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例年より暖かい開幕|天竜川水系渓流解禁2024

フライフィッシング野外調理
この記事は約7分で読めます。

2月16日は天竜川水系の渓流解禁日です。
この日は夕方仕事がありますが、お昼頃までなら釣りに出かけられそうです。
何もこんなに寒い解禁日に出かけなくたっていいじゃん、と思うでしょうが、長い禁漁期間が明ける解禁日はやっぱり特別で、川に行かないとソワソワして落ち着かないんですよね。

まとめて放流するのも良し悪し|天竜川水系アケビ沢

※アケビ沢というのは私が勝手につけた名前で、実在する河川名ではありません。

というわけで、このところ毎年解禁日に訪れている近場の小さな沢にやってきました。
実は、解禁前に下見に来ていて、その時にアマゴが4、5尾泳いでいる淵があったので今日はそこを狙ってみようと思います。

ソワソワして真っ暗なうちに出発!

前日になってドタバタと釣りの準備をしているうちに、就寝したのは23時。
ワクワクしすぎて途中2時頃に一度目覚めてしまい、そこからは浅い眠りのまま4時にはぱっちり目が覚めてしまって活動開始。4時半、まだ外は真っ暗なのに沢に向けて出発!

昨日雨が降ったので沢沿いの林道の雪もだいぶ溶けたのはありがたいですが、春先の雨が水温が下がって魚の活性も下がってしまったのではないかとちょっと心配。
ともかく、下見した淵の近くの空き地に駐車。以前はこの沢にたくさん放流されていたので暗いうちにかなり車が来ていましたが、ここ数年は幸か不幸か放流量が減ったのに比例して解禁日の釣り人もめっきり減りました。
と、下から上がってくる車のヘッドライトが見えます。どんどん近づいてくるので、もっと上のポイントに行くのかな?
上がってきた車は私の車の横にピタッとくっつけて停車。なんだか嫌な予感。
暗くて顔が見えないんだけど、車から降りてくる気配もないし。同じ淵で釣ろうと思ってる? 二人並んで釣れるほどの広さはないよ、この淵。こちらから降りていって声を掛けようかとも思ったけどメンドクサイからこの淵は譲って他へ移動しよう。

魚のいない堰堤下。これは解禁日からやらかしてしまったか。

 
結局昨年と同じ堰堤下にやってきました。まぁ、1尾も魚がいないってことはないでしょう。まだ真っ暗だけど、とりあえずウェーダーとウェーディングシューズを履きまして、それからPerun2を頭に装着して、ちょっと堰堤下まだ降りてみよう。
雨で湿った雪はフェルトで歩くとツルツル滑ってコケそうになりました。解禁日にケガをしたらシャレにならない。


ヘッドライトの明かりに浮かび上がる堰堤。不気味すぎる(笑)
解禁は2月16時の午前0時と定められているので、釣りを開始しても良いんだけど渓流の夜釣りなんて聞いたことがない。夜光素材を使ったニンフなら釣れるかもしれないけど。

 
5時頃になると見上げる空も微かに明るみを帯びてきて、ヘッドライトなしでもようやく辺りの様子が分かり始めました。


今日の日の出時間は6時30分頃。6時を回ると、急速に辺りが明るくなってきました。
さぁ、タックルの準備を始めよう。
本日の目標は、例年と同じ「なんとか一尾釣ること」です。

 
タックルは
リバーピーク JP6 7636オービス バテンキル クリックII。ラインはDT-3F、6X9ftリーダー。マーカーを付けてBHヘアズイヤーニンフ#14を結びます。
それにしても、まだ暗いな。ともかく、水面にマーカーを浮かべてみよう。
気温は6℃、水温は3℃です。これでも昨年よりは暖かい。

すぐにアタリがあるかと思いましたが、反応ないですね。さすがにまだ水中は暗すぎるのか。
そうは言っても、ここに全く魚がいないってことないでしょう? もっと明るくなれば食ってくるさ、と楽天的に構えて少しずつキャストする位置を変えながらマーカーを凝視。
だいぶ粘ってやっとマーカーにピクピクっと生命反応が。


今年初の獲物はチビアマゴ。


だいぶ時間を空けてもう一尾。これも小さいよ。
こんな小さいのしか食ってこないってことは、この堰堤下には放流されてないね。魚影も薄いし。
参ったな、ポイント移動した方が良さそう。幸いにもこの沢には今のところそんなに人は入っていないだろうから。
「なんとか一尾釣る」という目標は達成できたけど、このサイズで目標達成と言っていいのかどうか、躊躇われるところ。

小さな沢を釣り上る。果たして魚はいるのか。


堰堤下を諦めて、沢筋を釣り上る戦法に変更。深さのある場所は限られるから、そこに魚がいないとかなり厳しい展開になりそう。


釣り上り始めてすぐに、小さな落ち込みの浅いプールにゆらゆら魚影が見えます(黄色丸印)。こんなところに魚が出ているとはビックリ。
うっかり一歩踏み出そうとしちゃったけど、そぉーっと後ずさり。ここは、マーカー外してアウトリガースタイルで狙った方がいいな。
マーカーを外して、フライもグレーニンフ#14に変更。ゆらゆら泳ぐ魚の真後ろに立ち位置を定め、ふわっと落ち込みの切れ目にキャスティング。脈釣りの要領でフライを自然に流します。フライが魚に近づくと明らかに魚がヒラリと動きました。
リーダーが少し引き込まれたタイミングでアワセます。
よし、フッキングした! 思ったより大きいかも。


あんまり久しぶりだったので、いきなり尺ものかも?なんて思いましたが、それは気のせいでした(笑)。でも良型のイワナですよ。今の時期はこの沢はほとんどアマゴのはずなので、イワナが釣れるのは珍しい。しかも解禁日にこんな浅いところで釣れるとは。


小さなポイントに魚がいることがわかったので、丁寧に探っていくことにします。
小さな落ち込みの大石際。
ゆっくり巻き返していたマーカーがピクッと引かれます。


またしてもイワナでした。

いいよ、いいよー、こんなの2尾も釣れれば今日は大満足。
あとはもう少し良型のアマゴも釣れれば最高なんだけどな。


2月の解禁日の割には岸辺の雪も少ないですね。水温は3℃とさすがに低い者の、例年に比べればかなり暖かく、川の中も歩くのも苦になりません。ただ、この時期は川底の石にコケが厚く付いていて、フェルト底でもヌルヌルと滑って危ないです。


ブロック下の小さな溜まり。フライはMSC#14に変更。


少しはサイズアップしたアマゴ。
まだ冬なのに綺麗な魚体をしてますね。


さらに釣り上ります。

 
ここではまだサビている(魚体の色が黒っぽい)アマゴ。動きも緩慢です。

 
ここで釣れたのは銀化っぽいアマゴ。
天竜川水系、木曽川水系とも放流魚にこういうタイプのアマゴが一定の割合で混じりますね。

 
今日釣れたほとんどのアマゴは直前放流の魚ではなく、ある程度この川で育ったワイルドなタイプです。

渓流メシで体の芯から温まろう。

とりあえず今日の目標は達成できたし、解禁日にしては上出来すぎるほと釣れたのでこれで切り上げて渓流メシを食べて帰ります。
例年より暖かいとは言え、指先はかじかんでしまいました。温かいものを食べたい。

 
最初に降りた堰堤下に戻ってお昼にします。
マイクロマックスULATSチタンクッカーでお湯を沸かします。

 
軽く下茹でして持って来たニンジン、ジャガイモ、それに玉ねぎも入れて煮ます。
野菜に火が通ったら、早茹でのスパゲティーを追加。


コンビニ調達のサラダチキンバーをちぎって入れ、これも下茹でしてきたブロッコリーを加えて、クリームシチューのルーを入れて少し煮たらできあがり。
コンビニで買ったポテトサラダと冷製揚げササミとかいうのを添えました。


本日の渓流メシ
・クリームシチューパスタ
・揚げササミレモンソース
・ポテトサラダ
・食後の紅茶


例年より温かいとは言え、手袋なしで釣りをしていたので指先はかじかんで握力が無くなり、フォークを持つのもおぼつきませんが、熱々のクリームシチューパスタのおかげで体の芯から温まってきます。

今日はもうこれで帰るつもりでしたが、堰堤下をもう一度だ狙ってみます。


野性イワナが釣れました。
やっぱりこの堰堤下には全く放流されてませんね。

しばらくは里川の下流部で釣りを楽しみます。

今日はチビアマゴも含めると9尾、良型イワナも釣れたので解禁日としては出来過ぎくらいに楽しめて、ありがたいことです。昨日の雨はそれほどマイナス方向には働かなかったようです。
以前はこの沢の堰堤下にはかなりまとめて魚を放流したので、解禁日は堰堤下のプールを下からと上から何人かで竿を出しているなんて光景もありましたが、今はまとめて放流することはしなくなったので、人が減ってかえってこの方が嬉しいかも。

例年より魚の活性も高いようで、しばらくは里川の下流部で釣りを楽しもうと思います。

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魚ココロあれば水ココロあり

コメント

  1. 解禁から好調で羨ましいです。
    よい1年になるとよいですね。

    • サカガミさん、こんばんは。
      今年は比較的暖かく雪も少ない解禁日となったので、魚の活性が高かったようです。
      まだ始まったばかりですが、桜が咲く頃からが本番かなと思っています。今年もお互い釣りを楽しみましょう。

  2. いや、これは良いスタートではないですか!
    羨ましいなぁ。
    そして寒さの中の解禁釣行でも、渓流ランチは手抜きなし。^^

    こちらも3/1解禁だし、いよいよ・・・なんだけど、色々あってモチベーションが・・・
    まぁ、ボチボチやりますよ。

    • kuniさん、こんばんは。
      そうなんですよ、いつになく絶好調でした。解禁日はとにかく体を温めないとやってられないので、ここ数年はクリームシチューパスタが定番になっています。手抜きなし、とは言い切れないのですが(笑)
      色々あって…というのが気になりますね。解禁釣行が気分転換になれば良いのですが。

  3. おはようございます。
    2月16日解禁なんですね、昔の話で恐縮ですが伊那の方は藤沢川へ良くいきましたね、山室川も、横川は木曽川に行くより近いのでここも良くいきました、源流域は入った事がなくすべて里川です横川はイワナよりアマゴが主流だったような気がします。
    餌ならともかくフライでこれだけ釣るのは流石ですね。

    • kitaさん、こんばんは。
      2月16日の解禁、ちょっと早すぎますね。
      藤沢川というのは伊那には二つあって、一つは高遠、一つは西山から流れ出しています。山室川の名前も出ていますから、高遠の方ですかね。
      横川川は地元の方々が「昔は本当にたくさん魚がいた」と口を揃えて言いますね。今でも、数はそれほどではないですが里川部はアマゴ、上流はイワナの良型が釣れます。
      フライと言ってもマーカーという名のウキを付けた、kitaさん流に言えばウキテンカラ釣法なので、寒くてもなんとか釣れました。

  4. 解禁おめでとうございます、この寒そうな景色の中フライでゲットさすがです。イワナは夜釣りで大物釣れそうな気もしますね(笑)

    • Nori1022さん、こんばんは。
      ありがとうございます!
      厳寒の解禁日にフライでなんとか1尾釣り上げるというのが、毎年の恒例行事になってしまいました。
      今年は想定外に上出来過ぎました。
      イワナは確かに夜にでかいゲテモノ食べてそうな雰囲気ありますね(笑)

  5. おはようございます
    祝、今期初渓釣り。
    今年は渓魚が流れに出る時期が早そうで、嬉しい情報です。
    この時期から流れに出ているんですね。

    最後の魚、実にエエですね。
    魚体形も実にエエですが、目つきなんぞは最高ですよ。

    • マンボウさん、こんばんは。
      ありがとうございます。
      解禁日前がだいぶ暖かかったせいか、浅場に魚が出ていてびっくりしました。
      ただ、2月下旬になってまた寒が戻ってしまいましたね。ここ最近、こちらは明け方は氷点下です。
      最後のイワナはこの沢で育った野生のイワナですね。