今年のキノコは大不作だと確定してしまったけれど、前回コウタケだけはたっぷり採れたのでもう一度コウタケ狙いで歩いてみることにしました。
前回取り残した小さいヤツが残っていれば少しは採れるでしょ。ただ、他の人が採っちゃった可能性の方が高いけども。
不作のきのこ山|それでも歩けばキノコに当たる
今日も愛車MERIDA MATTS 6.10-MDで林道を軽快に走ります。
栗のイガが落ちていて、秋も深まってきてますね。
途中から林道の勾配が急になるので、いつも通り降りて押して歩きます。
すると、もう山から下りてくる人がいます。
なんだか親しげな笑みを浮かべて近づいてくるけど、
あれ? 知っている人?
「おはようございます!」と挨拶すると、
「もしかして、ブログやっている人?」とオジサンが尋ねてきました。
オジサンと言っても、まだまだ若々しいんだけど。
「はい、そうですけど、この自転車でわかりました?」
「確かそうじゃないかなぁと思って。この前のコウタケたくさん採ったのも見たよ」
よくブログを読んでくれている塩尻の方だそうです。
川では何度か「ブログやっている人?」と言われたことあるけど、山では初めて。
「どうですか、採れましたか?」と尋ねてみると、
「全然ダメ」と手を左右に振って。
マツタケじゃないものは何か採れたのか聞くと、
「ウラベニホテイシメジが5本採れただけ」らしい。
「あ、これたぶんそうだと思うんだけど、ちょっと見てくれる?」とオジサン。
見せてもらうと、どっしりと大きなウラベニホテイシメジでした。
「間違いなくウラベニホテイシメジです。100%大丈夫ですよ。」と伝えると、
「あぁ、良かった。確かこれがそうだと思ったんだけど、ちょっとビクビクしながら採ったんだよね」と。
良かった、お役に立てて。安心して食べて下さい。
それからしばらく、今年のキノコ不作について歓談。
「まぁ、私の今日の目標はマツタケ1本ですから。結果はまたブログに書きます」と私が言うと、
「そんなこと言ってまた、コウタケをビクいっぱい採りました、ってなるんじゃないの?」
「いやいや、そんなことないでしょう、ははは」と別れました。
登れども登れどもキノコはパラパラと出ているのみ。
季節外れのチチタケ。これが今頃出てきているなんて、山の状態がやはりおかしい。
それから、キチチタケ(毒)だけはたくさんあります。
今年は安定して一番見かけるのはこのキチチタケじゃないかな。
とにかくキノコが少ないです。
ポツンと1本だけショウゲンジ発見。と、思ったけど良く見たらクリフウセンタケだった。
ドクベニタケ(毒)も今年は少ないです。
いつもならもくもくと巨大化するニンギョウタケも、小さいまま大きくなれないでいます。
あ、サクラシメジ発見。
これはこの周囲にある程度出ていました。
お、ヤギタケ発見!
このキノコは『美味しい山菜&きのこ図鑑』に掲載しようと典型個体を探していたので、きれいな個体が見つかって良かった。
ウスヒラタケ、今日もちょっと採っていこう。
これ、クセがなくてどんな料理にも使いやすいです。
今日もコウタケだけは期待に応えてくれました。
おー、今日もコウタケ発見!
この前残しておいたのが大きくなったみたい。
この山、人が入っている形跡はあるのに、どうしてコウタケを採っていかないんだろう。
みんなマツタケに目がくらんでいるのか(笑)
コウタケは今日もそこそこ採れたので、これで満足。
と思っていたら、
アカマツの根元に巨大な株を発見!
おぉー、コウタケのこんなに大きな株初めて見つけたよー。
全部くっついているから、部分的に剥がしながらなんとか採りました。
ふー、こんな大きな株になると採るのも大変。
あのオジサンが言っていた通り、ありがたいことに今日もコウタケでビクはいっぱいになってしまった。入りきらない分はバックパックに収納。
一見コウタケに見えなくもないこれは、ケロウジ(食不適)。
傘の裏の針状になっているところはコウタケにかなり似てますね。でも、キョーレツに苦くて食べられません。
ちょっと珍しいキノコもいろいろ。
写真1枚目、ウラベニホテイシメジ。
写真2枚目はキノコじゃないけど、ギンリョウソウ。前回、出始めの状態のものがありましたよね。あれが、成長するとこうなるんです。そして最後はちょっと不気味な目玉お化けみたいになるんです。
この前フライにして食べたマスタケは、こんな風に大きく白っぽくなったものは食べられません。
キチチタケと並んで、ウスフジフウセンタケ(食不適)も結構見かけますね。
山頂付近のマツタケポイントも一応チェックしますが、ないですねー。
ビクが重いので、山を下ります。
このヘンテコな形のキノコは、ウスタケ(毒)。
お猪口みたいな形してるので、日本酒でも注いで飲みたくなるけど、毒キノコだからやめとこう(笑)
ツノシメジ(食毒不明)
これも今年はよく見かけます。
このキノコ、日本で初めて採取されたのが1989年と比較的新しいので古い図鑑には載っていません。スギタケ(毒)にちょっと似てますね。
いずれにしろ、食べられないからいいんだけど。
トキイロラッパタケ
食べられるキノコが少ないので、こんなやつも写真撮ってみたりして。
これ、意外にも食べられて美味いらしい。今回は採らなかったけど今度食べてみよう。
キシメジ(注)もちょっとだけ生えてました。
これ、塩蔵しておいてマリネにすると美味いからもうちょっとたくさん出てれば良かったのになぁ。
しばらくすると雨はすっかり止んで、もう少しで車止めというところまで下りてくると、立ち止まって話している二人組がいます。
果たして、終盤キノコは出てくるのか。
あれ? 上る時に行き会ったオジサンだ。
自転車を停めて挨拶すると、もう一人はこの前も行き会ったマツタケ名人でした。
名人はこれから山に登っていくところ。オジサンは今朝方私と別れてから、もう一度下の方の山に入ったけど全然採れず、もうヘトヘトだから帰るとのこと。
名人の話によると、今年のマツタケはほんの1週間くらい出ただけで早くも終わりだろう、ということでした。私もそんな気がします。
マツタケは終わりだとしても、気になるのは他のキノコです。
クリタケやチャナメツムタケ、シモフリシメジはちゃんと出てくるのかなぁ。
こういう不作の年は、普段あまり見かけない珍しいキノコが出てくるなんてこともあるかもしれないから、もう少しキノコパトロールを続けてみよう。
オジサンと一緒に車止めのところまで歩いて別れました。
私も結構歩いてヘトヘトですが、アホなのでこれから諏訪湖に向かいます。
諏訪湖へ??
そうです、諏訪湖です。
・・・つづく。
コメント
おはようございます。
おととい、それでもと思って急な山を登ってみました、ここはコムソウとコウタケのある場所なんですが、全くなかったです、道の無い所を藪をかき分け40分もかけて登って来たのですがね、コウタケは私の採るキノコの最高峰なんです、何と言っても乾燥させて保存が長く効き味も落ちない良いキノコですよね、10月に入ってもう一度挑戦してみます、以前リュックにもビクもは入れきれず、来ていたヤッケを脱いで下を縛り、袖を結んでぶら下げて持ってきました、無残な姿になっていたのはご想像の通りです。
ハックル70さん、こんばんは。
おつかれさまでした。そうですかー、コムソウもコウタケも出ていませんでしたか。
私もコウタケはが採れたのは一箇所だけなので、今年はたまたま条件が揃った所に散発的にでるだけなんですかね。
私もコウタケはむしろマツタケよりも価値があると思っています。おっしゃる通り長期保存できるのが嬉しいです。
思わぬ群生に出会うとそういうことになりますよね(笑)
私ももう一度探しに行ってみるつもりです。
キノコの豊富な山間部ですね
秋の恵みを十分楽しんで下さい
キノコ狩りもまた渓流釣りと違った
楽しみが有るでしょう。
釣りお爺さん、こんばんは。
信州はキノコ王国なんですが、今年ばかりは本当に不作です。
一昨年も不作でしたが、それ以上にキノコが少ないです。
それでも、山を歩けば食毒問わずなんらかのキノコはでているんですけどね。
渓流釣りもいよいよ終わりに近づきましたね。釣りにも行っているんですが、キノコの方が忙しくてまだブログに書けていません(笑)
おはようございます。
ちゃんと結果出しますね!本当にすばらしい!今週末山に入る予定ですが少しでも取れるといいなと思っている次第です。先週は全く違う山へ入ったのですが毒キノコさえも見ずになんにも無いじゃないか!と撃沈して帰ってきました。少し雨が降ったので今週末なにか取れますように、と願うばかりです。いろんなキノコの写真をいつも楽しみで見ております。これからも魅了ある写真楽しみにしております。
そういえば、不作の年にクリタケとシモフリシメジを採ったことを思い出しました。そちらがたくさん取れることを期待したいです。
週末が楽しみです!
nomitaさん、こんばんは。
私の場合、キノコがなくても山歩きが好きなので歩いているうちに何かが見つかるって感じですかね。つまりは、運のみです(笑)
週末、ちょっと天気が怪しいですね・・・
この先しばらく傘マークが並んでいて気温も下がってきそうなので、クリタケやシモフリシメジは豊作ってことになると嬉しいですね。
食べられるやつじゃなくてもいいから、何か珍しいキノコの写真が撮れないかなと思っている今日この頃です(^_^)
いやはや、相変わらず熱心にパトロールされている上に、しっかりと結果も出しておられる。^^
『美味しい山菜&きのこ図鑑』の方も、どんどん充実しちゃいますね。
そしてキノコだけでは終わらないのが、やっぱりリコプテラさん。(笑)
この時期の諏訪湖ということは、今までのこのサイトから想像するに「あの魚」狙い?
岸から一番釣れる季節だったような気が・・・
kuniさん、こんばんは。
キノコシーズンになると山を歩かずにはいられません。きっと何かの病気です(笑)
最近私は強運だと気付きました。これだけの不作の中、コウタケがこんなに採れるなんて幸運以外の何ものでもないです(^_^)
山菜&キノコ図鑑に載せるべく、天然のマイタケやナメコを探したいところなんですが、今年は厳しいかもしれないです。
ご推察通りでして、今の時期が諏訪湖のワカサギは一番釣れるんですよね。
こちらは今年は絶好調です!
銀竜草、初めて拝見しました。知らないとちょっと驚いてしまいますね。ざっと調べてみたら、英語では Ghost plant というらしいですね。美しく儚い花が朽ちると、目玉の誰それさんになるんですね。(^^)
キノコは、不思議ですね。これは人間としての偏見ですが、食べられるものはどことなく愛くるしい感じ。毒性のあるものは、見た目にもちょっと怖い雰囲気を放っている気がします。
諏訪湖は素敵ですね。諏訪湖SAの無骨な温泉は、たまに出没します笑
諏訪湖編、楽しみにしています。ブログの更新ありがとうございます。
テスラさん、こんばんは。
ギンリョウソウは日本でも別名ユウレイタケと呼ばれているらしいです。
今回のは可憐な感じですが、これが目玉お化けみたいになったやつを薄暗い山の中で見つけるとギョッとします(笑)
キノコの外見は人それぞれ感じ方が違うと思いますが、いかにも食べられそうな雰囲気の毒キノコ(カキシメジやツキヨタケなど)もあるのが恐いんですよね。
諏訪湖SAの温泉を知っているとは通ですね。私も温泉好きなので、他のサービスエリアにも温泉があれば良いのにと思っています(^_^)
リコプテラ
こんばんわ
毎度のことながら脱帽でございます!
ほとんどの方は写真8にて
一日が終了でございます!!
まさに「歩き」=「努力」ですネ
コウタケのシロですが自分のいってるところは
ぽつんと生えた山桜下とかが多いです
アカマツにもこんなにでかく生えるんですね
大変勉強になりました!
昨日 関西からの帰りに伊那地方を通りましたが
今回はメジャーなキノコ山チャレンジはやめて
池口岳というところへ山登りちょいキノコという
感じででかけてみました
2000Mくらいのところでポツポツ栂茸が
出迎えてくれました(涙
食べれるキノコの種類はそこそこありましたが
どれもポツンと一本のみとか謎の出方です
ヌメリツバタケモドキが2枚だけ
ホコリのように生えている木をみて異常な裏年だなと
あらためて実感いたしました
グリーンファーム情報 ありがとうございます!
なんと古本屋が母体でしたか!!
「羊うります!」とか豆腐の横にモグラ退治用の花火とかまで
陳列してあるあの異様なまでのCHAOS感は古本屋由来のものと
わかれば納得でございます…
10月の陣も大いに期待しております!!
RY NUTTALL さん、こんばんは。
キノコが生えていなくても地道に山を歩いていると、いつしか幸運が訪れるというのが私のキノコ狩りです。つまりは運のみです(笑)
池口岳ってどこだろう?と検索してみたら、飯田なんですね。
栂茸はオオツガタケのことでしょうか。それともオオカシワギタケの方でしょうか。
どちらも私は採ったことがないので羨ましいです(^_^)
そうなんですよねー、アミタケやショウゲンジですらポツンと一本生えているような状態なんですよ。ダメですね、今年は。
カオスとはまさにグリーンファームのためにある言葉です(笑)
おはようございます。
今回も各種のキノコ。
出ているもんですね、結構な驚きです。
いい感じで松葉が積もって、下草もまばらな林があるもんだと感心します。
マンボウさん、こんばんは。
今年はキノコの絶対数が少ないので、普段相手にしていないキノコの写真を撮ったりして暇つぶしをしています(笑)
種類を問わなければ、キノコって結構見つかるんですよね。
アカマツ林はある程度成長すると、下藪になるような植物はあまり育たないようです。
アカマツ林でも下藪が混んでいる林もあるんですが、そんなところにはキノコはあまり出ないんですよね。ありがたいことに、人間が歩きやすい場所にキノコが出てきます。木漏れ日や風通しの良さが必要なんでしょうね(^_^)