるなら、OKの渓です。
マンボウさん、こんばんは。
渓相は抜群ですね。谷に降りるのも、遡行するのもかなり大変なので確かにあまり釣り人が入りそうもなく、それはありがたいことです(笑)
花崗岩質の丸大岩なので、危険度はかなり高いです。慎重に上っていても時々、フェルトだとズルッと滑ります。
でも、アマゴがたくさんいてさえくれれば、私は文句ありません(^_^;)
こんばんは。
最近は渓に立ったら先ずは腹ごなしが定番ですね^ ^
それにしても綺麗な谷です。
石が白いと水が澄んで見えるので尚更綺麗ですよね。大岩ゴロゴロ、私のホームによく似た感じです。
それにしてもキャストの腕前が上達しましたね、少し投げすぎたらルアーを破壊しそうです。
七流釣師さん、こんばんは。
今の時期、早朝から出かけても釣れないのでのんびりスタートになり、結果川に着くのがお昼頃になってまず川でお昼を食べるというパターンです(^_^;)
渓相は抜群でした。大岩に囲まれているので、遡行するのにはかなり時間が掛かってしまいますが。
最近やっとベイトフィネスに慣れてきて、思い通りにルアーを投げられるのがとても楽しいです。でも、タイトに攻めるといつかルアーぶち壊すと思います(笑)
いやぁ、やっぱり釣行時の食事は大切です。
と、リコプテラさんのブログを読む度に、毎回そう思いますね。
なにせラマダンやっちゃったところだから、余計にそう思う。(笑)
ホントに綺麗なアマゴですね、惚れ惚れします。
ボクも惚れ惚れするような魚を、編みたてのネットに横たわらせてみたいもの・・・
kuniさん、こんばんは。
最近、川へ到着したらまずお昼を作り始めるので、釣りがメインなのかお昼がメインなのかわからなくなってますが(笑)
ラマダンって何?って思って検索したら、断食のことだったんですね。それはキツイですねー(^_^;)
この周辺のアマゴは本当にきれいなんですよ。
編んだネットにこのアマゴの親分みたいなヤツが横たわる日も近いでしょう(^_^)
おはようございます。
きれいな渓相ですね、南部方面の方がこのような渓流が多くきれいですが難しそうです、フキボコもこのような山の物でないといけないと隊長はおっしゃっています、形がきれいでそのままてんぷらで使えますからだと思います、いつものように渓流メシ良いですね。
ハックル70さん、こんばんは。
木曽南部には有名な阿寺渓谷を始め、きれいな渓谷が多いですよね。
おっしゃる通りで、透明度が高いので渓魚の警戒心が強く、こちらのアマゴよりもかなり神経質な感じです。
なるほど、隊長のお言葉通り、天ぷらにするのには開き初めの形がきれいな山のものが良いですよね。
まだ魚の活性がイマイチなので、渓流めしを楽しんでおります(^_^)
こんにちは。
木曽は昔、2~3回行ったきりです。遠いので・・・
このところ寒いので、喰いもイマイチですかね。
今日、庭にふきのとうが4つ出ていました。やはり早い。
2つはあまりに小さいので、とりあえず2つ採って早速、フキ味噌を造りました。
トーストのフキ味噌やのり佃煮は少量塗るのがおすすめです。
パンやバターの香ばしさが消えないように。
しばらく寒そうなので、釣り、私は次は彼岸明けだな (;_;)
wakudokirun さん、こんばんは。
今年は春の訪れが早いと思っていましたが、まだ三寒四温だし水温はかなり低いんですよね・・・
庭にフキノトウが出るのは良いですね。
なるほど、フキノトウも海苔も香りはかなり強いので、少量塗るのがポイントなんですね。ありがとうございます。
お彼岸が過ぎるとルアーでもフライでももう少し反応してくるとは思うんですけども(^_^)
あいやー、別嬪さんではありませんか!!
うー釣りに行きたいです。
こちらのC&Rエリアで40~50cmのレインボートラウトを数匹も釣られた動画を見て、脳内血管が切れそうになってます。
去年秋に自分が行った場所の下流側の様だわ。
フライタイイング飽きてきたくらいストック過多になりました。
それで過日目が弱ってきた先輩2人に20本づつほどギフトしました。
日本酒は人間が経年劣化すると、日本人遺伝子のせいか、とてもおいしく感じるようになってきました。
ま、成人した45年前は今ほど洗練された日本酒はなかったです。熱燗にすると鼻につくのでビール党でした。
ウィスキーなんてジョニ黒ですら1万円でしたからねー。
fffreakさん、こんばんは。
ボウズすれすれでしたが、きれいな良型アマゴだったのでとりあえず満足して帰ることができました。
脳内血管が切れる前にC&Rエリアへ釣りに行った方が良いんじゃないでしょうか(笑)
フライがストック過多とは素晴らしい。釣行前日に巻いている私には絶対無理です。
私も日本酒が美味しいと思うようになってきたということは、経年劣化してきたんでしょーか(笑) ビール党から日本酒党に変わりつつあります(^_^)
ベイトタックルで釣るのすごく良いなと思います。僕も買いたいところですがメバル竿買ってもうたので来年かな。
Nori1022さん、こんばんは。
メバル竿、例の誤クリック誘導作戦にやられたヤツですね(笑)
でも、あのロッドはかなり良さそうなので、あれでじゃんじゃんメバルを釣っちゃって下さい。
渓流ベイトタックルはスピニングよりもアキュラシーが高いというのが売りですが、それ以上に「投げて巻いて」がなんだか楽しいんですよね。
来年はぜひ、渓流ベイトフィネス仲間になりましょう(^_^)