今年は8月に雨ばかり降っていた印象でした。
秋のキノコにとって8月に雨が多いのが良いのかどうかわかりませんが、ともかく何らかのキノコは出てきているでしょう。
9月の最初の日曜日、4日の午後から山へ出かけました。
まだ夏キノコの季節?|2022年秋 第一回キノコパトロール
8月にチチタケ採りには行きましたが、本格的なキノコパトロールは今回からです。
山へ向かう途中、蕎麦の花やコスモスが咲いていて、この間まで8月だったのにもう秋ですね。
車止めに到着し、カメレオン8を履いて林道を歩きます。
山はキノコの気配ムンムン。嬉しい出会いと嬉しくない出会い
斜面の上にキノコが列になって生えています(写真1枚目黄色矢印)。
ハナホウキタケ(毒)です。
さらに進むと崖下の木に何やらキノコが。
判然としませんが白っぽいから怪しいなぁ。どのみちあんな高いところに生えているキノコは採れないんだけど。
さらに進むと、太い倒木が林道を塞いでいました。雨が多くて地盤が緩んでますね。
人間は通行可能なので、そのまま前進。
林道のショートカットコースの入り口。夏の終わり頃からこの花、よく見かけますね。フシグロセンノウです。
それから、おなじみのドクベニタケ(毒)。
お、でかいキノコ発見! アカヤマドリです。
傷んでいないので食べられますが、序盤でこのキノコをビクに入れちゃうと重いのでやめときます。傘は掌の2倍はあるね。
夏の名残のチチタケがまだありました。
それからサクラシメジも少し。確か昨年はこの場所でサクラシメジが採れた時に上の方で大量発生していたので、今日も期待できるかも。
林道に復帰してさらに上を目指します。
真っ黒なので最初は動物の糞かと思いましたが、よくみると蛇でした。
妙に黒い個体だけど、これマムシです!
全然動かないから死んでるだと思って、カメラを近づけたらシュッとこちらに襲い掛かろうとしてきたのでビビリました。あぶねー。そっとしておいたら、そのうちにマムシの方から去っていきました。蛇は嫌いではないですが、毒蛇には出会いたくないです。
ツノシメジ(食不適)。
これキノコ図鑑では「食毒不明」となっていますが、食べたら美味しかったという人がいるので試しに昨年食べてみましたが、はっきり言って美味くないです。私は二度と食べません。
ただ、このキノコは見た目がかわいいので好きなキノコですよ。
あのCMキャラクターの正体はアカヤマドリだったのか?
このくらいの幼菌は虫にも食われていないし、身も傘もしっかりしているので極上品。
これを見ていて、何かに似ているなと思いましたが。
そうだ、ドコモのCMキャラクタードコモダケにそっくり(笑)
ドコモダケがアカヤマドリをモデルにしているとは今まで気づきませんでした。いや、ほんとにアカヤマドリをモデルにしているかどうか知りませんよ。だけどほんとにそっくりじゃない?
食べられない物も多いけど、見ても楽しいキノコたち。
ハナホウキタケ(毒)は例年通り安定の大量発生。
それから、黄色いのはナギナタタケ(食不適)です。これらのキノコは見ている分には綺麗でいいですけどね。
山をどんどん登ります。この辺りは雑木林ですね。
土はだいぶ水分を含んでいてキノコはいろいろ出てきています。空気中の湿度も高いので、蒸し蒸ししてすでに汗だく。
写真がブレちゃいましたが、オウギタケの幼菌(写真1枚目)。
写真2枚目はアミタケの幼菌です。1週間後にはアミタケやショウゲンジが採れそうな気がします。
このキノコはなんだかわかりませんが、大量に群生していました。まぁ、「白いキノコには手を出すな」です。
それから大量に発生しているのがツチカブリ(毒)やシロハツ(注)の類。
シロハツ自体は無毒ですが、近縁種や見た目がそっくりな類似種で毒のあるものが多いので手を出さないのが賢明です。
今年は遅くまでチチタケが採れますね。そこそこ採れました。
そして、写真2枚目はぱっと見マツタケの輪生に見えちゃいますね。
なんかどっしりしてるし、幼菌状態だと採ってみてもマツタケに似てなくもない。
だけど、これ毎年不気味なほど巨大化して登場する謎フウセンタケの群生なんですよね。これの正体は未だ不明。
★2024.10.10追記:
謎フウセンタケの正体は、モリノフジイロタケと判明しました。
アカヤマドリ祭り。
傘が開いてもこのくらいまでなら良いですね。裏側の管孔(スポンジ上のところ)も虫に喰われていない綺麗な黄色。
ハナホウキタケ(毒)の綺麗な輪生(輪のようになって生えること)。
クサウラベニタケ(毒)もかなり群生しています。
そんな中に混じってウラベニホテイシメジも少しだけ。どっしり感が全然違います。
これはほんの幼菌に見えますが、土の中に柄が深く埋もれているのでこれだけでも食べ応えがあります。
これはたぶんアメリカウラベニイロガワリ(食不適)だと思うんだけど、
傷ついた部分は青緑色に変わります。「イロガワリ」と名の付くキノコはこのように青変するのが特徴で似たキノコが多いです。
サクラシメジはまだ早いようで、ほんの少し採れただけ。
写真2枚目はウスタケ(毒)。ラッパみたいな面白い形をしたキノコです。
いつも通り山頂の赤松の古木に挨拶してから帰ります。
今年もここまでやってこられました。ありがとうございます!
別ルートで山を降りますが、アカヤマドリ祭りは続き、クサウラベニタケも並ぶように群生しています。
ベニナギナタタケ(食不適)。
触ると手がただれるとも言われる猛毒のカエンタケ(毒)に似ていないこともないですね。
カエンタケはもっと太くて短く赤ちゃんの指みたいな感じですが。
山を降りて、車止め付近まで来ると小雨が降り出しました。
天気予報を信じて雨具を持ってきていないので、ギリギリ助かりました。
山はキノコだらけ。今週末からいよいよ本格シーズンインか。
本日の収穫
アカヤマドリ、チチタケ、サクラシメジ、ヌメリイグチ、ウラベニホテイシメジ
山にたくさんあったのは、アカヤマドリとチチタケ。
それから毒キノコでは、ハナホウキタケ、クサウラベニタケ、ツチカブリやシロハツの仲間。
ともかく種類を問わずキノコはたくさん発生していたので、今週末にはもっといろいろ採れるんじゃないかと期待しています。
コメント
こんにちは。
キノコ達が出て、山が騒がしくなって来てますね♪
当方も釣りついでに各種のキノコに出会えるようになり、今のところ水分量が良いのかなと?
ドコモダケがアカヤマドリの幼菌と似てるとは、なるほどと思いました(^^)
アイさん、こんにちは。
今年は8月に雨が多かったので、山にはいろんなキノコが出てきています。
ただ、8月の雨量が多かったことが秋のキノコにとって良かったのかどうか、これからのキノコの出方に注目したいところです。
ドコモダケ、アカヤマドリの幼菌にそっくりでしょ。
今回自分で撮った写真を見るまで、私も気付きませんでしたが(笑)
おはようございます
最近、何故かしらコメントが入らない様です。
どうも、送信してから暫く待たないといけないようです。
アカヤマドリっていうと、ボルチーニの事ですね。
そんな高級食材が沢山採れるなんて、いいです。
マンボウさん、こんにちは。
コメントの件ですが、コメント投稿時にメールアドレスを入れていただくと投稿後すぐに自動承認されてすぐに掲載されます。お手数をおかけしますが、よろしくお願いします。
メールアドレスを入れていただかない場合は、私が承認するまで掲載が保留される仕組みになっています。
ポルチーニとほぼ同じ種類とされるのは、ヤマドリタケおよびヤマドリタケモドキです。
アカヤマドリは、比較すると希少性も味もやや劣りますが、美味しいですよ。
秋の恒例パトロールのシーズンになりましたか。^^
白いキノコは食べれないものが多いんですか?
まぁ、白くないキノコも同定はできないから、手は出しませんが。(笑)
いつもながら、山の古木に挨拶をされる姿、すごく好感度高いです。
大切なことですよね。
kuniさん、おはようございます。
そうですね、9月は渓流の最終盤とキノコのシーズンインが重なって忙しいんですよね(笑)
白いのは毒キノコが多いし、中には猛毒のものも含まれるので手を出さない方が良いと昔から言われています。
長老アカマツは、もはや家族のような気持ちです。
高い山から下界の私たちを見守ってくれていると信じています。