フライフィッシングをやっていると、西洋式のランディングネットを使っている人が多いと思います。私もランディングネットの塗装をし直したり、ネットを編んだりしました。
そして、木製フレームを自分で作ろうと思ってはいるんですが、途中でストップしたまま。
とにかく再開して完成させなくては。
ところで、今年の7月くらいですかね、実家の山(実家には今は放置されたままの山が二箇所あります)へ行った時に、とある木が目に付きました。
天然木でタモ作り|カヤの木でタモを自作
左右対称に伸びる枝、ちょうど良い太さを探す。
葉っぱはこんな感じ。
そして、枝は綺麗に左右対称に伸びています。
ハックルさんのブログでネズミサシの木でタモを作られているのを何度か拝見して、いつか自分でも作ってみたいと思っていたんですが、確かカヤの木でもできると書かれていました。
幹の太さがちょうど良いくらいのところだと枝が細すぎる気がするし、枝が太めとなると今度は幹が太すぎるし、どちらもちょうど良いところってなかなかないです。
それでも、なんとかタモになりそうなところをカット。
皮を剥いて節も綺麗に整える。
葉っぱを取り除いて持って帰ってきました。タモができそうな雰囲気だけはある(笑)
ハックルさんのブログを参考にやってみよう。
ただ、この時点ですでに失敗発覚!
木を切ってくるのは冬が良いとのこと。真逆の夏に切っちゃったよ。
そう言えば、竹も冬に取るの良いというし、木の類いは水分の少ない(乾燥している)時期に切るのが鉄則なんだね。
切っちゃったものは仕方ないからとりあえずこのまま進めてみよう。
モーラナイフで木の皮を剥きます。これは結構簡単にスルスルと剥けるね。
ここでちょっと疑問が。皮をつるっと剥くと、茶色っぽい木肌が出てくるんだけど、ザラザラしてるから、この茶色い部分も剥くのかな。
茶色を剥くと、下は綺麗な白い木肌。
枝の付け根も丁寧に。
柄はこんな感じで良いかな。と思ったけど、柄の部分は剥こうと思えばもう一段階剥けるんだよね。
というか、削ろうと思えばどこまでも削れるので止め時がわからない(笑)
枝は削りすぎると細くなっちゃうからこのくらいにしておこう。
切断面と節の部分はガムテープで巻いて乾燥による割れを予防。
柄の底や節のところは、感想しないようにガムテープを貼ります。
枝をぐいーっと曲げて円くして、荷造り紐で縛ってぐるぐる巻きにします。
直径は30cmくらい。
この状態で乾燥しすぎないように日陰で半年くらい乾かします。
最初は実家の小屋の中にぶら下げておきましたが、しばらくしてウグイス小屋に持っていって室内に吊しておきました。
それから5ヶ月くらい経ちますが、もう少し乾かしておこうと思います。
本来なら冬に切るべきものを夏に切っちゃったから、来春まで置いておいたほうが良い気がする。
ともかく、こちらはしばらくこのままで、ランディングネットの方をなんとかしなくては。
・・・つづく。
★後日追記:ランディングネットはなんとか形になりました↓
コメント
自作ネット完成楽しみですね。僕は不器用なので買うしかない(笑)
Nori1022さん、こんばんは。
タモを作るの初めてなので、上手くいくかわかりませんが天然木で作るのは面白いです。
私も手先が器用というわけではないので、途中で失敗しそうな予感もしますが(笑)ゆっくり少しずつやってみます。
おはようございます
いよいよ本格的な受け網ですね。
ハックルさんも喜んでいると思います。
マンボウさん、こんばんは。
山にちょうど良さそうな木があったので気まぐれに初めてみただけなので、本格的な仕上がりになるかどうかはわかりません(笑)
ハックルさんのブログだけが頼りです。
先日、体調を理由にブログを休止されるとのことだったので心配していましたが、再開されたようでこれからも無理のない範囲でご教示いただきたいと思っているところです。
ついに「そっち方面」もいっちゃいますか。^^
乾燥させる、別荘があるのが羨ましい~~
kuniさん、こんばんは。
ついに、というか山でちょうど良さそうな木を見つけてしまったので、気まぐれに初めてみただけといった感じです
急激に乾燥させるとまずそうなので、湿度の高い山小屋は干して置くのにちょうど良いのかなと思いまして。なにぶんにも初めてなので、何かが正解なのかわからないまま進んでいるところに問題があるかも(笑)
出来上がりが楽しみですね 私も、テンカラを始めてから ランディングネットを和式にしたいと思っていましたが、作り方が解らずでした。リコさんの制作を参考にさせていただきます。
Kさん、こんばんは。
テンカラには天然木の和風タモが似合いますね。
洋式のランディングネットに比べると行程は少ないと思いますが、自然の木を使うので強度を保ったまま形を整えるのが難しそうです。
時間はかかると思いますが、がんばってやってみます (^_^)
こんにちわ
木ですが写真ではなんとなくカヤではなくモミに見えます
葉っぱの先端がとがっていたらカヤ
二股になっていたらモミでございます
タモですが立ち枯れのねずみさし(杜松)製がやはり素晴らしいですよ
残念ながら立ち枯れや倒木でないと油の浮いた木目が出てきませんので
ご留意くださいませ
へら師さん、こんばんは。
あらためて写真をよーく見てみたら、葉の先端が二つに割れていました。おっしゃる通りこれはモミの木でした。ありがとうございます。
モミの木でもタモできますかね? 強度が心配ですけども。
やっぱりネズミサシが最高なんですね。
きっと立ち枯れは長い時間を掛けて乾燥されるから良いんでしょうね。なるほど、こだわりの一品に仕上げるには、素材選びも重要ですね。
今回のモミの木で上手くいくかわかりませんが、今度もタモ作りは挑戦し続けたいのでまたご教示ください。よろしくお願いします (^_^)
リコプテラさん
こんばんわ
やはりモミでしたか
普通に山をうろうろしていると
モミとカヤの比率は50から100対1くらいで
カヤは思いのほか少ないです
実用にはモミでも全く問題ないとおもいます!
北向きの斜面/できれば痩せ尾根筋に生えているものの
ほうが目が細かいので強度が出て狂いも少ないかと思います
是非とも素晴らしいものを作ってください!
杜松、こちらは珍しい上に立枯れとなるとさらにさらに貴重なので
見落としのきくいまの時期に探し回られている方も多いかと…
白っぽい杜松のタモを使われている方もいらっしゃいますが
生木採集がバレバレで良い木目もでませんから作製にチャレンジされるので
あれば立枯れをおススメしたいです…
杜松は赤松の生えている痩せた尾根筋を丹念にチェックすると見つけやすいです
リコプテラさんの縄張り?の矢作川水系奥三河なんかの山にも結構あります
山で金魚藻がそのまま茶色くなったような葉っぱが落ちていたら
それは杜松のものですので周囲に必ず存在しています
是非とも杜松製にもチャレンジされてみてください
長々と失礼いたしました
へら師さん、こんばんは。
カヤの木は少ないんですねぇ。今度山を歩く時に注意深く見てみます。
ネズミサシは岐阜県境で何度か見かけたことがあるし、もしかしたら地元にもあるのかもしれませんが、立ち枯れの木を探すのはかなり大変そうですね。でも、新たな目的が見つかって冬山歩きをしてみるのも良いかもしれませんね。
タモ作りも奥が深いですね。いろいろと教えていただき勉強になりました。
ありがとうございました (^_^)