2022年のめでたい渓流解禁釣行、雪に覆われた渓流でなんとかアマゴを釣ることができて、ゆっくり渓流メシ作って食べることができました。
気温水温とも低く、温かいご飯を食べなきゃ凍えちゃうよ。
その時にチラッと登場していたニューアイテム。その名も『メスティン三兄弟』。
これはクラウドファンディングMakuakeで昨年9月頃目について、早期注文ならだいぶ安く買えそうだったので、衝動注文してしまいました。
安く買えると言ったって、3つセットで12,000円くらいだったので安いのか高いのかよくわからないけど。クラウドファンディングは、数量限定で早期割引があるのでついつい慌てて注文しちゃうという罠が仕掛けられています。おそろしや、オソロシヤ。
常々「メスティンは使わないよ」と言っていましたが、焦げ付きにくい表面加工がされたメスティンが3つセットになっているなら、ガス使用限定なら使い勝手が良いかもしれないと思ったんですよね。ついに私もメスティン軍団の攻勢に屈しました(笑)
シリコン樹脂加工のメスティンセット|メスティン三兄弟
実際に商品が届くのは年明け1月末頃ということだったので、それからそのことはしばらく忘れていましたが、予定通り1月末に到着しました。
収納袋に入った大きめのメスティン。ONE LEAFというブランド名らしい。
大中小のメスティンが入れ子状態に収納できる
中身は三合炊きのメスティンです。一見ダイソーのラージメスティンと同じように見えますね。ONE LEAFのロゴは刻印されてますが。
そのメスティンのフタを開けると、中からまた収納袋に入った少し小さめのメスティンが。
そしてそのメスティンを取り出してフタを開けると、さらに小さなメスティンが。マトリョーシカですか(笑)
大きい方から3合炊き、2合炊き、1合炊きの3つがセットになった、正にメスティン三兄弟なのです。
ONE LEAFのロゴは刻印されてますが、薄いアルミ製であることとシリコンラバーの付いた折りたたみ式のハンドルなど、一般的なメスティンとほぼ同じです。
本体、フタともケイ素樹脂加工がされていて多彩な料理に対応
一番の違いは、内側に焦げ付きにくい表面加工が施されている点です。
フッ素樹脂コーティングが一般的ですが、こちらはケイ素(シリコン)樹脂コーティングです。
フッ素樹脂コーティングは耐熱温度が200〜300℃なのに対し、420℃まで耐えられるというケイ素樹脂コーティングに魅力を感じたのと、大中小それぞれフタにも同様のコーティングがされているというのも使い方の幅が広がりそうだと思ったんですよね。
大メスティンには、米の量2合、3合の印がついていて、それに対する水の量の印も付いているので、炊飯の時に便利です。
中メスティンや小メスティンも米の量は計れるようになっていますが、それに対する水の量の記載はありません。その代わりに、100ml単位で水を計ることができる印が付いています。
大メスティン(写真1枚目)は片手でギリギリ持てるくらいの大きさ。かなり大きいです。
中メスティン(写真2枚目)はソロキャンプでも使いやすそうな大きさ。
小メスティンはダイソーの500円メスティンとほぼ同じ大きさで、かなりコンパクト。
これら3つをスタッキング(重ね収納)する場合に重要なのが、それぞれに付属しているこの収納袋。
これがないと、せっかくのケイ素樹脂コーティングに傷を付けてしまいます。
ちょっと詰めが甘い点もある
ただ、これ少し問題あって、小メスティンを収納袋に入れて中メスティンに入れる時、写真2枚目のコードロックが邪魔になってうまく収納するのに凄く手間取ります。
ギリギリ詰め込めばなんとかなるんだけど、この際コードロックは外しちゃった方がいいや。
そして、末端を熱処理して結べばOK。
そもそも小メスティンと中メスティンの収納袋が全く同じサイズなのが良くないと思う。
細かい部分に若干手抜きを感じるような・・・
ともかく小メスティンを収納した中メスティンを収納袋に入れて大メスティンに収納。
大メスティンは余裕のあるサイズなので、中メスティンは楽々入ります。
3つまとめてもこのサイズで四角いのでバックパックにパッキングはしやすいですね。
普通のソロキャンプ用途なら中小の二つセット(写真2枚目)でコンパクトに収まります。
三兄弟フルセット(写真1枚目)だとかなり豪勢なキャンプ飯に対応できます。
私一人の渓流メシなら中小二兄弟だけでも十分な気がする。フタにもケイ素樹脂加工がされているから簡単な焼き物なんかもできるし。
フタを簡易フライパンとして使う場合、取っ手が付いていないのでセリア(ダイソーにも同様商品あり)で、クッカークリップというのを買ってきました。百均素晴らしや。
こんな風にフタの縁をがっちり挟めます。
ただ、これでフタを掴むのを繰り返すとケイ素樹脂加工を傷めちゃうんじゃないの?
と思ったけど、よーくフタの内側を観察すると最初から薄く擦り傷が付いてるじゃない。
メスティンって良くも悪くも本体とフタがピッタリ密閉できるサイズなので、どうしても擦り傷はできやすいんだと思う。
さらに良ーく見ると、本体と塗装の質感がちょっと違うような。フタの方の塗装手抜きしてない?・・・気のせいかな?
このクリップの先端にシリコンゴムでも貼り付けてみようかとも思ったけど、フタの傷問題はあまり気にしないことにしました。
小メスティンの中に、ペーパータオルで包んだクッカークリップと固形燃料3個を入れてみました。
そして、とりあえず今シーズンの渓流解禁釣行に持ち出して使ってみることに。
今シーズン初の渓流メシにメスティン三兄弟を使ってみよう!
MUKAストーブとポケットストーブ(固形燃料)を設置。
こんなに雪が積もっている極寒でも修理して復調したMUKAストーブなら全く心配はないです。
まず中メスティンに米0.7合くらいと水を入れ、そこに顆粒の丸鶏がらスープと塩少々、細かく切ったニンジン、コーン、むき海老を入れて炊きます。
あ、そうそうバターを入れるの忘れてた。
MUKAストーブの高火力とフタの密閉性の高さが相まって、すぐに沸騰して吹きこぼれてきました。
弱火にして10〜15分ほど炊きます。
その間、大メスティンに水を入れて重石代わりに乗せておきます。
そして、大フタをクッカークリップで挟んでフライパン代わりにして鶏もも肉を焼きます。
川の瀬音で炊き加減がわかりにくいので、フタを開けてチラ見。良さそうです。
タオルに包んで逆さまにして蒸らしておきます。
上に乗せておいた大メスティンの水もだいぶ湧いてきました。
大フタにソーセージも追加して焼きます。
大メスティンをMUKAストーブに掛けて沸いたら、玉ねぎと家で下茹でして持って来たニンジン、ジャガイモ、それから炒めておいた鶏もも肉を入れて再沸騰するまで煮ます。
煮えたら、クリームシチューのルーを入れます。
大フタにはキャベツ、ニンジン、モヤシを追加して、さらに炒めます。
ジップロックに入れて水戻ししておいたスパゲティーと硬めに下茹でしたブロッコリーを入れて、1分ほど煮たら出来上がり!
表面加工されたメスティンは高熱に弱いので火加減注意
この後、固形燃料ではなかなか火が通らない野菜炒めをMUKAストーブに移して炒めている時に悲劇が起こりました。
クリームシチューパスタをかき混ぜている少しの間だけMUKAストーブに大フタを乗せたままにしておいて、まだ野菜に火が通らないな、と思っていたんですが。
しばらくして野菜を箸でかき混ぜたら、あれ!? ケイ素樹脂塗装が剥げてきてない?
ヤバい!! 加熱し過ぎた?
やっちゃったよー。
通常のフッ素樹脂加工が200〜300℃の耐熱なのに対して、ケイ素樹脂加工は420℃の耐熱性能だということだったので、油断してました。
まぁ、やってしまったものは仕方ない。
本日の渓流メシ
・クリームシチューパスタ
・エビピラフ
・生姜入り野菜炒め
大メスティンは今回のクリームシチューやカレー、鍋物には最適なサイズですね。2〜3人前まで対応できそうです。
他には野菜たっぷりの焼きそばを作る時も余裕のサイズで調理しやすいと思います。
中メスティンは1合の炊き込みご飯を作るにはちょうど良いサイズです。白飯なら2合まで普通に炊けます。このケイ素樹脂加工メスティンはアルミパーソナルクッカーに比べて、ご飯が早く上手く炊ける印象です。
大メスティンのフタを今回はフライパンとして使ってみましたが、上記した通りガソリンストーブの場合ちょっと油断するとコーティングを傷めてしまいます。ガソリンストーブは弱火にしにくいので、ガスの弱火限定で使うことをおすすめします。
それと、野菜炒めは浅いフタでは調理しにくいので、メスティン本体を使った方が良いです。フタはソーセージや目玉焼きなんかを焼くのには向いていると思います。
小メスティンは今回は使いませんでしたが、これでも1合の白飯は問題なく炊けますが、具材の入った炊き込みご飯の場合は少し小さすぎます。味噌汁を作るとか、ロストルを置いてシュウマイを蒸したりするのに良さそうです。蒸しパンもできるかも。
クリームシチューパスタを食べ終わった後のメスティン。キッチンペーパーで拭き取るだけで綺麗にできるのでとても便利ですね。この日は厳寒だったので、油分が固まって完全にきれいにはできませんでしたが、一度お湯を沸かせばもっときれいにできたでしょう。
そいて、問題の大フタ。野菜を炒めている時にこんなに剥げちゃいました。
表面加工されたメスティンはくれぐれもガスの弱火限定で使った方が良いですね。
いきなり失敗もしましたが、大中小のメスティンを上手く使えば、多彩な料理が楽しめそうです。
ケイ素樹脂加工メスティン三兄弟まとめ
表面加工されたメスティンセットを使ってみてわかったこと。
【良いところ】
・3サイズがコンパクトにスタッキングできて軽量なので便利。
・表面加工のおかげで焦げ付きの心配が少なく後片付けも簡単。
・フタにも表面加工が施されているので、多彩な料理を楽しめる。
【残念なところ】
・ガソリンストーブや焚き火では表面加工を傷めてしまう可能性が高い。
・ガス使用だとしても、表面加工の耐久性には不安がある。
フッ素樹脂加工の1.5倍の強度があると謳われたケイ素(シリコン)樹脂加工ですが、メスティンそのものがかなり肉薄なんですよね。だから、今回のように同じ場所を加熱し続けてしまうと高温になってすぐに塗装が剥がれてしまうんでしょう。汁物のように水が入っていればそこまで高温にはならず、大丈夫だと思いますが。
炒め物をする場合はメスティンのハンドル(フタを使う場合はクッカークリップ)を持って、時々火から遠ざけたり位置を変えたりしながら使うようにすれば大丈夫だと思います。
こちらもお勧め|キャプテンスタッグ アルミ製マウントクッカー
実はケイ素樹脂加工のメスティンが目に付く前に、注目していたもう一つのクッカーがあるんです。
こちらはフッ素樹脂加工ですが、使い勝手はとても良さそうな「Made in Japan」の製品です。
キャプテンスタッグ アルミ製マウントクッカー14cm
(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
キャプテンスタッグ アルミ製マウントクッカー12cm
(楽天で見る・アマゾンで見る・ヤフーで見る)
本体およびフタ側にもフッ素樹脂加工がされていて、14cmのクッカーの中に12cmのクッカーがスタッキングできるんですよね。
アルミパーソナルクッカーを少し丈夫にして表面と内面にフッ素樹脂加工を施したというような製品です。サイズもほぼ同じです。
ソロキャンプに最適なサイズのセットで、ガス使用ならメスティンよりこちらの方が良いんじゃないかという気がします。たぶん私向きなのはこっち(笑)
しばらくはメスティンを使うと思うけど、またこのクッカーを買っちゃうかもね(爆)
コメント
いつみても豪勢な山食事です。。
やっぱりもうちょっと表面耐久性が欲しいですかねー@メスティン三兄弟
スタッキング、目盛付き、焦げ付きにくい 良いではないですか キャンプ用クッカーのコーティング剥がれは、仕方がないと言えば仕方がないですね。家庭用のように厚めのコーティングなら良いのですが。 しかし、これでまた、料理の巾が広がりますね
Kさん、こんばんは。
そうですね、商品説明を見ると申し分なく、それで私も衝動買いしてしまいました(笑)
アウトドアクッカーは本体自体が肉薄でそこへの薄いコーティングなので、なかなか厳しいものがありますね。長く使うには、火加減など細心の注意が必要そうです。
その後、もう一度使ってみましたが、使い勝手は良いので今後もいろんな場面で活用しようと思います (^_^)
Keyman さん、こんばんは。
久しぶりの釣りだったし、寒かったので必要以上にたくさん作っちゃいました(笑)
フッ素樹脂加工より強いシリコン樹脂加工とのことだったので期待していましたが、油断大敵でした。今回は私がうっかりして高火力のガソリンバーナーで加熱し過ぎたのが原因なので、ガス火で火力に気をつけて使えば大丈夫だとは思います。
初使用でやらかしちゃいました(笑)
メスティンの最大の良さは、きっと四角であるがゆえの収納性の高さ。
それをみっつスタッキングするところが、この商品のミソなんでしょうね。
ご本人が書かれているけど、きっと遠くない未来にメスティン卒業されそうな気がするけど。(笑)
kuniさん、こんばんは。
そうなんですよね、バックパックに収納してみると思った以上に四角いクッカーは収まりが良いです。そしてスタッキングされたこの3つがあれば、クッカー&食器は全てこれでまかなえる。なんて思っていたんですが、その後のテストで食器として使うには少し問題もあったり・・・その辺りは次回釣行記事(すでにアップ済み)に書きました。
このメスティンも場面を選んで活躍してもらいますが、本文最下部に記載したキャプテンスタッグのクッカー買っちゃうかも(笑)
こんばんは
マトリョーシカの様なメスティンですね。
が、しかし今時点ではロシアを連想させるマトリョーシカ風は逆風でしょうか。
マンボウさん、こんばんは。
そうねんです、まさにマトリョーシカ(笑)
マトリョーシカはロシアの物でしたっけ。
ロシアは大変なことをしでかしてくれましたよね。ロシアというか一人の独裁者が、と言った方が良いかもしれませんが。ウクライナに平穏な日々が戻ることを祈るばかりです。