渓流釣りでは足元がとても重要なのだ。
渓流釣りの足元はフェルトソールが一般的ですね。
フェルトソールはヌメリのある川底では抜群の信頼感がありますが、源流部の大岩をよじ登るような時にはズルズルと滑ってしまい踏ん張りが効きません。
ヌメリのない岩場を歩く時はラバーソールに限ります。ヌメリさえなければ食いつくようにグリップします。一方でヌメリがある場合はほぼ無力なんですが(笑)
今まで私は源流のウェットウェーディング用にはモンベルのサワートレッカーRSを履いていました。
3年半ほど履いて、いよいよソールも減ってきたので昨秋に買い換えを決意したのでした。
お目当てのシューズを試着しにモンベルショップまで
そして、夏のウェットシーズンを前にニューシューズを入手しました。
「ニューシューズを入手」ってちょっとダジャレみたい(笑)
サワートレッカーRSは今ではリニューアルされて、サワークライマーという名前になっています。
そして、このシューズにはワイヤーレースの BOAシステムを搭載したタイプもあるんです。
サワートレッカーRSは夏の源流釣行に最適なシューズでしたが、唯一気になったのはシューレース、つまり靴紐です。
靴紐を結んだ余りをクラベルガード(靴の中に砂利が入らないようにしたり脛を保護するためのネオプレン性のスパッツ)内に押し込んでおくんだけど、それがもこもこして長時間履いていると足首の辺りが痛くなってくるんですよね。昨年の最終釣行でやっと長い靴紐を短く切っちゃえば良いんだということに気づいた次第。
そしてこの靴紐がやや緩みやすいという問題もあるんですよね。
そこで、今回は足元のストレスから解放されるために、BOAシステム搭載タイプを選びました。
BOAシステム自体は、コーカーズ デビルズキャニオンでその快適さを体験しているので、間違いはないと思います。
今やネット通販で何でも注文できてしまう時代ですが、こと靴に関しては同じサイズでもメーカーによってサイズ感が違うので、履かずに買うのはリスクが大きすぎます。
買いたい靴は決まっているので、モンベルのショップまで出かけることにします。
以前も書きましたが、うちから一番近いモンベルは諏訪店になります。諏訪店と言ったって、茅野市との境目辺りなのでうちからだと40分くらいかかるんですよね。
ともかく、出かけます。
諏訪店に辿り着いて早速試し履きをしようと、スタッフさんに27cmと27.5cmを出してもらおうとしたら、今シーズンはまだ入荷していないとのこと。
いつ入荷するのか尋ねると、調べてくれて
「すみません、入荷予定が決まっていません。他店に在庫があるので、それを取り寄せて履いてみますか」とのこと。
入荷未定? これって、早く買っておいた方が良いってこと?
2021年5月1日現在、モンベル直営通販サイトで見ても
「直営店在庫あり(在庫のある店舗から取り寄せるため、お届けまで1週間ほどかかります」となっていますね。つまり直販サイトや各店に常時在庫があるという状況ではないみたい。
ともかく2サイズを取り寄せてもらって、4日ほどで入荷連絡が来たのでもう一度試着しに諏訪店まで向かいます。なんだかメンドクサイ。
試着をしたところ、私は27cmを購入することにしました。
さて、やっとのことで本題です(笑)
快適な源流ウェットウェーディングが約束される|モンベル サワークライマー リールアジャスト
モンベル サワークイマー リールジャスト(モンベルストアで見る)
【素材】アッパー:ポリエステルメッシュ、合成皮革、ゴム、クリマプレン®[クロロプレンゴム]
ソール:アクアグリッパー ミッドソール:E.V.A.
【重量】371g(25.5cm・片足)、27cmの実測値は片足445g
【カラー】ガンメタル(GM)
【サイズ】22.0、22.5、23.0、23.5、24.0、24.5、25.0、25.5、26.0、26.5、27.0、27.5、28.0、28.5、29.0
【ワイヤーレース】太さ0.81mm
サワートレッカーRSの25.5cm片足の重量公称値は、395gだったのでそれより少し軽いですね。
岩場で信頼のグリップ力を発揮|アクアグリッパー
MADE IN VETNAMってなってますよ。真面目な国民性のベトナム製は、個人的に信頼しています。
前面から見るとこんな感じ。
後ろからみたところ。
そして横から。黒を基調にオレンジがかった赤いライン(テープ)の入ったデザイン。
ソールの赤い部分は、赤というよりオレンジそのもの。
サワートレッカーRSは青ベースでしたが、今度はだいぶ印象が変わりました。
デザインは好みの問題ですが、個人的には赤いテープ部はもっと地味な色合いの方がいいかな。
アクアグリッパーと呼ばれるソールのパターンも少し変わりました。
サワートレッカーRS(写真1枚目)は六角形のブロックと中窓の円形ブロックの組み合わせでしたが、サワークライマー(写真2枚目)は基本六角形のブロックのみで、周縁部と踵部は大きめのブロックで固めた構成です。
ソール部のブロックパターンは大きくなっていて、踏ん張りが効きそうです。
サワートレッカーRSは、源流で酷使したら写真2枚目の黄色矢印付近が剥がれてきてモンベルで修理(なんと無料でした)してもらいましたが、今回はどのくらい保つでしょうか。
一度使ったらやめられない快適さ|BOA(ワイヤーレースシステム)
そして、アクアグリッパーに加えてこのシューズのもう一つの売りであるBOAシステム。
ワイヤーレースをワンタッチリールで簡単に締めたり緩めたりできるシステムです。
デビルズキャニオンよりも細いワイヤーが装着されています。
履く時は、まずリール部のノブをカチッと上に引き、リリースフックと呼ばれる弓状の樹脂パーツを引っ張り上げます。
ウェットウェーディングの時はいつも、モンベル WIC.サワークライムソックス を履いています。この青い沢登り用の靴下です。
これを履いてシューズを履いてみます。
シューズの足首周りは伸縮素材でぴったりとフィットします。シューズを履く時は、足首前後に付けられたループを引っ張りながら足を入れます。
構造はサワートレッカーRSと同じように見えますが、脱ぎ履きがしやすくなった印象です。
するっと足を入れたら、あとはリールノブをカチッと押して、時計回りにくるくる回せばワイヤーレースが締まります。
両足を履いてみました。あっという間に履けます。
ワイヤーレース断然いいね!
繰り返しになりますが、脱ぐ時はリールノブをカチッと音がするまで引き上げ、リリースフックをするすると引き上げるだけで緩みます。
あとは、踵を持ってするっと脱げます。
今は乾いているからいいけど、実際には濡れているので多少脱ぎにくくなるとは思いますが。
この細いワイヤーレースはステンレス製でかなり丈夫にできていますが、使用頻度によってはごく稀に破損する(切れる)こともあるようです。
使用前には必ずワイヤーを点検して、もし被覆(ナイロンコーティング)が剥がれていたり、ワイヤーが破損していたら交換の必要があります。
交換の仕方は取扱説明書に書かれていて、その時には付属の工具(写真2枚目の黄色矢印)を使います。
クラベルガードのフックはどこに掛けるのが正しい?
ウェットウェーディングの時には、いわゆるクラベルガード(脛を保護するためのスパッツ)を使いますが、フック(黄色矢印)をどこに掛ければ良いのか?
私はモンベルのネオプレンストリームスパッツを使っていますが、他メーカーのものでも足の甲側に同様のフックが付いているはずです。ストッキングウェーダーにもついてますよね、これ。
このフックをワイヤーレースの一番手前に掛けるのか(写真1枚目)、
それともその先のワイヤーが交差した部分に掛けるのか(写真2枚目)。
そもそも、金属製のフックでナイロンコーティングを傷めてしまいそうな気もするし・・・
ちょっとその辺、またモンベルショップに行って聞いてみようかな。
★後日追記:
上記の比べるガードのフックは結局ワイヤーには引っかけないで
とりあえず、一番手前ではなくワイヤーがクロスしたところにフックをかけてこんな感じ。
フィット感は抜群。岩場も歩きやすそうです。
ウェットウェーディングの季節になって源流釣行の時に、また現地での使い心地を追記します。
コメント
一度BOAに行き着いちゃうと、もう後戻りできない怖さはありますよね。(笑)
ボクなんて、もうシューレースには戻れない人代表。^^;
グラベルガードのフック、ボクも以前はワイヤに掛けてたけど、歩いたらすぐに外れちゃうし、あまり張る位置に引っ掛けたらワイヤを切りそうで怖い。
結局、1代前のウェーダーはフックを切り取りました。
これ意外とずれることもないし快適と思っていたら、今回のウェーダーは最初からフックがなくなっていました。
同じことを考える人が多かったってことかな?
kuniさん、こんばんは。
ウェーディングブーツを使う上での「濡れている」という特徴はとても重要で、その濡れた状態では普通のシューレースでの脱ぎ履きは大変なんですよね。BOAの場合は、濡れていても脱ぎ履きがとても簡単で、ストレスを感じませんよね。それとフィット感も圧倒的に良いです。長時間履く場合は疲労度にかなりの差がありますね。
確かに、あの金属製のフックは存在意義がどこまであるのか、疑問なんですよね。
そうですか、ウェーダーにフックのないものもあるんですね。
それが正解なのかもしれません (^_^)
↑↑やっぱり名前欄書くの忘れてましたね・・・f(^_^)
気付いてくださったようですが、kuniです(笑)
kuniさん、再び(笑)
大丈夫です、文面からkuniさんだとすぐわかりましたよ (^_^)
どんな場所でもがっちり滑らないシューズが開発されたら何万しても買う(笑)最近鈍くさくなってきて源流怖くなりつつあります。
Nori1022さん、こんばんは。
そうですねー、どんな状況にも完全対応できるソールがあれば、渡しも少々高くても買うと思います(笑)
渡しはウェットウェーディングの時期は、ゴム底のシューズを基本にして、ヌメリのある川の場合はワラジのように上から履けるフェルトソールサンダル(モンベル製)を装着するスタイルにしました。
私も最近、反射神経、動体視力など落ちてきている気がするので、気をつけなければいけないと思っているところです。お互い安全第一でいきましょう (^_^)
見た目がカッコいいです 確かに、フェルトかラバーがよいか、悩みますね そんなことを言ってますが、、私は 安物のウェーダーで フェルトしか使った事がありません 先日の釣りでは、ソールが剥がれて 山の中か、川の中に置き去りにしてきてしまいました。家に着いてから気がつきました。 やはり、安物はダメですね。
Kさん、こんばんは。
見た目、カッコイイと言えばカッコイイし、見ようによっては微妙な感じも(笑)
比較的下流部の開けた川ならフェルトで間違いないと思いますが、大岩を乗り越えなければいけないような源流ではフェルトは不安なんですよね。一度私はフェルトで滑って、頬を岩に痛打した経験があるので、足元についてはかなり神経質になっています。
私もホームセンターで売っているようなフェルトソールのブーツウェーダーを買ってみたことがあるんですが、同様に1年くらいでソールが剥がれてきたことがあります(苦笑)
こんばんは
靴紐タイプからボアタイプへ、次はシューレースタイプへと、脱着が簡単になっていくのは時代の流れなんでしょうね。
今はどのソールが良いのか、大いに迷います。
靴底についても、高機能+耐久性を併せ持った素材が見つかるのも時間の問題の気がします。対劣化の観点から、シリコン系スポンジゴムの様な気がします。
トレッキングシューズメーカーが本気を出せば、良いものが出来そうな気がするんですが。
マンボウさん、こんばんは。
登山靴なんかはやはり靴紐でしっかり結んだ方が良いんだと思いますが、こと水中で履くウェーディングシューズに関しては、BOAに圧倒的優位性を感じます。
良く知っている川なら、ゴムが良いのかフェルトが良いのかわかりますが、困るのは初めて行く川(特に源流部)ですね。源流でも意外とヌメリのある沢もあるんですよね。
ソールは各シューズメーカーともしのぎを削っているので、そのうちに沢靴ようの画期的なソールが開発されることに期待しています (^_^)
釣行時は足元が大切ですねシューズが足に合わないと
危険が伴います、此れは良いシューズですね
値段が高いでしょう、
釣りお爺さん、こんばんは。
渓流釣りは川の中を歩いたり、岩を登ったり、高巻きをしたりといろんな状況を歩かなければいけないので、足元は重要ですよね。
このシューズ、17,000円くらいしますが、性能からするとコストパフォーマンスは高いように思います。
渓流は思わぬアクシデントもつきものなので、お互い安全第一で釣りを楽しみましょう (^_^)