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2023秋のきのこ狩り速報(6〜10)|サクラシメジとショウゲンジ

きのこ狩り
この記事は約8分で読めます。

このところ何かと多忙なので、全然ブログアップできませんでしたが、隙間時間に山へは通っていましたよ。キノコシーズンは山を見に行かないと落ち着かないので(笑)

前回は、ハナイグチがどっさり採れてオオイチョウタケという大きなキノコも初めて採ってみました。

アミタケとハナイグチは、下茹でしてその日食べる分の他は塩漬けにして保存しておくことにしました。美味しいキノコ汁のためには、もう一種類ショウゲンジを採りたいんですよね。今年は幼菌をちらほら見かけた割にはその後あまり採れていません。
10月9日〜17日にかけて時間を見つけては何回か山へ出かけました。

ハナイグチの当たり年|2023年秋 第6回キノコパトロール


前回ハナイグチがたくさん採れた山です。まだ、もう少し採れるかもしれません。

 
ハナイグチ。前日に少し強い雨が降ったので、雨に打たれて傷んでしまった物が多いです。
でもまだ極上品もありました。

 
シロヌメリイグチ。これも結構生えていましたが、典型個体より傘が白っぽいのでなんだか怪しいと思いつつ少しだけ採りました。

 
アミハナイグチ。雨に打たれると傘裏の管孔部が黒ずみやすくなります。
このキノコは食べられますが、無味無臭なのでそれほど美味しくはありません。

ハナイグチはまだたくさん採れる

 
ハナイグチのきれいな幼菌。縦に二つに切ってみると柄の中が鮮やかなレモン色をしているこんな幼菌は下茹でしてマリネにすると絶品です。

 
雨に打たれて傷んだクサウラベニタケ(毒)。今年はこれもほとんど見かけません。


本日の収穫:
ハナイグチアミハナイグチオウギタケ、シロヌメリイグチ。

ハナイグチは例年よりたくさん採れます。当たり年なんですかね。

オウギタケが多い年|2023年秋 第7回キノコパトロール

 
こちらはいつもの林道走りの山です。ここは標高が高いので、早くもキノコのピークは過ぎた感があるんですよね。ともかく、今日も山頂の長老松のところまでは行きます。

 
山を歩き始めてすぐにホウキタケが少しありました。今年はハナホウキタケ(毒)が少なくて、本家(食べられるやつって意味)も少ないです。

 
ヌメリイグチが少々。

 
アミタケはないのにアミタケの菌床に寄生するオウギタケはなぜかたくさん出ています。

 
キシメジ(注)のほんの幼菌が出始めてはいます。今年もキシメジは同じようにたくさん出てくるのかどうか。今日はまだ小さすぎるので採りません。

アミタケ、ショウゲンジ、ヌメリイグチで美味しいキノコ汁を

 
アミタケも少しはありました。

 
ショウゲンジも少しだけ。

 
これはあの巨大化するモリノフジイロタケだと思われます。このくらいのサイズが普通なのかも。
これは今日は採りません。


本日の収穫:
ヌメリイグチオウギタケショウゲンジアミタケホウキタケ

今年はオウギタケが妙に多いです。


採れたキノコを下茹でしているところ。この時点ですれに美味そうですね。
ヌメリのあるキノコは水で洗ってもゴミが採れないので、下茹でしてからきれいにゴミを取ります。

まだ採れるアミタケ|2023年秋 第8回キノコパトロール


第7回と同日に別方向の山もちょっと覗いてみることに。

 
アミタケがちらほら。


結構な群生になっていますが、雨に打たれて傷んでますね。残念。

 
ショウゲンジは極上の幼菌が少し出てました。

 
ハナイグチも良い状態のものが少し。


本日の収穫:
アミタケショウゲンジハナイグチヌメリイグチ

アミタケはそろそろ終わりですが、ショウゲンジはやっと出始めかな。

こんなところでサクラシメジ|2023年秋 第9回キノコパトロール


比較的標高の低い山。

 
ハナイグチはたくさんありますが、もうピークは過ぎて傷んでいるものが多いです。

この山でサクラシメジが採れるとは思わなかった

 
お、こんなところでサクラシメジ発見!
状態の良い物がある程度まとまって生えています。

 
サクラシメジは苦みがあるんですが、その苦みがクセになる通好みのキノコです。
身質がしっかりしていて虫にもあまり食われないので、きれいな状態のものが採れるので、私も好きなキノコです。

 
アミタケもまだ少しあります。
それから、食毒不明とされるツノシメジも。私はこれ食べたことがありますが、美味くないです。

 
アケビの実が落ちていたり、カラカサタケの幼菌があったり。

 
カワムラフウセンタケ
フウセンタケの類いは若干泥くさいのが特徴。それが野性の味と言えばそんな感じですが。

 
ショウゲンジも良いのがありますね。


本日の収穫:
ハナイグチショウゲンジヌメリイグチサクラシメジアミタケカワムラフウセンタケ


サクラシメジは本当に綺麗なキノコですね。
この桜色、熱を加えると黄色くなってしまうのが残念なんですけど。

ナラタケとベニテングタケ|2023年秋 第10回キノコパトロール


珍しく早朝から林道を走ります。だいぶ寒くなってきました。

 
林道脇の苔むした倒木に何か生えています。
ナラタケですね。ということは、もっと上のナラタケポイントでも採れるかも。


いつもの山を登り始めます。

標高の高い山ではそろそろキノコも終盤

 
ヌメリイグチはまだありますが、大きく開いて虫に食われて傷んでますね。

 
アミタケもまだありますが、もう終わりが近く傷んできてます。

 
ショウゲンジがこんなに束生(株になって生える)してるの初めてみました。
状態の良い物が採れます。

 
一見小さなマツタケに見えなくもないマツタケモドキ
まぁ一応食べられるんですが特に美味くないです。

 
前回幼菌が少しだけあったので、今日はまとまって採れるかなと思っていたキシメジ(注)
少しあっただけで肩透かし。

アカモミタケとカラハツタケの見分け方

 
このキノコ、アカモミタケかカラハツタケ(毒)か外見上は判別が難しいです。
写真2枚目のように傘裏のヒダ部分を傷つけると乳液が出ます。
白い乳液が出るのがカラハツタケ。アカモミタケはオレンジ色の乳液が出ます。
試しにこの白い乳液を舐めてみると、その名の通り辛いです。
(注意:毒成分が含まれているので舐めない方が良いです。)

 
カラハツタケは写真1枚目のように傘の外周が綿毛に覆われるのが典型個体ですが、上の写真のように全く綿毛の無い個体もあります。
アカモミタケは柄にクレーター状の凹みがあるのが特徴とも言われますが、写真2枚目のようにカラハツタケのクレーター状の凹みがある個体があります。
傘外周の綿毛や柄の凹みは判別点にはなりません。明確名判別点は上記した通り、乳液の色です。

 
どんどん登って行きますが、キノコが少ないです。
そんな中、遠くに何本かキノコがまとまって生えているのが見えます(黄色矢印のところ)。

こんな立派なベニテングタケの群生は初めて

 
近寄ってみたら、ベニテングタケ(毒)が群生していたのでした。
今年はこのキノコもほとんど見かけないので、例え毒でもなんだか嬉しい。
ベニテングタケは見た目はいかにもキノコらしくてかわしい感じなので元々好きなんですが。


こんなきれいな個体もなかなかありません。


一番右のが極幼菌の状態。
それが成長するに従って真ん中のような幼菌になり。段々傘が開いて一番左の成菌になります。
本当に状態の良いベニテングタケです。


今日も長老松にご挨拶。お百度参りまであと何回かな。今年のキノコシーズンが終わったら数えてみよう。

 
山を下っている途中にクロカワ発見。
でも、もう傷んでいて食べられません。

 
MTBで山を下っている途中、右側の崖に大きいキノコが群生しています。

 
さきほども登場したベニテングタケ(毒)でした。


こんなにどっしりとしていて大きな個体は初めてみました。しかもかなりの数が群生しています。
こんなに目立つのに林道を上ってくる時は全く気付きませんでした。私の目は節穴か(笑)
毒キノコではありますが、とても美味しそうに見えちゃいます。そのくらい極上の個体です。


ナラタケポイントも見て帰ります。

 
ありました、ナラタケ
食べ頃の物が少しと、極幼菌もある程度出てました。一週間後にまた見に来たい感じ。


本日の収穫:
ナラタケショウゲンジハナイグチアミタケオウギタケキシメジ(注)

量は少ないですが、ショウゲンジの極上品とナラタケが採れたので満足です。

2023年秋のキノコの傾向と、今後の展望

今年のキノコは種類によって全くダメだったり、たくさん出たり

ここまで山を歩いてみて、今年のキノコは全体的にはやはり不作と言えるでしょう。
でも、ハナイグチやヌメリイグチは例年より大発生した感があるし、アミタケ、ショウゲンジは例年並み。なぜか今年はオウギタケも多いです。
サクラシメジやウラベニホテイシメジは不作、マツタケやコウタケも不作といった感じです。
キシメジもあまり採れずに終わるのか。
今現在はショウゲンジがかなり採れていて、この後はチャナメツムタケやクリタケ、シモフリシメジなどがどのくらい出てくるのか。ナラタケは例年通り出てきているようなので、少なくとも同じ腐生菌(朽ち木、倒木などから生えるキノコ)のクリタケは同様に出てくると思うんですが。

今年の特徴的なキノコの出方

シーズン当初からそうですが、例年よりもキノコが局所的にまとまって出ました。山全体にパラパラ生えるという感じではなく、ごく狭い範囲に固まって出てきました。雨が少なかったので、山の中でも環境が整った場所が少なく、そういう場所では今しかないと思ったキノコが一斉に出た感じです。
もう一つは、巨大化したキノコ。オウギタケ、ベニテングタケ、ショウゲンジなど、今まで見たこともないような太くて大きな個体に出会いました。これも雨が降らない期間が長く、やっと雨が降ったことでキノコ自身が頑張って成長しなければ、と思ったのかもしれません。
農業の世界でも、あえて水や肥料を少なくして野菜そのものの生命力を引き出すという農法があるそうなので、雨が少なかったこととキノコの巨大化は関係があるのかもしれません。

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コメント

  1. こんにちは。
    ハナイグチは、今年遅くに出ました為か傷みが少なく虫も入らず良質なものが採れますね、まだしっかりしたものが出来ています、反面コムソウは当方はほとんど見られませんでした、チャナメもまだ出来ていません、このまま終わってしまうのでしょうか、また明日あたり行って見ようと思っています。

    • kita80さん、こんにちは。
      そうなんですよね、今年はキノコ全般遅く出始めて尚且つ急激に気温が下がってしまったので、虫食いがとても少ないです。
      コムソウ、そちらではあまり出ませんでしたか。
      先日チャナメとシモフリシメジはほんの少しだけ採りました。
      クリタケも全体としてはあまり出ていませんでしたが、一箇所だけ大群落に出会えてどっさり採れましたが、これでほぼ今年のキノコは終わりかなと思っています。

  2. おはようございます。
    今年はやはり不作なんですね。例年と少しパターンが違うという事なんでしょうか。
    今年始めたキノコ採り、これが普通と思ってはいけないですね。
    ハナイグチ、おととい沢山採れまして、書かれている通りのレシピでマリネにしました。
    昨晩いただきましたが、簡単・おいしいですね。他もいろいろ試してみます。

    私も明日、山へ行ってきます。同じ山に行った方が変化が分かって面白いですね。採れるっていう可能性が高いっていう事もあって足が向くのですが。まあ、担当現場の近くっていう事もありますが(笑)

    • はるさん、こんにちは。
      キノコは不作であることは確かですが、種類によっては例年よりどっさり出てきたものもあります。
      8月9月に雨がほとんど降らず気温が高かったことが原因だと思いますが、全体にキノコが出てくるのが遅く、種類によっては全く出てこないものもありました。
      ハナイグチの状態の良いものは本当に美味しいんですよね。

      同じ山に通うと一週間ごとに採れるものが変わってくるので、その山でどんな順番にキノコが出てくるかわかりますね。ただ、樹種によって出てくるキノコも違うので、松林と広葉樹林の二箇所はパトロールしたいところです。

  3. あれれ、ここのコメント漏れてましたね。^^;
    今朝、職場の駐車場の奥の隅っこに車を停めたら、足元の草に隠れて結構な数のキノコが群生していました。
    はなから同定するつもりもないので、詳細に調べていませんが何となく「美味しそう」と思いつつ目線を近付けることなく事務所に歩きました。
    職場でキノコ採りをするわけにもいきませんが・・・

    • kuniさん、こんにちは。
      今の時期に群生しているとなると、木の根元であればクリタケ、地上であればチャナメツムタケとかですかね。
      駐車場脇にキノコが生えるような環境に職場があるのはいいですね。この先冬になって雪が降るようになると通勤が大変だと思いますが。