2020年の渓流釣りも残り一ヶ月足らずとなった9月上旬に、幽霊が守る谷に釣りに行ってきました。
例年なら7月頃に一度行くんですが、今年は7月いっぱい雨が降り続いてしまいました。
増水ではとても釣りにならない川なので、今頃になってやっとタイミングが合って、川と魚の様子を確認したいという思いで出掛けました
一年ぶりに色白イワナの谷へ|天竜川水系 幽霊谷
車止めに着くと、先客が1台。
まぁ想定内ですが、どこから釣り始めるかが重要な問題になりますね。
今年は例年に比べ熊の目撃情報が多いです。最強の熊鈴ガーディアンを忘れず装着。
足下は、あと数回の釣行でお役御免となる予定のサワートレッカーRSを履いて歩きます。
この沢靴には本当にお世話になりました。
以前はこの川の林道もMTBで上っていましたが、勾配が急なので上り下りのトータルでは歩きの方が楽だと気づいたのです(笑)
先行者を避けて支流へ入ったつもりが・・・
ちょっと下の方でルアーでも投げて様子を見てみよう。
活性が高ければ、この辺りから釣り上ってみるのも面白いかもしれない。
タックルは、ブランシエラ 3.9UL Limitedにカルカッタコンクエスト BFS HGの組み合わせです。
Revo8の方は、先日の釣行でPEラインをダメにしたまま巻き直してないので、カルコンを持ってきたってだけの話だけど、カルコンのキャストフィールと巻き心地はやっぱり気持ち良いですね。
気温19℃、水温14℃。
少し上りながらしばらくルアーを投げてみますが、追ってくる魚も足元から走る魚も全く見えません。この辺りは遡行も大変そうだし、やはりもっと上まで行った方が良いか。
もう一度林道に出て、さらに上へ向かいます。
山は少しずつ秋の気配に包まれていきますね。
入渓点に辿り着きますがここから本流筋を釣るか支流へ入るかちょっと迷います。
先行者は一番に川に来たなら本流筋を釣り上ったんじゃないかな、と予想して支流に入ってみます。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+GRAIN grace(現在は廃版)。
リバーピークのDT-0F(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)+リーダー7.5ft6Xに7Xティペット2ft継ぎ足し。
前回のスレきった魚たち相手に#0ラインを持っていたら、違った戦いもできたかな。
今日は特に#0の必要性はないと思うけど、前回の魚の反応がトラウマになっているので(笑)このシステムにアダムスパラシュート#14を結んで釣り開始。
良さそうなポイントが連続してますが、かなりの減水状態で石には薄くヌメリが着いている状態。
例のフェルトサンダルが必要だったかも。ちょっと慎重に歩きます。
30分ほど釣り上ってみますが、ドライフライには全く反応ないし、走る魚も見えません。
活性が低い(または魚がいない)のか、それとも先行者が支流へ入ったせいなのか、理由がはっきりわかりません。うーん・・・
砂地に付いた足跡、今朝の物にも見えるし昨日の物にも見えるし、微妙な感じ。
先行者は支流を上ったのか??
今はトリカブトの花が咲く時期ですね。
あっ、決定的証拠発見!
濡れたフェルトシューズで岩を登った形跡。
まだ乾ききっていないから時間もそれほど経ってない。この沢に入っているんだ。
そして、本流筋に出てここからリスタートです。
だいぶタイムロスしちゃったな。
こちらには先行者がいないと思っていたんだけど・・・
釣り上っていきますが、支流と同じく反応はないですねぇ。
先行者以前に魚そのものが少ないのか・・・どうしちゃったんだろう??
そこからしばらく首をかしげながら上って行くと、上から下りてくる釣り人が!
えっ!? どうしてこっちにも釣り人がいるの?
もしかして、二人組が本流と支流に分かれて釣っている?
確かに車が一台だからといって一人とは限らない。
ともかく下りてきた釣り人に挨拶して、釣れましたか? と訊いてみると、
「全然ダメ」と。
ルアータックルにスプーンをぶら下げているので、
「追ってはくる魚はいるんですか?」とさらに訊いてみると、
「こんな小さいのが」と親指と人差し指を広げて。
なんでも3尾食ってはきたけど全部バラして、ノーキャッチなんだとか。
「やっぱりかなり人が入っているんですかねぇ」
最近同じような会話をしたような記憶が(笑)
まいったな・・・
あんまり釣れないから他の川に移動しようと下りて来たとのこと。
単独行で、支流に入っている人とは関係ないらしい。
どうやら私が下の方でちょっと川に降りている間に一人に追い越されたみたい。
ルアーマンはそれほど上までは行かずに引き返してきたらしいので、
「私はその先もう少し頑張ってみますね」と告げて分かれました。
全然釣れないまますでにランチタイム。焦っても仕方ないね。
タイムロスがあって時間はすでにお昼近いです。
この上にはもう釣り人はいないことがわかったし、この時間からここまで上がってくる人もいないだろうからこの辺りでお昼を作って食べよう。
いつものようにSOTOガストーチ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)でマイクロマックスU.L.に着火しようとすると、ガストーチに火が着きません。あれ?
ガスは入っているんだけど、どうしたんだろう?? 何回カチカチやっても火が着かないので、諦めて例の百均ファイヤースターターと麻ひもを使うことにしました。これを持っていて良かった。
麻ひもをほぐしたものは着火性は抜群ですが、一瞬で燃え尽きるのでほぐしていない麻ひもに火を移してからガスストーブに着火。なんとか火が着いて良かった。
三層鋼フライパンに油を引いて熱し、ニンニクのみじん切りを炒めて香りを出します。
エビとミニホタテを入れて軽く炒めます。
エビとホタテを一旦取りだし、生米を入れて半透明になるまで炒め、水と干したアカヤマドリを追加。塩とコショウと醬油をちょっぴり垂らします。
このアカヤマドリ、なんと3年前に干して保存しておいたものが冷蔵庫の野菜室の奥から発掘されたものです(笑) ちょっと黒っぽくなってますが、食べる分には問題ないでしょ。
エビとホタテを戻して、ミニトマトを並べます。
フタをして石を乗せて、そのまま炊き上げます。
あ、そうそうこの百均ファイヤースターター(Seriaで買いました)、十分使えるんだけどストライカー(マグネシウム棒を擦って火花を散らす金属板)が薄いから何度も力を入れていたら曲がってきちゃった。まぁ100円だから仕方ないか。
粉末のクラムチャウダーを山のうつわに入れて準備。
セブンイレブンで買ってきたタコとブロッコリーのサラダも盛り付けましょう。
ゴールドキウイはオピネルで皮を剥いてカット。
パエリアはフタを開けずにじっと我慢。少し焦げる匂いがしてきたら中をチラ見してまだ米に芯がありそうだったので、水を少し追加してさらに炊きます。
炊けたら、チタンパーソナルクッカーでお湯を沸かしてクラムチャウダーに注いだら出来上がり。
本日の渓流メシ
・アカヤマドリ入りパエリア
・タコとブロッコリーのバジルサラダ(セブンイレブン製)
・クラムチャウダー
・ゴールドキウイ
古い乾燥アカヤマドリは色が黒っぽくなっちゃって見た目はイマイチですが、味は大丈夫でした。
アカヤマドリの出汁と魚介の旨みたっぷりのパエリアになってご満悦!
日帰りならコンビニの惣菜を上手く取り入れるのも良いですね。サラダは材料を少しずつ揃える大変なのでコンビニ購入の方が経済的かも。
それでも出迎えてくれた色白イワナたち
満腹になったところで、少し休憩してから再び釣りを開始。
さっきのルアーマンが歩いたであろう区間はパスしたいので、しばらくはロッドを振らずに遡ります。
今日も、おにやんま君+スコーロンキャップのおかげで虫の鬱陶しさは感じません。
アダムスパラシュート#14にやっとイワナが出ました。
色白のこの川らしいイワナです。
見覚えのあるこの岩の上は、いつぞやハンモックを張って泊まったところじゃないですか。
今から思うと、よくこんなところにハンモックを張ったよ(笑)
ここでも小さめのイワナ(だと思う)が、フライに向かって浮上しましたが直前でUターン。
かなりシビアにフライを見ているようです。なんだか先日のヨモギ川を思い出すような展開。
この川の魚もスレ切っているのか。
フライをハードシェルアント#14に替えて、左右に分かれた落ち込みの流れがぶつかる辺り。
真夏のように落ち込みの肩のところには魚が出ていなくて、少し前の白泡寄りにいるようです。
このチビさんも少し水深のあるところから出ました。
その後チビさんだけは出てきますが、なかなか良型は出ません。
エルクヘアカディス#14が大石に近づくと、石の下に潜んでいたイワナがすっと出てきました。
今日は最初にいろいろとタイムロスがあったので、すでにそこそこの時間になっています。
空模様が怪しいのでこのイワナで終わりにしようと思います。
最後に良型が釣れて良かった。
怖いのは幽霊か、それとも人間か
タックルを片付けていると、早くもパラパラ落ちてきました。
帰り道の途中で着るのは面倒くさいので、今のうちにレインダンサーを着込みます。
川を下って、林道をてくてく歩きます。
今日は先行者が二人いたせいもあるけど、昨年辺りからこの川は以前ほど釣れなくなった印象があります。
2年連続の台風の影響なのか、それとも釣り人が多くなったせいなのか。
いずれにしろ幽霊の霊力にも限界があるってことか。
やはり幽霊よりも人間の方が恐ろしいのかもしれない(笑)
車止めに近づく頃には雨はすっかり上がり、見上げると青空が覗いていました。
竿を振っている時間よりも歩いてる時間の方が長かったけど(苦笑)、今日も良い休日でした。
コメント
先行者ありでしたが、釣れてよかったですね 日曜日に友人と釣りに行ってきましたが、前日に巻いたエルクヘアーカディスには反応ゼロでした
パエリア 美味しそうです。ニンニク入りは、帰りに 何処にも寄れない感じですね。
Kさん、こんばんは。
先行者があると攻めるポイントが難しくなりますが、今回は先行者さんがそれほど上まで行っていなかったのでその先でなんとか釣れた感じです。人がたくさん入っている川の場合、パラシュートフライやエルクヘアカディスにスレていることがありますね。
ニンニクを使ったパエリア、美味しいんですがおっしゃる通りで帰りに人が多い場所には立ち寄れません。まぁ、ラーメン屋さんくらいなら問題ないんですけどね(笑)
おはようございます。
渓流も前半はコロナ禍で釣り人は少ない感じでしたが、後半はむしろ例年より多い感じですね、連休も増えましたしね、源流は先行者入ればアウトですので、私は最近は少し大きな川に入って粘る釣りをしています、急ぐ釣りが出来なくなったのが本音ですが(笑)
ハックル70さん、こんばんは。
コロナウイルスでの外出自粛が解除されたと思ったらまさかの長梅雨、ダブルパンチでストレスが溜まった釣り人が一気に押し寄せた感じがしますね。例年よりはかなり渓流で出会う人が多かったです。
そうですね、下流部の開けた川が実は穴場なのかもしれません。
先日は、例のてんから優先区間のある川で少し遊びました (^_^)
おはようございます
沢に入ると、先行者が居ないか、前日釣人の痕跡が無いか、大いに気になりますね。
餌釣りの場合、当日の場合は転渓ですが、近日痕跡の場合は竿抜専科で対応できますが、擬餌の場合はどうするんでしょうか。
ま、いずれにしても、残り僅か。
秋の気配と共に、魚も捕食地点を微妙に変えていますが、そんな魚を追うのも楽しいモンです。
マンボウさん、こんばんは。
先行者がいるのといないのでは、攻め方がだいぶ変わってきますよね。場合によっては転渓しなければいけないこともありますし。
フライやルアーでも当日の足跡でなければ問題ないですね。
当日の場合も、フライは意外と細かいポイントを狙えるのでほんとに細い沢でなければなんとかなる場合が多いです。ただ、先行者がルアーだった場合は魚はなかなか出てこなくなるので、ちょっと厳しいです。
今シーズン、残り僅かの渓流。最後はストレスなく釣れる川に行こうかなと考えているところです (^_^)
連休で場所荒れの中での釣果はお見事でした
残り少ない渓流釣りですが、
台風の影響で少しは水量とも思いましたが
渇水気味で足ふみしてます、
釣りお爺さん、こんばんは。
9月は本当に渓流に人がどっと押し寄せた感があります。
今回は先行者は一人で、しかもそれほど上まで釣り上っていなかったのでなんとか釣りになりました。
こちらも超渇水で状況は良くないですが、今日はそこそこ降ったので残り数日、最後の釣行に出掛けようと思っているところです。
どの川を選ぶかが難しいんですよねー(笑)
こんにちは!
私がよく通ってる中国山地(山口県、島根県、広島県)の河川は8月31日をもって禁漁となります。在住の福岡県と近隣の大分県、熊本県は9月30日まで漁期となってます。
私の家から40分余りで行ける福岡県下の渓流はどの漁協にも属してないので法的には年内釣りOKです。私は産卵の邪魔をしたくないので自主規制で9月30日以降は釣りしません。
気分転換に近くの渓流に散歩がてら産卵を眺めに行くことはあります。
紅葉の中ダム湖から遡上した40cmを超えるサクラマス(朱点があるのでビワマスみたいです)と25cm前後のアマゴとのペアリングには驚かされます。
たまに、下流部で産卵後に命つきたマスに遭遇することがあり妙に感動します。
でもここでこのようなお魚が存在してることや産卵してることを知ってる人は多くありません。地元の方と数少ないコアな釣り人ぐらいです。(たぶん、皆秘密にしてます(笑))
釣りをしない友人に写真を見せると『いつ北海道に行ったの』と驚かれます(笑)
知られていないのは、北九州市内近辺のロケーションであるけどダム湖の奥地であるため30分以上歩かないとこれないことがあります。たまに会うのは山歩き散歩程度の人々ぐらいです。
30年以上前、私も最初は弁当持参のピクニック者でした。弁当食べながら暇つぶしにミミズをつけて置き竿してたら釣れたアマゴが初めての渓流魚との出会いでした。その美しい魚がアマゴという名前であること、餌以外に毛ばりでも釣れるということを知ったのは色々調べた後のことでした(笑)
フライ道具に巨額の散財を始めるのにも時間はかかりませんでした(笑)
情報あふれる現在でもそこに釣りに通う人は多くありません。サクラマスの存在を知る人はさらに少ないと思います。私も基本秘密にしてます。この書き込みでバレないことを願います(笑)
イッケンヤさん、こんばんは。
こちらも渓流は9月30日までですが、福岡県下には漁協に属していない川もあるんですねー。
おっしゃる通りで、秋が深くなってくると魚の産卵が気になってきますよね。
40cm超えのビワマス?サツキマス?、見てみたいですね。
お互いフライフィッシングという厄介で素晴らしい趣味に取り憑かれてしまった以上、それから逃れることはできませんね(笑)
綺麗な大鱒が棲む谷、ずっと秘密のままにしておいて下さい。近くの人がこのコメント欄を見ませんように(笑)
この時点で9月上旬の釣行記ということは、まだもうひとつやふたつくらい、釣行ネタを持っておられんじゃないですか?(笑)
「今日も良い休日でした」と思えたなら、釣行として問題なしですね。^^
いよいよ禁漁が近付いてきて、もう一度くらいはイワナ狙いに行きたいところだけど、水量がどうも・・・
シーズンオフのないニジ様に、また秋以降もお世話になる予定です。
kuniさん、こんばんは。
お察しの通り、釣行ネタ持っています。今日アップしたのは渓流釣りじゃないジャンルですが(笑)
そうですねー、自分が納得できる釣りができればそれで良いですよね。
たぶん他の人から見たら貧果だと思いますが。
さっきチラ見したら渓流に出掛けたみたいですね。この後ゆっくり拝見します。
シーズンオフのないトラウトは、焦らずに狙えるのでいいですよね。禁漁のあるイワナ、アマゴはどうもせわしなくて(笑)
先行者とのバッティングはなんとも仕方がありません。現役時代は夜討ち朝駆けでした。
こちらは8月9月と雨がうまく降りません。小雨程度があるくらいです。
最後に飯豊に行きたいもののやめて米沢にしました。
サイズが小さいのと魚が散ってること、敏感なことで釣果は上がりませんが、終盤の気分を味わうだけでいいかと思い、ニンフも楽しむことにしました。
最後に29㎝がでましたが、痩せているから引きが弱い。
落ち武者狩りはウラ悲しいので秋で終わりになる渓流釣りは、9月末でいいと思いますね。
来週が最後になり、今年は24㎝までだったヤマメを狙ってみます。
願わくば#4ラインとwinstonLT5でも引きが楽しめるサイズに会いたいものです。
FFfreakさん、こんばんは。
今年は、コロナウイルスと長梅雨のストレスが溜まっていたせいか秋の釣り人が例年よりかなり多いので、先行者とのバッティングも多い気がします。
こちらも梅雨明けからの雨が少なく渓流は渇水状態で、石にも少しヌメリがついてあまり状況良くないです。
ニンフの釣りも楽しいですよね。
釣った魚が痩せているとちょっと切ない気持ちになりますよね (>_<)
最後はヤマメ狙いですか。良い釣りを!
こんばんは!
あの時下ってきたルアーマンです!笑
いつも楽しくブログ拝見させていただいてます!
あのあとちゃんと釣られたんですね♪羨ましいです!
あの後下ってほかの川行きましたがどこもダメで
したー。
シーズンラストにもう一度あの川に行こうか迷ってます!笑
s.kさん、こんばんは。
お、そうでしたか!(笑)
このブログを読んでいただいている方とは思いませんでした。いつも読んでいただきありがとうございます。
ちゃんとというか、苦戦の末になんとかって感じでしょうか。やはり人がたくさん入っている感じです。
他の川はダメでしたか。
私は今シーズンはもうこの川へは行けませんが、もう一度行かれます?
もう一度行くなら例の支流の上の方に入れたら良いかもしれないですねー (^_^)
ラスト釣行、良い釣りを!