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早すぎたウェットウェーディング|天竜川水系 フライフィッシング

山菜採りフライフィッシング
この記事は約7分で読めます。

4日程前に大雨が降り、天竜川本流は大増水状態が続く5月26日のこと。
支流ならなんとか釣りになるんだろうか。
このところまともに釣りができていないので、ともかく出かけてみよう。
と言っても、9時頃からのんびりスタートです。

山菜豊富な林道を歩いて|天竜川水系 龍の川

※龍の川というのは私が勝手に付けた名前で、実在する河川名ではありません。

 
クマの目撃例が多い場所なので(昨年の夏は私も子熊に出会ったことだし)、最強のクマ鈴を装着。
それから、このごろメマトイも多くなってきたので、スコーロンキャップを被ります。
今日は準備万端かと思ったんだけど、デジカメを忘れちゃった (>_<)
しかたない、スマホで撮ろう。

この林道沿いにこんなに山菜がいろいろあったなんて

 
今日はウェットウェーディングスタイル。とりあえず入渓点に辿り着くまでは、カメレオン8を履いて歩くことにします。
ふと足元に見つけたミツバ

 
アイコでも生えていないだろうかと、キョロキョロしながら歩いて行きますが。
アカソならたくさん生えてるんだけど、アカソって食べられるのかな。根本が赤っぽくて、アイコやミズみたいな感じで食べられそうだけど。

 
ヨモギは、まぁどこにでも生えてますからね。
ホップの芽も見つけました。

 
シャクもだいぶ伸びました。
そして、イタドリはこんなに伸びてしまいました。イタドリはもの凄く酸っぱいイメージあると思いますが、一晩塩漬けにしてから塩抜きすると酸っぱさが抜けてきんぴらなんかにすると美味いんですよ。


周囲をキョロキョロしながら林道を歩きます。

 
フキもたくさん生えているし、水が湧き出して小さな流れになっている場所にはセリも生えていました。

こうやってみると、この川沿いの林道もかなりいろんな山菜に恵まれていますね。
そう言えばこの辺りでだいぶ遅い時期にコシアブラを採ったことがあったような・・・
ちょっと林に入ってみよう。


葉が開いてはいるけど、まだ食べられるコシアブラの芽があったよ!
ちょっと採っていこう。
もう一度林道に戻ってさらに上に向かいます。


眼下の川は、かなり水量多そうですね・・・


降りられそうな場所から川に入ってみます。
この辺りまで来てもまだ水は多め。ドライフライではちょっと釣りにくい状況だなぁ。

 
ここでサワークライマーRAに履き替えます。
すぽっと足を入れたら、ダイヤルくるくる。これは本当に脱ぎ履きが簡単で最高!
もちろん、フィット感も抜群。

 
これ、履いてみるまで気づきませんでしたが、サワートレッカーRSよりもアッパーがショートカットなんですよね(写真1枚目の指さしている部分)。これによって、足首の動きがかなり自由になります。
一方で、くるぶしを完全に保護できていないので一長一短ですが、私はこちらのショートカットの方が好みです。

増水でなんかあんまり釣れる気はしないから、先にお昼を食べよう。
今日は手抜き料理だからちゃちゃっと作れます。

いつもの料理も山菜が入るだけでちょっと贅沢に

 
途中でコシアブラの他にホップの芽も採ってきました。
ポケットストーブを設置して、固形燃料に着火。今回はダイソーで売っていた3個で100円のやつ。

 
マイクロマックスU.L.に着火してアルミパーソナルクッカーでお湯を沸かします。
その蓋に少し油を引き、セブンイレブンで買ってきた餃子を温める程度に焼きます。

 
インスタントラーメンを煮ます。今日はマルちゃん正麺の醬油味です。
麺が煮える直前に、採ってきたコシアブラとホップの芽を入れて軽く煮ます。
粉末スープを入れて、メンマとゆで卵をトッピングしたらできあがり!


本日の渓流メシ
・コシアブラ&ホップの芽入りラーメン
・餃子(コンビニ製)
・フキとシイタケとさつま揚げの煮物(実家からもらったもの)

インスタントでもコシアブラとホップの芽が入ることで、贅沢なラーメンになりました。
渓流で食べるラーメン餃子セット、最高です!
実家からもらってきたフキの煮物のほろ苦さが良い箸休めになります。

さて、ちゃちゃっと片付けまして、釣り開始です。

魚たちは水面の餌に注目していない?


押しの強い流れを避けて少し遡ってから、道具をセッティング。
午後1時、気温18℃、水温8℃。思ったより水温低いなぁ・・・ますます釣れない予感(笑)
ただ、この辺りは渓相も釣りやすく水量もやや落ち着いてきたのか、魚は出そうな雰囲気。


タックルは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSFハーディー ウルトラライトFW DD 2000ラインはDT-3F、リーダー9ft6Xに7Xティペット2ft継ぎ足し。
最初に投げるのはいつも通り、アダムスパラシュート#14です。

ここからいつも通りフライを浮かべながら釣り上って行くんですが、魚がドライフライに出てきません。しまったなぁ、今の時期ニンフは必要ないと思って持って来てないし・・・


全体としてはやっぱり増水がまだ引けておらず、魚は緩やかな場所に退避している印象。
そんな場所から、フライが沈んだ瞬間に出ました。
やはり、今日は水面上の餌には興味が無い感じ。


やっと出たイワナ。
なんとかボウズは逃れました(笑)


この川も大水で少し荒れちゃったか。


谷が狭くなってきて、この先このまま前進できないかも?
登れそうなところまで戻るとすると、ちょっと大変な箇所があるし、この辺りからなんとか登れないかな。

どうかな、行けるかな。
サワークライマーリールアジャストで途中まで登り始めました。
ヤバい、この斜面表面の土がズルズル崩れる。あそこの木が倒れてるところまで行けば、なんとかなるかな。
なんとか倒木に辿り着いたけど、倒木に体重掛けると木ごと崩れ落ちそうじゃないか。
そこから、ズルズル滑りながら、強引に林道によじ登りました。


ふー、なんとか登り切ったけど、危なかったぜー。


おかげで泥まみれだよー。
今回は事なきを得たけど、この斜面は登るべきではなかったと思う。

ともかく先に進もう。

震えながらの釣り


再び川に降り立ち、釣り再開。
まずは、川に入って膝下の泥を洗い流します。水が冷たいなー。
1分水に浸かっているのが限界。


この辺りから1尾くらいは魚が出ても良さそうなもんだけど、やはり今日はドライフライは厳しいねー。


カゲロウ類は少なそうな感じなので、フライをハードシェルアント・パラシュート#14に変更。
岩の際の少し巻き返しているところから出ました。

だけど、掛かりが浅かったのか、痛恨のバラシ (>_<)
いやー、久しぶりの反応だったのにぃ。


ここからも出ました。


今日はアントパターンならなんとか釣りになるのかもね。


流れの中から出るということはなく、やっぱり少し休憩しているような場所から反応があります。


これはちょっと良型です。

アントでなんとか釣りにはなってますが、結構厳しい状況。


釣れる釣れないよりも、足が冷たくて冷たくて、体が芯から冷えちゃったよー。
せめてもの救いは、今日はラーメンにしようかそうめんにしようか迷った末にラーメンにしたこと。この状況で冷たいそうめんはツライ(笑)
退渓しやすそうな場所で切り上げることにします。

 
川岸でサワークライマーRAを脱いで、ウェットウェーディングスタイルから履き替えちゃいます。
とにかく震えちゃうよ。
ズボンを履いて、カメレオン8に履き替えればもう安心。ポカポカ温かい。

 
ふと足元を見ると、ワサビが生えてるじゃん。ただ、あんまり大きく成長できない環境なのかな。
林道に上がって帰ります。ここから帰りは結構長いよ。


途中水が流れ落ちている斜面にミズがわさわさ生えています。もう少ししたら食べ頃になるかな。
他の山菜がなくなってもミズは長い期間食べられるので貴重な山菜。

帰り道、暇だからまたアイコを探しながら歩いていると、


あっ、あれはアイコじゃないの?


これ、アイコでしょ? 葉の表面にトゲがあるのが見えるから。


やっぱりアイコだ。こんなところにもあったんだぁ。
周囲を探してみるけど、群生はしておらず、他にも少しだけ生えていました。


一見似てるけど、これはアカソの仲間。


他にもちらほら見つかるけど、この前採ったものに比べると細いし、量も少ないので山菜として収穫できるほどじゃないなぁ。
ただ、この地区にも見つかることがわかったので、今後もっとよく探索すれば新たなアイコポイントが見つかるかも。


ん、左の斜面で何か動いた。


今日はスマホなので、綺麗に撮れなかったけど、カケスだ。
いつか羽を拾ってそれでフライを巻いて釣ったことのある、カケス。

林道を歩いているうちに、すっかり体は温まったけど、ウェットウェーディングはやはり梅雨明けからかな。
今日もボウズすれすれな感じだったけど、最後にカケスに出会えたし、悪くない休日でした。
感謝、感謝。

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. こんにちは!ここんところ仕事に惚けてました(笑)
    でも、釣りにも行ってました(笑)
    信州はまだ水温は厳しそうですね。
    先日、息子と熊出没地帯に釣行してきました。息子はウェットウェーディングを予定してましたが現地にて通常のウェーディングに変更してました。まだ、寒いです(笑)水温は11℃ありましたけど。

    車から3時間歩いてたどり着いた釣り場はなんとなく不気味でした。熊鈴はもちろん常に笛を吹きまくってのビビリ釣行です。
    水量、渓相ともバツグンでお魚さんも多く至る所から大小3~5匹はチェイスがある爆釣でした。ゴギ(イワナの亜種)とヤマメの混生で尺も釣れました。ただ、環境が不気味すぎて手放しでは喜べず常に緊張状態でした。
    やっぱり私は釣果はそこそこの安全安心なお手軽な渓流の方がトータルで楽しめます(笑)
    今度、危険地帯に出向く時は熊スプレーも携行しようと思いました。(本当はモビルスーツ着てバズーカ持参したいくらいですが(笑))

    • イッケンヤさん、こんばんは。
      イッケンヤさんがそんなに仕事ばかりしているのは珍しい!と思ったら、釣りには行っていたのね(笑)
      私の場合水温10℃超えれば、まぁウェットウェーディングでもなんとかって感じですが、今回は冷たすぎました。

      車から3時間歩くとは、これまたイッケンヤさんにしては珍しい (^_^)
      ヤマメとゴギが釣れるなんて楽しいですね。しかもかなり魚影が濃かったようで、最高ですね。
      私はクマが出そうで不気味な川こそが好きなんですよね。お化けが出そうな川は勘弁ですけど。
      次回そういう川に行く時は、ガンダムに搭乗して出かけてください(笑)

  2. あのね、リコプテラさん、このランチは既に手抜きとは言わない。
    だいぶ麻痺してきているけど、昔は外でお湯を沸かしてカップ麺を作るだけでも、『おぉ、外メシだぁ』って感動しませんでした?
    それが今や『手抜きでラーメン餃子セット』って。(笑)

    足冷え冷えながら渓魚の顔も拝めたようですし、悪くないどころか良い休日でしたね。^^

    • kuniさん、こんばんは。
      あれ? そうでしたっけ(笑)
      でも、餃子なんかコンビニで売ってた温めるだけのやつですよ。
      でも、思い起こせば確かに最初はガスストーブでお湯沸かすだけでも感動してました。そこころからすれば、贅沢な渓流メシですね。

      足だけでなく、体の芯から冷え切っちゃいましたが、新たな山菜ポイントも見つけられて充実した休日になりました (^_^)

  3. 釣り+山菜探しだと、楽しみが増えて良いですね。私は、もう一つの趣味の蝶ばかり探してます 捕るのではなく、撮るです。山菜を覚えると、もっと楽しくなりそうなんですけど。             今シーズン、一応 ゲーターか沢スタイルの釣りを計画中ですが、まだ、自分のスタイルが見つからず 検索中です。

    • Kさん、こんばんは。
      本当は釣りだけに集中した方が釣果が上がると思うんですが、私の場合集中したところで大して釣れないので、他の楽しみも追加している感じです(笑)
      Kさんはよく花の写真も撮っているので、そちらが専門なのかと思っていましたが、蝶の方が専門なんですか。私はどちらかというと蝶や蛾は虫の中では苦手な方なんですが、唯一アサギマダラという蝶は好きです。中学生の頃たまたま写真に撮って、とても綺麗だったので未だに好きです。

      ゲーターも良いんですが、ソックスと一体になっていない物の方が脱ぎ履きしやすいし、使い勝手が良いと思います (^_^)

  4. おはようございます
    見下ろしたアングルの最初の流れ写真、鮮烈な水で、実にいいですね。
    両岸が、初夏の若緑に覆われていたりと楽しそうです。
    全体に崖が迫ったゴルジュ帯と言えそうな流れが多くて、フェルト底では厳しそうですね。
    スノボブーツが、ダイヤル式やスピードシューレース等の新しい締め方を先行大量生産してきましたが、スノボブーツメーカが渓流靴ってのも悪くなさそうだなと思います。

    • マンボウさん、こんばんは。
      水は綺麗で、渓相も良いんですが、この川の場合もう少し減水していた方が釣りやすいんですよね。谷が深いので、夏場でも鬱蒼とした高い木々に囲まれて涼しいですよ。
      おっしゃる通りで、ゴルジュ帯で度々高巻きもしなければいけないので、フェルト底だと危ないです。
      このシューズが搭載しているワイヤーレースシステムは、普通の靴紐タイプに比べてフィット感、操作性とも圧倒的に良いです。
      源流釣行される方に自信を持ってお勧めできます (^_^)

  5. 相変わらず良い渓相が有りますネ

    山菜も豊富で楽しみが倍増です

    最近はなかなか見れない様にに成り

    私も新天地が遠くなりました。

    • 釣りお爺さん、こんばんは。
      長野県は本当に渓流には恵まれていると思います。
      県全体が山と言っても良いので、ありがたいことに山菜も毎年楽しめます。
      このところ、アウトドアブームで山菜採りも人気がありますね。
      葉ワサビや行者ニンニクなど、繁殖力の弱い山菜は乱獲されると絶えてしまうこともありますね。
      タラの芽なんかもちょっと過熱気味で、木が枯れちゃう場合もあるので、山菜は必要な量だけ採るようにしたいものです (^_^)

  6. 釣りがうまくいって良かったです。
    そこにプラスαの話題が記載されてるとたのちいわ!

     先日、老齢の先輩釣り師は入渓と同時に25cmのブルックが釣れました。ライズが見えたとのことで大喜びです。
     渇水気味になりかけて不安でしたが、ガイド謝礼に日本ミツバチのハチミツをいただきました。一番うれしいお土産でした。一度はお目にかかりたいと思ってた逸品ですから。
     
    追伸
     パラシュートフライのインジケーターを緑にしたらピンクより見やすいときがあること、見破られにくいことで追加巻き巻きしまちた。

     こちらは待望の雨が今日降りそうです。ガイド時は釣りに満足できなかったからね。

    • FFfreakさん、こんばんは。
      釣りはうまくいったとは言えない状況でしたが、ボウズは逃れたので良しととします(笑)
      山菜は新たなポイントを見つけることができて、そちらは大収穫です。

      ドライフライの釣りは楽しいですよね! ニホンミツバチの蜂蜜とは贅沢品ですね。うらやましい。
      インジケーターは私は専らピンクか白かってとこですが、緑ですか。私も真似して巻いてみます。ありがとうございます。
      次回は、自分の釣りを思いっきり楽しんでください (^_^)

  7. こんばんは。
    釣りに山菜良い季節ですね、ちょっと遅いが山ウドが良いですね、料理の事はあまりわかりませんが、ウドとかミズのサバ缶を入れたみそ汁が我が家の定番です。

    • ハックル70さん、こんばんは。
      5月は本来なら毛ばり釣りにはとても良い時期のはずですが、今年は雨が多くて増水気味で釣りにくい状態でした。
      山菜はまだもう少し楽しめそうですね。ハックルさんに教えてもらったシオデがそろそろ採れるんじゃないかと思っているところです。
      山ウドは畑栽培のものより風味が強くうまいですよね。
      ウド、ミズをサバ缶良く合いますね。私も味噌汁に入れるのが好きですよ (^_^)

  8. 良い渓相ですね。
    でも記事の通りで、とっても冷たそうです^^;
    また、相変わらず渓飯の美味しそうなこと・・。
    現地食材のトッピング、良いですよね。私もインスタント麺で良くやります(^^)

    • アイさん、こんばんは。
      渓相良いのですが、この川は谷が深くて鬱蒼としているので、真夏がベストシーズンです。
      特に、今年は5月の雨量が多く、増水していて水温も低く厳しい状況でした・・・
      寒かったので、温かい渓流メシにしたので救われました。
      なんてことのないインスタントラーメンでも、山菜をちょっとトッピングするだけで贅沢なラーメンになりますよね (^_^)

  9. 法律違反になりますけど、何となくビールを作れそうな気がしてきました(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      たぶんビール作れます(笑)
      今は「手作りビールキット」みたいなものを売られてますが、あれって法律的にはどうなんでしょうね。
      自分で作ったお酒を呑めるなんて、最高ですけどねぇ (^_^)