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ぱっと見は毒キノコだけど実は美味しい|コガネタケ

きのこ料理きのこ狩り
この記事は約5分で読めます。

2020年きのこ狩り番外編|毒としか思えないのに

晩秋の山歩きは気持ち良い。

前回で2020年のキノコ速報は一区切りをつけましたが、その後も山を歩いています。
キノコ狩りでもなければキノコパトロールでもない、単なる山歩きと言ってもいいです。


晴れた日に、こんな澄んだ空気のこんな場所を歩くと気持ち良いじゃん。

 
山歩きと言っても、まだショウゲンジが出てきています。
このところ雨が降らないので、干からびそうになってますが。


まだ、こんな状態の良い物が出てきていたり。なんとも不思議。

 
シーズン中は全然見かけなかったケロウジ(食不適)も。
これがあるくらいならクロカワもあるかな、と思ったけど全く見つからず。

チャナメツムタケやシモフリシメジはまだ採れます。

 
チャナメツムタケはこの前よりも出てきていました。
雨が降らないので乾燥状態で、傘のヌメリが全くありません。

 
こんな風に傘が乾いているとカキシメジ(毒)に似てるんですよね。
チャナメツムタケは傘の外縁付近に小さなササクレの名残があるのと柄もササクレ立っていて、根は白い髭根になっています。

チャナメツムタケはそこそこ採れました。例年に比べると少ないですが。

 
シモフリシメジも個体数は少ないものの、出てきてはいました。
土に同化するような黒い傘、このキノコは慣れないと見つけにくいと思います。


シモフリシメジは普通はこのくらいの大きさです。
先日の大物はやはり特殊な環境下で大きく育ったってことでしょうね。

これが本当に食べられるの? 黄金色の粉に覆われた怪しいキノコ

別日にちょっと母親を連れて山へ栗拾いに行った帰りの林道脇の草むらに、存在感抜群の毒々しいキノコが!!
この見た目のインパクト、これは記憶にあるぞ。


コガネタケ
名前の通り、傘も柄も全体が黄金色。しかもデカい!!


この迫力、絶対に見逃すことはないけど、それと同時に絶対に誰も手を出さないと思う(笑)
食べられるけど、毒キノコにしか見えないと言えばアカヤマドリ
負けず劣らずコガネタケも毒々しい。


近くに幼菌も生えていて、全部で6本まとまって生えていました。

 
大きなのを一本採ってみると、別名キナコタケと言われるだけあって全体がきな粉のような黄色っぽい粉で覆われていて手に粉がつきます。
柄もしっかりしていてどっしりとした重さがあります。

 
幼菌は傘の裏が幕でしっかり覆われています。
傘が開くに従い、膜が剥がれツバとして残ります。


かなりしっかりした膜を剥がして傘の裏を確認すると、白くて緻密なヒダがあります。

母親は、
「そんなの毒キノコに決まってるから、捨てちゃいな」と言いましたが、
私は2本だけ持って帰ってきました。
そんなに食べたいわけじゃないけど、このキノコは以前に一度だけ見たことがあって、その時はさほど知識がなかったので完全に毒キノコだと思っていたんです。
今回は数年ぶりに見かけたので、どんな味なのか確認だけしたいんですよね。

コガネタケについては、こちらもご覧下さい。

シメジ系統のようなクセのない味でいろんな料理に使えそう。

そんなわけで母親の反対を押し切って採ってきたコガネタケ。
シンプルに茹でて大根おろし和えにして食べてみます。


コガネタケの大根おろし和え

ポン酢でいただきます。
基本的には茹でて大根おろしと和えるだけです
洗うと表面の粉っぽさは落ちて、茹でると普通の美味しそうなキノコに見えます(笑)

※体質によって、また生煮えを食べると中毒を起こすと言われているので、火をしっかり通して食べた方が良いです。

肝心の味ですが、肉質がしっかりしていてシメジ系統のような味がして美味いです。
最初疑って手を出さなかった母親も「美味しい」と言って食べてました(笑)
おろし和えやマリネのようなシンプルな料理にも使えるし、炊き込みご飯や炒め物、キノコ汁(アミタケのようなヌメリのあるキノコも一緒に入れた方が良い)、すき焼きなど、いろんな料理に使えそうです。

山奥ではなく、人里近くに割とよく生えるキノコらしいです。ハタケシメジと同じような感じなのかな。次に見かけたらまた採ってきて食べたいと思います。

即日追記:実は今日(20.11.4)もちょっとだけ山を歩いてきました。

 
シモフリシメジが少しだけありました。
このところ乾燥状態なので、写真2枚目のように傘が開いて割れているものが多かったです。


それから、苔が生えた倒木が折り重なっているところがあったので、何かキノコが出ていないかとよーく探してみると・・・


ナラタケが出ていました。

 
本来はもっとまとまってたくさん生えるキノコですが、周辺にパラパラと10本ほど採れました。

 
腐っている物も結構ありました。もっと早くこの場所を見つけていればたくさん採れたかも。
でも、これは良いポイントを見つけました。来秋はナラタケがある程度は採れそうです。
ナラタケは写真2枚目のように柄を折ってみると「パキッ」と小枝を折るような音がします。

ナラタケは東北地方では特に人気があるキノコで全国的にも有名ですが、うちの辺りではあまり馴染みのないキノコで、私自身も今まで食べたことがなかったんです。

今日は茹でておろし和えにして味見してみました。
柄はシャキシャキとした歯切れの良さがあり、傘にはヌメリがあります。
言うならば、クリタケとナメコを合わせたようなキノコです。
そしてほんのりと甘みを感じ、良いダシが出るそうなので汁物や麺類にはとても良く合いそうです。


こんな紅葉の中を歩くのは本当に気持ちが良いです。

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コメント

  1.  私も一度だけとりましたが、半信半疑でした。
    国立公園内のごみ拾いに参加した際、原っぱにでていました。
    幻覚症状を出すワライタケにも似てるし・・・。

     会社に持って帰ると上司に取り上げられ、寮のおばさんがこれは食べられるということで、寮生にだしたのです。私も美味しいと思いました。

     キノコの図鑑に執筆されてる方も、これを持ってたら他のキノコ採りの人たちに笑われたそうです。山渓の図鑑にも写真を提供されていらした執筆者のお一人でした。

    • FFfreakさん、おはようございます。
      まぁこれはぱっと見は食べられるようには見えないですよね。
      そうです、ハタケシメジと同じように人里近くの草むらのようのところに生えます。寮のおばさんはよくこれが食べられるものだと知っていましたねー。これを食べようと言う人はそうそういないでしょう(笑)
      今回特徴をしっかり覚えたので、次回見つけたらまた食べたいと思います (^_^)

  2. こんばんは。
    ちょっと通常のキノコとは形が変わっていても食べられるキノコはあるものですね、私も今年はタヌキノチャブクロの良いのがありましたが、ついに食べるのに挑戦出来ませんでした、なかなか出来ないものですね。

    • ハックル70さん、おはようございます。
      アカヤマドリも相当に毒キノコっぽいですが(笑)、このコガネタケはさらに毒キノコみたいな見た目です。
      タヌキノチャブクロはキツネノチャブクロとは別ものでしたっけ?
      いずれにしろホコリタケは、中が真っ白な幼菌のうちは食べられるということなので、一度だけ食べたことがあります。
      茹でてうどんに入れましたが、はんぺんのような食感で意外と美味しかったですよ (^_^)

  3. こんばんは
    黄色い粉が手につくキノコってのは、素人目にも毒キノコですよ。
    でも、美味しいんですね。
    実に美しい紅葉です、素晴らしい。

    • マンボウさん、おはようございます。
      どう見ても毒キノコですよね(笑)
      毒キノコっぽいのに食べられるキノコとしてもう少し市民権を得ているアカヤマドリは、料理に使うと全体が黄色っぽくなってしまうという欠点がありますが、このコガネタケは水で洗うと黄色粉はあっさりと落ちて普通のキノコのようになります。
      下茹でした状態だととても美味しそうに見えて、実際想像以上に美味しいです。

      今年はこちらは紅葉が綺麗で、しかも長持ちしそうな感じです (^_^)

  4. コガネタケ、私は、絶対置いて帰ります

    • Kさん、おはようございます。
      わかります、私も今ほどキノコのことを知らなかった時に一度遭遇していますが、間違っても持ち帰ろうなんて思わず、手に取りさえしませんでした(笑)
      こんな怪しいキノコを採らなくても、山にはもっと美味しいキノコがたくさんあるので(今年は不作で少なかったですが)、そちらを探すのが賢明だと思います (^_^)

  5. 追申
     C&Rに昨日いき、27or28cmを二匹釣りましたが、Orvis HLS #4ロッドでは面白みがありません。
     2匹目はニンフのピックアップ時のターンで釣りました。
    なんせ流れに任せて、アップクロスからダウンクロスさせて20ydくらい先。インジケーターによるルースニングというより、ウエットフライの釣りみたい。
     魚が小さいから、違和感のみ・。
    またワカサギも釣りましたが。これも同じ釣れ方でした。三匹とも#16フェザントニンフでした。

    • FFfreakさん、おはようございます。
      Orvisは硬めのロッドなんですかね。ニジマスのコンディションにもよりますが、尺以下だと#4だとちょっと物足りないかもしれませんね。ニンフの釣りはデッドドリフトのイメージがありますが、ドラグがかかって浮上した瞬間とかターンした時とかに食ってきますよね。
      ワカサギがそんなに釣れるのが凄いです。この際、多針のワカサギ仕掛けで狙ってみません?(笑)

  6. こんばんわ
    こんな奇妙な茸始めてみました。と言ってもアカヤマドリをも持って帰って、母に美味いやつじゃんと言われあの奇妙なきのこを食べたときは忘れません。なかなかインパクトのある茸を食べるのは勇気がいりますよね。でも美味いんですよね!
    先週行ってきました。クリタケも、シモフリシメジも、ショウゲンジも取れてなんと松茸も。なんでだろう、違うのかな?と思いながらも松茸ご飯でいただきました。
    山がかなり乾燥してますね。カサカサで、クリタケがワレていました。もう終わりですかね。行きたいのですがクマが怖くなってきました。

    • nomitaさん、おはようございます。
      アカヤマドリも大概毒だと疑われますが、最近は少し市民権を得てきた感がありますね。
      このコガネタケは食べられることを知っている人は少ないし、手を出す人も少ないと思われます(笑)

      クリタケにシモフリ、それにマツタケまで採れるとは素晴らしい! マツタケご飯、美味しかったことでしょう (^_^)
      不思議なことにショウゲンジは遅くまで出てきてましたね。
      このところ雨がなくて山は本当に乾燥していますね。

      伊那市内では、町場での熊の目撃情報が多発していて、今年は例年になく熊が里に下りて来ていますよね。私は山奥にいる熊はそれほど恐いと思っていませんが、町に出てくる熊は恐いです。

  7. 手に粉っぽいものがついた時点で僕とかビビってそのまま採らずに諦めそう(笑)

    • Nori1022さん、こんにちは。
      手にこんな粉が付くようなキノコを採って食べるのはまともな人間じゃありません(笑)
      この粉は黄色っぽくて本当にきな粉のようなんですよ。だから見ようによっては、きな粉餅のような雰囲気で美味そうに見えないこともないです。私は秋になるとキノコのことばかり考えているので、ちょっとおかしくなっています(笑)
      採らずに諦めるのが正解ですよ。