オイカワは遠い夏の日の思い出
天竜川の浅瀬で簡単に釣れたウグイとオイカワ
私は中学生の時に本格的に釣りを始めました。
渓流にアマゴやイワナを釣りに行ったり、天竜川でマブナや鯉、それにウグイやオイカワも釣ったりしていました。
大人になってからはしばらく地元を離れていて、こちらに戻ってきてからは渓流のルアーやフライフィッシングに熱中していて、ウグイやオイカワは思い立った時にたまに釣る程度です。
が、ウグイは昔に比べて釣れなくなった印象があり、オイカワにいたっては天竜川で全く釣れなくなってしまいました。ブラックバスやカワウの影響が取り沙汰されていますが、真実はどうなのか。
中学生時代は、尻ビレが大きくてなんだか変わった魚くらいにしか思っていなかったオイカワですが、今ではキラキラと金属質な輝きを見せるあの魚を恋しく思うのです。
お爺さんにもらった投網を投げてみよう。
ところで、以前に実家近所のお爺さんから投網をもらった話を書きました。
渓流シーズンが終わったら、少し投網を打ってみようなんて思っていました。
もっと早い時期なら落ち鮎でも捕れたかもしれませんが、今はウグイかな。
(出かけたのは10月の上旬です)
実は私、漁協の組合員になる前、10年以上前ですが、釣りの年券の他に投網の年券を買って投網を少しやっていたことがあるんです。天竜川漁協のホームページを見ても、今現在投網の年券についての記載がないですね。当時は確か、10,000円くらいだったと思います。
その当時は鮎が少しと、あとラージマウスバスなんかも入りましたね。
久しぶりに天竜川で投網を打ってみよう!
天竜川の投網の漁期を確認
出かける前に天竜川漁協に電話して念のため投網の漁期を確認すると、その年の投網漁解禁日から翌年の3月31日までなら投網をやっても良いとのこと。
確かにホームページにもそう書いてある。
ただ、その後漁協から着信があって、前回の総会で投網はその年の投網解禁日から12月31日までと規則を変更したらしい。
まぁそれはそれでいいんだけど、ホームページの記載をちゃんと変更しといてほしい。しっかりしてくださいよ、漁協さん。
私の投網も久しぶりに引っ張り出してみて、お爺さんがくれたのと比較してみました。
左側のが私の投網。お爺さんの投網はやはり年季が入っていて、広げてみるとサイズはほぼ同じなんだけど一部糸が切れているところがあったりで、今回は自分のを使おう。
堰堤下に溜まっている魚を狙って投網を打つ
狙う場所はとりあえずここ。魚が溜まりそうな堰堤下です。
黄色丸印1と2辺りに打ちたいので、中州に渡る必要があります。
10月上旬、今年はまだ暖かいのでウェットウェーディングスタイルで川を渡ります。
中州まで押しが強いので、ウェーダーだとかえって危険。
投網の綱尻の輪は左手固定で良かったっけ?
あんまり久しぶり過ぎて、あれ、どうやって投げるんだ?(苦笑)
なんとなくの感じで網を手繰ってみたけど、んーむ??
結局ちょっとスマホで検索(恥)
ああそうか、こんな感じだった。
よしやってみよう!
左手に綱を固定するところまでは間違ってなかった。右手か左手かすら曖昧だったけど。
そして、網をたぐり寄せてと、そこから先は上記動画を見てらうとして、
えいっ!
上手く投げられなかった一投目に入った魚は
ザッパーン!
うーん、半月状に開いちゃったよ(笑)
つまりは、上手く投げた時の半分くらいしか網が開いてない。こんなんじゃ魚は捕れないぞ。仕方ないので綱をたぐり寄せます。
あれ、なんかキラキラしてない?
こんな下手くそな投げ方でも魚が入ってくれた!
しかもそこそこいるよ。
しかもオイカワ入ってるじゃん!
久しぶりに見るオイカワ、うっすらブルーとピンクに彩られたこの金属質な魚体のきらめき。やっぱり綺麗な魚だ。
なぜかオイカワが9匹も入っていて、ウグイが3匹。ウグイの方が小型が多かったです。
天竜川漁協のホームページで確認すると、ウグイは10cm以下、オイカワは8cm以下はリリースしなきゃいけないことになってますね。
今日のは小さくてもギリギリキープできそうなサイズ。持って帰って久しぶりに食べてみる? というか、オイカワはもしかしたら食べたことないかも。
その後しばらく練習を兼ねて何度かキャスティング。少しはマシになってきた。
さすがにさっきの一投で魚は散ってしまって、一匹もはいらなんだけど。
これはちょっと投網打ちの練習をして勘を取り戻さないといけないな。
網の中で暴れる大物!
せーので、ザッパーン! うん、少しはまともに投げられるようになった。
綱をたぐり寄せ始めると、ブルンブルンと何やら大きな魚が暴れているのが伝わってきます。鯉でも入ったか。
おーおー、結構暴れるぞ、この魚。
40UPのスモールマウスバス。
鮎やその他小魚が少なくなっている原因の一つじゃないかと言われているブラックバス。
ブラックバスにはラージマウスバスとスモールマウスバスがいて、以前は天竜川でもラージマウスバスが多かったように思いますが、今ではスモールマウスバスが猛威を奮っていますね。
ブラックバスと言えば、一般的にイメージするのはラージマウスバスの方。スモールマウスバスは一見なんか海の魚みたいな感じに見えますね。
ラージマウス、スモールマウスとも天竜川ではリリース(再放流)禁止になっています。
だけど、これ、環境省が定める外来生物法では採捕した場所に再放流するのは禁止されてないんですよね。都道府県で条例を作って再放流禁止になっている場合があって、長野県でもそう定めているということです。
ともかく、釣ったり獲ったりしたブラックバスは持って帰って食べるのがベストってことです。
そんなわけで、スモールマウスバスという大物食材をゲットしたので、オイカワとウグイは全部リリース。
何度も言うけど、ブラックバスはかなりうまい魚だよ。
でーんとまな板の上の鯉、ならぬスモールマウスバス。
見るからに肉食で、魚を始めカエルやら昆虫やらいろんなものを食べているので不味いわけがないです。
以前にも書きましたが、よくブラックバスは泥臭いと言われますが、鱗を取り除いて皮をしっかり洗えば泥臭さはありません。念のため皮を剥がせば完璧です。間違っても身が泥臭いということはあり得ません。
鱗を落として三枚おろし。
今回は皮も剥がして万全に。これを一口大に切って、から揚げ粉をまぶして揚げるだけ。
ビールと一緒にいただけば最高です!
最高すぎて、ここから先、写真を撮り忘れました(笑)
全部食べちゃう寸前に思い出して、慌ててパシャリ!
最高です、ブラックバス。
天竜川のスモールマウスバスは増えすぎて他の魚類に影響を与えていることは間違いないので、バス釣りをしている方々も釣ってどんどん食べれば良いと思いますよ。
から揚げの他にムニエルにしてもうまいでしょう。
投網は年内はできるので、天竜川魚類の生態調査と食料確保を兼ねてまた投網打ちにいってみたいと思います。
私は、吉田漁網さんの本格的な投網を使っていますが、下記のような初心者向きの投網もあるんですね。投げ方が独特だけど、お手頃価格でちょっとやってみるには良いかもしれません。
コメント
キノコシーズンが終わっても、また楽しそうなことやってるじゃないですか。^^
スモールマウスは実物を見たことないです(水族館ではあります)が、ラージマウスは食べたこともあります。
間違いなく旨い魚ですよね。
単純なから揚げも美味しいですし、これで南蛮漬けにしても美味いです。
海のスズキも切り身を南蛮漬けにすると、やっぱり旨いですよ♪
kuniさん、こんばんは。
いろいろ手広くやり過ぎて収拾が付かなくなっていますが(笑)
そちら方面ブラックバスの本場って感じですが、やっぱりラージですよね。
ブラックバスは南蛮漬けにしたことないですが、それも良いですね。今度大物を仕留めたらやってみます!
おはようございます
オイカワ、綺麗な魚ですね。
婚姻期のオスの黒くなったゴツゴツ頭、何か恐れすら感じたガキでした。
今は、孫が用水路で泳いでいるオイカワのタモ採りがお気に入りです。
マンボウさん、こんばんは。
オイカワのピカピカ魚体は本当に綺麗です。
婚姻期のオスは姿が変わって確かにちょっと怖い感じもしますねー。それに異様に長い尻ビレも独特だし。
オイカワが泳いでいる用水路があるとは良い環境ですね。
YouTubeで動画作成UPもしたら人気が出ますね。
自然体験教室のインストラクターとかもできそう!
nanaさん、こんばんは。
動画はPCスペックと編集スキルが必要になりそうですが、面白そうではあるんですよね。ブログ執筆との二刀流はなかなか大変そうだけど。
自然体験インストラクターねぇ、なるほど。人に物事教えるのは割と得意かもしれないので、それも良いかもしれません。ただし、素直なお子様限定で(笑)
僕は小学生低学年の時にフナ釣りでデビューでした。でっかいヘラブナ掛かって死闘したのとか、現在アカメ釣ったりするのより興奮してビビって達成感あってみたいな気がします。
Nori1022さん、こんばんは。
Noriさんは海のイメージあるので、フナ釣りがデビューって意外でした。
わかります、初めて魚を釣った頃の感動って強烈に記憶に残っていますよね。大人になって釣るのに慣れてくると、もっとたくさん釣りたいだとかもっと大きいのが釣りたいだとか欲が深くなっていきますが、子どもの頃の気持ちを思いだすのも大事ですね。