前回は、ウスムラサキホウキタケというマニアックなキノコでなんとか体裁を保ったキノコパトロールでしたが、このまま今年は不作なのか、それともここかどっと出てくるのか。
今回はもう少しメジャーなキノコがたくさん採れはしないかと、一週間後の9月12日のお昼頃から出かけてみました。本当はもっと早朝から出かけたいところだけど、なかなか時間がとれなくてこんなゆっくりスタートとなってしまいました。
一週間でこんなに出てくるとは|2024年秋 第2回キノコパトロール
今日もカメレオン8を履いて林道歩きから。カメレオン8、だいぶ酷使してすでに劣化してきているような。先代のカメレオン4は、なんと丸8年も履けましたが、カメレオン8はとてもそこまでもたないかもしれません。
それでも、今年の年末まで履けばもう4年になるんですね。
前回登場したハネミギク。花が落ちて種ができていました。
バラしてみると、名前の由来通り、本当に実(種)に羽がついていておもしろい。
さて、いつもの林道ショートカット登り口。
吉兆のサクラシメジと山一面のアミタケ
前回より地面の湿り具合が良い感じ。
と、すぐ横を見るとサクラシメジが。このキノコはある程度まとまって生えます。
これがこの辺りに出ていると、上の方にも出ている可能性が高いです。幸先良いです。
林道に出て上って行くと、右側斜面の上に赤いキノコがあるのが目に入りました(写真2枚目黄色矢印)。たぶんあの赤色は…
面倒くさがらずに斜面を登ってみると、
やっぱりタマゴタケでした。傘の開ききってやや色褪せたものでしたが、すぐ近くに極上品も生えていました。
前回ほんの幼菌だったツノシメジ(食毒不明)も、ちゃんとキノコらしい姿になってきました。
今日はすでに疲れているので、山椒の葉っぱを噛んで気合いを入れて斜面を登り始めます。
いつも通りニンギョウタケを横目に山を上って行きます。
二三歩踏み出すと、すぐにアミタケが。
かなりまとまって出ていて、これはそこそこ採れるかも。
ただ、アミタケは非常に傷みやすいキノコ。特に傘が開いたアミタケは雨に打たれると写真2枚目のようにすぐに傷んでしまいます。
登れば登るほどアミタケがたくさん出ていて、なかなか前進できません。
山一面アミタケと言っても良いくらいで、ここ10年くらいこの山に来ていますが、初めてですよ、こんなにアミタケだらけなのは。
しかも、タイミングがちょうど良かったようで良い状態のものがたくさん。
ほんの少しだけショウゲンジも採れました。
一瞬この美味しそうなキノコ、何だろう? と思いましたが、よく見るとニンギョウタケの幼菌でした。もっと早く出ていたニンギョウタケはもう大きくなって傷んだものが多いのですが。
もう腰ビクがほぼいっぱいになって、その重さが腰に食い込んで痛いほど。
なのに、上に登れば登るほどアミタケだらけ。もの凄い群生です。
前回、山頂の長老松に、今年のキノコ狩りもよろしくお願いします、と祈願したものの山神様ちょっとやり過ぎですよ、これは。
あまりのアミタケだらけに、もう途中からは見て見ぬふり(苦笑)
もうすぐ山頂だというところまで来たけど、おそらく見かけたアミタケの十分の一も採ってないんじゃないかな。
アミタケがたくさんあるということは、アミタケの菌根に寄生するキノコ、オウギタケも結構出ているわけで。
臨戦態勢の毒蛇と高級キノコ
見たこともないアミタケの群生に目が眩んで、もう一歩踏み出そうとしたところで、ビクッとしました!
おーっ、マムシじゃん!
危うく踏んづけるところだったよー。
トグロを巻いていて臨戦態勢。こんなところで噛み付かれたらヤバかった(汗)
キノコを採り過ぎてバチが当たるところだったかも。
もうこれ以上腰ビクにキノコは入れられない、という状況。アミタケがやや湿っているせいか、とにかく重い。
とりあえず長老赤松に一言お礼を言って帰ろう。もう疲れたー。
林道寸断による迂回ルートを歩いてきたせいか、それとも体調万全でないのが災いしたのか、はたまた年のせいなのか、例年以上の残暑も加担して山頂まで登るのに例年より疲れます。
這々の体で山頂に辿り着くと、えっ!?
マツタケが出ている!!
そんなに大きくはないけど、ポコポコと何本か。
これは木の根にがんじがらめにされて、柄がねじれちゃってますが。
大収穫に感謝、これで今年の運は使い切ったのか
キノコがたっぷり、今日もありがとうございます!
急いで山を下りよう。
下る途中にもアミタケの群落がいくつもありましたが、当然スルーです。
どなたか、今日明日中に山に入ってくれればいいんだけど。
重いビクの紐が腰に食い込み、歩くのもやっとという状態でなんとか林道に出て、さらにてくてくと下ります。
こんなにどっさりキノコが出ているとは、今年はキノコ大豊作確定だな。
それにしても、今日は出来過ぎで怖いくらい。明日私は死ぬの?(笑)
本日の主な収穫:
アミタケ、マツタケ、サクラシメジ、タマゴタケ、ショウゲンジ、オウギタケ
この日は、本当に疲れてしまって、早々に深い眠りに就いてしまいました。
翌朝はすっきりと目覚め、あー死んでなかった。良かったー(笑)
9月28日現在のキノコ情報
キノコ狩り速報というタイトルなのに、多忙でなかなかブログ更新できなくて申しわけないです。
9月28日現在の山の状況をお伝えします。
この日は山一面にアミタケが出ていたし、マツタケも一箇所で何本も採れる状況に「今年のキノコは大豊作」だと確信したんですが、その後の様子がどうもおかしい。
私自身はこの後も、3回ほど山を歩き、特定の種類ではあるんだけどどっさり採れてはいるんですよね。
詳細は近々記事にしますが、この後、9月14日には別の山でサクラシメジがどっさり採れて、9月16日にはウラベニホテイシメジがどっさり、9月19日と9月23日はコウタケがどっさり。
個人的にはキノコはたくさん採れてるんですよね。
ただ、例のグリーンファームにはほとんどキノコが出ていないし、他のキノコ狩り師に聞くと口を揃えて「今年は全然ダメだ」と言うんですよね。私のメインポイントは標高が高い山なので、その後低山にキノコが下りてくると思っていたんですが、まさかの失速。
それと、私も今現在までショウゲンジはほんの少ししか採れていません。こんな年も珍しい。
全体としては、少なくとも私が住んでいる長野県上伊那地区ではキノコは不作と言わざるを得ない状況です。これから一週間ほど雨もほとんど降らないようだし、しばらくキノコはお休み。
朝晩の気温はだいぶ低くなり地温もだいぶ下がってきているので、この後適度に雨さえ降れば、と10月に期待しているところです。
アミタケはある程度塩蔵したので、あとはショウゲンジとハナイグチだけは採りたいんですよね。
山神様、よろしくお願いします。
コメント
よくぞ臨戦態勢のマムシに、勝負を挑まなかったことです。(笑)
ボクも今年は渓流でマムシに遭遇していますが、その時は手前から気付いていたので難を逃れました。
マツ様を・・・しかも複数ゲットされているから、帰りの道中まで心配しながら読み進めてしまったじゃないですか。^^
翌日も、よくぞご無事で♪
全く釣れなかったボクの渓流シーズン最終釣行の際も、けっこう色々な種類のキノコと数多く出会いました。
何ひとつ種類は同定できませんでしたが・・・
さらにキノコの追加を山の神様にお願いって、「欲張り過ぎだよ」と叱られそう。
おはようございます。
9月後半頃からキノコの情報が芳しく無いですね、いつもの年なら林道を車で走るだけで、ハナイグチの状況が判るのですが、今年はまだ駄目です、アミタケ良かったですね、塩蔵にもってこいのキノコですし、ただ、出来る場所が松林でマツタケ山で入山が出来ませんので私のところは無理です、少し気温が下がりこれからが本番ですね、私はびくの他に袋を必ず持っていきますが、ショウゲンジは駄目ですが、アミタケなら良いでしょうよ。
kitaさん、こんばんは。
こちらは9月上旬に一度ぱっとキノコが出たんですが、それ以降は誰に聞いても状況良くないです。
アミタケは少しだけ塩蔵しましたが、こんなことならもっと塩蔵分を増やしておけば良かったです。他に、コムソウとジコボウも塩蔵したいのですが、今のところ非常に厳しいです。
大量に見つけた時用の袋、持って行くようにします。今年その袋が活躍するようなことがあれば嬉しいのですが(笑)
kuniさん、こんばんは。
マムシに勝負は挑みませんよ、勝ち目無いですから(笑)
これで今年の残りの運は使い果たしました。今のところまだ生きていますが、欲張りすぎて後日山神様の逆鱗に触れた件はまたアップします(苦笑)
渓流も終わっちゃいましたね、ちょっと寂しさを感じます。
いつかkuniさんの家の方で一緒にキノコ狩りしたいですね。