以前に、楕円断面を持つロングリーダーは想像以上に使いやすかったと書きました。
開けた川でスレたアマゴを狙う時なんかに時折使っていましたが、使い始めは良いんですが何度かリールに巻き取るのを繰り返していると、楕円断面のバット部がねじれて癖がついちゃうんですよね。
頻繁にリーダーを交換するという解決策はあるにはありますが・・・
そんなわけで、このリーダーを使う頻度は少なくなり、普段は7ft半くらいのロッドに7.5ftまたは9ftのリーダー+ティペット2〜3ftを継ぎ足したシステムで釣ることが多いです。
つまり、リーダー+ティペットの全長は9ft〜12ftで釣っていることが多いですかね。
ロングティペットリーダーというと、もっと長い15ft〜22ftくらいのシステムですね。
ロングティペットリーダー熱、再び上昇中!
もちろん、ロングリーダーじゃなくてもイワナやアマゴ(ヤマメ)は普通に釣れます。細い藪沢なんかを釣るなら、ショートリーダーの方が釣りやすいし。
ただ、ロングリーダーが圧倒的に有利になる場面があることも確かで、ロングティペットリーダーじゃなきゃ釣れない状況というのもあります。広いプールでライズしているスレたアマゴ(ヤマメ)などフライをじっくり見られるような状況では、ロングティペットリーダーを使ってロングドリフトさせる釣り方が圧倒的に有利ですね。極端に言えば、ティペットの結ばれていないフライをポトンと落とせば、何の疑いもなく食いついてくれるでしょう。
それと、渓流魚は大物になればなるほど警戒心が強く、簡単にはフライに食いついてくれません。
そんな大物を相手にする場合もロングティペットリーダーは威力を発揮します。
逆に言えば「大物を釣りたければロングティペットリーダーを使った方が有利である」ということになります。
今年は尺アマゴをなんとか釣りたいので、あらためてロングティペットリーダーをしっかりやってみようというわけです。
ティペットをくしゃっと落とすのではない、渋谷直人さんのLDL釣法
そんな折りに、ロングティペットリーダーの使い手である渋谷直人さんの特集が組まれた雑誌『FlyFisher』の表紙が目に付きました。発刊自体は昨年(2021年)の6月ですが。
私はここ数年釣り雑誌は全く読んでいませんでしたが、久しぶりにアマゾンで買って読んでみることにしました。
フライフィッシングの世界で著名な方はたくさんいますが、その中で渋谷直人さんの考え方は共感できる部分が多いです。そして、これはたまたまなんですが、渋谷さんがプロデュースしたロッドやフィッシングベストを愛用していて、実際に使ってみるととてもよく考えて作られていてとても使い勝手が良いんですよね。
ロングティペットリーダーを使いこなすためのシステムを揃える。
ともかく、渋谷さんが推奨するシステムを揃えて、渋谷流ロングティペットリーダーを使いこなせるまで頑張ってみよう。
ロッドは、ユーフレックス インファンテ773-6 NSF。このロッドはロングティペットリーダー用に設計されています。
私は今現在このロッドをメインに使っていて、ロングティペットリーダーが扱いやすく作られていますが、ショートリーダーでも問題なく使えます。
このアクションでありながら6ピースというのも私にはぴったり。最高です。
廃盤になる前に同じのをもう一本買っておこうかと思うくらい。
リールシートが銘木製のポケット&リングの場合、リールが抜け落ちるなんてことを何度か経験してますが、このロッドはコルク製のリールシートなので一度もリールが抜け落ちたことはありません。
銘木製のリールシートの方がかっこ良く見えますが今後は、
・ポケット&リングならコルクのリールシート
・銘木製のリールシートならアップスクリューロック
のどちらかしか私は買わないと思います。
リールは、ORVIS バテンキル クリックII。
このリールはシンプル構造で渓流では必要十分な性能を持っていて、ロングティペットリーダーでなくても、渓流用には一番お勧めできるリールです。
もう一つは、HARDY ウルトラライトFW DD 2000。
注文しておいたスペアスプールも届いたことだし、こちらを使う可能性もあります。
どちらのリールにするにしても、ショートリーダーとロングリーダー、両方のスプールを持ち歩くことにします。沢の状況によってはロングリーダーでは釣りどころではないことも考えられるので。
ラインは、SCIENTIFIC ANGLERS スープラ ロングドリフトライン DT-3F(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)。
フライラインはオレンジ色が一番好きなんですが、リールに巻いた状態で区別が付きやすいように敢えてサーフというカラーを選びました。薄水色みたいな色ですね。
私は普段、river peakのお手頃ラインを使っているのでフライラインの値段ににビビります。
ダブルテーパーラインの3番なんで、半分の長さに切って2回分使えるからまだ良いけど、有名ブランドのフライラインって高いよねぇ〜。
そして、リーダーはティムコのLDL(ロング・ドリフト・リーダー)シリーズ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
6Xの13ftと5Xの15ftを買いました。これに、6Xまたは7Xのティペットを3〜6ftくらい継ぎ足して使います。
ティペットもティムコのLDLフロロシリーズ(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
6Xと7Xを使うつもりですが、購入店で在庫切れだったので取りあえず7Xのみ購入。
メインで使うのは6Xの予定です。
フロロのティペットは今まで使ったことがないけど、ロングドリフト用のしなやかさを持っている点と光の屈折率が水に近いのでナイロンよりも目立たないという点に期待。一方、ナイロンより沈みやすいのはドライフライにとっては欠点となり得ますが。
リーダーは安いけど、このティペットも高いんだよねぇ。まぁ、とにかく値段だけの価値があるのか確かめてみます。
一筋縄ではいかないロングティペットの釣り
後はライズ狙いのフライも新たに巻いて、尺アマゴを狙いたいです。
その前にまずはシステムを組んで、どこかでキャスティング練習をします。
それについては、またあらためて書きます。
船形ループを作り、ティペットを逆V字の状態にしてフライを落とす。それが自分の思い通りにコントロールできれば、今まで釣れなかった魚も釣れるようになると信じて。
コメント
こんばんは
広い範囲を狙えた方が有利な事は単純に分かるんですが、餌釣りだけの疑似餌素人には、ルアーの方が有利な気がしますが、どうなんでしょうか。
尺アマゴは難しいですね。
サクラマスがいるぐらいですから、大きくはなれる筈ですが、餌の制約の為か上流域ではナカナカ居ませんね。
対してイワナは、更に上の源流域で餌の制約はより多い筈ですが、尺イワナを釣る確率は尺アマゴの十倍・二〇倍超ではないでしょうか。
尺アマゴ、頑張って下さい。
マンボウさん、こんにちは。
渓流での遠投ということならルアーの方が有利ですね。
フライの場合は遠投というよりも、より本物の餌のように見せるためにティペット(ハリス)を長くしてより自然に流れるようにするってことですかね。
昨年小さな沢に上ってきた大アマゴを見てから、尺アマゴは想像以上にたくさんいるんだと思っていますが、これを釣るとなると難しいんですよねぇ。
源流部にいる大イワナは本当に何を食べてあんなに大きくなったのか、と思いますよね (^_^)
ロングリーダー、ロングティペット 私の時代は 岩井さんを見て勉強してました(^-^) なかなか難しく、投げるたびに結び目が増えていきました() 渋谷さんは、テレビの情熱大陸で見てから ブログをたまに拝見します。
大きなアマゴを狙うには、沈めるフライを使うか、ドライフライならロングティペットリーダーを使うかというのが近道かな・・・なんて思っています。
ただこれが口で言うのは簡単だけど、沈めるのも浮かせるのも一筋縄にはいかないんですよね。
ロングティペットリーダーについては1シーズン半くらい、徹底してファールドリーダーだけを使ってみましたが、メンディングを使用する釣りにおいてはテーパードリーダーを使う方が良いというボクなりの結論に達しました。
今年の本流ライズ狙いは、リコプテラさん同様ティムコのLDL(ロング・ドリフト・リーダー)シリーズを試してみようと思っていたところです。^^
なんて、言いつつもう暫くは近所の海で根魚に翻弄される予定ですけどね。(笑)
kuniさん、こんにちは。
本流だったらウェットフライで狙うことになるでしょうね。
アマゴの警戒心の強さと俊敏さは本当に手強いです。
今まではほとんどブラインドの釣りでしたが、今年はキャスティングする前にポイントをよく観察して、アマゴの姿またはライズを見つけてそれを狙うような釣りに力を入れようかと思っています。そこに魚がいることがわかると、逆に平常心でいられなくなる可能性もありますが(笑)
LDL、がんばってみます。
メバルも楽しそうなターゲットですね (^_^)
僕もフライやってみようかなー。フライラインやPEラインの値段はなんだか慣れて麻痺してきました(笑)
Nori1022さん、こんにちは。
Noriさんも前にフライ巻いたことがあると言っていたし、兄さんの手ほどきでフライやってたんじゃないですか。もう一度フライやりましょうよ。ルアーやってると「フライってめんどくさいなぁ」って思っちゃうかもしれませんが(笑)
高いラインのことを思えば、5万円くらいのロッドでももの凄ーくコスパが良いような気がしてきますね (^_^)