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美味しいシドケとほろ苦い再会

山菜料理つぶやき
この記事は約4分で読めます。

シドケのおひたしとシーチキン和え

先日採ってきたシドケ(モミジガサ)、持ち帰ってくるまでに少し萎れてしまったのでビニールバケツに水を張って一晩浸けておきました。

爽やかな風味が絶品|シドケのおひたし


だいぶシャキッとしたシドケ。葉ワサビなんかも一晩浸けると生き生きしますよ。
シドケはうちの辺りでは希少で、私も子供の頃から聞いたことのない山菜でした。
実家へ持って行って食べることにします。


王道のおひたし。
少しセリに似た爽やかな風味があって抜群のうまさ!

ご飯のお供にも、日本酒のアテにも|シドケのシーチキン和え


半分はシーチキン和えにして食べました。
これはご飯のお供にも日本酒のアテにしても最高!

シドケのおひたしとシーチキン和えの詳細は姉妹サイト『おいしい山菜&きのこ図鑑』内の下記記事をご覧ください。


残りの半分は、前回記事でも少し触れましたが、久しぶりに会う小学校時代の同級生に持って行くのです。

小学校時代の同級生とのほろ苦い再会|脳梗塞という病

私が通った小学校は山の麓にあり、各学年1クラスずつしかない小さな学校でした。
しかも1クラス20人ほどしかいませんでした。
私と彼は家も近いこともあり、いつも一緒に遊んでいた4人組の中の一人。中学、高校も同じ学校でしたが、クラスは一緒にはならず、卒業してからは数度顔を合わせる機会があっただけで、最後に会ってからすでに20年以上が経過しています。

そんな彼が3年ほど前に脳卒中を患いリハビリ生活を送っていると伝え聞きました。

脳卒中とは?
脳の血管が破けたり詰まったりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、脳の働きに障害が起きる疾患で「脳血管障害」とも言われます。
脳卒中は原因により、「脳の血管が詰まるタイプ(脳梗塞、一過性脳虚血発作)」と「脳の血管が破れるタイプ(脳出血、くも膜下出血)」の2つに分けられます。

一週間ほど前に一度家を訪ねた時には本人はリハビリに出掛けていて、ご両親と少しだけ話をしました。20人ほどしかいないクラスで親子での行事もいろいろあったので、友達のお父さんお母さんとも顔馴染みです。
彼は半身不随になってしまい、上手くしゃべることもできないので、人に会いたがらないという話でした。

それでも、小学校の同級生なら気を遣う必要もないし、リハビリを頑張っている彼を少しは元気付けられたり、気晴らしくらいにはなるんじゃないかとまた出掛けました。
そして、今の時期ならシドケをお土産に持っていこう、と先日山へ出かけて採ってきたというわけです。

事前に電話を入れておいたので彼の家に行くとお母さんが出迎えてくれて、シドケを手渡すと「珍しいものをありがとうね」と喜んでくれました。
そして彼の部屋に通されました。
久しぶりに見る懐かしい顔。子供の頃は小柄で痩せていたけど、だいぶふっくらしていました。

「おぉー、久しぶりだねぇ」と話しかけると、
「はい、そうですね」と。あれ、普通に喋れるじゃん。私の知人で脳梗塞になった人はもっと言葉が出にくい状態になってしまったけど、彼は言葉に関してはそれほど問題ないように見える。
ただ、妙に無表情でよそよそしく、私に会いたくなんかはなかったのかもしれない。
それから、小学校時代の先生や共通の友達が今どうしているのか、などの話を振ってみるけれど、全く興味無いといった感じで
「ええ、そうですね」「それは知らない」を繰り返すだけで、5分ほどすると
「まだ何か?」と言われてしまい、
「いやいや、久しぶりに顔が見たかっただけだから。元気そうで良かった。じゃあまた、今日はこれで失礼するよ」と引き揚げることにしました。
帰り際にお母さんが見せた申し訳なさそうな表情がとても印象的でした。

後遺症として人格が変わってしまうケースもある

外見はともかく、私の知る彼とは中身が全く別人のようになってしまったことにショックを受けつつ、うちに帰ってから脳梗塞(脳卒中)について調べてみると、後遺症として鬱状態になったり人格が変わってしまうケースもあるそうです。
脳が障害を受けたことが原因の場合と、後遺症に対する心理的負担などが原因になっている場合があって「以前は温厚な性格だったのに発病後は不機嫌でイライラしやすくなった」など人格が変わってしまうこともあるんだとか。
正に彼はそんな感じでした。

ちょっと寂しいですが、病気のせいであれば仕方ないです。
リハビリで、少しでも穏やかな心を取り戻してくれる日が訪れることを願うばかりです。

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コメント

  1. 友人が病気されてまだ治療中(リハビリ中)とのことですが
    やはりご本人は会いたくないのだと思います。
    元気な姿しか知らない友達なわけですから今の姿は
    見られたくないのでしょうね。
    私も同じような経験があります。33歳で癌を患った友人の話です。
    強い抗がん剤の副作用により家族以外には決して会うことは
    ありませんでした。やはり苦しんでいる姿は見られたくないのでしょう。
    しかし数年後癌が緩解すると今までの彼が
    戻ってきました。その後は一緒に釣りに行ったり、酒飲んだり
    で現在それから10数年たっていますが変わらず友人です。
    リコプテラさんの幼馴染もリハビリがうまくいけばまた元通りの
    4人組の一人に戻ってくれると思います。

    • 同級生の方が脳卒中になられましたか。良い方向に回復されれば良いのですが。 

      • Kさん、こんばんは。
        若くして脳卒中を患い、彼も大変だと思います。
        毎週何回かリハビリを頑張っているようなので、少しずつでも快復してくれると良いのですが。
        私も同年齢なので他人事ではないな、と思った次第です。

    • muraさん、こんばんは。
      そうですか、muraさんも同じような経験がありましたか。
      確かに自分に置き換えてみると、自分の体が不自由になってしまったらあまり人に会いたくなくなってしまうかもしれませんね。
      ありがとうございます。彼とまた楽しく会える日が来ることを気長に待つことにします。

  2. おはようございます
    若くしての脳梗塞からの半身不随は辛いですね。
    上手くリハビリに結び付けて、復活されると良いんですが。

    私は、骨折やガン等で4つの大病?を患い、1週間以上の入院を10回ほどしています。
    患者の立場での入院生活から分かった事は、実に色々な入院患者がいるんですが、病院や病室により、入院生活の雰囲気が全く違い、自然に患者の雰囲気も全く違います。

    一番驚いたのが、愛知県ガンセンターの消化器外科で、朝になると全ベットの仕切りカーテンを全開にして、扉も開け放ち、強制的に?患者交流を促していました。
    自然に、明るい雰囲気で、その時に同室だった人とは、退院後も交流が続きました。
    (余談ですが、愛知県ガンセンターは名古屋市の大規模墓地の横にあり、病室からの景色は一面に広がる墓苑でした。そんな立地で明るい雰囲気の病室だったのは婦長の力量でしょう。)
    そんな点でも、病院は選ばなければ駄目ですね。

    • マンボウさん、こんばんは。
      そうですね、本人もご家族も大変だと思います。
      リハビリを頑張っているようなので、快復してくれると嬉しいですね。

      マンボウさんも大病を患われたんですね。10回も入院されているとは大変だったと思いますが、病院によって回復状況も変わってくるんですね。
      病院選びは大切なんですね。勉強になりました。

  3. 人間いつどうなるか分からないので元気なうちに楽しめるだけ楽しもうと思い始めました。うちの従業員さんがちょっと検査入院といってそのまま急逝してしまってショック。釣りとキャンプ頑張ります。

    • Nori1022さん、こんばんは。
      年齢を重ねると病気になる確率は上がるのかもしれませんが、若いからといって(私はそれほど若くないですが笑)油断はできないんですよね。
      自分がいつまで元気で生きていられるか、というのは本人はもちろん誰にもわからないんですよね。
      そういう意味では、「今」を楽しむというのは大切ですね。
      キャンプで焚き火を眺めていると、自分の生き方について考えたりもしますね。

      そうですか、従業員さんお若いでしょうにご愁傷様です。身近な人が突然いなくなるのはショックですよね。

  4. ボクの中学の時の同級生は鬱を患って、すっかり人が変わってしまい遠くに引っ越したこともあって疎遠になってしまいました。
    極力ストレスを溜めないように、ボクたちは予防のためにも足繁く川に出掛けましょう。
    間違いなく山の空気には、身も心も清浄化する効果がある気がします。

    • kuniさん、こんばんは。
      病気というのは人格まで変えてしまうことがあるんですね。
      病気なら仕方ない、と思いますがそれでもどこかやるさなさを感じてしまいます。

      ストレスが原因の病気もたくさんありますよね。人間生きていくには多少なりともストレスを感じてしまう今の世の中ですが、確かに川や山へ出かければストレスで固くなった心も解きほぐされますね。
      釣りが趣味で良かった。