最近あまり釣りに行けないので、ちょっとストレスが溜まってきています(笑)
この日は木曽方面に用事があるので、その後なんとか釣りをしようと道具を車に積み込んで出かけました。
用事が済んで午後から川へと向かいます。
ただ、この川は初めてなのでどこから川へ入ったら良いのかさっぱりわかりません。
下流部はアマゴがいそうな渓相なので、とりあえず目に付いた場所から入ってみます。
惚れ惚れする渓相なんだけど・・・|木曽川水系トカゲ川
※トカゲ川というのは私が勝手に付けた名前で、実在する河川名ではありません。
木曽南部の川に共通した透明度の高い流れ。ゆったりと流れる浅瀬にアマゴが泳いでいそうじゃない。
気温19°、水温11℃。条件は良さそうです。
ルアーで広範囲を探って、追ってくる魚が見えるか確認してみよう。
と思ったんだけど、なんとベイトリールを忘れてしましました(アホ)
仕方ない、最初からフライタックルでいこう。
タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF+ハーディー ウルトラライトFW DD 2000。ラインはDT-3F、リーダー9ft6Xに7Xティペット4ft継ぎ足し。
最初に投げるのはいつも通り、アダムスパラシュート#14です。
透き通る流れに魚の姿は確認できず
これだけ透明度が高くて広いポイントなので、できるだけ遠投で狙います。
チビアマゴくらい出ても良さそうなものだけど、全く反応なし。
今日はウェーダーにフェルトソールのウェーディングシューズです。
ここは花崗岩質の丸大石が多いので、フェルトソールで砂を踏んだ後は気をつけないと滑って痛い目に遭います(経験者談…笑)
淵の上から覗き込んでも魚影は確認できませんねぇ・・・この辺りには魚がいないのかね。
藤の花が咲いて、毛ばり釣りには最高の季節になっているはずなんですが。
開けた浅瀬続きの好ポイント。この区間からも全く反応ないっていったいどーゆーこと?
堰堤下もダメ、堰堤上の淵周りでも全く反応なし。
かれこれ、1時間ほど頑張っているんですけども・・・この辺りまで来て、この区間は諦めてもっと上流に向かおうか、それとも勝手知ったる別の川に移動しようか、考え始めました。
このまま先に進んじゃうと、なかなか脱渓点がなくなっちゃうし・・・
今来たルートを逆戻りするか・・・悩むなぁ。
これだけの渓相なのに、魚影が全くないのが悲しい。
1時間半キャスティングを続け、ようやくここでチビがピチャッと出ましたが、フッキングしないサイズ。この魚影の薄さとサイズではどうしようもない。
フライの場合、ルアーやテンカラに比べてフォルスキャストの都合上ロッドをを振る回数が多いから、効率悪いし疲れるんですよねぇ。特に魚からの反応がないと。
この感じ、一旦車に戻って移動した方が良さそう。
空は曇ったり青空が覗いたりだけど、ウェーダーを履いていると少し汗ばむくらいの陽気の中、駐車場所までなんとか戻ってきました。
まだ時間はあるから、とりあえず上流の様子を見に行ってみよう。他の川に移動するとしても、それからだ。
地図アプリ ジオグラフィカ(iPhone版・Android版)を頼りに、次の入渓点を目指します。
なんとか駐車場所を確保して、川へと降りる途中、
トカゲがちょろちょろ出てきました。
過去の経験からトカゲを見ると、その日は良い釣りができるんだけど、今日は果たしてここから挽回できるのでしょうか。
お願いしますよ、トカゲさん。
下流部よりも魚が多い上流部
少し上ると、階段状の本格的な渓相になり、下流部よりは川幅も狭く、岸から枝も張りだしてキャスティングには少し気を遣いますね。
キャスティング開始早々、チビアマゴがピチャッと出ました。ただし、10cm前後の稚魚。
写真2枚目の黄色丸印辺りからはイワナ?が走りました。
サイズはともかく、下流部よりは魚がいそうです。
ここからもアマゴが出ましたが、ブルブルッとロッドを震わせましたがやはり小さくてバレちゃいました。
続く、大石手前からも出ました。
かれこれ3時間くらいかけてやっと手にしたイワナ。
小さいけど、野生魚なのが嬉しい。
天然魚、野性魚、放流魚の定義については、こちらの記事をご覧下さい。
1尾釣り上げるのにこんなに苦労するなんて、さすがに疲れたぜよ。
この大岩の上でちょっと寝転んで休憩しよう。
見上げると、空模様はちょっと怪しいな。雨が落ちてこなきゃいいけど。
15分くらい休んで、再び釣り開始。
この渕尻から、走る魚が3、4尾。
サイズは相変わらずだけど、魚影があるだけでも幸せ(笑)
写真2枚目は、張り出した枝が覆い被さって餌釣りでも竿抜けになりそうなポイント。
それからも、チビちゃんたちからの反応はそこそこあります。
フライをエルクヘアカディス#14に替えてみます。
沈み石手前でイワナが浮上。
フライをくわえたように見えたので合わせましたが、すっぽ抜け。
ちょっと良いサイズだったと思うんだけど、残念 (>_<)
下流部とは違い、魚影は濃くて反応も良いです。
ドライフライフィッシングは、とにかく魚が出てくれさえすれば楽しいです。
これも野性のきれいなアマゴです!
欲を言えばもう一回り大きければさらに良かったけど、この川にこんな魚が棲息しているのは嬉しい。
堰堤の少し下、アマゴが溜まっていたりしないかな、と思ったけどやはりチビちゃん(笑)
そろそろ帰らなきゃいけないけど、もう少し大きいのをなんとか釣りたい。
数は少ないけど、綺麗な野性魚が棲む川
落ち込みからのプール。右側の藪に気をつけながらフライをふわりと落とします。
定位している魚は確認できなかったけど、プール真ん中辺りの流心脇でゆっくりとしたモーションでフライめがけて魚が出ました!
さっきまでのチビに比べると、しっかりとした引きです。
これもきれいな野性イワナ!
やっとロッドに重さを感じられる魚が釣れた(笑)
ピンとしたヒレの白い縁取り、パステルオレンジの斑点、惚れ惚れしますねぇ。
厳しい自然環境の中で生まれ育った魚は本当に綺麗。放流魚との違いは歴然。
この1尾が釣れて、やっと報われた気がしました。きっと途中で見かけたトカゲのおかげでしょう。
キイチゴの花が咲いて夏も近いですね。
流れが二股に分かれて、だいぶ細くなってきました。こちら側じゃない方が放流筋なのかな。
チビちゃんからのアタックは相変わらずありますが、ここから上はもう良型は厳しいかも。
ここで、チビイワナをなんとかフッキングしたところで、今日は終わりにします。
いよいよ雨が落ちてきそうだし。
ひとまたぎできるくらいの流れになって、源頭も近そうです。
幸か不幸か、源頭部まで車でアクセスできてしまうので、良型は抜き上げられちゃうのかもしれません。それでも、小さい野性魚の魚影は濃く、なんとか生き残ってくれているのが救いです。
この川は、漁協放流の手が届きにくいから魚の数は少ないんだけど、釣れる魚は綺麗な野性魚ばかりという皮肉。
嬉しいんだか、悲しいんだか・・・
野性魚がもっと増えてくれれば一番嬉しいですね。
季節感が崩れてきている気がしてならない
ところで、
本日(5/16)は雨が降ったり止んだりの天気でしたが、これから一週間そんな感じの天気が続く予報です。西の方はすでに異常とも言える早さで梅雨入りしたそうで、うちの辺り(長野県伊那地方)も今年は梅雨入りが早そうです。
昨年は7月は毎日雨が降り続くという異常事態でしたが、今年もなんだか怪しいです。
5月半ばに梅雨入り、6月半ばに梅雨明けなんてことになれば、6月下旬から7月にかけて恐ろしい暑さになってしまうんじゃないかと心配してしまいます。
コメント
今回は、苦戦されたみたいですね。南方面は、岐阜、愛知の方達が入っているので、もしかしたら、最近も 誰か入ったのかもしれませんね。私が 金曜日に出会った方も、安曇野から来たみたいです。 数が釣れなくて残念ですが、天然魚の釣れる川は嬉しいです 私は、時間がないので、すぐに入れて、すぐに撤収できる場所で釣っているので、天然魚がみたいです。
Kさん、おはようございます。
木曽南部の川は透明度が高くて釣り人も多いので、いつもスレた魚に苦戦させられますが、今回の川の最初に入った区間はほんとうに魚影が薄いという感じでした。
その川で生まれ育った魚はヒレがきれいで、惚れ惚れします。
身近な里川にもこんな魚がたくさんいれば嬉しいんですけどね (^_^)
渓相はムチャクチャ釣れそうな雰囲気が、ムンムンと漂っているんですけどね。^^
でも、この景色の中で綺麗な魚がキャッチできたら、かなり良い休日でしょう。
ボクもいい加減ギャンブル的要素の高い釣りの合い間に、沢筋に入るかなぁ。
kuniさん、おはようございます。
本当に見るからに釣れそうな感じでしょー。
木曽南部にはこういう素晴らしい渓相の川が多いんですが、透明度抜群でしかも釣り人が多いので大概痛い目にあいます(笑)
うかつに知らない川に入るとボウズの危険性が漂いますが、今回はなんとか楽しめました。
沢に入るのに気持ち良い季節になりました、と書きたいところですが、今年は早くも梅雨入りの便りが届きそうなんですよねぇ・・・
おはようございます。
木曽川も南部に行けば岩が違うのか全般的に白っぽく水の色もグリーンのきれいな色です、透明感があり魚には住みにくいのかも知れませんね、その中で見事に釣り上げた魚はやっぱりきれいですね、昨日から風を伴う雨でしばらくは釣りも駄目ですね、梅雨のような天気が続きそうです。
ハックル70さん、おはようございます。
そうなんですよねー、木曽南部の川は石が白くて水はエメラルドグリーンです。そして、それに溶け込むような色合いのイワナやアマゴが棲んでいます (^-^)
釣り人から見ると、緩やかな傾斜に落ち込みが連続していて釣りやすそうなんですが、おっしゃる通りで魚にとっては棲みにくいのかもしれません。たまに釣れる魚は本当に綺麗なんですが。
5月は毛ばりに良い季節なのに、まさかこんなに早く梅雨がやってくるとは。なかなか人間の思い通りにはなりませんね・・・
おはようございます
綺麗な魚達で最高の流れです。
上流域から、源流域に、更に超源流口元まで、楽しそうです。
堰堤もあるようなので、結構な山奥まで林道がありそうで良い渓ですね。
ジオグラフィカってアプリ、自動で地理院地図を取り込みしてくれるようで便利そうですね。
マンボウさん、おはようございます。
ここに棲む魚たちは本当にきれいな野性魚です。ただし、小さいのが主体でした。
川に沿って車で上っていけるのは嬉しいような悲しいような、魚の数より釣り人の数の方が多いのかもしれません(笑)
上流に向かうにつれ、稚魚の魚影が濃かったのが救いです。
ジオグラフィカはお気に入りで、特に初めての川では入渓点や脱渓点を探すのに重宝しています (^_^)
綺麗な渓流相で歩いていても気分が違うでしょう
良く釣れればの話ですが、意外と魚影が薄いの事実です
奥はやはり荒れる率が少なく良いですが行くまでが大変だ
車が入り釣れるポイントは少なく成りました。
釣りお爺さん、おはようございます。
この渓相で晴れていれば本当に気持ちが良いのですが、おっしゃる通りで想像よりは釣れないことがおおいんですよね、こういうタイプの川って(笑)
今回の川は、上流部まで車で上っていけますが、その分良型は抜かれていました。それでも源頭近くに上るにつれ、稚魚の魚影は濃くなったのが救いです。
稚魚が大きく育って魚がたくさん泳ぐ川になってくれれば嬉しいです (^_^)
こんばんは。
サワークライマーはお預けですか?
私は今クライマーとトレッカーの両方を履いてますが、クライマーのソールは殆ど同じに見えてかなり進化してますよ!グリップ力、摩耗性もアップしてます。
初めての沢で情報無しなら小さくても一匹の価値は大きいですね。お疲れ様でした。
七流釣師さん、おはようございます。
この日は気温がそれほど上がらない予報だったので、ウェーダーを履いての釣りとなりました。
サワークライマーは梅雨明けから使おうと思っていますが、今年は梅雨入りが異様に早く、しかも梅雨明けは例年と変わらないくらいになりそうだとか・・・長梅雨勘弁してほしいです。
サワートレッカーに比べて、ソールが進化してるんですね。それは楽しみです!
今年は新しい川をいろいろ探索しようと思っています (^_^)
良い渓相なのに釣れない。アルアルですよね。
天然のアマゴ、イワナ 綺麗ですね。
今年はフライのベストシーズンの5月の釣りが殆ど出来ない感じ。
私のいる広島地区はもう梅雨入りで結構な雨量が・・・・。
災害レベルは困ります。
梅雨の合間の晴間も増水でって感じなのでしょうか・・・。
OFKEN さん、こんにちは。
最高の渓相だなー! なんて思う川は、まず釣れませんよね(笑)
完全な天然魚ではないと思いますが、この川で生まれ育った野生魚なんだと思います。ヒレもピンとしていて、本当にきれいな魚たちでした。
そうなんですよねぇ、5月は本来ならフライのベストシーズンなんですけど・・・こちらはまだ梅雨入り宣言出てないはずですが、なぜか雨続きで大増水状態です。今日もこちらは大雨です。
昨年は7月はほとんど一か月雨が降り続いて川が荒れてしまって、その影響で今年は工事中の川ばかりです。本当に災害レベルの雨は勘弁願いたいですね。
そちらもかなりの雨量となっているようなので、気をつけてお過ごしください。
梅雨明けに良い釣りしたいですね! (^_^)
放流魚がたくさん釣れるよりもキレイな1匹が気持ち良いかもですね。こちらはずっと雨で何も出来ません(T_T)
Nori1022さん、こんにちは。
魚に罪はないですが、釣れた魚のヒレが傷んでいたり、欠損していたり、丸く弱々しい尾ビレだったりすると残念な気持ちになりますよね。
今回は、サイズも数も大したことなかったですが、惚れ惚れするような魚体で、嬉しくなりました。
こちらはまだ梅雨入りしていないはずなんですが、雨が多くて(今日も大雨)川は大増水状態です。適度な雨なら歓迎ですが、洪水レベルは勘弁して欲しいです。
お互い、梅雨明けに良い釣りしたいですね!