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オーライト社から新製品Baron3 Proのレビュー依頼が来たので、試用してみました。
今回のBaton3 Proは普段使いや非常時の備えとして、またアウトドア用にもいろいろな使い方ができそうですが、どうでしょうか。
サイズ以上の高性能ポケットライト|Olight Baton3 Pro
Olight Baton3 Pro(公式サイトで見る)
カラーは、左から砂漠色、アーミーグリーン、ブラックの3色です。
ブラックは定番ですが、他の2色もかっこいいですね。
Baton3 Proの製品仕様と特徴
スペック | |
本体材質 | アルミニウム合金 |
最大光束 | 1500ルーメン |
最大照射距離 | 175m |
サイズ | 直径23mm×長さ101.4mm |
重量 | 103g(電池含む) |
耐衝撃性能 | 1.5m |
防水レベル | IPX8 |
充電池 | 18650(3200mAh / 3.6V) |
充電方法 | USBマグネット充電ケーブル |
商品内容 | Baton3 Pro(ポケットクリップ、電池含む) マグネットUSB充電ケーブル 収納用ポーチ L型スタンド 取扱説明書 |
製品保証 | 5年 |
モード | |
モード1(High) | 600→120ルーメン |
照射距離 | 110m→50m |
ランタイム | 3時間+25分 |
モード2(Medium) | 120ルーメン |
照射距離 | 50m |
ランタイム | 17時間 |
モード3(Low) | 15ルーメン |
照射距離 | 20m |
ランタイム | 100時間 |
モード4(Moonlight) | 0.5ルーメン |
ランタイム | 120日 |
モード5(Turbo) | 1500→600ルーメン |
照射距離 | 175m→110m |
ランタイム | 2分+177分 |
製品名からはBaton3の強化版のように思えてしまいますが、実際はS2R Baton II の強化版という位置づけです。
S2R Baton IIの主な強化点
- 最大光束:1150ルーメン→1500ルーメン
- 最大点灯時間:60日→120日
- 双方向クリップの幅、長さとも大きくしてホールド力アップ
- 操作性が向上したスイッチ
さて、詳細を見ていきましょう。
CW(クールホワイト:5700〜6700K)、NW(ニュートラルホワイト:4000〜5200K)から色温度を選べますが、これはクールホワイト仕様です。
安心の5年保証が付いているのは他製品同様。
説明書は20か国語で記されていて、日本語表記もされているので困りません。
かなり多機能なライトで操作方法がやや複雑なんですが、オーライト製品に慣れていれば戸惑うことなく自然に操作できるインターフェースです。
初めての方でも、操作方法が図で解説されているのでわかりやすいと思います。
パッケージを開けてみると、本体の他に、マグネット充電ケーブル、L型スタンド、収納ポーチ、取扱説明書が同梱されています。
本体を反時計回りに回すと充電池を取り出せます。最初に使う時には、黄色い絶縁シート(写真1枚目黄色矢印)を取り外すのを忘れないようにしましょう。
充電池は18650(3200mAh / 3.6V)。
充電は付属のマグネット充電ケーブルをUSB-ACアダプター(別売)に接続し、カチッと本体底面にくっつけると開始されます。充電中は赤色点灯し満充電になると緑色点灯(写真黄色矢印)します。
別売のUSB-ACアダプタは汎用品を使えますが、W数の低いものだと充電に長時間かかるので、10W(5V・2A)以上のものがおすすめです。
本体はちょうど手のひらにすっぽり収まるサイズで、コンパクトながら小さ過ぎないサイズ感なので握りやすいです。Baton3に比べてしっかり握れる安心感がありますね。
クリップはお馴染みの双方向タイプなので、どちら側からでも差し込むことができ(写真2枚目黄色矢印)、クリップにはストラップホールも装備されています(ストラップは別売)
クリップが不要な場合は簡単に取り外すこともできます。
ライトは側面のボタン一つで全て操作します。
このボタンが S2R Baton II に比べてサイズアップして操作性が良くなっているのと同時に、少し凹んでいるデザインなので誤作動防止性もアップしました。
ボタンには中央に電池残量インジケーターが付いていて(写真2枚目黄色矢印)点灯時に充電状態が、
60%以上:緑点灯
10〜60%:オレンジ点灯
5〜10%:赤点灯
5%未満:赤点滅
します。
充電ライトの場合、電池残量がわからないのは不安なので、このインジケーターはとても嬉しい機能です。
ローレット加工ボディーはとても握りやすく手に馴染みます。
充電端子を備えた底面のマグネット仕様はオーライト製品お馴染みですね。
ベゼルには色温度(CCT) 5000Kと6500Kの刻印があり、今回の製品はクールホワイト仕様なので側面の「CW」の印字が6500Kを指し示しています。
地味に嬉しいのが、この収納ポーチ。
肌触りの良い厚い生地の巾着タイプです。ブルーの糸でOLIGHTロゴが刺繍されているのも手が込んでますね。色合いもおしゃれです。
OLIGHT社の、本体以外にもお金を掛けるところは結構好きです。
色再現性に優れたクールホワイトのLED
さて、i5T Plusのレビュー記事にも使った色見本を壁に貼ってライトで照らしてみます。
夜、真っ暗な室内でライトを照らしてみました。
写真1枚目はi5T Plusのニュートラルホワイト(4000〜5000K)で照らした様子。
だいぶ黄色味がかって見えますが、人間の目で見るとこのくらいの方が自然な色合いに見えることもあり、その辺りは用途や使う人の好みによりますね。
そして、写真2枚目が今回のBaton3 Proのクールホワイト(5700〜6700K)。
自然光での撮影画像と比べてみても色合いの違いが少なく、色の再現性に優れていますね。
Baton3 Proはカンデラ値が高い(遠投性能に優れている)ので、この距離だと(ローモードで照らしていますが)やや白飛びして眩しいくらいですけどね。
いろんな形で装着できる双方向クリップ。ヘッドライト代わりにも。
クリップはS2R Baton II よりも幅、長さとも大きくなりホールド力がアップしました。
ベルトに装着するとこんな感じ。
双方向クリップのおかげで下向き上向きどちら向きでも装着できます。
もちろんバックパックのショルダーベルトなどにもどちら向きでも装着できます。
それから、こんな風にキャップのツバに装着して簡易ヘッドライトとして使うことも可能です。
実際にキャップに装着して歩いてみましたが、両手がフリーになるのでこれはかなり便利ですよ。
L型スタンドに装着しておけば、非常時にライトを探さなくて済む
本体底面は強力なマグネットになっているので、金属面にくっつけておくことができます(写真1枚目は冷蔵庫の側面)。
写真2枚目は同梱のL型スタンドです。これを両面テープで壁面などに固定しておいて、ライトスタンドとして使うこともできます。
L型スタンドは両面テープで貼り付けられるようになっています。
そしてこんな風にBaton3 Proをカチッとくっつけておくことができます。
L型スタンドは両面テープだけでなく、木ネジでも留められるようになっていたり、このスタンド自体もマグネットになっているとさらに良いかもしれません。
毎日夜になったら常夜灯代わりにムーライトモードを点灯しておけば、夜中に停電した時なども慌てることなく安心です。
ムーンライトモードなら連続点灯でも120日間も電池がもつので、非常灯としては最適な使い方ですね。
実家にある枯れ立木にモーラナイフを突き刺してBaton3 Proをくっつけてみました。炭素鋼のナイフならこんなこともできます。底面がマグネットになっていることで、いろんな使い方ができます。
実際にアウトドアで立木にやたらとナイフを突き刺すのは良くないとは思いますが。
6つのモードの切り替え方法
Baton3 Proには全部で6つのモードがあります。
普段使う3つのモード・・・ロー(弱)、ミディアム(中)、ハイ(強)
スイッチを一回押すとライトが前回消灯した時のモードで点灯します。
ライトが点灯している状態で、スイッチをもう一回押してそのまま押さえていると、ロー→ミディアム→ハイ→ロー→・・・・とぐるぐるモードが切り替わり、目的の明るさで指を放せばその明るさで固定されます。
普段の使用ではこの3つのモードを主に使いますね。
ハイモードは3時間連続点灯すると、自動的にミディアムモード(120ルーメン)に切り替わります。
特別強力な灯りが必要な場面で・・・ターボモード
ライト点灯消灯にかかわらず、スイッチをダブルクリックするとターボモード(本製品の最高光束である1,500ルーメン)に切り替わります。
ターボモードを解除するには、ボタンをプレスします。押したままにするとロー→ミディアム→ハイ→ロー→・・・と連続で切り替わります。
ターボモードは2分経つと、自動的にハイモード(600ルーメン)に切り替わります。
ターボモードの明るさはいざという時に役に立ちますね。
常夜灯代わりに・・・ムーンライトモード
ライトが消灯した状態でスイッチを押してそのまま1〜2秒押さえているとムーンライトモードになります。
(※点灯したらすぐに手を離さないと2秒で消灯し、下記ロックモードになります)
ムーンライトモードは本当にほのかな灯りなので、就寝時の常夜灯としても使えます。ムーンライトモードなら、連続点灯でもなんと120日も電源が持ちます!
緊急時に自分の居場所を知らせる・・・ストロボモード
ライト点灯消灯にかかわらず、素早くスイッチをトリプルクリックすると瞬時にSOSモードに切り替わります。
かなり間隔の短い高速点滅で、万が一の時に自分の位置を知らせるのに威力を発揮しそうです。
ストロボモードを解除するにはスイッチを押して一旦ライトを消灯するか、長押しして通常の点灯モードへ移行します。
他にもある便利な機能
タイマー機能
ライトが点灯している状態でダブルクリックして1回点滅するまで押し続けて放すとショートタイマー(3分)がセットされます。
ダブルクリックしてそのまま2回点滅するまで押し続けて放すとロングタイマー(9分)がセットされます。
それぞれ、セットした時間が経つと自動的に消灯します。
ロックアウト機能
ライトが消灯した状態でスイッチを押し、ライトが1回点滅するまで2秒間押し続けるとロックアウトモードになります。
この状態で再度スイッチを押すとインジケーターが赤く点きロックモードであることを知らせるとともに、ライトが誤点灯してしまうことはありません。
ロックアウトモードを解除するには、再びスイッチを押し、ライトが点灯するまで押し続けます。解除されるとムーンライトモードでの点灯になります。
より安全に使える近接センサー搭載
ターボモードまたはハイモード時にレンズの近くに障害物があると、加熱を防ぐために自動でミディアムモードに出力ダウンします。
Baton3 Proを真っ暗な林道で使ってみる。
暗い夜道を歩く時や、キャンプなどを想定して真っ暗な山道を歩いてみます。
場所は実家裏山のいつもの林道です。
写真1枚目Moonlightモード、2枚目Lowモード。
さすがに0.5ルーメンのムーンライトモードでは、普通に手に持った高さから足元の道を照らしてもうっすら地面が見える程度です。
15ルーメンのLowモードだと、足元を照らしながらなんとか真っ暗道を歩くことはできますが、かなり心許ないです。
写真1枚目Mediumモード、写真2枚目Highモード。
120ルーメンのMediumモードなら前方を照らしながら普通に暗い林道を歩けます。実用的な明るさで、これで17時間も連続点灯できるのはとても安心感があります。
600ルーメンのHighモードの明るさは頼もしい限り。かなり遠くまで見通せます。この明るさでも3時間も連続点灯できるのは素晴らしいです。
Turboモード。
写真を見ての通り、ちょっと眩しいくらいの明るさで、林道に小さな落とし物をしたとしても探し出せるでしょう。
ターボモードにするとより遠くまで見渡せるのはもちろん、周辺部の明るさもアップするので、夜道で危険を察知した場合や緊急時にはすかさずトリプルクリックしてターボモードに!
夜道で点灯してすぐに気づきましたが、このライトはPerun2のように全体を広くムラなく照らすタイプに比べ、狭い範囲を強く照らす、つまりは遠投性能に重点をおいたタイプのライトだということです。
Perun2のミディアムモードとBaton3 Proのミディアムモードは同じ120ルーメンですが、Perun2の照射距離は36m、Baton3 Proの照射距離は50m。
Baton3 Proの方が遠投性能を重視した灯り作り(つまりはカンデラ値が高い)ということがわかります。
実際に両者を使って照らしてみるとその差はすぐにわかります。
林道を照らしました。写真1枚目Perun2、写真2枚目Baton3 Pro。
両者とも色温度は同じ、ミディアムモードのルーメン値も同じです。
Perun2は広く全体をムラなく照らすのに対し、Baton3 Proは中心部に光を集めて強く(より遠く)照らして、周辺部はうっすら明るい程度です。
林道脇の斜面を照らしてみました。写真1枚目Perun2、写真2枚目Baton3 Pro。
Perun2は照らす範囲が広いですよね。Baton3 Proは中心部はPerun2より明るく照らしますが、周辺部への光の広がりが少ないです。ただ、写真で見るよりは周辺部も明るいですけどね。
3m離れた距離から車庫のシャッターを照らしてみました。写真1枚目Perun2、写真2枚目Baton3 Pro。
同じルーメン値でも、レンズにより灯りの作り方が違うのがわかりますね。
Perun2は全体をシームレスに柔らかく広く照らすのに対して、Baton3 Proは中心部に光を集めて遠投性能が高いのがわかります。
ただ、レッドレンザー MH3のように完全に丸く切り取る照らし方ではないので、周辺部もある程度の明るさはあります。
Baton3 Proで真っ暗な部屋の中を照らしてみる
このところ日本各地で自然災害が増えている印象で、不慮の災害がいつ襲ってくるかわかりません。何日も電気が復旧しないなんてこともないとは言えないので、停電で明かりが無いという状況に備える必要があります。
停電を想定して真っ暗な部屋の中を照らしてみました。
Moonlightモード。
夜道とは違って部屋の中だと0.5ルーメンのムーンライトモードでも自分が移動できるくらいの明るさではあります。近づけば電子レンジの操作ボタンの文字もはっきり見えます。もちろん停電時に電子レンジは使えないわけですが(笑)
写真1枚目Lowモード、写真2枚目Mediumモード。
15ルーメンのLowモードなら普通に部屋の中の必要な物を探したりできます。この明るさで100時間も連続点灯できるのは非常時には頼りになりますね。
100時間と言っても昼間は使わないわけだから、夜の間中一日10時間点灯させたとすると、10日も使えることになります。
120ルーメンのMediumモードなら、家中どこへ行くにも安心の明るさです。距離が近いと白い壁が眩しいほどです。
600ルーメンのHighモード。
これはもう明る過ぎて、家の中で使う必要はないでしょう。さらに明るいターボモードも含めて、いざという時には頼りになりますね。
Olight Baton3 Pro レビューまとめ
Olight Baton3 Proの良いところ
- 日常および防災用としても最適なポケットサイズ。
- 災害時にも活躍する明るさと遠投性能。
- 多機能な点灯モードでいろいろな使い方ができる。
- 大容量充電池による安心の連続点灯時間。
Olight Baton3 Pro ちょっとした要望
- L型スタンドを木ネジでも取り付けられるようにするなど、もうひと工夫欲しい。
- ハンドストラップを付属して欲しい。
Olight Baton3 Proを使ってみた感想
コンパクトさが魅力のBaton3は、小さ過ぎて少し握りにくさがありましたが(場合によっては落としやすい)、今回のBaton3 Proは手のひらにちょうど収まるサイズでとても握りやすいです。
本体全長も長いので、大容量電池を使えるようになり、明るさの面でも点灯時間の面でもかなり性能アップしています。
手元を照らすことも多い作業用やキャンプ用にはPerun2のように広く照らしてくれるライトの方が向いていますが、夜間の林道歩きなどでは遠くまで見通せるので性能を生かせます。
また、日常および防災用の懐中電灯としてはコンパクトで遠投性能の高いBaton3 Proはとても頼もしいと思います。
おまけ|i3E EOSに渋くてカッコいい新色が出ました!
私が普段愛用しているEDCライトi3E EOS。正に、Every Day Carry ライトとしては最高の製品であることは以前に書きました。
通常は1,195円で販売されている製品ですが、新規ユーザー登録してログインするだけで無料でゲットできます。
そんな私のお気に入りライトに、新色が出ました(2022年9月26日発売)。
赤味がかったコパー系にうっすらカモフラ柄が入っています。
カラー名は、アンティークブロンズ。
コメント
>オーライトでは9月26日20:00から、「2022 FAN DAY」と題して感謝祭が開催されます。
もう!
欲しくなるからオーライトからメールが来ていたのを、読まずに消したのに。(笑)
でもホント、オーライトさんの製品って、いくつ持っててもついまた新しいのが出ると欲しくなりますね。^^
kuniさん、こんばんは。
私はオーライトの回し者なので、気をつけてくださいね(笑)
オーライト社の製品開発力は凄いと思います。新機能搭載や、新デザイン投入のスピード感は日本メーカーとは全く違いますね。
家電分野でも日本メーカーが苦戦を強いられているのは、小回りが効かずスピード感のないところだと思います。日本メーカーは大きくなり過ぎたのかもしれませんね。