今年は、8月上旬に二泊三日源流釣行に出かけて良い釣りができて満足したということもあるけど、その後お盆中に異例の大雨続きとなってしまい、長野県各地で土砂災害が起こり川にはしばらく濁流がゴウゴウと流れているのを見て、なんだか意気消沈してしまいました。
それでも、と重い腰を上げ8月末に一度出かけてみたものの、大増水でボウズを覚悟したくらいです。
結果的にはテンカラで楽しむことができましたが、9月に入ってからは幸か不幸かキノコが空前の大豊作になってしまったのでキノコに目が眩んだということあり(笑)、釣りに出かける時間が取れないまま、時が過ぎていきました。
そして、禁漁前日、午前中は所用があり午後からならなんとか釣りに行ける。
最終日は出かけてみよう、川へ。
向かうのは、ヤマメの川なのにアマゴのような魚が釣れる例の川。大物ヤマメが遡上してきているかもという淡い期待を抱いて。
人だらけの最終日、油断大敵雨あられ|犀川水系ワラビ川
※ワラビ川というのは私が勝手に付けた名前で実在する河川名ではありません。
予定していた入渓点の駐車場に辿り着いたのは、13時半。
そこではすでに釣りを終えた数人のグループがウェーダーを脱いで、宴会を始めているではありませんか(苦笑)
さすがに最終日、早朝から気合いを入れて釣っていたんだな、みんな。
どこから入ってもきっと人だらけだろうから、あれこれ言わずにここから入渓してみよう。
目の前の淵尻辺りからヤマメが出そうじゃない。
まぁ、すでに釣り人がたくさん入っているから釣れないんだけど(笑)
タックルは、Beams ブランシエラ 3.9UL Limited+カルカッタコンクエスト BFS HG。
ルアーはEden50S(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)を使ってみます。
このミノー、お手頃価格なのに良い動きをします。
ここで一つ問題が。
足元は、サワークライマーRAのウェットウェーディングスタイルなんだけどサワーサンダルフェルトを忘れてしまった。
この川はヌメリが強いのでゴム底だとズルズル。しかもやや増水気味で、川を徒渉しながら進まなければいけない状態。まずいな、これは。
どうする? 車に戻ってもっと上流部に移動する?
とりあえず、行けるところまで遡ってみるか。
岸際のタルミから、こんなチビちゃんがヒット。
ミノーと大してサイズ違わないじゃん(笑)
ズルズル滑りながらなんとかキャスティングして、上れるところまで行ってみましたが、結局この1尾のみで魚の反応がないし、これ以上フェルト無しでは危険なので、水量が少しはマシな上流へ向かうことにしました。
こちらも先行者有り。釣れるのはチビばかり。
再度入渓。ここにも県外ナンバー先行者の車が停まっていたので、厳しいかも。
浅瀬に出ているかもしれない、と何気なく一投。すると、いきなり食ってきました。
浅瀬続きの場所をミノーを投げつつ、先へ進みます。
ここも8月の大雨で少し平らになってしまったかな。
対岸岸際にキャスト後、トゥイッチを入れた瞬間にイワナがヒット!
しかし、残念ながらバラしてしまいました。少し良いサイズだったのにぃ。
ドラグ調整がちょっと緩かったかも。どうせそんなに大きいのがくるわけじゃないし、ドラグはこの際パツンパツンに締めておこう。
ついでにスナップとリーダーの結び目を念のため結び直し。
ルアーをAR-Sに替えて広範囲をサーチ。
チビヤマメはたまに出てくるのですが・・・
よくこんなサイズがルアーを食ってくるよね。ちゃんと口にフッキングしているのが不思議なくらい。
この後もアタックしてくるのはチビばかり。
がっちり根掛かりしちゃったので、立ち込んでルアーを回収に行くと、太い餌釣りの仕掛けにルアーが絡まっていました。
ここは河原が広いからゴム底でも大丈夫だけど、先行者の足跡くっきりで大きいのは釣れる気がしない。このまま今シーズン終了となってしまうのか。時間はすでに16時近い。空からは今にも雨が落ちてきそうな気配。残された時間はあとわずか。
根掛かりかと思ったら、浮き上がってきた大物!
この淵、下流側の流れ出し付近から丁寧に探りますが、全く反応ありません。
こういう大場所はやはり攻めまくられて魚が残っていないのか。
白波が立つ流れ込みの脇まで移動して、対岸のタルミにルアーを打ち込んで白泡の下に潜らせるようにサムシャッド(グリーンバック)を通してみます。
黄色丸印辺りでコツっとアタリ!? いや、底石に当たっただけか。
なんだかふっと軽くなってしまったので巻き上げてみると、なんとルアーが無くなっていました。
リーダーの先端を見ると、スナップとの結び目で切れてしまったようです。
あれ? どういうこと? さっき結び直したばかりだけど、しっかり結べてなかった?
それとも、さっきのコツってまさか大物だったとか。
いや、仮に大物だとしても全然重さを感じずにリーダーが切れるなんてことないだろう。
さっきのはやっぱり根掛かりで、何か鉄の板のような鋭利なものが沈んでるんじゃないの?
とりあえず、もう一つサムシャッド(オーロラヤマメ)を取り出してスナップを付け、リーダーを結び直していると、上の方から誰かに声を掛けられて、ドキッとしました。
全然気づかなかったけど、先行していたルアーマンが下りて来ていたのでした。
「どうですか、釣れましたか?」と尋ねてみると、
「このくらいのイワナが何尾か」と親指と小指を広げて。
「やっぱり大きいのは残っていないみたいですねぇ」とお互いに苦笑交じりで。
このルアーマン、雨が落ちてきそうだし暗くなる前に川伝いに下りて来たとのこと。釣り上ってから釣り下って来たらしいので、もはや私が釣れる可能性は限りなく低くなっている模様。
まぁ、仕方ないね、最終日に午後からのこのこやってきても厳しいのはわかってる。
ルアーマンと別れ、しっかりとリーダーを結んだのを確認してから、もう一度だけ同じポイントにルアーをキャスト。さっきの「コツっ」が仮に大物が食ってきたんだとしても、二度目はないだろうけど。
もう一度同じポイントにルアーを打ち込み、サムシャッドを潜らせます。
すると、ほぼ同じ場所でゴンっとさっきより重みのあるアタリ? 根掛かり?
やっぱりここに何か沈んでるのか。ちょっとリールを巻いてみると・・・
いやいや、動くぞこれ。魚だぞこれ!
うぉ、重い。大物だ!!
ロッドを立ててリールを巻いて寄せようとしますが、流心の強い流れを受けて魚が浮いて水面でバチャバチャもんどり打ちます。チラッと見えたその姿はデカいヤマメ!!! これはヤバい!
と思った瞬間、ふっとロッドが軽くなってしまいました。えーっ、バラしちゃったのー!?
軽くなったリールを巻き上げてみると、ルアーはちゃんと着いているから、ラインブレイクではなくフックが外れちゃったんだ。掛かりどころが良くなかったのか。
フックアウトかと思ったら、まさかのフックブレイクだった。
あぁー、やっちゃったよー。川の神様がくれた千載一遇のチャンスをみすみす逃してしまった・・・
天を仰いでしばし放心。
さっき別れたルアーマンの背中がまだ見えていたので、思わず
「おーい、凄いヤマメがいたよー!!」と叫びたくなってしまいました(笑)
戻って来たルアーを良く見ると、ベリー側のフックが折れてるじゃない!
掛かりどころが悪かったんじゃなく、しっかり掛かっていたけど折れちゃったんだ。
でも、普通4lbのリーダーの方が先に切れるんじゃないの?
なんらかの理由でフックが劣化してたのかもしれないし、水面でバチャバチャした時にたまたまフックの角度が折れやすい形になってしまったのか。リールのドラグをパツンパツンに締めていたのも仇となってしまった。いつも通りのドラグ設定だったら、こんなことにはならなかったかもしれない。
これぞ『後の祭り』です。
来シーズンのモチベーションが一気に上昇!!
今年の秋は山に通い詰めて山の神様からはご褒美がもらえましたが、川から足が遠のいてしまったので川の神様は「もっと川も通わないとダメだよ」と言われたような気がしました。
あの大ヤマメの感触は今も手のひらに残っています。少なくとも例の34cmのイワナが霞んでしまうサイズであったことは間違いありません。
その後は全くアタリなく、ぽつぽつと雨が落ちてきたので、退渓することにします。
写真で見るよりも辺りは薄暗くなっていて、道路に簡単に上がれる場所まではかなり距離があるので、仕方なく急斜面をよじ登って道に出ました。ふぅー。
いやぁ、あのヤマメ、釣り上げたかったなー。ほんとに悔しい。
まぁでも、この川にあんなヤマメ(アマゴかもしれないけど)がいることがわかっただけでも良かった。また釣り熱が復活しました。来シーズンはこの川ででかいヤマメを狙います!
急速に暗くなる帰り道をプリウスの元へと急ぐ途中、大ヤマメが水面に踊った瞬間を何度も何度も思い出しながら、今シーズンの渓流釣りは終わりを迎えました。
コメント
おはようございます
最終釣行、相当に楽しめたようですね。
やはり、ルアーですか、大物は。
私が行くような上流から源流域でも、掛けたチビアマゴが、大物に追い食いされた事が数度あります。
勿論、フックが付いていないので最後はスポッと、大物の口からチビが抜けてしまいますが。
今回の大物、来シーズンこそご対面出来るとイイですね。
マンボウさん、こんばんは。
午後からだったので時間的には短かったですが、楽しめました。
秋が深まると大物にはルアーが威力がありますねー。
虫のような小さな餌はあまり食べなくなる印象です。
逃した魚は大きかったですが、来年までなんとか生き延びていて欲しいです (^_^)
残念でしたね~
大ヤマメをバラすところの気持ちが痛いほどわかります。
やっぱりラインの一番弱いところはスナップのチモト
なんですかね?
とうとうリコプテラさんのところもシーズン終了ですか
お疲れさまでした。大ヤマメは来年リベンジですね!
muraさん、こんばんは。
ええ、これは本当に悔しかったです〜!
PEラインとの結節部よりはスナップとの結節部の方が強度は低いかもしれないですね。
それにしても、一回目のコツっとしたアタリ?の直後に切れてしまうとは、なんだったんでしょうね、あれは。
なんだかんだ言っても禁漁になってしまいました。
おつかれさまでした。来シーズンも、お互い楽しい釣りをしましょう! (^_^)
デカイやつ惜しかったですね、僕も何回悔しい思いしたか。ローリング凄すぎて、自作のシングルフックのアイをフロロカーボン7号で作ってたのがネジ切られたり、スプリットリングから外れてフックごと無くなったり、渓流と言っても油断出来ないですね(T_T)
Nori1022さん、今回逃した大物は本当に悔しかったです〜。
アマゴのローリングは強烈ですよね。
フロロの7号もぐるぐると捻られちゃうとちぎれますか。オソロシ。
今回は釣り人だらけで、しかもチビアマゴしか釣れないのでほんとに油断してました。
大物ってなぜか油断してる時に来ますよね(笑)
最終釣行でご苦労さんでした
1年を振り返り今年は増水時期が多く出掛けれない日が続きましたね
来季に期待したいです、
小形のアマゴですがやはりアマゴは綺麗で渓流の女王ですね、
釣りお爺さん、こんばんは。
今シーズンの渓流釣り、おつかれさまでした。
今年はなんと言っても、8月お盆の集中豪雨ですよね。あの時の濁流で川がだいぶ流されちゃったし、その後も増水気味でなかなか釣りに行けませんでした。
チビアマゴはパーマークも鮮やかで、ピカピカしてますよね。
来シーズン、お互い良い釣りができますように (^_^)
う~ん、惜しいですね~・・
どんな大物だったか、観たかったです。
あっという間にシーズン終了ですね。
来年に繋がるモチベーションが得られて、是非来期は大ヤマメをやっつけて下さい!
アイさん、こんばんは。
最終日で釣り人多数、しかも先行者の後追い、さらにはチビアマゴしか釣れなかったので、完全に油断してました。
まさかフックが折られるとは思っていませんでした。悔しくて数日眠れませんでした(笑)
そうですね、今年は夏の大雨で釣りに行けない日も多かったので、本当にあっという間の禁漁といった感じです。
来シーズンは、大ヤマメ(または大アマゴ)を釣り上げます!!
ファーストフィッシュの写真、思わず「リアルなミノー使ってますね!」と思っちゃった。(笑)
その後の大物、一発目は抵抗もなくラインブレイクしたおかげで二度喰いしたのでしょう。
来年につながるという意味では、良い最終釣行だったかもしれませんねぇ。^^
kuniさん、こんばんは。
本当にミノーと同サイズくらいのヤマメばかり釣れるので、ミノーなんだかヤマメなんだか私もわからなくなってきてました(笑)
一発目のラインブレイクはなんとも不思議でした。スナップにしっかり結んだつもりが結べていなかったのか。
二発目も同じ魚でしょうかね。
来年はこの川にも通わなきゃいけなくなっちゃいました(笑)まぁ、楽しいですけど (^_^)
やっぱし禁漁直前の時期はミノーに限る!(笑)
しかもベリーフックに喰ってくるのって、大概デカめなんですよね。
それにしてもデカヤマメのポイントは凄い場所です。。
ここならフライや餌では探り切れないだろうなぁ?とか??
Keymanさん、こんばんは。
そうですねぇー、秋の大物は断然ミノーですね!
実は、禁漁後ある川でとてつもない大物がペアリングしているのを目撃しまして、まとわりついてくる小さいオスを追い払おうとアタックしてたんですよね。ミノー投げれば一発でかかりそうでした。
チビヤマメしか釣れないので、大物はもういないのかと思って油断していたら、餌釣りでも狙えないような場所にいるもんですねー!
来年は万全の体制で大ヤマメ狙います (^_^)
大物、残念でしたね。 来シーズン、リベンジですね。 何故か、最終日って 凄い釣り人の数なんですよね 私も、最終日に狙って行った川には 釣り人の車が沢山でした。おまけに、人の少ない川に行ったら、今一でした。やはり、釣れない川には 人が居ないです。
Kさん、こんばんは。
今回の魚は、水面でもんどり打つ姿が見えただけに、本当に残念でした。
来シーズンこそは大ヤマメを釣り上げます!
最終日は本当に人が多いですよね。みんな最終日に掛けてるんでしょうね。
皆さんどこでどう情報を仕入れているのかわかりませんが、釣れる川には人が群がり、釣れない川は閑散としてるんですよね(笑)
なかなか穴場はないものですね (^_^)